2007年04月28日(土)

ヘヴィサイケ特集 その32

テーマ:サイケデリック
Fat
ボストン版Quicksilver Messenger Serviceという感じの5人組。ジャケに写るメンツの容貌からは、野卑でゴリゴリのハードロックを想像するかもしれませんが、そこはさすがにボスタウン系。シスコのヒッピー風情に憧れて、それを真似しようとしたんだけど、育ちの良さから(?)煮え切らない音になってしまった、みたいなところがグッドです。

特に、私が好きなGuess WhoのBurton Cummingsを連想させるような、サザンロック風マッチョさとナイーブな繊細さを併せ持ったボーカルが素晴らしい。良くも悪くもQMSほどアクが強くなく、ボスタウンサウンド的な中途半端さ(誉め言葉です)や普通っぽい感じもありますが、Kakとかがお好きなら、その微妙なヘヴィサイケ感覚も理解してもらえるのではないかと思います。(そういえば、ジャケがKakのアルバムを連想させるのは偶然でしょうか?)

ちなみに、有名なセルフタイトルの1st(1970)のほかに、1976年に"Footloose"という2nd(未CD化)と、1978年にはFelix Pappalardiのプロデュースによる"Past Due"というUnreleasedの3rd(その後1995年にCD化)が制作されています。

Fat
Fat
Fat



Listening
同じくボストンの4人組で、ハモンドオルガンをフィーチャーした、プログレッシブオルガンサイケといった趣きのバンド。セルフタイトルの唯一のアルバムは1968年の作です。

ヘヴィサイケ的な曲のみならず、キース・エマーソン&ザ・ナイスを連想させるような、クラシックやジャズを取り入れたプレ・プログレ的な楽曲や、ボーカルワークなんかがソフト(メロウ)サイケ的な繊細さを感じさせる曲など、ひじょうに多彩で芸達者な印象です。しかし、やはりこれもボスタウン的な中途半端さ・煮え切らなさ・うわっすべりさ(誉め言葉です)を感じるのが面白いところ。

ちなみに、ベースのWalter Powersは、ボストンの有名なガレージバンド、The Lostのメンバーでした。


Listening
Listening



Odyssey
Listeningに影響され、そのオルガンサウンドに、よりヘヴィなファズギターを加えたようなNYの4人組が、このOdyssey。

いきなりドロドログシャグシャなファズギターのリフで始まる1曲目で、ヘヴィサイケファンはノックアウトでしょう。「アメリカンいなかロック」という感じの、洗練されていない「いなたい」グルーヴ感。ピロピロピャララーなハモンドオルガンに、アマチュア演劇系のボーカル。突然はじまる無意味なドラムソロ。と、もうほとんど完璧です。

それにしても、このバンド、とてもNYのバンドとは思えません。しかも、リリースは1971年。ほんとに録音も70年代なのだろうか・・・。だとしたらスゴい。60年代まるだしの、生きる化石のような天然記念物的ズブズブのファズギターサウンドは素晴らしすぎます。

唯一作の"Setting Forth"(1971)ではListeningのアルバム冒頭ナンバー"You're Not There"をかなり忠実にカバーしていて、しかも、よりヘヴィサイケ的に仕上げているのが印象的です。ちなみに、オリジナルのアナログはジャケなしの盤しか確認されていないそうです。


Odyssey
Setting Forth
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2007年04月24日(火)

Garage Beat '66 Vol.6 & 7

テーマ:News

Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 6

Sundazedのマイナーガレージコンピシリーズ、Garage Beat '66の第6弾と第7弾が同時発売されます。

「警告:このCDをノスタルジックな"Good Vibrations from the Feelin' Groovy 60s"みたいなものだと思っているみなさん。おめでとう、あなたは間違ったコレクションを買おうとしています。」という挑発的な売り文句が示すとおり、Nuggetsシリーズの編集方針があいまいでユルいと断じ、obscure, bad-attitude, wild 'n' noisyといったキーワードの曲/バンドが集められています。

Nuggetsでお馴染みのバンドやメジャーなグループも収録されていますが、売れる前の知られざる曲だったり、なるべくNuggetsとは重複しないような選曲がなされています。たとえば、わがMusic Machineなら"Mother Nature/Father Earth", "Advise and Consent"といったシブいところが選ばれています(どちらもマイフェイバリットな曲!)。収録曲/バンド等詳細は発売元のSundazedのページで。


Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 7


以下、既出のタイトルです。


Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 1: Like What, Me Worry?!


Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 2: Chicks Are for Kids!


Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 3: Feeling Zero...


Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 4: I'm in Need!


Various Artists
Garage Beat '66, Vol. 5: Readin' Your Will!
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2007年04月21日(土)

ヘヴィサイケ特集 その31

テーマ:サイケデリック
Estes Brothers
オハイオ出身?のJohnとJoeのEstes兄弟を中心とする4人組。浜辺ジャケのオリジナルLP("Transitions", 1971)はプレス100枚の激レア盤だとか。(1995年の再発アナログは別ジャケ。2002年の再発CDではオリジナルに戻された。)

著名なサイケレビューでは、「法外な値札に見合う価値はない」とか「過大評価されてる」とか、おおむね評価は芳しくないですが、B級ヘヴィサイケ収集家としては、こういうものこそ美味しかったりします。おそらくこの、一見なんの変哲もない微妙なジャケットも、「過大評価」といわれるほど一部のファンから愛好されている所以ではないでしょうか。

音は、レビュアーに評判良くないのも無理ないような、どこがどうってことないダラダラ系?のヘヴィサイケで、特にギターの音が強烈に歪んでるわけでもないし、ドロドロのサイケデリアが展開されるわけでもない。でも、そのへんのダメっぽいところがいいんです。売れることなんかまったく考えてないような、ダウナー&アングラなダラダラ感もグッドです。

キーボードのメンバーがいて、ときどきちょっとハズれるような生ピアノが入るのが特徴なんですが、ほとんどがオフ気味にミックスされているので、音数としてはパワートリオ系と同じような印象です。オリジナル本編のラストでは、お約束の"Gold and Silver"風ジャムが展開したりするので、たぶん彼らもQuicksilver Messenger Serviceやシスコサイケを少なからず意識していたのでしょう。(曲名の"Gary's Thoughts"のGaryはGary Duncanのことか??)


Estes Brothers
Transitions



Ellison
同じく1971年にレアな唯一のアルバムを残している4人組ですが、こちらはカナダ産のバンド。ヘヴィサイケ的味わいを残したB級ハードロックなテイストは、この手のコレクターには「安心の」サウンドです。

ギターはヘヴィな時より、むしろディストーションしていないペナペナな音が多いくらいなんですが、英国のMay Blitzなんかを連想させる、いかにもマイナーロックなサウンドは好きな者にはたまりません。ボーカルが少々野獣系ですが、 "Untruth Story"など、楽曲の良さもあって、あまり気になりません。


Ellison
Ellison



Dragonfly
ボーカルが野獣系というと、思い出したのがこのバンド。紹介するのが遅くなりましたが、レココレのサイケ特集号でも巻頭グラビアにジャケが載っていたくらい、ヘヴィサイケ関係では基本の部類のアイテムです。

全編に散りばめられた、「これぞヘヴィサイケ」というようなサステインの効いたファズギターやトリッピーなエフェクト。それだけでもじゅうぶん「買い」なんですが、このバンドは「あれ?どっかで聞いたことあるぞ」というような印象的な楽曲群も魅力で、特にファズギターがコテコテメロのイントロを奏でる"I Feel It"なんかは即死級です。

野獣系のボーカルとはいってもパワー一本槍というわけではなく、曲が表情と起伏に富んだものが多いのも特徴です。ちなみに、バンドはコロラド出身の4人組ですが、西海岸に出て活動していたようです。1970年にセルフタイトルのアルバムを一枚残しています。


Dragonfly
Dragonfly



Dragonwyck
Dragonflyとくれば、Dragonwyckも忘れてはいけません。有名な1stアルバムのオリジナルは、1970年に85枚だけプレスされた、ジャケなしのプロモ用非売品というレア盤だそうです。(これもレココレ・サイケ特集号の巻頭に載っていた。)

クリーヴランド出身の、オルガンをフィーチャーした5人組で、ドアーズにファズギターこってりのヘヴィサイケデリアをブレンドして、ちょっぴりプレ・プログレ的な風味を加えたようなサウンドです。ドアーズの影響といっても、"The End"とか"When the Music's Over"とかの、まったりダウナーな方向性に特化したようなダークさが特徴(*1)で、クリアとはいえないCDの音質とも相まって、アンダーグラウンドな雰囲気が濃厚に漂ってきます。

World In Soundから2004年に再発されたCDには、前身のSunriseとして1968年に録音された5曲(本編収録曲の初期バージョンなど)も収録されているのですが、これがまた「これぞヘヴィサイケ」という感じで、ファズギターとチープ系オルガンが、まったりドロリ暗々鬱々と展開するのが聴きものです。

ところで、彼らは1972年に2ndを、1974(76?)年には3rdアルバムを制作していますが、これらもテストプレスの域を出なかったようです。その幻の2ndと74年のシングルを収録したCDが、2006年にWorld In Soundから"Chapter 2"というタイトルで発売されています。音は、前作同様ファズギターがフィーチャーされているものの、メロトロンやシンセサイザーをふんだんに使った欧州プログレっぽいサウンドになっています。今度はドアーズというよりムーディブルースみたいになっているのが面白いところ。それでも楽曲や演奏のクオリティは高く、レコードデビューできずに終わったのは不運でした。


Dragonwyck
Dragonwyck


Dragonwyck
Chapter 2 (リンクはFreak Emporium)

*1
当時彼らのデモを聴いたあるプロデューサーは、「ドアーズをバルビツール中毒にしたみたいだ」と思ったそうですが、言い得て妙という感じです。
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2007年04月19日(木)

Peter Sando

テーマ:YouTube


GandalfのPeter Sandoが、"Gandalf 2"に収録されていた"Smokey Topaz"を演奏している動画がアップされていました。2007年2月のステージとのことです。

GandalfのMySpaceはこちら。Flash動画が見れます。


Gandalf
Gandalf II
2007年04月16日(月)

RCAからJefferson Airplaneのライブ盤発売

テーマ:News

Jefferson Airplane
Sweeping Up the Spotlight: Jefferson Airplane Live at the Fillmore East 1969

ここのところ、セミオフィシャル(?)なライブ音源の発売が続いていたJefferson Airplaneですが、5月15日(予定)に本家のRCAから"Sweeping Up the Spotlight: Jefferson Airplane Live at the Fillmore East 1969"と題するライブ盤が発売されます。

RCAのFillmore Eastライブといえば、10年位前に"Live at the Fillmore East"というタイトルが出ていますが、そちらは68年5月の公演で、今回のものは69年11月(28,29日)の公演から採られている模様。全12曲中10曲が未発表音源で、ヨーマによるライナーも付属とのことです。
2007年04月15日(日)

Fallout 5月の新譜

テーマ:News
Falloutから5月7日に発売予定のCDがamazonにアップされています。



Rebecca & The Sunnybrook Farmers
Birth

ピッツバーグのハイスクールの同窓生による男女混声バンド。フォークロック、ポップ、ジャズ、アシッドロックがブレンドされたサウンドとのことです。バイオリンやシタールなんかも入ってるらしい。唯一のアルバムの"Birth"は1969年の作。メンバーのMickey(Mark) KapnerはのちにCountry Joe & the Fishに参加しています。




Barbara & Ernie
Prelude To...

若くてセクシーな黒人女性と、ちょっと冴えない中年の白人男性という、一風変わった組み合わせのデュオ。ソフトサイケとフォークとジャズが混ざったような音だそうです。1971年のこの"Prelude to"が唯一のアルバム。某レビューでは、「ひとことで言うと、変わってる。でも素晴らしい」と評されています。JAの「あなただけを」のスペーシーな長尺カバーやシタール入りの曲もあるようです。




Malachi
Holy Music

1966年8月にサンフランシスコで録音された、いわゆる「ラーガフォーク」のインストアルバム。ライナーノートはアレン・ギンズバーグが書いていて、psychedelicという言葉に言及した最も早いレコードのひとつだそうです。サイケデリック黎明期のシスコの雰囲気を窺い知ることができるかもしれません。MalachiとともにクレジットされているSteve Cunninghamは、このあとRed Crayolaに参加しています。




Michaelangelo
One Voice Many

Angelという女性(ボーカル、オートハープ)をフィーチャーした男女混声グループ。「ソフトロックAtoZ」にはウェストコーストの4人組とありますが、どうやらNY近辺のバンドらしい。Fuzz, Acid & Flowersでは、「繊細でメロディックなバロック・ソフトロックに、メロウなヒッピーのオーラ」と評されています。唯一のアルバム"One Voice Many"は1971年のリリース。
2007年04月10日(火)

Weeds/Lollipop Shoppe CD発売

テーマ:News

The Weeds
The Lollipop Shoppe

ありゃりゃ、こんなの出てたんですね。知りませんでした(amazonの発売予定日は5月15日)。サイケファンには、レココレのサイケ特集号でアルバムが取り上げられていたLollipop Shoppeの方でお馴染みかと思いますが、Weedsも名前が変わっただけで同じバンドです。

いきさつは、ラスベガスでThe Weedsとして1966年にシングルを出していたバンドが西海岸に出向き、SeedsのマネージャーだったLord Tim Hudsonに見出されたものの、WeedsだとSeedsとまぎらわしいということで無理矢理Lollipop Shoppeに改名させられてしまった、という次第です。その名前で唯一のアルバム"Just Colour"(1968)を出しましたが、メンバーはバンド名が気に入らず、元のWeedsに戻して1969年にシングルを1枚出しています。

ジャケに書かれた曲目を見ると、66年のWeedsのシングルの2曲 + Lollipop Shoppeのアルバム"Just Colour"のオリジナル全曲 + 68年のバイカー映画"Angels from Hell"のサントラLPに収録されていたLollipop Shoppe名義の2曲 + 69年のWeedsのシングルの2曲、という構成になっているようです。

音は、メンバーが嫌ったバブルガムグループみたいなLollipop Shoppeより、Weedsという本来のバンド名のイメージに近いガレージパンク(アシッドパンク)サウンドで、特にフロントマンのFred Coleのボーカルは、SeedsのSky Saxon、ElevatorsのRoky Erickson、Music MachineのSean Bonniwellと並び称せられるくらいの強烈な個性を持っています。パンキッシュな要素だけではなく、まったりドロリなサイケデリック感覚も強く、Nuggets(Box)他のコンピでお馴染みのシングル"You Must Be A Witch"など、Arthur LeeのLoveからの大きな影響も見られます。

Music Machine, Seeds, Loveといったあたりがお好きな方は要チェック!
2007年04月07日(土)

ヘヴィサイケ特集 その30

テーマ:サイケデリック
前回紹介したButterfingersは白人のバンドか黒人のバンドか不明でしたが、今回登場するのはすべて、黒人の(または黒人がフロントの)グループです。

偶然なのか必然なのか、音に共通する部分が多く、特にジミヘンフォロワーなギタープレイやエフェクト、曲調やボーカルスタイルやインプロのヘヴィサイケデリアに、黒人らしいファンキーなグルーヴが加わった、「ヘヴィサイケファンク」という感じのサウンドになっているのが面白いところ。


Black Merda
デトロイト出身の黒人4人組。(Fuzz, Acid and Flowersにはミシシッピ出身とあるが、ミシガンの誤りか?) 地元のMotownからの誘いを蹴って、1970年にChessレーベルからシカゴ録音のデビューアルバムを出しています。

先頭の曲で、一瞬"Stone Free"のカバーかと曲名を確認したほどのジミヘンフォロワーぶりで、1967年に"Are You Experienced"が発売されるや、病みつきになって何か月もコピーし続け、髪型や服装から立ち居振舞いまでジミヘンになりきっていたとのことです。彼らがサイケ/ファンクなスタイルをはじめたのは後述のFunkadelicなんかよりも早かったとか。

ミキシングなど、アルバムのプロダクションが彼らの潜在能力を完全に伝えているとは言えないのが残念ですが、ジミヘン愛好家として興味深い作品となっています。なお、その1stと、よりメインストリームのブラックミュージック的要素が強くなったMer-Da名義の2nd、"Long Burn the Fire"(1972)がカップリングされたコンピCDも出てます。


Black Merda
Black Merda


Black Merda
The Folks from Mother's Mixer



The Next Morning
NYで活動していた黒人5人組。ほとんど(全員?)のメンバーはカリブ諸島出身らしい。1971年にセルフタイトルのアルバムを1枚残しています。

こちらも、かなりのジミヘンフォロワーぶりで、ヘヴィサイケ的なドロドロ感やアルバム作品としてのクオリティは前者以上。ヘヴィーでズブズブなファズギターと、ドライブするハモンドオルガンが活躍するのが特徴で、アシッドロック/ヘヴィサイケ的なグルーヴ感と、黒人的ファンキーさのブレンド具合が絶妙な好盤となっています。


The Next Morning
The Next Morning



Purple Image
女性ひとりを含むクリーヴランド出身の黒人7人組。ソフトロック関係では有名な元TradewindsのAnders & PonciaによるレーベルMap Cityから、1970年に唯一のアルバムが出ています。(以前紹介したYesterday's ChildrenもMap Cityレーベル。)

この手の黒人ヘヴィサイケファンク系ではFunkadelicに次いで有名なバンドではないでしょうか? ラストの15分の"Marching to a Different Drummer"では、ファズギターオリエンテッドなエクスペリエンス風インプロと、スライストーンのようなファンクサウンドが合体した「アシッドファンク」が堪能できます。


Purple Image
Purple Image



Velvert Turner Group
究極のジミヘンフォロワーといえるのが、このVelvert Turner。なにせ、ジミヘンが渡英する前から親しく交流し、直々にギターの手ほどきを受けていたというから筋金入りです。

ギタープレイだけでなく歌い方や声質までジミヘンに似ているので、どっかのブートレグ会社がこっそり「ジミヘンの未発表音源」として売り出してもバレなかったんじゃないか、というくらいの「ジミヘンぶり」です。しかし、1972年のアルバムは、単なるフォロワーとしてのコピー的な要素にとどまらず、70年代もジミが生きていればこんな曲を書いていたのではないかと思わせるような質の高さが、凡百のフォロワーとは一線を画しています。

ちなみに、Velvert以外のバックのメンバーは白人で、このへんもエクスペリエンスを意識したものと思われます。ジミヘン直系アイテム収集者必携!


Velvert Turner Group
Velvert Turner Group



Funkadelic
P-Funk軍団の総帥、George ClintonがParliamentと平行して率いたグループ。Funk+Psychedelic=Funkadelicというバンド名のとおり、最初(70年代前半)はアシッド感あふれるドロドロの長尺インプロが展開したりするサイケ色の強い、「ヘヴィサイケファンク」を代表するようなサウンドを指向していました。(70年代後半からは、しだいにファンク色やダンスミュージック的要素が強くなる。)

特にジミヘンゆずりのEddie Hazelのトリッピーなヘヴィサイケギターが素晴らしく、ズブズブのファズやグニャグニャなエフェクトなど、並のヘヴィサイケバンドなんかよりもファーアウトだったりします。レココレのサイケ特集号でも取り上げられていた名盤"Maggot Brain"(1971)を頂点とする最初の数枚は、ぜひ一度聴いてみてください。


Funkadelic
Funkadelic


Funkadelic
Free Your Mind And Your Ass Will Follow


Funkadelic
Maggot Brain
2007年04月01日(日)

Third Rail/Id Music再発

テーマ:News

The Third Rail
ID Music

The Third Railの唯一のアルバム"Id Music"(1967)が4月2日にRev-Olaから再発されます。私が知る限りでは、これが3度目のCD再発で、トラックリストでは4曲のボーナストラック入りの、前回(2003年)の再発と同じ内容になっています(最初のCDはボーナストラックなし)。

このThird Railというのは、3人の有能なソングライターによる準スタジオプロジェクトのようなグループで、Artie Resnick(Arthur Resnick)はティンパンアレー(ブリル・ビルディング)の作曲家チームの一員として、RascalsやGrateful Deadのカバーでお馴染みの"Good Lovin'"(オリジナルはOlympics)や、Driftersの"Under the Boardwalk"などを書いていた人です。のちに、メンバーのJoey LevineとともにOhio Express(*1)の"Yummy, Yummy, Yummy"をはじめ、ブッダのバブルガムポップの一連の作品を制作しています。あともうひとりの女性メンバー、Kris ResnickはArtieの奥さんです。

サイケ/ガレージファンには、オリジナルのNuggets(4枚組ボックスにも)収録の"Run Run Run"で有名かもしれません。しかし、この曲や男女混合グループというイメージから受ける、サーフガレージ系やサンシャインポップ的な要素よりも、どちらかというと「ソフトサイケ風味の原初バブルガムポップ」という色合いが勝っている感じです。

特に興味深いのが、曲調やボーカルスタイルやバッキングの演奏など、のちにブッダのバブルガムポップの典型となるような個性がはっきりと見られることで、彼らがこの分野に貢献した度合いの大きさが窺えます。バブルガムうんぬんを別にしても、ファズギターやチープオルガンやシタール風ギターによる味付けなど、ソフト(ポップ)サイケ作品としてもじゅうぶん楽しめると思います。

追記: 2003年盤の再プレスということのようです。Rev-Olaのページはこちら

*1
シングルやアルバムの制作はスタジオプロジェクト的なもので、主に匿名性の高いスタジオミュージシャンたちが行なっていたが、Ohio Expressという実体のあるバンドとしての表の顔も持っており、ツアーやテレビ出演は彼らが担当した。"Yummy, Yummy, Yummy"や"Chewy Chewy"などの一連の曲はJoey LevineとArtie Resnickのペンによるもので、"Yummy, Yummy"を歌っているのもJoey。

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