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2007年05月31日(木)

ヘヴィサイケ特集 その36

テーマ:サイケデリック
McDonald & Sherby
ミネアポリス産のデュオ。唯一のアルバム"Catharsis"は録音が1969年、リリースは1974年とされていますが、定かではありません。

単純なコード進行で、だらだらまったりと展開する10~15分の長尺アシッドチューンなどは、典型的な60年代ヘヴィサイケ風でグッドです。フロントのふたりのほかに4人のバッキングメンバーがクレジットされていて、ギターオリエンテッドなバンドサウンドとなっています(ハモンドオルガン&シンセサイザー入り)。ジャケがマッチョですが、音はそれほどでもなく、ムーディ&メランコリックなダウナー系が主流です。

Catharsis
McDonald & Sherby
Catharsis



Stack
西海岸の5人組。1969年に"Abobe All"というアルバムを一枚残しています。

初期Zepのような、ハードロック黎明期の可能性と希望を秘めたスケールのデカい音。かつ、"Who's Next"期のThe Whoのようなメロディアスさも兼ね備えています。パワー感があって、曲も演奏もボーカルも歌心と艶があって素晴らしい。

ほんとに69年物ですか?と思うくらいロック感覚がススんでいて、メジャーっぽい「色気」にもあふれています。ところが、実際は自主制作同然のレアアイテムだそうで、80年代にコレクターに「発見」されて以来、現存するオリジナルは数枚しか見つかっていないらしい。

「その時代のアメリカで最も重大なプライベートプレスのハードロックアルバム」「少なくとも5年は時代の先を行く驚嘆すべきLP」と、著名なサイケ関係のレビューでも絶賛されていました。メジャーのレコード会社がなぜこのバンドを見いだせなかったのか不思議です。もし、しっかりとプロデュース&プロモートされていれば、「アメリカのゼップ」「アメリカのザ・フー」になれていたかもしれません。


Stack
Above All



Valhalla
ハモンドオルガンをフィーチャーした5人組のオルガンヘヴィロック。1969年にUnited Artistsから一枚のアルバムをリリースしています。

サウンドは、Vanilla Fudge, Iron Butterfly, Deep Purple, Procol Harumといった、当時「アートロック」と呼ばれた部類のものに近い感じ。"Heads Are Free"なんかではオルガンがモロにジョン・ロードしてて、(第1期)Deep Purpleには特にインスパイアされていたものと思われます。

全体的にピントがボケたようなプロダクションとか、ときおり、クラシカルなフレーズや少々大げさなストリングアレンジが入ったりするのもB級っぽくて良いです。ネバっとした、アシッド感のあるファズギターも入ってます。

Valahalla
Valhalla
Valhalla



さて、1年にわたってまったりと連載してきた「ヘヴィサイケ特集」ですが、そろそろこのへんでお開きにしたいと思います。たぶん、基本的なのを忘れてたりしてるかもしれませんが、それはまたいずれの機会に・・・。最後にヘヴィサイケ関連(ファズギター満載!)のコンピをいくつか載せておきます。


Various Artists
Overdose of Heavy Psych


Various Artists
A Lethal Dose of Hard Psych

A Deadly Dose of Wylde Psych
Various Artists
A Deadly Dose of Wylde Psych


Various Artists
Psychedelic Minds Vol.1 Heavy Underground (1967-71)
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2007年05月30日(水)

Flower Travellin' Band

テーマ:YouTube

1971年の"Satori"は和製ヘヴィサイケの金字塔。


サトリ
フラワー・トラベリン・バンド
サトリ
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2007年05月27日(日)

Loveボックスセット発売

テーマ:News
The Blue Thumb Recordings
Love
The Blue Thumb Recordings

Arthur LeeのLoveの3枚組ボックスが6月26日に発売されます。

タイトルの"The Blue Thumb Recordings"が示すとおり、Blue Thumb時代の2枚のアルバム"Out Here"(1969)と"False Start"(1970)に、1970年の英国ツアーからの未発表ライブ"Live in England 1970"(約60分)を加えた内容となっています。(5000セット限定。スタジオの2枚にはアウトテイクなどのボーナスは収録されていない模様。)

Loveの名作といえばElektra時代で、オリジナルのLPでは2枚組の"Out Here" も、ジミヘンが参加した"The Everlasting First"を収録した"False Start"も、あまり話題にならない日陰の存在という感じだったので、こうしてまたスポットライトが当たるのは嬉しいことです。でも、正直いうと3枚目のLiveだけバラ売りしてほしいんですけど・・・。
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2007年05月25日(金)

ヘヴィサイケ特集 その35

テーマ:サイケデリック
Mountain Bus
シスコサイケファン、特にグレイトフルデッドが好きな人はぜひチェックしてほしいのがこのバンド。とはいってもシスコではなくてシカゴ出身の6人組です。

音は簡単にいうとAoxomoxoa~American Beauty期のデッドにチポリナ風ギターを加えたみたいな感じ。唯一のアルバム"Sundance"のリリースは1971年ですが、デッドの十八番の"I Know You Rider"がJA風のイントロで始まったり、初期QMSを思わせるようなジャムがまったりと展開したりと、60年代シスコサウンドへのオマージュが全編に散りばめられています。曲も演奏も繊細なボーカルハーモニーも雰囲気があって素晴らしい。

余談ですが、当時、レスリー・ウェストのMountainに「バンド名をパクった」と訴えられたというエピソードがあります。ちなみにベースとバンジョーを弾いているのはCraig Takeharaという日系人。


Mountain Bus
Sundance



Top Drawer
CDの裏ジャケにはRecorded at Fultz Recording Studio Fairdale, Kyとあって、最近までずっと出身もケンタッキーとされていましたが、どうやら出身はオハイオらしい。1969年に自主制作の"Solid Oak"一枚のみを残しています。

Fuzz, Acid and Flowersでは、「サイケというよりヘヴィロック寄りで、プログレファンによりアピールするだろう」なんて評されていますが、私には「自主制作サイケ」そのものに聴こえます。おそらく、まっとうな感じのハモンドオルガンが入っていて、ギターがソリッドで乾いた音で、自主制作のわりには音質が良い、などの理由で「ハードロック」として紹介されることが多いのかもしれません。

確かに、サウンドは一見タイトでハードエッジな印象なんですが、(いい意味で)なんだかうだつのあがらないようなダウナー感や「地下室」っぽい雰囲気があったり、楽曲や歌や演奏にナイーブで稚拙な感じの表現があったりで、その本質はやはり「マイナー60sサイケ」なんだと思います。まるでC.A. Quintetみたいなラッパが鳴り響く"Messed Up"のような、微妙にズレた感覚もサイケ!

Solid Oak
Top Drawer
Solid Oak



Head Shop
NYの5人組。1969年にセルフタイトルのアルバム一枚を残しています。

音はひとことで言うと「米国版クレージー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン」。よく鳴るハモンドオルガンと強烈なファズギターに、お腹いっぱいのエフェクト。演劇系でかなりフリークアウトしてますが、メジャーっぽいサウンドでわりと聴きやすいのが特徴です。クレジットをみると、Larry Coryell(ギター)なんかがゲスト参加している模様。

CDは7曲のボーナストラック入りなんですが、そちらはMysteriansみたいなチープオルガン入りのポップなガレージパンクサウンドが主流です。それにしても、World in SoundのCDって、なんでこんなに高いんでしょうか?


Head Shop
Head Shop
2007年05月22日(火)

モンタレーポップ40周年記念アルバム

テーマ:News
Monterey International Pop Festival
Various Artists
Monterey Pop Festival

今年はサマー・オブ・ラヴから40年目の年。その象徴ともなったイベント、モンタレー・ポップ・フェスティバル(1967年6月16~18日)の40周年を記念して、2枚組のCDが6月5日に発売されます。全26曲のうち、Simon & Garfunkelの "Homeward Bound"と"Sound of Silence"、Buffalo Springfieldの"For What It's Worth"は今回が初収録となります。

ただ、過去に4枚組Boxが出ているので、40周年記念にコンプリート盤(おそらく分量ではCD10枚分くらい)を期待していたのですが・・・。未発表曲が3曲というのも微妙だし(すでにブートなどで持ってる人も多いでしょう)。完全盤は50周年記念のお楽しみということでしょうか。

でも、選曲はいい感じにまんべんなくまとめてあるし、モンタレーの音源を持ってなかった人には手ごろなコンピかもしれません。下は30周年記念の4枚組ボックス

Monterey International Pop Festival, June 16-17-18, 1967
Various Artists
Monterey International Pop Festival, June 16-17-18, 1967
2007年05月20日(日)

Discover America Collection 第2弾

テーマ:News
60~70年代のアメリカンミュージックの隠れた名盤や知られざる傑作を、オリジナルに忠実な紙ジャケ仕様で再発するエアーメイルの「DISCOVER AMERICA COLLECTION」シリーズ。その第2弾となる5タイトルが6月6日にリリースされます。(シリーズ第1弾の記事はこちら。)

今回のテーマは「60sガレージ&サイケの名盤」ということで、当ブログでもお馴染みのバンド/アルバムが目白押しです。なかでも、わがMusic Machineの超名作"Turn On"が紙ジャケ化されるというのは、なんだか嬉しいやら恥ずかしいやら・・・。

ところで、ハリウッド・パーシュエーダーズの『ドラムス・ア・ゴー・ゴー』というのはまったく知らなかったのですが、発売元の紹介によると「ストロベリー・アラーム・クロックやシュガーローフ等を手掛けたポール・バフが、オリジナル・サウンド・レコードに残した1枚(65年リリース)。下積み時代のフランク・ザッパが参加していることでも話題となり、現在ではオリジナルLPが高値で取引されている珍品」とのことです。

発売元のエアーメイルのページはこちら

ターン・オン(紙ジャケット仕様)
ミュージック・マシーン
ターン・オン(紙ジャケット仕様)

サイコティック・リアクション(紙ジャケット仕様」)
カウント・ファイヴ
サイコティック・リアクション(紙ジャケット仕様」)

ネイバーフッド・チルドレン(紙ジャケット仕様)
ネイバーフッド・チルドレン
ネイバーフッド・チルドレン(紙ジャケット仕様)

ラヴ・エクスチェンジ(紙ジャケット仕様)
ラヴ・エクスチェンジ
ラヴ・エクスチェンジ(紙ジャケット仕様)

ドラムス・ア・ゴー・ゴー(紙ジャケット仕様)
ハリウッド・パーシュエーダーズ
ドラムス・ア・ゴー・ゴー(紙ジャケット仕様)
2007年05月18日(金)

Headstone Circus

テーマ:News
Headstone Circus
Headstone Circus
Headstone Circus

Glenn Faria(*1)が1966年に結成したものの未発に終わったバンド、Headstone Circusが1968-70年にワシントンD.C.で録音した未発表音源がShadoksからCD化されています。(amazonの発売日は6月5日。)

音はひとことで言うと「サイケなCSNY」。アコースティックな要素より、CSNYでいうなら"4 Way Street"のエレクトリックサイドのようなラフなフォークロックに、アシッド感をまぶしたようなサウンドが主流です。"Arms of God"なんて、歌もギタープレイもStephen Stillsそっくりで、「Stephen Stillsの未発表曲だよ」といって聴かせても、誰も疑わないでしょう。

かなりズブズブなファズギターや、まったりとした展開なんかもあって、なかなか良かったです。重いのか軽いのか、グルーヴ感があるのかないのかよくわからないような不思議なノリもナイス。


*1
70年代にプロモのみで終わったサイケフォーク作と未発音源を収録したCDがWorld In Soundから出ています。某所で高く評価されていましたが未聴です。


Glenn Faria
Glenn Faria
2007年05月15日(火)

ヘヴィサイケ特集 その34

テーマ:サイケデリック
Finchley Boys
イリノイ出身の4人組。唯一の作品"Everlasting Tributes"は1968年から69年にかけて録音されましたが、アルバムがリリースされたのは1972年になってからのことでした。

先頭の曲がブルースハープをフィーチャーした、Butterfield BB~Canned Heatみたいな、わりと正統っぽいブルースナンバーなので、そんな感じのヘヴィブルース系かと思いきや、そのあとしだいにアシッドロック&ヘヴィサイケな本性が現れてきます。ねっとりとヘヴィに歪んだファズギターにガレージっぽい感覚。ハイトーンながらローファイ系の不安定なボーカル。ハイライトの"It All Ends" などは、もう王道といってもいいようなキラーヘヴィサイケチューンです。前回のSacred Mushroom同様、キンクスの"I'm Not Like Everybody Else"をカバーしていて、よりまったりヘヴィサイケな展開が素晴らしい。

ところで、amazonで売っているフランスのEva盤は、オリジナルの曲順を変えて、パッとしないボーナストラックをそのあいだに挿んだもののようで、あまり評判が良くありません。下のリンクはオリジナルに忠実な韓国のWorld Psychedelia盤(2003)です。


Finchley Boys
Everlasting Tributes (リンクはFreak Emporium)



Freeman Sound
Morly Greyと同じオハイオ出身で、同じStarshineレーベルから1970年にシングルを1枚だけ出していた5人組。2005年にWorld In Soundから出た"Heavy Trip"というタイトルは、彼らの60年代後半から70年代初頭の音源を集めたコンピレーションです。(近年の録音も混じっているらしいですが、私にはよく分かりません。)

ファズギターが活躍するヘヴィサイケチューンがあったり、70sヘヴィロック風なリフの曲があったり、分裂気味でトリッピーな17分の「実験ナンバー」があったり・・・。レコード出せなかったバンドのコンピにありがちな、イマイチ方向性や個性が見えてこない寄せ集め的な支離滅裂感が、かえってB級(マイナー)コレクター心をくすぐってくれます。


Freeman Sound & Friends
Heavy Trip



Fresh Air
西海岸の5人組。1969年に唯一のアルバム"A Breath of Fresh Air"を出しています。(オリジナルはかなりのレア盤らしい。)

このバンドの特徴は、まず楽曲が豊かなメインストリームのポップセンスを備えていること。リードボーカルもコーラスも演奏もみんな達者でメジャー感覚にあふれている。いかにも60s的なそれらの楽曲に、ヘヴィサイケなファズギターと、よく歌うハモンド系オルガンが絡み合うのが醍醐味となっています。先頭の"For What It's Worth"の疾走する大胆なカバーもカッコイイ。

「西海岸サンシャインポップとヘヴィサイケの融合」という感じの楽曲群も良いですが、メロウ&メランコリックな曲調とコテコテなメロディに、ファズギターとオルガンが交錯する"December"などは、まるでGandalfみたいで涙ちょちょぎれです。

A Breath of Fresh Air
Fresh Air
A Breath of Fresh Air
2007年05月12日(土)

Euphoria/A Gift From Euphoria再プレス

テーマ:News
A Gift From Euphoria
Euphoria
A Gift From Euphoria

私の愛聴盤のひとつで、以前こちらで取り上げたEuphoriaの"A Gift From Euphoria"が、Rev-Olaから再発(再プレス?)されるようです(amazonの発売日は6月4日)。最近手に入りにくくなっていたようなので、未聴の方(特に変態サイケ好きの方)はこの機会にぜひどうぞ。
2007年05月11日(金)

第48回 The David

テーマ:無人島サイケ
Another Day, Another Lifetime
The David
Another Day, Another Lifetime

実はこのバンド、ヘヴィサイケ特集の次のネタのひとつにしようと思ってたんですが、"I'm Not Alone"や"Mirrors of Wood"といったキラーヘヴィサイケチューンの印象が強いものの、やはりこれをヘヴィサイケで括っちゃマズいでしょ、ということで無人島ネタに昇格させてもらいます。

The DavidはLA出身の4人組。サイケファンなら、音は聴いたことなくても、どこかでこのジャケを見たことあるのではないでしょうか。その唯一のアルバム "Another Day, Another Lifetime"(1967)は、前述のようなキラーファズサウンドが散りばめられているものの、たいていはStrawberry Alarm Clockのような西海岸ポップサイケとして紹介されているのではないかと思います。

もちろん、タイトルチューンの名曲"Another Day, Another Lifetime"に代表されるように、東洋風味のポップな楽曲やストリングスやホーンを使ったアレンジなど、SACを思わせるポップサイケなアルバムであることも間違いありません。しかし、ポップサイケ/ソフトサイケであると同時に、ヘヴィサイケでもあるしガレージパンクでもある。要するに、60s好きが美味しいと思うツボをことごとく押さえてくれる、ありがたいバンド/アルバムなのです。

特に、一見ナイーブ&イノセントなバブルガムポップ風でありながら、どこかヒネクレたような不思議な肌触りを持つポップ感覚は独特のものです。その印象的な楽曲群に、チープ系のオルガンとファズギターが織り成すダビデワールドは、一度聴くと忘れられません。

ところで、リンク先のamazonの盤(2001 Jamie/Guyden)はリミックスがヒドいと書いてある記事がありますが、オリジナルを聴いたことがない私には、どこがそんなに悪いのかよく分かりません。きっとオリジナルで聴くと、もっともっと素晴らしいんでしょう。
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