2006年06月25日(日)

エイスデイ/オン 紙ジャケ再発

テーマ:News

ジ・エイス・デイ
オン(紙ジャケット仕様)

1997年に日本でのみCD化され、長らく廃盤状態だったThe Eighth Day''On''(1968)がユニバーサルミュージック(ジャパン)から紙ジャケ再発されました。数年前にネットオークションで手に入れるまで結構さがした記憶があるので、再発を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。

内容は「いかにも60s」な素晴らしいジャケそのままの逸品で、ママス&パパスやラヴジェネレーションなどのサンシャインポップ、ソフトロックファンにはマストといえるもの。男女のドリーミーなコーラス、最高にチャーミングな楽曲、過不足ないバッキングの演奏と、「かゆいところに手が届く」ありがたい一枚です。

Eighth Dayはそれ自身独立したグループというより、(このころのソフトロック作品にありがちな)プロデュース側が主導したスタジオプロジェクトといったニュアンスが強いのではないかと思います。中心人物はモンキーズの制作で知られるスクリーンジェムスに所属していたロン・ダンテ(「アニメ版モンキーズ」のアーチーズの仕事が有名)で、プロデュース、バッキングボーカルのほかにアルバムの11曲中10曲の作曲も手がけています。

どの曲も、どっかで聞いたことあるような(*1)親しみやすさがあって、思わず口ずさみたくなってしまいます。「LAサンシャインポップの東海岸(NY)からの回答」という感じで、私はロン・ダンテ関連のタイトルではこれが一番好きです。

蛇足ですが、日本語表記の「エイスデイ/オン」ではわかりにくいですが、アルバムジャケットには''ON The Eighth Day...''と続けて書かれていて、意味が通るようになっています。(アルバムタイトルが''On The Eighth Day''となっている記事もあり。)

*1
ママス&パパスの「マンデイ、マンデイ」のフレーズが飛び出してきたりといった遊び心も嬉しい。
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2006年06月22日(木)

Michele / Saturn Rings 再発

テーマ:News

Michele
Saturn Rings

以前こちらで紹介したMicheleの''Saturn Rings''がCD再発されました。Sagittariusの''Blue Marble''とカップリングされたブートCDが出てましたが、正規盤は初CD化とのことです。(amazonでの発売予定は7月11日。)

Micheleとは、Millenniumの前身であるBallroomのメンバーだったMichelle O'Malleyのことで、''Saturn Rings''は1969年にリリースされた彼女の唯一のソロアルバム。Curt Boettcherの全面的な協力のもと、''Would You Like to Go'', ''Song to the Magic Frog'', ''Spinning, Spinning'', ''Musty Dusty''といったBallroom~Sagittariusでお馴染みの曲も再録されています。

というと、ソフトロック的なアルバムと思われるかもしれませんが、イノセント&フラワーなサンシャインポップから、アシッドフォークやファーアウトなナンバー、東洋趣味なんかのサイケ色もあって、かなり欲張りな人も楽しめる充実した作品になっています。

バックには、先日話題にしたFraternity of Man関係のElliot Ingber(Gtr), Lowell George(クレジットはFlute, Harmonica)や、Neil Young with Crazy Horseの''Everybody Knows This Is Nowhere''での演奏で有名なRocketsのBobby Notkoffがフィドルで参加しています。
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2006年06月20日(火)

ヘヴィサイケ特集 その9

テーマ:サイケデリック
Goldenrod
LAのトリオによる唯一のアルバム(1968)は、ヘヴィサイケの代表作としてよく取り上げられる名盤。ただし、アメリカンヘヴィサイケの「どろどろ」「ぐにゃぐにゃ」「ファーアウト」といったイメージとはやや異なっていて、むしろT2とかClear Blue Skyなんかの英国トリオ勢のノリに近いものがあります。

ギターなんかはわりと歪んだヘヴィな音を出していて、エクスペリエンスあたりからの影響も窺われますが、インプロの展開などはどちらかというと「律儀」で「冷静」で、決してハズれすぎません。そのへんが好みの分かれるところかもしれませんが、英国(アングラ)ハードロックも好きな私としては、アシッド感とクールさと骨太感とスカスカ感のバランスが気持ち良くて気に入ってます。

このアルバムの最大の個性は、全4曲の長尺曲がすべて歌なしのインストであること。そして、それらのヘヴィチューンを演奏しているのが、カート・ベッチャーらによる(ソフトロック系の)''Our Productions''に所属していたスタジオミュージシャンの3人ということでしょう。

メンバーのBen Benay(gtr), Jerry Scheff(bs), Toxey French(drms)は、いずれもMillenniumの''Begin''にレコーディング・ミュージシャンとしてクレジットされています。(他に、Ballroom, Tommy Roe, Darius, Associationらのバッキングもつとめている。)

そういう関係から、''Begin''に収録されていた名曲''Karmic Dream Sequence''が12分のインストナンバーとしてカバーされています。(アルバムの発売はMillenniumよりGoldenrodの方が先だった模様。) こちらのバージョンでは、お琴の代わりに篠笛で日本情緒を出しているのが面白い。


Goldenrod
Goldenrod



Firebirds
こちらも西海岸のセッションマンによるヘヴィサイケアルバム・・・らしいのですが、レコーディングメンバーなど詳しいことはよくわからないというのが本当のところのようです。

ドアーズの''Light My Fire''のサーフインスト風カバーに始まって、ユルいサイケバラードが続く導入部では一瞬どうなることかと思いますが、そのあとはドロドロのヘヴィサイケ大会! さすが、一部ではBlue Cheerの''Vincebus Eruptum''と並び称せられているだけあって、「いかにも」なヘヴィサイケが堪能できます。

ちなみに、このFirebirds名義での''Light My Fire''(1969)のほかに、Electric Firebirdsや31st Flavourという名前でもレコードを出しているようです。


Firebirds
Light My Fire

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2006年06月15日(木)

Ashes featuring Pat Taylor

テーマ:News

The Ashes
Ashes featuring Pat Taylor

Peanut Butter Conspiracy(以下PBC)の前身で、のちにJefferson Airplaneに参加するSpencer Drydenが在籍していたことで知られるThe Ashesの唯一のアルバム''Ashes featuring Pat Taylor''(1970)がRadioactiveからCD化されました。たぶん正規盤のCD再発はこれが初めてではないかと思います。(私が持っている音源はアナログ起こしの非正規盤CD。)

PBCの前身なのになぜ1970年?と思われるかもしれませんが、実はこのアルバムは厳密にはオリジナルのAshesではなくて、PBCとして2枚のアルバム(1967年)を発表後、創成メンバーのJohn Merrillが1968年にリユニオンして制作したものです。しかも発売は2年後の1970年までずれこんでしまいました。

Ashes~PBCのオリジナルメンバーとしてはAlan Brackettもクレジットされていますが、看板の歌姫Barbara ''Sandi'' Robisonはレコード契約上の問題から参加しておらず、かわりにPat Taylorという女性がリードボーカルをつとめています。

とはいっても、アルバムそのものの内容は文句なしに素晴らしく、フラワーなフォークロックファンにはマストといえるもの。先頭の''Gone to Sorrow''のイントロのフルートを聴いただけでノックアウトでしょう。Patのボーカルも決してSandiに負けていません。時折顔を覗かせるカントリーチューンや、さすが68年と思わせる、まったりとした時間感覚やナイーブ&イノセントな感性が嬉しい好盤です。

こちらのAshesのページで試聴できます。こちらは発売元のRadioactiveのページ。
2006年06月12日(月)

ヘヴィサイケ特集 その8

テーマ:サイケデリック
Fraternity of Man
といえば、映画「イージー・ライダー」で流れる"Don't Bogart Me"で有名(というか、ほとんどこの曲だけでしか知られていない?)ですが、アルバム、特に1968年のデビュー作は、60sサイケ界隈でもあまり話題に上がらないのが不思議なくらい素晴らしい内容です。(ジャケも最高!)

彼らはLAのバンドですが、音はむしろシスコサウンド的(実際フリスコ物のコンピに収録されてたりする)で、ややフリーキーな部分もあるものの、QMSやKakが好きならきっと気に入ると思います。"Don't Bogart Me"がユルいカントリーチューンなので、そのイメージが強いのかもしれませんが、むしろ"In the Morning"や"Candy Striped Lion's Tail"、Zappa作品の"Oh No (I Don't Believe It)"といったヘヴィサイケナンバーが印象的です。

アルバムはもう一枚"Get It On"(1969)というのが出ていて、起伏と表情に富んだ1stにくらべるとややメリハリに欠け、曲自体の魅力も及ばない感じなんですが、ますますB級シスコサウンドという趣になって、こちらもなかなか良いです。


Fraternity of Man
Fraternity of Man


Fraternity of Man
Get It On

さて、Fraternity of Manといえば、その前身の(Lowell George &) The FactoryからLittle Featにいたる経緯や、Frank Zappaとの関係なんかも書いておかないと落ち着かないので、少し・・・。

The FactoryはLowell Georgeが初めて組んだリーダーバンドで、Frank Zappaに認められ、彼のプロデュース(演奏にも参加)による数曲とシングル・デモ・未発表音源を1966(~67)年に残しています。これらの音源はLowellが60年代末に録音した音源と共にまとめられて、"Lowell George & The Factory / Lightning-Rod Man"としてCD化されています。

音の方はZappaプロデュースのものが、予想どおりというか、Captain Beefheart風フリークアウト曲だったりするんですが、他のLowell作のデモ曲群が、のちのLittle Featからは想像もつかないような、モロ英国ポップサイケだったり、ガレージっぽいナイーブなフォークロックだったりするのが面白いところ。(60年代末の録音はほとんどLittle Featみたいになってますが・・・。)


Lowell George & The Factory
Lightning-Rod Man

メンバーはLowell Georgeのほか、Martin Kibbee (bs), Warren Klein (gtr), Richie Hayward (drms)の4人。もともとドラマーとして、のちにClear Lightを経てCSN&Yのバッキングで有名になるDallas Taylorが加入していたのですが、彼はテキサスかどこかからやってきたばかりで、しかも盲腸の手術をした直後だったそうで、セッション中に傷口が開いてひどい演奏になり、Richie Haywardにその座を横取りされてしまったということです。LowellはDallasがそんな状態だったとは知らず、あとから彼がひどく出血していたという話を聞いたという逸話があります。

そのFactoryのメンバーからLowell Georgeが抜けた3人に、Lawrence Wagner (g, vo)と、Mothersの"Freak Out"(1966)に参加していたElliot Ingber (gtr)が加わって出来たバンドがFraternity of Manです。一方、LowellはFactoryを抜けた後、一時Standellsに参加したのち、Mothersの一員となります(1968~69)。その後、ドラムのRichie HaywardをさそってLittle Featを結成することになります。

Fraternity of Manのアルバムが"Freak Out"などを手がけたTom Wilsonのプロデュースで、Zappaの"Oh No"を取り上げたり、のちにLittle Featが"Don't Bogart Me"をカバー("Don't Bogart That Joint")したりといった関係は、そのような経緯によります。また、2ndアルバムにはLowell Georgeと(Little Featのメンバーとなる)Bill Payne (key)が参加しています。(つまりLittle Featのオリジナルメンバー4人のうち3人が参加していることになる。)

ちなみに、LowellとMartin Kibbeeは高校時代からの友人で、Little Featの"Dixie Chicken", "Rock 'n' Roll Doctor", "Easy to Slip"はMartin (& Lowell)が書いた曲です。ただし、前述したように、音そのものはシスコサイケのノリに近いので、ZappaやLittle Featといった姻戚関係はあまり意識する必要ないかもしれません。

Fraternity of Manに関する面白い逸話はまだいろいろあるのですが、長くなりそうなのでこのへんで・・・。
2006年06月07日(水)

ヘヴィサイケ特集 その7

テーマ:サイケデリック
シスコ関連ということで、これまで名前の挙がったバンドの当時のコンサートポスターをいくつか載せておきます。


Oxford Circle, Grateful Dead - Sept. & Nov. 1966, Avalon



Iron Butterfly, Chambers Brothers - Apr. 1967, Avalon



The Other Half, Mad River, Youngbloods - Sept. 1967, Avalon



Blue Cheer, Charlatans, Jeffereson Airplane - Oct. 1967, Fillmore



Mount Rushmore, The Doors, etc. - Nov. 1967, Fillmore/Winterland



Frumious Bandersnatch, Clear Light - June 1968, Avalon



Aum, It's a Beautiful Day, Albert King - May 1969, Fillmore



Silver Metre, Blues Image, CJ & the Fish - May 1970, Fillmore



Tripsichord, etc. - July 1970, Family Dog at the Great Highway

2006年06月05日(月)

Vince Welnick (1951-2006)

テーマ:News

The Tubesのオリジナルメンバーで、Grateful Dead最後期(1990-95)のキーボード奏者をつとめたVince Welnickが亡くなりました。自殺らしいということですが、詳細は不明です。享年55歳。ご冥福をお祈りします。

デッドに在籍したメンバーの中でVinceは最も影の薄い存在だったと言えると思いますが、実際(特に解散後、リユニオンのThe Deadに呼ばれなかったりと)デッドファミリーからも冷遇されていたようで、そのへんのデッドのメンバーやデッドヘッズに対する恨みつらみが、オフィシャルページ管理者である友人の逝去コメントで吐露されています。

ところで、デッドには「キーボード奏者の呪い」という伝説がありまして、Jerry Garciaの死によって休止するまでのバンド活動中に亡くなった3人のメンバーはすべてキーボード奏者でした。初代のRon ''Pigpen'' McKernanは過度の飲酒による内臓疾患、3代目のKeith Godchauxは交通事故、4代目のBrent Mydlandはドラッグの過剰摂取と、それぞれみな死因が異なるというのもこの伝説のミソだったのですが、今回の自殺という話が本当なら、やはり「キーボード奏者の呪い」なのでしょうか? こうなると、残された二人の歴代キーボードプレーヤー、Tom ConstantenとBruce Hornsbyの心中や如何に・・・。


The Tubes
The Tubes


Grateful Dead
Dick's Picks, Vol. 9


Monterey Home Video
View From the Vault 2


Vince Welnick
Missing Man Formation
2006年06月02日(金)

ヘヴィサイケ特集 その6

テーマ:サイケデリック
The Maze
シスコ近郊のFairfield出身の4人組。唯一のアルバム"Armageddon"(1968)のプロデュースはNeighb'rhood Childr'nやThe Other Halfなどを手がけたLarry Goldbergです。

このArmageddonはかなり有名なタイトルで、レココレのサイケ特集号でも紹介されていました。強力に歪んだファズギター、全編を駆け巡るチープオルガン、ヘヴィサイケ版Gandalfといった趣きのベタベタなメロディと「もんやり」感・・・。どこを切っても強烈な60sサイケムードを伝えてくれる愛聴盤です。

ドロリとしたヘヴィサイケデリアと、チープでベタな感覚が同居しているところなんかは初期のIron Butterflyとも近いものがありますが、さらにダウナーでアングラで、C.A. Quintetにも通じるような寂寥感や変態感をも味わわせてくれます。

最初は、音程のズレたボーカルなんかが脳ミソに虫がわいたような気持ち悪さを感じるのが、聴いてるうちに中毒になって、それが快感に変わってくる・・・。そういうのも60sサイケの醍醐味でしょう。タイトルトラックの"Where will you be on the day of armageddon"というフレーズが頭に取り憑いて離れません。オススメ!(ただし、私のような重症患者でない方には保証の限りではありませんが・・・。)

ところで、ボーナストラックに収められている前身バンドのStone Hengeの曲は、一転して、Mystery TrendやBeau Brummelsを思わせるような、明快な(シスコ産原初型)フォークロックなのが面白い。そういえば、C.A. Quintetも過去音源のボートラは本編とはまったく違う「まとも」な音でした。


The Maze
Armageddon



Savage Resurrection
Berkeleyの北のRichmond出身の5人組。短命に終わったバンド活動はシスコを拠点としていました。1968年に1枚のシングルとセイムタイトルのアルバムを出しています。

音は、ジミヘンの"Purple Haze", "Foxy Lady"等を髣髴とさせるヘヴィなギターサウンドに、ややガレージっぽいビートとナイーブなボーカルが混ざり合うのが特徴で、時折エスニック(東洋)なフレーズが飛び出してくるのも嬉しいところ。特に、東洋風味ヘヴィサイケ色が濃厚な先頭4曲あたりが気に入ってます。

ちなみに、メンバーのRandy Hammon(G, Vo)は、Oxford Circle~Blue Cheerのドラマー、Paul Whaleyの「いとこ」だそうです。


Savage Resurrection
Savage Resurrection

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