2006年11月28日(火)

サイケデリック番外地 その4

テーマ:YouTube
オランダ編。


オランダのビート/ガレージ系では最も有名なバンド。ガレージ
パンクにダウナーサイケをまぶしたみたいな"C.Q."(1968)は名盤。




Golden Earring(s)といえば、ロッククラシックの"Radar Love"だけど、
60sはガレージ~サイケ寄りだった。"8 Miles High"のカバーもあり。




オランダのビートルズといわれたMotions。
Shocking BlueのRobbie Van Leeuwenが在籍していた。




このバンドは聴いたことなかったですが、
なかなか良さ気ですね。CD出てます。




Zenのメンバーが数名いたらしい。オフィシャルサイトは
こちら。オランダ語なのでさっぱりわかりませんが。




これは70年代のようですが、68年の"Agemo's Trip to Mother Earth"
は、ヨーロッパ産サイケデリアを代表するようなトリッピーな名作。




もう解説不要ですね。まったりとしたポップセンスが素晴らしい。



日本公演の合い間に撮ったらしきクリップ。
もっといい場所あったろうに・・・。謎です。




日本でヒットした「シーズン」のVはないみたいですが? Roger Dean
ジャケの1stはヘヴィサイケ風味のShocking Blueフォロワーな感じ。
その後、上質なプログレ期を経て、トホホな感じのディスコサウンドに。




これはプログレの名グループですが、「ロイヨロ ロイヨロ ロンパッパ~」
は、いま聴いてみるとサイケ・・・というより、放送コードギリギリな感じ。


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2006年11月26日(日)

第45回 J.K. & Co.

テーマ:無人島サイケ

J.K. & Co.
Suddenly One Summer

1968年の唯一のアルバム、"Suddenly One Summer"はドリーミーなソフト/ポップサイケの名盤として評価の定まりつつある佳品。

本作が録音されたとき、J.K.ことJay Kaye(G, Key, Vo)はまだ15歳の少年だったというからオドロキです。しかも、そのアルバムのコンセプトが「誕生から死までの人の一生」というのだからふるっている。その歌声に、人生の酸いも甘いもかみわけてサトリの境地に達したような諦観みたいなものさえ感じ取れるような気がするのが面白い。

カナダで制作されたため、カナディアン・サイケのように記述されている場合もありますが、J.K.自身はラスベガスの著名な音楽一家に生まれたアメリカ人です。母親はギタリストのMary Kayeで、私は知りませんでしたが、フェンダーのストラトキャスターにMary Kayeモデルというのがあって、ギター弾きの人なんかには結構名を知られている人のようです。


その母のバンクーバーでの公演に同行していたJ.K.が、自作の曲を当地のプロデューサーのRobin Spurginに聞かせたのが、本作の制作のきっかけになりました。Robin Spurginはカナディアン・サイケ/ガレージ界では名の知れた人物で、CollectorsやUnited Empire Loyalistsなど、多くのバンドのエンジニアリング/プロデュースに携わっていました。彼はMary Kayeに、彼女の帰国後もJayの面倒を見ることを約し、息のかかったミュージシャンやアレンジャーを集めて、バンクーバーでこのアルバムを制作したのでした。

ところが、作品を売り込んだ先のLAのWhite Whaleレーベルは、なにを思ったのか、アルバムを代表するようなドリーミーな名曲"Fly"ではなく、その導入部となる約35秒のサウンドコラージュのみのインストナンバーをシングルカットしたのです。"Fly"のランニングタイムが4分45秒と、少し長めだったためかもしれませんが、どう考えても馬鹿げた決定で、結局レコードは売れずに、J.K.の名もほとんど知られずに終わってしまいました。

さて、アルバムの内容ですが、彼が信奉していたサイケ期ビートルズからの影響をうかがわせる「サージェントペパーズ」フォロワーなトータルアルバムとなっています。ところどころホーンなどが使われたりしていますが、過剰ではなく、全体的に音数も少な目。この手のものにしては、いい意味で風通しの良いプロダクションになっています。

ビートルズフォロワーとはいっても、(まだ未熟さを残した感じのソングライティングなんかが奏功したのか?)自主制作的なマイナー感・アンダーグラウンド感覚が漂っていて、サイケ度も高め。テープ逆回転などのエフェクトや、ファズギターやオルガンやシタールなどの使い方もサイケ好きのツボを押さえていて心憎いほどです。(このへんはプロデューサーのRobin Spurginの功績かもしれませんが・・・。) というわけで、ビートルズ的ポップサイケがあまり得意ではない人でもじゅうぶん楽しめると思います。
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2006年11月20日(月)

クール・クールLSD交感テスト

テーマ:

トム・ウルフ
クール・クールLSD交感テスト

一万年ぶりくらいな本ネタですが・・・。Fuzzy Floorの「おすすめ本」を編集してて、「おっと、これまだちゃんと紹介してなかったな」と思い至りまして。やはり、60sサイケ関連のレビューやってて、この本について書かないわけにはいかないでしょう、というわけで少し・・・。

私がこの本をはじめて読んだのは、60sサイケにハマってからのことでした。それまでは「どっかで聞いたことがあるな」くらいの認識だったんですが、読んでみて「ひゃー、こんな本だったのか!」と、目からうろこポロポロ状態になってしまいました。

著者のトム・ウルフは新聞記者出身のジャーナリスト/作家で、ニュー・ジャーナリズムの旗手と呼ばれた人。日本では「ラスト・アメリカン・ヒーロー」「ライトスタッフ」「虚栄の篝火」といった映画の原作者として有名ではないかと思います。本作(1968年)を執筆中は30代半ば過ぎで、すでにベストセラー作家となっていました。そんな彼が、ヒッピーのコミューンでメリー・プランクスターズらと生活を共にし、ハンター・トンプソンのゴンゾー・ジャーナリズム(*1)的な手法で描いたドキュメンタリー・ノベルが、この「クール・クールLSD交感テスト」(原題"The Electric Kool-Aid Acid Test")です。

ケン・キージーとプランクスターズたちの生態、LSDをめぐるドタバタ、アメリカ大陸横断のサイケなバスツアー、アシッドテストにトリップフェスティバル、ケンの逮捕とメキシコへの逃亡、帰国後のアシッドテスト・グラデュエーション・・・。それらの狂騒的な出来事が、ケン・キージー、ティモシー・リアリー、ニール・キャサディ、ジェリー・ガルシア、のちのガルシア夫人のマウンテンガール、グレイトフルデッド・ベアの「元ネタ」にしてLSD製造者オーズリー・スタンレーら、サイケ関係者総出演といった感じで綴られていきます。

この本がスゴいのは、そのようなドキュメンタリー的な側面だけではなくて、文体というか描写というか、その表現そのものがサイケデリックでファーアウトで、まるでこの本自体がある種のドラッグのような効果を持っていて、読んでいるうちにハイになることでしょう。翻訳文のぎこちなさや誤植までもがプラスの要素になっている感じで、まったりとしたシスコサイケなんかを流しながら読むとまた格別です。

以下は、アシッドテストの場面からの引用。

・・・四時間ほど前そうとう数の人たちがLSDを飲み、その第一波に襲われ、恍惚となろうとしている。二つのプロジェクターが照射されている。バスとプランクスターズがロッジの壁の上を転りはじめる、とバップスとケーシィはしやべりはじめる、バスは巨大なすがたをさらし、震動し、はずむ。ノーマンはフロアに坐り、陶酔し、半ば恐怖し、半ば恍惚とし、脳裏でこれがアシッド・テストのパターンだと意識し、坐り、見つめ、LSDの襲撃に陶酔する、午前三時か四時、マジック・アワーだ、踊る──なんとすごいLSDの襲撃だ! ムービーだ。ロイ・セバーンのライト・マシンはロッジのコーナーじゅうにSF的な赤い銀河の海を写し出し、そして油・水・食物・カラーに色が塗られ、それがガラスの皿のあいだにはさまれ、巨大な大きさに拡大されて映像化され、放射されるから、どろどろした創世記の細胞と化し、大気中に流れ出すように見える。デッドは海中でばかでかいビブラートのサウンドを震わせている。そのサウンドはアリューシャン列島の岩石をゆるがし、カリフォルニア湾のパシャ・グリフン断崖を震わす。グワーンブワーン。デッドのクレージーなミュージック! 苦悩と恍惚! 海底の中のサウンドだ! 半ば乱調子で、ものすごくやかましい。まるで滝の下に坐っているとききこえるような音だが、同時にエレキギターの一本一本の弦が半ブロックも長く、それが天然ガスのたまった部屋にブーンと響くかのようで、グール(墓をあばいて死体を食う鬼)たちがショーをやらかしているときのあのビブラート音が轟く・・・
(飯田隆昭 訳)


1966年、Haight-Ashburyにて。右から、Tom Wolfe,
Jerry Garcia, Rock Scully(デッドのマネージャー)。


原書で読んでみようという猛者(もさ)の方はこちら。


Tom Wolfe
The Electric Kool-Aid Acid Test


*1
ゴンゾー・ジャーナリズムとは、本来は客観的で公正中立のはずのジャーナリスト的立場を捨て、自ら取材対象の中に入り込んで、主観的なドキュメンタリーとして記事を書くというスタイル。ハンター・トンプソンは60年代にヘルス・エンジェルスと生活をともにして本を書いた。ケン・キージーとプランクスターズらにヘルス・エンジェルスを紹介したのも彼で、そのエピソードは「クール・クールLSD交感テスト」の中にも登場する。その結果が、めぐりめぐって「オルタモントの悲劇」につながり、フラワー文化の息の根を止めてしまったのは皮肉である。ハンター・トンプソンの原作を元にした映画「ラスベガスをやっつけろ」の過去記事はこちら
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2006年11月13日(月)

ヘヴィサイケ特集 その25

テーマ:サイケデリック
今回は女性ボーカル入りのバンドをいくつか・・・。


Spirits and Worm
女性ボーカルひとりを含むNY近辺出身の5人組。1969年にセルフタイトルのアルバムをメジャーのA&M(UKではDecca)から出しています。しかし、アッパー系の音とは裏腹の地味なお墓のジャケットが災いしたのか?ほとんど売れなかったようです。

録音はNYですが、音はJefferson Airplane, Peanut Butter Conspiracy, 5th Dimensionといった、西海岸の男女混声グループからの影響が顕著に見られます。それに加えて70sへの橋渡しとなるようなハードロック風のギターリフがところどころに見られたりするのが特色でしょうか。ホーンやフルートの入った曲も数曲あります。

まあ、特に強力なウリのようなものはないかわりに、JAやPBCあたりが好きな者にとっては安心して聴ける「お約束」なサウンドとなっています。(CDは2000年にAkarmaから再発されています。)


Spirits & Worm
Spirits & Worm



Fear Itself
こちらもNY録音(1968)のアルバムを一枚残していますが、バンドの出身は南部のアトランタのようです。(アルバムのプロデュースは、Bob Dylan, Velvet Underground, Ill Windなどを手がけたTom Wilson。)

このバンドのリーダーは、ボーカルだけでなくギターやキーボードや大半のソングライティングもこなすEllen McIlwaineという女性で、サイケ関係よりむしろ、70年代以降のSSW/スライドギター奏者として、日本ではフリーソウル関係なんかでかなり有名な人らしいです。

Ellenはナッシュビルの生まれで、長老派教会の牧師の家庭に養子となり、彼らの日本へのミッションにともなって、少女時代の15年間を神戸で過ごしたという、ユニークな経歴の持ち主です。17歳の時に帰国して南部の大学に通ったのち、66年にNYに出てグリニッチビレッジで歌ったりしていました。そこでジミヘンなんかと知り合いになって影響も受けたようです。

その後、いったんアトランタに戻って結成したバンドが、このFear Itselfというわけです。ちなみに、Fuzz, Acid & Flowersには"San Francisco outfit"と書かれていますが、私が調べた限りではシスコとの関連は見つからなかったので、誤りではないかと思います。

肝心の音の方ですが、これはちょっとスゴい。基本的にはブルース色の強いヘヴィサイケデリアなんですが、さすが、Tom Wilsonがプロデュースするだけのことあって、一筋縄ではいかない。どことなくエキセントリックで「とんがって」ます。ちょっとカルメン・マキを連想させるようなEllenのボーカルもグッドです。


Fear Itself
Fear Itself



Fort Mudge Memorial Dump
女性ボーカルひとりを含むボストン出身の5人組。1970年にMercuryから同名タイトルのアルバムを一枚出しています。

いい意味でも悪い意味でも、いかにも「ボスタウンサウンド」的な味わいで、「シスコサウンドに憧れました。東海岸のJefferson Airplaneを目指しました。でも、結局ウソっぽいマネキンみたいなツルンツルンの音になりました」みたいなところが面白い。たいていのサイケ関係のレビューなんかではパッとしない評なんですが、このへんの「ボスタウンサウンド」の薄っぺらでバッタもんくさい音の面白味というのはなかなか伝わらなくて、かなりマニアックな趣味なんだろうなと思います。

そういう趣味的な解釈を抜きにすると、先頭の一曲目なんかは、まるでShocking Blueみたいなベタベタなメロとグルーヴが掛け値なしに素晴らしくて、「おお、これはっ」と期待させてくれるのですが、結局そのあとはこれに匹敵するものがなくて、しだいに気分が盛り下がってしまうのが残念なところ。

CDは2000年ごろにHeadというレーベルから出ています。(追記:Akarmaから再発されました↓)


The Fort Mudge Memorial Dump
The Fort Mudge Memorial Dump
2006年11月08日(水)

Psychedelic Moods / The Deep 再発

テーマ:News


The Deep
Psychedelic Moods

サイケクラシックにして名盤中の名盤、レココレのサイケ特集号のアルバムガイドでも冒頭に取り上げられていた"Psychedelic Moods of The Deep"(1966)が11月13日(15日説もあり)に英FalloutからCD再発されます。

これまでにも何種類かCD化されていましたが、今回の再発はモノとステレオミックスの両バージョンに加え、6曲のボーナストラックが収録されるとのことです。私の持ってるRadioactive盤はボーナストラックなしの30分足らずの収録時間で、(「もっと聴きたいぞー」という)欲求不満感もなきにしもあらずだったので、かなり充実した内容の再発になる模様です。

The Deepというのバンドではなくて、NY出身のRusty Evansがグリニッチビレッジ時代の仲間らとともに、フィラデルフィアのスタジオで66年の夏に制作/プロデュースしたプロジェクト。Psychedelicということばを最初にタイトルに用いたアルバムともいわれています(その真偽は微妙)。サイケデリックなるものが西海岸(サンフランシスコ)で勃興しつつあるものの、当時のシスコ勢はレコードビジネスとは一線を画したスタンスで、コアな部分の音は一般にはまだあまり知られていなかったため、それを啓蒙するような「企画もの」みたいなノリだったのかもしれません。("Turned On", "Trip #76", "Color Dreams", "Pink Ether"なんて曲目からも推察される。)

しかし、その制作意図がどうであれ、出来上がった作品は初期サイケアルバムを代表するような傑作で、ガレージパンク的な「やさぐれ」感覚と王道サイケ的な「まったり」感覚を同時に満足させてくれる有難い逸品となっています。どちらかというと、13th Floor Elevatorsの1stなんかの系統の、ビート感のあるガレージパンク的要素を残したサイケデリアなのですが、それだけにとどまらずに、奇天烈なエフェクトやらフラワーな女性ボーカルやら、ファズギターやフルートやヴァイブの味付けやら、このあと百花繚乱するサイケデリックミュージックのほとんどすべての基本要素が凝縮されているような先取性が素晴らしい。

ちなみに、Felix PappalardiのDevil's AnvilとのカップリングでCD化されているFreak Sceneの"Psychedelic Psoul"(1967)はRusty Evansらによる"The Deep"の続編といえるアルバムで、こちらの方もグッドです。


The Freak Scene & Devil's Anvil
The Freak Scene/The Devil's Anvil
2006年11月03日(金)

サイケデリック番外地 その3

テーマ:YouTube
日本編。


曲は「朝まで待てない」と「ベラよ急げ」。映画はたぶん日活の「星影の
波止場」(1968)。モップスは海外のサイケ/ガレージ系コンピでも有名。




演奏能力はGSの中でもピカイチだったゴールデンカップス。



ベースはのちにFreeやFacesに参加したテツ山内。



こうやって並べてみるとソフトサイケ的にも高水準。



ハワイ出身のBetsy & Chris。作詞/作曲は北山修/加藤和彦。
加藤さんのSadistic Mika Bandの映像はこちら




三上寛。寺山修司の「田園に死す」より。



裸のラリーズ「うんちく」編。



裸のラリーズ「オンステージ」其の一。



裸のラリーズ「オンステージ」其の二。



自主制作系轟音トリオ。USツアーより。
LSD March → http://www.myspace.com/lsdmarch


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