2006年04月29日(土)

MC5 日本盤DVD発売

テーマ:News

Kick Out the Jams

デトロイトの元祖パンク/元祖オルタナ、轟音サイケ野郎、MC5の貴重な未発表ライブ映像などを収めたDVD、"Kick Out the Jams"の日本盤「キック・アウト・ザ・ジャムズ」が6月2日に発売されます。(上は2005年7月発売の米国盤。)

ライブ映像の音声はそのとき演奏されたものではなくアフレコで、本編は約35分と短いことなどから、本作に対する批判的な評もチラホラ見られますが、作りは60s的チープさのとても「おサイケ」なものになっています。私は(60sムードを味わうため)自室でよくBGVとして爆音で流しています。(家族からの苦情数回あり。)

ちなみに、ボーナスとしてジョン・シンクレア(*1)のインタビュー(約20分)がついていて、こちらには日本語字幕が必要ですが、本編には(「しゃべり」の部分がないので)字幕は不要です。



ライブアルバムにしてデビュー作の"Kick Out the Jams"は、ロック史に燦然と輝く60sパンクの聖典ですね。


MC5
Kick Out the Jams

*1
著名な反体制ビートニク詩人。MC5に惚れ込んでマネージメントを引き受ける。Velvet Undergroundに対するAndy Warholみたいな存在。バンドのメンバーからは「導師」として尊敬された。ジョン・レノンは、投獄された彼の釈放を求める歌"John Sinclair"を"Sometime in New York City"(1972)の中で歌っている。
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2006年04月26日(水)

Van Morrison / Pay the Devil

テーマ:News

Van Morrison
Pay the Devil

ここ最近よく聴いているのが、サイケ物ではなくて、このヴァン・モリソンの新譜。昨年の"Magic Time"は還暦を迎えての「キャリアの集大成」みたいな作品で、R&Bからグッドタイムでジャジーな曲まで、オリジナルを中心(13曲中10曲)に、円熟味を感じさせる素晴らしい作品でしたが、今回はなんと、全編にフィドルやペダルスティールが流れるカントリーアルバムとなっています。しかも、前回とは逆にオリジナルは3曲で、残りの12曲はカバーソング。

全作聴いたわけではないので間違ってるかもしれませんが、トータルにカントリー調の曲で占められた作品というのは、これまでなかったのではないでしょうか? カントリーとはいっても、エレキギターがツンタカ ツンタカなジョニー・キャッシュみたいなスタイルだし、歌はいつもどおりのモリソン節なので、これまでと違和感はありません。私みたいにルーツロック好きには、前作以上に美味しいアルバムになっています。
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2006年04月21日(金)

Iron Butterfly 紙ジャケ再発!

テーマ:News

アイアン・バタフライ
ガダ・ダ・ヴィダ(紙ジャケット仕様)

私の大好きなIron Butterflyのデビュー作から1970年の"Metamorphosis"(「変身」)までの5タイトルが、ビクターの「ロック名盤復刻 紙ジャケ・コレクション」の第1弾として本日(4月21日)発売されました。「ガダ・ダ・ヴィダ」以外は国内初CD化とのこと。

特に1stの"Heavy"(1968)と、60sファンには「一家に一枚」の超名盤"In-A-Gadda-Da-Vida"(同年)は、変態加減とチープ加減の按配がおいしすぎるオススメ盤です。

ところで、この「ロック名盤復刻 紙ジャケ」シリーズ、「60年代から80年代までのハードロックの名盤を揃えた」とのことですが、今回同時に発売されたのがBlackfootとGammaって、かなりマニアックというか、名盤シリーズと称するには少々無理があるような気も・・・。(詳しくはオフィシャルページを。)


アイアン・バタフライ
ヘヴィ(紙ジャケット仕様)


アイアン・バタフライ
ボール(紙ジャケット仕様)


アイアン・バタフライ
アイアン・バタフライ・ライヴ(紙ジャケット仕様)


アイアン・バタフライ
変身(紙ジャケット仕様)
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2006年04月19日(水)

ラヴ・ジェネレーション / モンタージュ (紙ジャケ仕様)

テーマ:News

ラヴ・ジェネレーション
モンタージュ(紙ジャケット仕様)

Love Generationの3rdでラストアルバムとなった"Montage"(1968)が紙ジャケ仕様CDで再発されていました。Love Generationについての過去記事はこちら
2006年04月15日(土)

第43回 Pearls Before Swine

テーマ:無人島サイケ

Pearls Before Swine
One Nation Underground

知的でボーカルの声にハマるといえば、このグループも忘れられません。(特に最初の2枚は)アシッド・フォーク・ロックというイメージそのままの音で、その後の同系アーティストに多大な影響を与えたのではないかと思われます。

ツーコードで「あっちにイってる」歌がつらつらと続くみたいな王道アシッドフォーク感は、(いま聴くと変態サイケ好きには物足りないかもしれませんが、)やはり、70sの自主制作アシッドフォークなんかを漁る前に聴いておくべき基本中の基本ではないかと思います。

結成が1965年ということで、おそらく同年のKurt Vonnegut*1)の小説"God Bless You, Mr Rosewater; or Pearls Before Swine"(「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」)からバンド名を取ったのではないかと思いますが、詩なんかも「文学的」な感じで、ボッシュの絵を大胆に採用したジャケットなど、ひじょうに「アートごころ」をくすぐるアイテムとなっています。

60sサイケの傑作とされているのは1stの"One Nation Underground"(1967)(チープオルガン入り!)と、その次の"Balaklava"(1968)で、直接自分の頭の中に語りかけてくるようなTom Rappの歌声や、内側にジワジワと染み広がっていくようなアシッド感覚が忘れがたい逸品です。

ちなみに、バンドとして1971年までに6枚のアルバムを制作したのち、フロントマンのTom Rappは数枚のソロ作を発表、しかし1973年には音楽界から引退して弁護士として身を立てていました。ところが1999年に突如カムバックして"A Journal of the Plague Year"という新作を発表しています。これが、ひじょうに音数の少ない60s的な感覚の作品で、Tomのボーカルも昔のまんま、内容も素晴らしいものでした。

*1
Kurt Vonnegutの作品はGrateful Deadをはじめ、当時のサイケデリック文化に影響を与えました。ただし、Pearls Before Swineのバンド名に関しては単なる偶然かもしれません(もともとは聖書の一節)。


Pearls Before Swine
Balaklava


Pearls Before Swine
These Things Too


Pearls Before Swine
The Use of Ashes


Pearls Before Swine
City of Gold


Pearls Before Swine
Beautiful Lies You Could Live


Tom Rapp
Familiar Songs


Tom Rapp
Journal of the Plague Year
2006年04月12日(水)

Grateful Dead : Expanded & Remastered

テーマ:News
グレイトフル・デッドの"Wake of the Flood"(1973)から"Built to Last"(1989)までの10タイトルが、Expanded & RemasteredとしてRhinoから発売されています。これは2004年に出た12枚組ボックスの"Beyond Description (1973-1989)"に収録されていた10タイトルの「バラ売り」ということだと思います。個人的には、トラッド/ルーツ志向にジャズ的要素が加わった"Wake of the Flood"と"Blues for Allah"が好きです。


Grateful Dead
Wake of the Flood (Dig)


Grateful Dead
From the Mars Hotel (Dig)


Grateful Dead
Blues for Allah (Dig)


Grateful Dead
Terrapin Station (Dig)


Grateful Dead
Shakedown Street (Dig)


Grateful Dead
Go to Heaven (Dig)


Grateful Dead
Reckoning (Dig)


Grateful Dead
Dead Set (Dig)


Grateful Dead
In the Dark (Dig)


Grateful Dead
Built to Last (Dig)



The Grateful Dead
Beyond Description (1973-1989) (日本盤はこちら。)
2006年04月08日(土)

第42回 Mad River

テーマ:無人島サイケ

Mad River
Mad River/Paradise Bar & Grill

Mad RiverはVelvet Undergroundなどと並んで、永遠に「あたらしさ」を失うことがない60sサウンドの代表格でしょう。VUのようにメンバーや関係者(Andy Warhol)に「有名人」がいなかったためか、60sサイケファン以外にはあまり知られていないのが残念です。

バンドは1967年ごろにシスコ近郊のバークレーを拠点としてCJ & the Fishらとギグを繰り返し、FillmoreやAvalonで演奏していました。そして、QMSやSteve Miller BandとともにCapitolとレコード契約したということで、シスコサイケの一員と言えるのですが、その音はむしろ東海岸のボストン(ボスタウン)サウンドを連想させるような変態サイケ感があります。ダウナーで変態なのに、「滑舌(かつぜつ)が良く」て、どこか知的でクールな肌触りがあるというのは、もともとが東寄りのオハイオの医学生らによるバンドで、シスコに移る前はワシントンDCなどで活動していた、ということもあるのでしょう。

その特徴が顕著なのは1968年のデビュー作で、70年代以降のプログレやらRushやらを先取りしたかのような変拍子やシンコペーション、ブレイクを多用した楽曲や、リーダーのLawrence Hammondの強烈な「野口五郎」ボーカル、そしてこれまた強力なアシッド感のあるサイケなギターが中毒症状を引き起こします。いまあらためて聴いてみると、80年代のNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)を連想させるような"Amphetamine Gazelle"や、90年代のグランジ/オルタナを連想させるような"The War Goes On"など、驚くほどススんだロック感覚を持っていたことがわかります。(とは言っても、音はあくまで60sどサイケなのでご心配なく。)

二作目にしてラストアルバムとなった次の"Paradise Bar and Grill"(1969)では、(特に前半で)アコースティックなトラッド色が強まるのですが、これも素晴らしい内容で、変態系サイケもルーツ系サイケにも目がない私にとっては、名作の1stと甲乙つけがたい愛聴盤になっています。

なお、上のCDは全二作を完全収録したもので、ジャケットにこだわらないという方には、文句なしに中身の濃い2on1となっています。

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