2007年02月27日(火)

緊急特集 トルコがガバい!

テーマ:サイケデリック
ここんとこ、一日じゅうターキッシュサイケばっかり聴いていて、頭がシシカバブー状態です。ほんとにヤバいです。中毒性強すぎます。その要因としては、すでにこれまで書いてきたことをまとめると・・・。

(1)トルコ人はファズが好き。70s物でも、本場アメリカのヘヴィーサイケも真っ青なファズギターがビンビン!
(2)ファズも好きだが民族音楽はもっと好き。ビヨ~ン、ピロロ~ンの民族楽器にファズギターが絡む、あの独特のサイケ感覚がクセになる。
(3)トルコ語が日本語の語感に近いものがあり、いわゆる「空耳」の宝庫である。そのため、一緒に歌いたい衝動に駆られる(カタカナ表記の歌詞カード希望!)
(4)コテコテなメロディも日本人の「歌謡曲」の感覚にひじょうに近く、「ハ~ア~」とか「ンニャ~」とかコブシのある節回しは日本の民謡や演歌を思い起こさせる。
(5)空気感というか、漂うムードが怪しげで「天然ファーアウト」してて、それよりなにより変態!

ちょっと前まではターキッシュサイケ関連はamazonではほとんどお目にかかれなかったのですが、ジワジワとトルコブームが盛り上がりつつあるのか?、最近のポップスとかも含めてトルコ関係のCDの取り扱いが増えてきているように思います。



Edip Akbayram
Edip Akbayram (試聴はこちら。)

Edip AkbayramはErkin Korayと双璧をなすターキッシュサイケの二大巨頭らしいですが、メジャー感ではEdipの方が上手を行ってる感じ。上に挙げた(1)から(5)までのすべてが当てはまる王道中の王道で、特にその歌謡曲感覚が秀逸な「変態歌謡サイケ」です。

上の2枚組コンピは昨年リリースされたもので、74~75年ごろの最初の2枚のアルバム(サイケ時代?)にシングル曲などを追加したものらしい。先頭の曲で、いきなりイエスの「ラウンドアバウト」のワンフレーズが飛び出してきたと思いきや、突然トルコの民俗音楽に早変わり(このへんはトルコ勢の得意技)。かと思うと、次の曲はまるで演歌のコテコテなメロディ。もちろん、お約束のファズギターもバリバリです。空耳関係も、「ちょっといい手してるで~」「どーや、どーや、なぁ」「あ~、ゆるむ~」と、もう日本語そのもの。エフェクトや曲の展開なんかも変態で、トルコを目指す全求道者必携の逸品です。

ちなみに、この人はメインストリームの歌手として今も現役で活躍中とのこと(YouTube動画)。




Selda
Selda

以前、YouTubeテーマでチラっと紹介したSelda Bagcan(セルダ・バージャン)のデビューアルバム(1975)がCD化されています。こちらも、聴き終わったらめまいがするほどの濃厚さで、平和なジャケとは裏腹にファズギターこってりの素晴らしすぎるサイケデリック作品(今聴いてサイケファンとしてそう感じる)となっています。

強烈なファズギターがまぶされたトルコな旋律と民族楽器、歌謡曲的な感覚("Nasirli Eller"なんて梶芽衣子みたい)、エフェクトやアレンジの変態さなど、Edip Akbayramと共通するものが多くありますが、インパクトと中毒性では勝るとも劣らない強力な一枚です。

なお、amazonにはこちらの盤もありますが、なぜか値段が千円以上安くなっています。




3 Hur-El
Hurel Arsivi (リンクはMeditations。試聴可。)

3 Hur-Elというトリオの2nd(1976)。これも素晴らしい! こちらもターキッシュトラッド&民族楽器に悶絶必至のファズギターが絡むのですが、よりビート感があって、演奏も達者。でも、やはり日本のグループサウンズみたいな歌謡曲っぽいメロディがたまりません。




Erkin Koray
Erkin Koray (リンクはMeditations。試聴可。)

いわずと知れたターキッシュサイケの帝王。Erkin Korayが名の知れたサイケ関連レーベルから再発されないのはなぜでしょうか。需要あると思うんですが・・・。amazonで取り扱われていないのが寂しい限りです。(追記:amazonに入荷しています。同じ内容かどうかは不明。)




Various Artists
Love Peace and Poetry: Turkish Psychedelic Music

Erkin Koray, Edip Akbayram, Selda, Uc Hurelといった有名どころからレアなアーティストまでを網羅した夢のコンピ。鼻血にご注意ください。試聴はこちら



あと、当ブログ一押しのBunalimの過去記事はこちら

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2007年02月23日(金)

Big Beatから「蔵出し」コンピ2題

テーマ:News

Various
Get Ready to Fly!

3月26日に英Big Beatから、蔵出し(Vault)物のガレージコンピが2種類発売されます。ひとつは"Get Ready To Fly: Pop Psych from the Norman Petty Vaults"と題するもので、ニューメキシコのノーマン・ペティ(*1)スタジオで録音されたポップサイケ関係の音源を集めたものです。その多くは英国(ポップ)サイケ指向のバンドで、すでに別のコンピに収録されているものもあるようですが、初お目見えの曲/グループも多数収められている模様です。Apple-Glass Cyndrum, The Happy Return, The Hooterville Trolley, The Butter Rebellion, Group Axis, Frantics, The Cords, ... といったバンドの名前が挙がっています。

もうひとつは、"It Came From The Garage! Nuggets From Southern California"というタイトルで、南カリフォルニアの郊外を拠点にしていたガレージ(サイケ)バンドを集めたもの。The Barracudas, Johnny McCrae, Last Word, Kicks, Sunday Group, The Rumblers, ... などなど、こちらも多数のunreleased トラックが収録されているとのことです。

*1
バディ・ホリーなどをプロデュースした人。


Various
It Came From the Garage!...
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2007年02月20日(火)

SeedsとPrunesの2枚組コンピ発売

テーマ:News

Seeds
Pushin' Too Hard: The Best of

Seedsのベスト盤が3月5日に発売されます。彼らのタイトルの2on1シリーズを出していたDemon Edselの姉妹レーベル、Music Club Deluxe(UK)からのリリースで、CD2枚組で全49曲(うち8曲がライブ)というてんこもりな内容になっています。トラックリストはこちら


同じく3月5日にElectric PrunesもWea/Rhinoから2枚組コンピが発売されますが、こちらは「真正プルーンズ」と呼べる2枚のアルバム、"Electric Prunes (I Had Too Much To Dream Last Night)"(1967)と"Underground"(1967)に、ノンアルバムのシングルやアウトテイク、モノ/シングル/オルタナバージョン、有名なVox Wah Wah PedalのラジオCMなどを追加した、純粋なElectric Prunesの全41曲が堪能できる、充実の内容となっています。


Electric Prunes
I Had Too Much to Dream (Last Night)/Underground

ちなみに、メンバー不在のままプロデューサーが勝手に作ったようなアルバム、"Release of an Oath"(1968)と"Just Good Old Rock and Roll"(1969)も、Collectors' Choiceから3月13日に再発されるようです。前者はDavid Axelrodによる"Mass in F Minor"(1967)の続編的作品で、後者はプロデューサーのDave Hassingerが、まったくの新メンバー("new improved Electric Prunes")で「でっちあげた」ような作品です。

でも、こういうフェイク的なプロダクションというのも、60s(サイケ)の魅力のひとつだと思うので、特に初期のプルーンズにこだわらなければ、じゅうぶんアリかもしれません。実際、"Release of an Oath"はアルバム作品として高く評価されているようです。


The Electric Prunes
Release of an Oath


The Electric Prunes
Just Good Old Rock and Roll
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2007年02月17日(土)

LAUNCHcast Radioはじめました

テーマ:News

ウェブラジオのLAUNCHcast Radioに、psychedelicatessen(サイケデリカテッセン)というステーション名で放送を開始しました。左の"ON AIR"リンクからどうぞ。

一応、私の好物のSeedsとかMusic MachineとかElevatorsとか、60sサイケ中心にチューンナップしてありますが、自分でも次に何がオンエアされるかはわかりません。たまに最近のとか、わけのわかんないのもかかります。試聴ではなくて、あくまでもラジオなので、QMSの13分半の"Calvary"とか、鉄蝶の17分の「ガダダヴィダ」とか平気でフルレンス流れます(スキップ可)。

なお、LAUNCHcastの聴視にはYahoo! ID(Yahoo! JAPAN IDとは別)でのログインが必要です。ポップアップ・ブロックを設定している場合はプレーヤーウィンドウが開かないことがあります。その場合は、ポップアップを許可するサイトのアドレスに、launch.yahoo.comを追加してください。

以下は、"Recently Played"リストの曲。

The Charlatans / Jack Of Diamonds
Grace Slick (Great Society) / Daydream Nightmare
The West Coast Pop Art Experimental Band / Endless Night
Harpers Bizarre / The Debutante's Ball
Shadows Of Knight / Dark Side
The Electric Prunes / Onie
The Peanut Butter Conspiracy / It's A Happening Thing
Spirit / Love Has Found A Way
The Red Crayola / Free Form Freakout: Pink Stainless Tail
The Grateful Dead / Mountains Of The Moon
The Monkees / It's Nice To Be With You
Country Joe & The Fish / Sad & Lonely Times
H.P. Lovecraft / The Bag I'm In
Janis Joplin / Oh, Sweet Mary
Love / Andmoreagain
The Association / Windy
Iron Butterfly / Are You Happy
Beau Brummels / I Would Be Happy
Quicksilver Messenger Service / Light Your Windows
The Pretty Things / Talkin' About The Good Times
MC5 / Borderline
Kaleidoscope / Beacon From Mars
13th Floor Elevators / Tried To Hide
Os Mutantes / Dia 36
The Velvet Underground / Oh! Sweet Nuthin'
Canned Heat / Rollin' And Tumblin'
The Easybeats / Amanda Storey
The Guess Who / Share The Land
Paul Revere & The Raiders / Him Or Me
Nazz / A Beautiful Song
The Kingsmen / Trouble
Gonn / Doin' Me In
The Frost / Jennie Lee
The Bonniwell Music Machine / Astrologically Incompatible
Love / The Red Telephone
Buffalo Springfield / Nowadays Clancy Can't Even Sing (mono)
Fugitives / On The Run
The Byrds / Have You Seen Her Face
Robbie Basho / Pasha
Iron Butterfly / Possession
The Seeds / Can't Seem To Make You Mine
The Doors / Little Red Rooster

けっこう濃いのもかかってるでしょう? GonnとかRobbie Bashoとか・・・。
2007年02月14日(水)

第47回 H.P. Lovecraft

テーマ:無人島サイケ

H.P. Lovecraft
Dreams in the Witch House: The Complete Philips Recordings

突然なんの脈絡もなく、特定のバンドとかアルバムが無性に聴きたくなって、禁断症状みたいになることがあります。先日、その発作を引き起こしたのが、H.P. Lovecraftでした。(・・・なんか完全に病気ですね。)

このバンドの最大の魅力は、やはり唯一無二の個性的なツインリードボーカルと、チープ系オルガンの波状攻撃でしょう。男女混声ではありませんが、ボーカルのひとりが女性のような高い声で、Jefferson Airplaneのボーカルワークを連想させます。(彼らも"Let's Get Together"と"High Flying Bird"をカバーしている。) それに負けず印象的なのがオルガンサウンドで、タリラリラ~と階段状に昇り降りするフレーズや、50~60年代のB級怪奇映画に出てきそうな響きの、ディスコードっぽいねじれた音がクセになります。

楽曲のムードは、いわゆるドゥーム系というのとはまた異質なのですが、さすがに現代ホラーの始祖の名をそのままバンド名に頂いただけあって、一見明るい感じの曲の中にも、ゾクっとするような肌触りがあったりするのが特徴です。表面的な王道感の奥のコアな部分に、退廃的で爛熟したようなデカダンスを秘めているようにも感じます。もともとはシカゴのバンドですが、シスコ周辺の西海岸に出て活動していた(2ndの録音はLA)こともあって、シスコサウンドっぽい部分もあります。

オリジナルアルバムは67年と68年の2作で、バラエティに富んだ(分裂気味ともいう)1stも良いですが、関係者全員がドラッグでハイの状態で録音されたといわれる、まったりアシッド感あふれる2ndの方が、サイケ的にはより強力です。なお、上の"Dreams in the Witch House"というコンピは、その1stと2ndを完全収録した2on1の末尾に4曲のボーナストラックを追加したもので、以前に出ていたCollectors' Choice盤の2on1に2曲のボーナストラックを足した内容になっています。また、Sundazedから1968年のFillmore West公演を収録したライブ盤も出ています。


H.P. Lovecraft
H.P. Lovecraft/H.P. Lovecraft II


H.P. Lovecraft
Live May 11, 1968
2007年02月11日(日)

ジーン・クラーク1stソロ再発

テーマ:News

Gene Clark With the Gosdin Brothers
Gene Clark with the Gosdin Brothers

Byrds脱退後のGene Clarkの1stソロアルバム、"Gene Clark with the Gosdin Brothers"(1967)が、2月27日にSundazedから再発されます。

アルバムのプロデュースはGary UsherとLeon Russellで、バーズ側からはChris HillmanとMichael Clarke、そして、このあとバーズのメンバーとなるClarence Whiteが参加しています。タイトルにあるGosdin兄弟というのはブルーグラス畑の人で、ジーンとともに美しいコーラスハーモニーを聴かせてくれます。

前期バーズそのもののチャーミングなフォークロックも良いですが、室内楽が入ったバロックポップのような曲や、のちのバーズのスタイルを先取りしたようなカントリーロックも魅力的で、あまりスポットライトが当たることはありませんが、前期バーズとカントリーロックのパイオニア"Sweetheart of the Rodeo"(1968)をつなぐ「ミッシングリンク」ともいえるような重要な作品ではないかと思います。バーズテイストあふれる、「裏名盤」と呼ぶにふさわしい素晴らしいアルバムなので、バーズがお好きで未聴の方はぜひどうぞ。

ちなみに、amazonの曲目リストには12曲しか表記されていませんが、発売元のSundazedのページでは6曲のボーナストラック(うち5曲が未発表テイク)を含む17曲となっています。
2007年02月10日(土)

バファローズ紙ジャケ再発

テーマ:News

バッファロー・スプリングフィールド
バッファロー・スプリングフィールド(紙ジャケット仕様)

ちまたではサワサワと噂されていたBuffalo Springfieldの紙ジャケが、4月25日にワーナーミュージックジャパンからリリースされます(価格は税込各\2,200)。今回の再発は3枚のオリジナルアルバムに加え、世界初CD化となるベスト盤「栄光のバッファロー・スプリングフィールド」もラインナップに上がっているのが最大の話題でしょう。

このベスト盤、もともとはLP2枚組で、原題は1stと同じ"Buffalo Springfield"(ややこしい)。あのRhinoの4枚組ボックスセット(2001)にも収録されていなかった、ここでしか聴けない9分バージョンの"Bluebird"が収められているのがウリです。実はもう一枚、1969年に"Retrospective"というベスト盤が出ていて、生涯に3枚しかアルバムを残さなかったバンドが、正味LP3枚分のベストを出したというのも、ロック伝説のひとつになっています。

このバンドは、なんか別格という感じですね。最近はあらためて聴くこともあまりないんですが、たまに聴くとやっぱり素晴らしいなと思います。

追記: どうやら、残念ながら発売(延期ではなく)中止になってしまったみたいです。となると、またニールヤング絡みか?と邪推したくなりますが・・・。


バッファロー・スプリングフィールド
アゲイン(紙ジャケット仕様)


バッファロー・スプリングフィールド
ラスト・タイム・アラウンド(紙ジャケット仕様)


バッファロー・スプリングフィールド
栄光のバッファロー・スプリングフィールド(紙ジャケット仕様)

2007年02月09日(金)

Episode Six

テーマ:YouTube


前回リンク切れで紹介できなかったEpisode Sixが再アップされていました。のちのDeep PurpleのIan GillanとRoger Gloverが在籍していた男女混声グループです。(またすぐ削除されるかもしれませんが・・・。)

曲はグレイトフルデッドでお馴染みの"Morning Dew"(Bonnie Dobsonのカバー)と、1966年のシングル"I Hear Trumpets Blow"(Tokensのカバー)のメドレー。2曲目なんて、のちのキングオブハードロックが「パパー パーパー パパーパー」とモロにソフトロックしてるのが面白い。



Episode Six
Love, Hate, Revenge
2007年02月07日(水)

第46回 Faine Jade

テーマ:無人島サイケ

Faine Jade
Introspection: A Faine Jade Recital

Faine Jadeのサイケクラシック、"Introspection"(1968)は、名盤名盤といわれてるわりにはサイケファンからの人気はいまひとつのような印象なのですが、どうなんでしょう? 私は大好きなんですけど・・・。

よく引き合いに出されるように、シドバレット期のピンクフロイドとか、ビートルズの「サージェントペパーズ」とかを意識した英国ポップサイケ指向の作品には違いないのですが、私には英国ポップサイケ勢よりもずっと淡白でクールに聴こえます。ひねくれて歪んだ感覚をもった楽曲やアレンジ、テープ逆回転などのエフェクトやサウンドコラージュなどは、全盛期のサイケデリックそのものなんですが、同じようなサイケデリアを展開していても、米西海岸などのようなドロドログニャグニャ感はほとんど感じられません。

そのへんは彼が活動の場としていた東海岸、特にボストン周辺のいわゆるボスタウンサウンド的な特徴でもあって、これが「凶」と出る場合には、バッタもんくさいというか、うすっぺらで一見つまらない音(私はそういうのも好きで一時集めまくりました)になってしまうのですが、このFaine Jadeの"Introspection"は、そのようなプロダクションや感性が最高に「吉」と出た大吉アルバムではないかと思っています。

私が特に好きなのは、メロディアスな英国風ポップサイケに見え隠れするビート感のあるガレージパンク的な部分で、Faine Jadeもバックの演奏をつとめたNYのBohemian Vendetta*1)も、もともとはガレージパンクの出身でした。加えて、この手の「サージェントペパーズ」フォロワーにつきもののストリングスなどがほとんど入っておらず、スカスカでナマな感じの素晴らしいバッキングも功を奏していると思います。

ちなみに、このタイトルは先月Sundazedから再発されています。過去にも何度かCD再発されていて、トラックリストは以前のRadioactive盤と(2曲の)ボーナストラックを含め、まったく同じですが、「''absolute master tapes''からのリマスタ盤」とのことです。

試聴はこちら

*1
Faine JadeとBohemian VendettaのギターのNick ManziはRusticsというガレージパンクバンドに在籍していて、1966年に"Can't Get You Out of My Heart"というシングルを残しています。この曲はGear FabのコンピCD、“Psychedelic States: New York in the '60s, Vol.1”に収録されています。(下のリンクで試聴可。)


Various Artists
Psychedelic States: New York in the '60s, Vol. 1
2007年02月04日(日)

ヘヴィサイケ特集 その27

テーマ:サイケデリック
今回は最近CD再発されたタイトルを・・・。


Moloch
メンフィス出身の5人組。ファズギターとオルガン入りの、かなりヘヴィなブルースロックです。

唯一のアルバム"Moloch"(1969)は、Don Nixがプロデュース、楽曲提供、アレンジ、エンジニアリングと、全面的に制作にかかわっていて、Jeff Beckをはじめ、その後多くのロックアーティストにカバーされることになるNix作の"Going Down"は、このバンドのこのアルバムに収録されたのがオリジナルということのようです。

曲も演奏も予想以上にハイレベルで、Canned HeatやButterfield Blues Bandなどと同様、60年代のブルースロックバンドらしい骨太でアシッド風味のグルーヴが気持ち良い佳作となっています。

なお、今回のFalloutからの再発には2曲のボーナストラック、"Cocaine Katy"
と"The Terrorizing of Miss Nancy Jane"が追加されています。


Moloch
Moloch



Wilkinson Tri-Cycle
ボストン出身のトリオ。Boston Tea PartyでVelvet Undergroundのオープニングをつとめていたとのことで、地元では有名なバンドだったのかもしれません。しかし、長らくアナログも再発されず埋もれた存在だったようで、近年、特にヨーロッパのコレクターからの人気が高まり、昨年末にめでたくFalloutから初CD化されました。

音はクリームのスタジオ作を連想させるようなブルースベースのヘヴィサイケデリアが基本ですが、パワー一本槍ではなくて、まったりとしたアシッド感覚をまじえたメロディアスかつプログレッシブな感性を備えていて、いわゆるBeatlesqueな曲があったりもします(バンドは本当はそちらの方向を目指したかったとか?)。ボスタウンサウンド的な英国趣味など、個人的には気に入ってます。

ちなみに、プロデュースは、以前こちらで紹介したYesterday's Childrenなどを手がけたWarren Schatzで、Yesterday's Childrenがカバーしていた"What Of I"は、このWilkinson Tri-Cycleがオリジナルです。試聴はこちら


Wilkinson Tri-Cycle
Wilkinson Tri-Cycle



Bunalim
いやぁ、やってくれます、トルコ勢。ほんとに期待を裏切らないというか、こういうのを聴いてみたかったという、変態ヘヴィサイケファンのひとつの理想・夢をそのまんま音にしてくれたみたいな、珠玉の異境ヘヴィサイケです。

「多くのコレクターがその存在をひた隠していたターキッシュサイケの秘宝」だそうで、1969~72年に数枚のシングルを残したのみだったようですが、このCDはその6枚のシングルからの12曲を収録したコンピレーションとなっています。

ヘヴィロック風のリフに突如まぎれ込んでくる民族楽器。ズルズルと引きずるようなファズギターに絡みつく中近東メロディ。空耳の宝庫のトルコ語のボーカル。歯に沁みるようなファルフィッサ系のチープオルガン。意味もなくジタバタしたドラム。ハーモニーになっていない不思議なコーラス。ナイーブ系のいなたいボーカルとファズギターがユニゾンで奏でるコテコテのリフや旋律。意味不明のトルコ語の会話や犬の鳴き声に、突然激昂するボーカル・・・。と、もうこの手のものが好きな人間には涙なしには聴けないツボが満載です。

ジャケを見ると轟音系パワーヘヴィサイケみたいに思われるかもしれませんが、実際は全体的にまったりとしていて「いなたい」感じで、そのユルい変態具合が病みつきになります。オススメ!


Bunalim
Bunalim



Sundance
すでに聴いた人からは、「どこがヘヴィサイケじゃい」とつっこまれてしまいそうですが・・・。でも、まあ、70sハードロックの範疇には入るだろうし、最近再発されたCDということで・・・。

カリフォルニア北部のChico出身の5人組の唯一のアルバム(1971)は、イーグルスやドゥービーズなどの系統の、西海岸ロックにサザンロック風味を加えたような「メジャー系」サウンドの田園ロックです。

そのへん、コアなサイケファンからすると、ノリが良すぎるし、歌(ハーモニー)がうますぎると感じられるかもしれませんが、先頭の曲のイントロなんか「おお、オールマンズだ」と思ったほどカッコイイし、まったりとした曲にはアシッドロックの名残りも感じられます。

CDの裏ジャケに「メロディックなポップさと、よりヘヴィなジャムは、Grateful DeadやAllman Bros.のファンにアピールするだろう」とあるように、(サイケ度は高くないですが、)マイナーロックファンの発掘アイテムとしても、じゅうぶん楽しめる内容だと思います。(Amazon.co.jpの発売予定日は2月13日となっています。)


Sundance
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