2005年10月28日(金)

第38回 Wendy & Bonnie

テーマ:無人島サイケ

Wendy & Bonnie
Genesis (紙ジャケ仕様はこちら

以前このブログを始めた頃に、CDをオークションで入手したという記事を書いたのですが、数行程度のものだったので、「無人島サイケ」に格上げして、新しく書き直します。

録音当時(1968年)17歳と13歳だった姉妹(ジャケットのBonnieの写真が男の子みたいに見えますが、弟ではなく妹)による、今や定番となった「埋もれていた名作」、Wendy & Bonnieの"Genesis"(1969)です。やはりこれはサイケデリックやソフトロックというより、フラワーミュージックと呼ぶのが一番ふさわしいように思います。

なんといっても、彼女らの名前がWendy FlowerとBonnie Flower! しかも、生まれ育ったのが花のサンフランシスコですから・・・。ちょっと出来過ぎのようですが、Flowerという姓は芸名ではなくて本名とのことです。ちなみに、両親のFlower夫妻はプロのミュージシャン(父親はドラマー、母親はシンガー)でした。

アルバムの色合いとしては、メランコリックでトリップ感のあるフォークチューンが主体ですが、LPの各面の先頭にビートの効いたロックナンバーを配したり、ファズギターが印象的なサイケ調の曲がラストナンバーだったりで、意外にロックっぽいと感じられるかもしれません。ラリー・カールトン(ギター)、ジム・ケルトナー(ドラム)、マイク・メルボイン(キーボード)といった西海岸の一流どころがバックをつとめていることも、その要因のひとつでしょう。彼らのメリハリのあるタイトな演奏と、この手のソフトロック系のプロダクションにはつきもののストリングスやホーンが入っていないということが、この作品の個性となっています。

そのへん、海外のサイケ関係のレビュアーによる、「プレーンな西海岸物にすぎない」といった評も見うけますが、全編を覆う、どこか浮世離れした二人のハーモニーに「サイケデリック」を感じるのは私だけではないと思います。これは偶然の結果かもしれませんが、リードボーカルのウェンディはレコーディング時に(扁桃炎やら喉頭炎で)喉の具合が悪かったそうで、風邪気味で熱に浮かされたような独特のアシッド感が醸し出されています。

プロデュースの意図として、あまりアレンジや凝った音作りを加えないで、素材(全曲姉妹によるオリジナル!)の曲の良さ(*1)と、ふたりのピュアなハーモニーを生かそうと考えたのではないでしょうか。本作に関してはそのような制作意図によるプレーンなバッキングで正解だったのだと、聴くたびに確信するようになりました。

面白いのは、ボーナストラックに収められている、アルバム制作前に姉妹が参加していたCrystal Fountainというバンドのアセテート盤からのカットです。これが、JA風の男女混声サイケナンバー(ボニーがドラムを叩いている。これも二人の作)で、地元シスコのサイケデリックシーンにどっぷりハマった、元々サイケ寄りの感性を持っていた早熟な姉妹だったのだということがわかります。

さて、めでたくアルバムが発売され、ビルボードにも広告が打たれて、地元のテレビ局への出演など華々しいデビューを飾ろうとしていた矢先、契約元のジャズ系レーベルのSkyeが突然倒産してしまいます。また、1971年には、アルバムのプロデュースとアレンジを担当したレーベルオーナーのヴァイブ奏者で、音楽上の父ともいえるGary McFarlandが、薬物中毒による心臓発作で急死するという不幸にも見舞われます。

ウェンディは高校卒業のひと月前に学校を辞めて、プロのミュージシャンとして身を立てるつもりでいたために、いっそう不運でした。その後も、あくまでメジャーな音楽活動を目指す姉に対して、大学進学を希望する妹との意見の相違などにより、ふたたびWendy & Bonnieとして表舞台に立つことはありませんでした。しかし、ふたりとも個々にローカルな音楽活動はずっと続けていたようです。(Genesis再発を期に、再結成によるセカンド制作という話もあるとか・・・。)

ところで、「ソフトロックAtoZ」等で言及されていた「ウェンディ&ボニーのウェンディは、プリンスファミリーのウェンディ&リサのウェンディ」という話はウソです。Love Generationの話といい、どうも日本のソフトロック関係者の中にこのようなデマを流している輩がいるのではないかと思えるのですが・・・。

*1
"You Keep Hanging Up On My Mind", "The Winter Is Cold"など、独特の歌いまわしが耳について離れません。ボーナストラックにふたりの歌とBonnieのアコギだけのデモテイクが収められていますが、まわりの大人たちによって「つくられた」ものではなく、ホンモノの才能だったことがわかります。特に、手練れてなくてウブなところが良いです。
AD
最近の画像つき記事
 もっと見る >>
2005年10月23日(日)

キャンディ

テーマ:映画

アスミック
キャンディ

サイケファンにはバーズやステッペンウルフによるサントラ盤のほうが有名かもしれません。(レココレのサイケ特集でも取り上げられていました。) でも、本編の映画も最高におバカで、私は大好きです。

お話は、大学教授の詩人や名外科医やヨガの導師や将校といった権威者たちが、エヴァ・オーリン扮するキャンディの性的魅力の虜になって、リビドー丸出しで彼女に迫るというもの。(映画ではほのめかし程度ですが)最後には父親や神様(仏様)までもがヨロメいてしまうという、ハチャメチャなB級作品です。

出演は、マーロン・ブランド、リチャード・バートン、ジェームズ・コバーン、ウォルター・マッソー・・・という、いまでは考えられないような大物の競演で、加えて、医院長役に映画監督のジョン・ヒューストン、メキシコ人(!)の庭師役にリンゴ・スター、謎のせむし男にシャルル・アズナブールといった豪華なもの。しかも、内容が超B級の脱力系で、彼らがこぞってひとりの少女を追っかけるというアホらしさが素晴らしい。

原作は映画「イージーライダー」の脚本で有名なテリー・サザーンで、60年代らしい、徹底的に権威・権力をコケにしたブラックユーモア的パロディです。本国アメリカでは発禁になったようですが、これに関しては無理もないかなと思います。

映画では原作の風刺性は薄らいでいますが、そのかわりエヴァ・オーリンのキャンディが最高で、天然としか思えないようなアホっぽくて60sフラワーなロリータキャラが爆発しています。宣伝文句に「おしゃれエッチ」というのがありましたが、まさにそんな感じ。キメぜりふの"Why?"が耳について離れません。

それと、リンゴ・スター。この人が画面に登場するだけで(ビートルズ映画みたいな)60sポップな雰囲気になってしまうという、すごいキャラだと思います。(そういえば、最近ビデオで観たフランク・ザッパの「200モーテルズ」にもザッパ役でリンゴが出てましたが、これも超おバカな映画でした。) あと、冒頭のサイケデリックなオープニングと、素晴らしくフラワーなラストも大好きです。


使われてる音楽は、60sの曲ではSteppenwolfの"Rock Me"と"Magic Carpet Ride"、それにByrdsの"Child of the Universe"くらいですが、全編に流れるデイヴ・グルーシンによる東洋サイケ風の楽曲群が、いかにも60sな感じで良いです。ちなみに"Child of the Universe"はByrdsのアルバム"Dr. Byrds & Mr. Hyde"(1969)に収録されていますが、元々はデイヴ・グルーシンとロジャー・マッギンがこの映画のために共作した曲です。また、同アルバムには、この映画のテーマにするつもりで書かれた"Candy"という曲も収められていますが、こちらの方は映画には不採用となりました。


テリー サザーン, メイソン ホッフェンバーグ, Terry Southern, Mason Hoffenberg, 高杉 麟
キャンディ (原作)


The Byrds
Dr. Byrds & Mr. Hyde
AD
2005年10月20日(木)

ロック&ポップス名曲徹底ガイド

テーマ:News

ロック&ポップス名曲徹底ガイド

CDジャーナルムック『ロック&ポップス名曲徹底ガイド』(全5巻)の第2弾、『ロック&ポップス名曲徹底ガイド(2) 1965~69年編』が発売されました。「(60年代後半の)名曲200曲をピックアップ、名曲が生まれたエピソードなどを盛り込んだ解説に加え、カヴァーなどその曲の演奏が聴ける決定盤CD896枚を収録。」とのことです。詳細はこちら

60s好きとはいえ、メジャーなヒット曲が意外と盲点だったりするので、おさらいしてみるのもいいかも・・・。ちなみに、6月に発売された第1弾は『ロック&ポップス名曲徹底ガイド(1) 1955~64年編』です。


ロック&ポップス名曲徹底ガイド―名曲184決定版CD776 (1)
AD
2005年10月16日(日)

インヴィジブル・サーカス

テーマ:

ジェニファー イーガン, Jennifer Egan, 夏目 れい
インヴィジブル・サーカス

1978年6月のサンフランシスコ。ゴールデンゲート・パークでは、10年前の1968年に開催されたムーン・フェスティバルのリバイバルフェスタが幕を閉じたところだった。高校を卒業したばかりのフィービはそこで、8年前に死んだ姉フェイスのかつての男友達カイルに出遭う。

(カイルのアパートで)
ためらいがちにフィービはマリファナを吸いこんだ。・・・(中略)・・・
[サーリアリスティック・ピロー]がかかり、グレイス・スリックのあの神秘的な声が流れてきた。・・・(中略)・・・
[プラスティック・ファンタスティック・ラヴァー]が流れ、うねるような陶酔がフィービの心の中にすべりこみ、蛍光色の閃光を放ちはじめた。・・・(中略)・・・
「で……わかったのかい、何があったのか」やがてカイルが尋ねた。
「なぜ姉が死んだか、ということ?」
「ああ。いったいどういうことだったのか」

フィービより7つ年上のフェイスは、17歳のときボーイフレンドとヨーロッパに旅立ち、ひとりイタリアの小さな村で、断崖から転落して死んだのだった。以来、フィービは姉の死に取り憑かれてしまっていた。当時の姉と姿かたちは似てきても、性質はまったく正反対の自分。孤独で夢見がちで、自己や現実から遊離している危うい存在。対して姉は、自己顕示の塊でこわいもの知らず、周囲の誰からも称賛される光り輝くような「スター」だった。

そして、父のお気に入りだったフェイス。フィービがまだ幼い頃に死んだ父親が見ていたのは彼女ではなく、いつも姉だけだったのだ。強力な姉の存在は憧れであるとともに、心の中に立ちはだかる絶対的な壁だった。フィービは姉の死の謎と、家族に対する自己の葛藤に答えを見出すために、フェイスの足跡を追ってヨーロッパへと旅立つ。姉が旅先から出した絵葉書を持って・・・。ドイツで意外な人物と遭遇したフィービ。そして、しだいに明らかになる姉の秘密。ついには、その死の謎が・・・。

フェイスの死が象徴するもの・・・。60年代に生きた者が迎えた70年代初頭の死、それは、ジミ・ヘンドリクスやジャニス・ジョプリンやジム・モリスンの死であるとともに、ひとつの時代の精神の死でもあったのです。このお話のテーマは、「ラスベガスをやっつけろ」などと同様、「60年代とは、いったいなんだったのか?」というもの。そのテーマが、ひとりのナイーブな少女の成長物語とシンクロしながら語られていきます。

なお、本作のタイトルで、本文中でも触れられているInvisible Circusというのは実際にあったヒッピー集会で、1967年の2月24日から26日までの3日間、シスコのGlide Churchで開かれました。下はそのときの(サイケデリック)ポスターです。


原作は1996年の作ですが、2001年にキャメロン・ディアズの主演で映画化されています。(邦題「姉のいた夏、いない夏」)。未見ですが、オフィシャルサイトを見る限り、年代や場所や人物設定がやや原作と異なっているようです。


ジェネオン エンタテインメント
姉のいた夏、いない夏
2005年10月14日(金)

第37回 Nuggets Box

テーマ:無人島サイケ

Various Artists
Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era 1965-1968

サイケ関連のコンピといえば、基本はやはりこれ。実は当ブログのタイトル/プロフィール画像はこのコンピのジャケ画から拝借したものです。

シングル曲中心の(今となっては)入門編といった選曲で、ガレージ的な色合いが強く、サイケデリックというよりガレージパンクのコンピといったほうが正確でしょう。そのへん、まったりとしたサイケ/アシッドロックの世界に深く沈潜した耳には物足りなく感じるかもしれませんが、やはり60s好きとしては、このボックスは外せないところです。

現在Nuggetsとして最も有名なのが上のCD4枚組のボックスセット(1998)だと思いますが、元々は1972年に2枚組LPとして発売された60sガレージ・コンピのパイオニア的存在のアルバムでした。4CDボックスは、1枚目のディスクにオリジナルLPからの27曲を収録し、さらに新たに編集された91曲からなる3枚のCDを追加したセットになっています。

このほかNuggetsシリーズとしては、英国を中心に世界各地から集められた続編の4枚組ボックス(Nuggets II)や、ダイジェスト盤など、いろんな種類が出ています。先日(9月27日)にはChildren Of Nuggetsと題する70~90年代物のコンピまで発売されました。


Various Artists
Nuggets, Vol. 2: Original Artyfacts From the British Empire & Beyond


Various Artists
Children of Nuggets: Original Artyfacts from the Second Psychedelic Era - 1976-1995


Various Artists
Nuggets from Nuggets: Choice Artyfacts from First Psychedelic Era


Various Artists
Nuggets: A Classic Collection from the Psychedelic Sixties
2005年10月11日(火)

第36回 Electric Psychedelic Sitar Headswirlers

テーマ:無人島サイケ
このコーナー初のコンピ物です。以前チラッと触れたときには、(現在まで)全9巻のうち所有していたのは6巻でしたが、あれからなんとか残り3巻をゲットして全巻そろえることができました。(なんだか、いつにない達成感と充足感・・・。持ってなかった第5巻に、先日紹介したMagic Carpetがしっかり入ってたのもうれしい。)

コンピのテーマは単純にして明快。「シタールの入ってる曲」、それだけです。曲調はポップでもシタールが入ってるだけでサイケになってしまうところが面白いのですが、特にこのシリーズはまったりとしたアシッド感のある曲が中心に選ばれているように思います。

大半が英米の60sサイケ(それも通好みっぽい選曲)ですが、70年代から近年のネオサイケまで、世界各地・様々のジャンルのサイケ/アシッドなシタールチューンが散りばめられているのも、このコンピの特色です。(日本勢の、Mops, Flower Travelling Band, J.A. Caesar, The Ghostなどが収録されていることからも、その濃さが想像できるでしょう。) まったく知らなかったようなアーティストも数多く、いまではお気に入りのBobby CallenderErkin KorayPaper Gardenなども、このコンピで初めて聴いたのがきっかけでした。

記事を書く前にひととおり聴き直すことにしているのですが、全9巻、約11時間はさすがに濃厚で、トリップしまくって(タイトルどおり)頭がクラクラしてしまいました。私が所有するサイケ関連のコンピの中でも最大級の充実度で、かなりコアなサイケファンでも満足できる内容ではないかと思います。ただ、残念ながら現在入手は容易ではないようで、amazonでも第6巻のみ(しかも在庫切れ)しかないようです。以下、各巻のジャケ画像をクリックすると、トラックリストのページが開きます。

Vol.1


Vo.2


Vol.3


Vol.4


Vol.5


Vol.6


Vol.7


Vol.8


Vol.9
2005年10月09日(日)

レココレ・サイケ特集号の索引

テーマ:
レコード・コレクターズ2002年7月号「サイケデリックの狂乱」の特集記事にはアーティスト・インデクスがなくて不便だったので、自分で作ることにしました。プリントアウトしてご利用ください。(通例、最初にくる人名はLast Nameを先頭に出しています。巻頭グラビアのジャケ写真のみのアーティストも載せてあります。)

[A]
Afterglow  90
American Blues  39, 64
Angelo, Michael  71
Ant Trip Ceremony  64
Art of Lovin', The  38
Arthur  82
Astral Projection, The  90

[B]
Bachs, The  78
Bards, The  98
Baroques, The  40, 76
Basho, Robbie  107
Beach Boys, The  86
Beat of the Earth, The  30, 63
Beaver/Krause  106
Berberian, John & the Rock East Ensemble  38
Birmingham Sunday  26
Blackburn & Snow  98
Blaine, Hal  115
Blessed End  35
Blue Cheer  64
Blues Magoos  40, 74
Blue Things, The  74
Bohemian Vendetta  38, 64
Bow Street Runners  30, 69
Brain Police, The  27
Brigade  29
Bump  33
Burnt Suite  35
Byrds, The  90

[C]
C.A. Quintet  30, 60
Cale, John  107
Carlos, Walter  105
Ceyleib People, The  65
Chamaeleon Church  90
Chambers Brothers, The  111
Charlatans, The  61, 98
Chocolate Watch Band  76
Christopher  31
Chrysalis  90
Chuck & Merry Perrin  84
Circus Maximus  40
Cohran, Philip & the Artistic Heritage Ensemble  107
Cold Sun  28
Common People, The  67
Conrad, Tony  104
Corpus  35
Cosmic Michael  35
Count Five  74
Crash Coffin  35
Creme Soda  34, 71
Cromagnon  105
Crome Syrcus, The  40
Crystal Circus, The  26
Crystalaugur  32
Cykle  33

[D]
D.R. Hooker  34, 70
Damon  29, 67
Darius  34, 67
David, The  36
December's Children  38
Deep, The  34, 58
Dialogue  85
Dimensions, The  74
Don & the Good Times  77
Dragonfly  36
Dragonwyck  28
(Bill Holt's) Dreamies  106
Druids of Stonehenge, The  77

[E]
Eih, Damin, A.L.K. and Brother Clark  71
Electric Prunes, The  40, 77
Electric Toilet, The  34
Elizabeth  37
Ellie Pop  38
Eternity's Children  87
Euphoria  93

[F]
Fahey, John  103
Faine Jade  34, 82
Fallen Angels  36, 82
Fantastic Dee-Jays, The  75
Feminine Complex, The  98
Fifty Foot Hose  68
Finchley Boys  36
Fine, Pete  31
Fischbach, Ernie & Charles Ewing  105
Flat Earth Society  35, 78
Flow, The  31
Fraction  70
Freak Scene, The  63
Fredric, The  91
Freeborne, The  37, 63
Fun and Games, The  91
Funkadelic  111

[G]
Gandalf  61
Gentle Soul  87
Glory  83
Golden Dawn, The  63
Goldenrod  36, 65
Great Society, The  98
Group Image, The  40
Growing Concern, The  38, 65

[H]
H.P. Lovecraft  40
Haack, Bruce  106
Half Tribe  75
Haymarket Square  29
Headstone  35
Henske, Judy & Jerry Yester  82
Hickory Wind  32, 68
Holy Ghost Reception Committee #9, The  79
Holy Modal Rounders, The  82
Homer  34
Hootch  32
Hosanna  35
Human Zoo, The  35
Hunger!  33, 68

[I]
Id, The  77
Ill Wind, The  37, 65
Index  32, 58, 79
Iron Lung  34
Ivers, Peter  83

[J]
Jelly Bean Bandits  38
Josefus  69

[K]
Kak  37, 61
Kaleidoscope  40
Kali, Maitreya  31, 81
Kennelmus  29
Kenny & the Kasuals  77
Khazad-Doom  30
Koala, The  40

[L]
Lazy Smoke  32, 68, 99
Leather-Coated Minds, The  36, 89
Leaves, The  75
Levinson, Paul  85
Listening  39
Litter, The  34, 73
Lollipop Shoppe, The  79
Lost and Found  39
Love  75, 86
Love Exchange, The  91
Lund, Garrett  31
Luv'd Ones, The  99

[M]
MacLise, Angus  104
Mad River  65
Majic Ship  33, 66
Mandrake Memorial, The  39
Marble Phrogg  66
Marcus, Steve  109
Mary Butterworth  33
Maze, The  37, 66
Merkin  34
Michele  93
Mij  84
Milkwood Tapestry  93
Millennium, The  87
Misunderstood, The  99
Mojo Men  99
Monkees, The  91
Monks  75
Montenegro, Hugo  115
Morgen, Steve  37, 66
Morly Grey  70
Morning Dew  36
Mountain Bus  36
Mourning Reign, The  99
Mouse & the Traps  100
Moving Sidewalks, The  62
Mu  62
Music Emporium  29, 62
Music Machine, The  72
Musica Elettronica Viva  105
Mystery Trend, The  100
Mystic Siva  30, 70

[N]
Nazz  40, 79
Nehls, Tom  85
Neighb'rhood Childr'n  59
Neil, Fred  83
Neutral Spirits  34
New Colony Six  76
New Tweedy Brothers, The  25, 66
New Wave, The  89
Night Shadow  30, 79
Nightcrawlers, The  78

[O]
October Country  91
Odyssey  27
101 Strings  115
One St. Stephen  33
Orange Colored Sky  92
Orient Express, The  38
Orpheus  89
Other Half, The  59

[P]
Painted Faces  100
Paisleys, The  36
Palestine, Charlemagne  107
Paper Garden  38
Patron Saints, The  29, 81
Peanut Butter Conspiracy, The  88
Pearls Before Swine  83
Perhacs, Linda  84
Pomerance, Erica  80
Powder  100
Probe  32

[Q]
Queen's Nectarine Machine, The  39
? & the Mysterians  76
Quicksilver Messenger Service  60

[R]
Rascals, The  92
Rebecca & the Sunny Brook Farmers  38
Red Crayola  39, 63
Remains, The  73
Richards, Emil  115
Riley, Terry  103
Rising Storm, The  78
Rockin' Ramrods, The  100
Roe, Tommy  89

[S]
Sagittarius  92
Saint Steven  39, 68
Santamaria, Mongo  109
Satan & Deciples  39
Search Party  69
Seeds, The  40, 73
Shadows of Knight, The  76
Shadrack Chameleon  71
Shank, Bud  109
Silver Apples  103
Smith, Bob  36
Smoke, The  88
Sonics, The  72
Sons of Champlin, The  101
Sound of Feeling, The  106
Southwest F.O.B.  92
Spence, Alexander  81
Spur  36
SRC  67
Stone Circus  38
Stone Country  92
Stone Harbour  34, 71
Stoughton, David  83
Strawberry Alarm Clock  40, 88
Subotnick, Morton  105
Sumac, Yma  115
Summer Sounds  78
Sundowners, The  93
Szabo, Gabor & the California Dreamers  109

[T]
Tayles  35
Tea Company, The  39, 67
Tempos, The  74
Thiele, Bob & His New Happy Times Orchestra/Gabor Szabo  109
Things to Come  101
Third Power  69
13th Floor Elevators, The  37, 59
Thompson, Mayo  84
Tingling Mother's Circus, The  38
Trimble, Bobb  85
Tripsichord (Music Box)  70
Troll, The  39
Tuck, Friar & His Psychedelic Guitar  89
Turnquist Remedy  39

[U]
Undisputed Truth, The  111
United States of America, The  60

[V]
Vagrants, The  101
Valente, Dino  80
Virgin Insanity  84

[W]
Waters, Muddy  111
We the People  101
Wendy & Bonnie  93
West Coast Pop Art Experimental Band, The  37, 64
Whalefeathers  36
Wilson, Gary  85
Wizard  35
Wizards From Kansas, The  69
Wolf, Howlin'  111
Wolff, Henry & Nancy Hennings  106

[Y]
Yahowa  104
Yama & the Karma Dusters  35
Yellow Balloon, The  101
Young, La Monte  107

[Z]
Zoo  39


本文中の誤表記と思われるものは訂正してあります。
(P.63) Red Crayora → Red Crayola
(P.65) Ceylieb People → Ceyleib People
(P.82) Fallin Angels → Fallen Angels
(P.85) Bob Trimble → Bobb Trimble

2005年10月06日(木)

第35回 Linda Perhacs

テーマ:無人島サイケ

Linda Perhacs
Parallelograms

1970年の"Parallelograms"たった一作でアシッドフォークの女王の名をほしいままにしてきたリンダ・パーハクスですが、近年までその正体は謎につつまれていました。長い間ハワイのアーティストと思われていましたが、「いや実は西海岸の人らしい」とか、「西海岸出身だがアルバム制作当時はハワイに住んでいたらしい」とか、情報が錯綜していました(*1)。1998年の再発の際レコード会社が消息をたずねた時は不明だったのですが、数年前に所在をつきとめて、彼女からオリジナルのマスターテープを借り受け、ようやく2003年にボーナストラックを含むリマスタ盤CDが発売されました。

そして、リンダは今年になって(35年ぶりに!)活動を再開し、オフィシャルサイトを立ち上げました。それによると、彼女はロサンゼルス近郊のサン・フェルナンド・バレー出身の歯科衛生士で、Parallelogramsのプロデュースを担当した映画音楽家のLeonard Rosenman(「エデンの東」、「理由なき反抗」、「ミクロの決死圏」、TVシリーズの「コンバット」等々)とは、そもそも(歯医者の)患者として知り合ったのだそうです。おそらく彼女がプライベートで録音したテープを聴いたのかもしれません、その歌に惚れ込んだレナードが説得してレコーディングさせたとのことです。フルタイムのミュージシャンとして身を立てる気のなかったリンダは、アルバムがほとんど話題にならなかったこともあって、その後はシーンから姿を消してしまいます。

さて、その音楽ですが、この人、あちらの世界を見てしまっています。一見ジョニ・ミッチェルに似たプレーンなSSW風スタイルですが、静かな水面の下をひとたび覗き込むと、そこには底知れぬ深さの深淵が広がっているといった趣きで、日常の風景の亀裂から背後のマクロ的宇宙の存在を窺わせるようなイメージとアシッド感覚に充ちています。その美しくも鮮烈な感覚が、ふだんは眠っていて活動していなかった脳の深部に直接響いてくるような、スピリチュアルで神秘的な音楽の言葉で淡々と綴られていきます。

聴く者の精神状態によっては、まったく違ったニュアンスに聴こえてくるたぐいの音なので、特に、いつしかパラレルワールドへとトリップしてしまう表題曲などは、マタニティ・ブルーの女性とか鬱気味の方は注意されたほうがいいかもしれません。ちなみに、オフィシャルサイトのMUSICのページに、2005年バージョンの(シタール入り!)Parallelogramsが、映像つきでアップされています。ぜひFull Screenで観てみてください。でも、私はやはりオリジナルの方が良いですが・・・。(サイトでグッズ販売なんかしてたり、かなりイメージが変わって複雑な気持ちもあります。)

追記:紙ジャケ盤はこちら

*1
楽曲(全曲オリジナル)の版権がハワイの音楽出版社にあったことから、このような話になったようですが、音にハワイ的なものを感じさせる要素は特にありません。レココレのサイケ特集号の、「ハワイの大気、自然に息づくもの・・・」みたいに、ハワイに言及した評をたまに見受けますが、もし、まったくハワイとは無関係なら、ちょっと恥ずかしいかも・・・。私も間違った情報の先入観で、そういうレビューを書いてしまいそうなので気をつけねば・・・。
2005年10月04日(火)

Neil Young / Prairie Wind

テーマ:News

Neil Young
Prairie Wind ([CD+DVD]盤はこちら。)

Neil Youngは、Bob Dylan, Ry Cooder, Van Morrisonなどと並んで、新譜が出るとつい買ってしまう大御所のひとりです。先日(9月27日)発売された"Prairie Wind"は世間では相変わらず賛否両論(新しい試みへの賛否ではなく、逆に過去の焼き直し的な部分への賛否)があるようですが、私は「賛」の方でした。

確かに、驚くほどの新鮮さや強烈な印象はありませんが、静かな中に熾(おき)のような情熱を秘めた佳作で、少なくともここ十年くらいの作品の中では最も充実しているように感じます。私が最も好きなのは"On the Beach"(1974), "Tonight's the Night"(1975)あたりの、ちょっと疲れたような厭世観が漂う作品で、グランジとかへの接近でツッパってるようなニールはやや苦手なのですが、今回のアルバム(ナッシュビル録音)は、近作の中では"On the Beach"の頃に最も近い雰囲気の作品ではないかと思います。

そういえば、今年(2005年)発売されたVan MorrisonとRy Cooderの新譜も素晴らしい内容でした。三者に共通するのは、より一層のルーツ志向の深まりと、枯れた中にも諦観のような哀愁と温もりを感じさせる「熟」度でしょうか。(ちなみにNeilとVanは今年還暦です。) あとは、このところ過去音源(Bootleg Series)やサントラばかりで、"Love and Theft"(2001)以来新録が出ていないディランの新作が待ち遠しいところです。


Van Morrison
Magic Time


Ry Cooder
Chavez Ravine

2005年10月02日(日)

第34回 West Coast Pop Art Experimental Band

テーマ:無人島サイケ

The West Coast Pop Art Experimental Band
Part One

バンド名が仰々しいので誤解されそうですが、基本的にはチャーミングな楽曲が売りのソフトサイケ寄りのグループです。特に"Part One"(1967)は、Byrdsの"Notorious Byrd Brothers"やSagittarius, Millenniumにも伍する、フォークロック系ソフトサイケの名盤です。どの曲も素晴らしくて、最初に聴き終わった時もう一度掛け直さずにはいられないような魅力にあふれています。

ただ、ややこしいのは、メジャーデビュー作である"Part One"とは別に、それ以前に録音された音源による"Volume One"(*1)というタイトルが存在することです。さらに、(実質上の)2枚目、3枚目のアルバムはなぜか"Part Two", "Part Three"ではなく、"Vol. 2", "Vol. 3"となっているので、混同してしまうかもしれません。"Volume One"も瑞々しい若さが良いのですが、"You Really Got Me"のカバーに象徴されるようなガレージっぽいカバー曲が主体なので、これだけを聴いてバンドのイメージを描いている方は、ぜひ"Part One"も聴いてほしいと思います。

*1
元々のアルバムは"West Coast Pop Art Experimental Band"(1966)という自主制作盤で、これに未発表音源などを加えて1997年にSundazedから再発されたものが"Volume One"(1965-67)です。

このバンドで面白いのは、メンバー/プロデューサー(名義)のBob Markleyの存在です。彼は富裕な弁護士で、バンド加入当時は他のメンバーは十代だったのに、彼だけは三十歳くらいでした。楽器も弾けないし歌も歌えないために、ステージではタンバリンを持ってオフのマイクの前で口パクだったとか。彼がメンバーになりたがった理由は「女の子にモテたかったから」・・・。バンドのメンバーにしてくれたら機材を提供するという条件でした。他のメンバーにしてみると、それ以上にBobの持つ業界へのコネの方が重要だったのかもしれません。(Repriseとの契約は彼のおかげとも言われています。) ちなみに、実質上WCPAEBのラストアルバムともいえる"A Group"というタイトルがMarkleyのソロ名義で出されています。



サブタイトルの方で通ってるアルバムもあったりしてややこしいので、以下、WCPAEB関連のタイトルを録音年順にまとめてみました。

・West Coast Pop Art Experimental Band [1966] (Reissued as "Volume One" 1997)
・Part One [1967]
・Vol. 2 ("Breaking Through") [1967]
・Vol. 3 ("A Child's Guide to Good & Evil") [1968]
・Where's My Daddy [1969]
・Markley - A Group [1969?]



The West Coast Pop Art Experimental Band
West Coast Pop Art Experimental Band, Vol. 1


The West Coast Pop Art Experimental Band
West Coast Pop Art Experimental Band, Vol. 2


The West Coast Pop Art Experimental Band
A Child's Guide to Good and Evil

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。