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2005年02月27日(日)

第7回 Quicksilver Messenger Service

テーマ:無人島サイケ


アーティスト: QUICKSILVER MESSENGER SERVICE
タイトル: Quicksilver Messenger Service

デッド、JAと並んでシスコの看板バンドだったのが、このQMSです。皮肉なことに、リーダーだったディノ・ヴァレンテがドラッグ所持で収監されている間に制作された最初の2枚のアルバムが、シスコサイケの名盤として有名です。

彼の復帰後はラテン風味のいなたい感じのロックになってしまったのですが、いかにもシスコ的な音で私は嫌いではありません。ただ、サイケファンにはあまり評判は良くないようです。(ディノの名誉のために言っておくと、復帰前に発表した唯一のソロ作はアシッド・フォークの傑作です。またいつかここで取り上げます。)

このバンドの一番の個性はなんといってもジョン・チポリナのギターでしょう。トレモロアームを痙攣のように震わせながらサムピックで奏でる独特のプレイは、ちょっと暗くて湿ったようなシスコサウンドと非常に親和性が高く、一度ハマるとやみつきになってしまいます。

フォークロック的なアプローチから次第にサイケ感を醸成させていくような1stも大好きですが、これぞシスコサイケ!というトリッピーなジャムを満喫させてくれる実況録音盤の2nd(Happy Trails)もファン必携という感じです。


アーティスト: Quicksilver Messenger Service
タイトル: Happy Trails

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2005年02月26日(土)

第6回 Jefferson Airplane

テーマ:無人島サイケ


アーティスト: JEFFERSON AIRPLANE
タイトル: After Bathing at Baxter`s (Rmst)

グレイトフル・デッドとともにシスコの2大巨頭といわれたのがジェファーソン・エアプレインです。デッドがロックビジネスの世界からは距離を置いた独自の道を歩んだのとは対照的に、こちらは常に表舞台の華やかなスポットライトの中にいたバンドという印象があります。

シスコ勢の中で最初にメジャーレーベル(RCA)と契約したのも彼らでした。そして、Somebody to Love(邦題「あなただけを」)の世界的なヒットで、名実ともにシスコサウンドを代表するバンドとなりました。

このバンドの素晴らしいところは、強烈な個性を持つ独特のスタイル(特に男女3人がリードを取って自由に絡み合うようなボーカルスタイル)と、演奏能力の高さ、そしてアルバム作品のクオリティの高さという、三拍子が揃っていることでしょう。60年代のアルバムはどれを買ってもハズレなしという感じです。

特にこの3枚目のスタジオ作のAfter Bathing at Baxter'sは、トリップ感覚をトータルアルバムのかたちで表現した、サイケデリックミュージックを代表する傑作だと思います。これもベストテン級のライブアルバム、Bless Its Pointed Little Headもオススメ。


アーティスト: JEFFERSON AIRPLANE
タイトル: Bless It`s Pointed Little Head (Rmst)
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2005年02月25日(金)

第5回 Grateful Dead

テーマ:無人島サイケ

アーティスト: The Grateful Dead
タイトル: Anthem of the Sun [Bonus Tracks]

前回CJ&Fishを取り上げたので、今回からいくつか続けてシスコサイケを代表するバンドを紹介しておきます。その前になぜサンフランシスコがサイケのメッカになったのかというお話を少し・・・。

もともとサンフランシスコというのは、外国人やボヘミアンや山師のような人たちが多く集まってできた人種の坩堝のような街でした。また、ニューヨークで生まれたビートジェネレーションの旗頭であったアレン・ギンズバーグやジャック・ケルアックといった人たちが流れつき、ビートニクの聖地となったのも、この地でした。

60年代半ばごろ、その一角のヘイト・アシュベリーという地区に、さまざまなアーティストやその卵たちが移り住んで共同生活を始めました。はじめはお金がないために部屋をシェアして家賃を安くあげるためでしたが、しだいにそれがコミュニティのようなものに発展し、いわゆるヒッピー文化が誕生したのです。そして、彼らの表現活動に決定的な影響を与えたのが、当時新しく化学的に合成されたケミカルドラッグ、LSDでした。そのドラッグ体験がアートや音楽に反映されたものがサイケデリックと呼ばれたのです。

実際そのヘイト・アシュベリーに住んで、フリーコンサートやアシッッドテスト(出演者と観客が同時にドラッグ体験するイベント)を実践した中心的な存在だったのが、このグレイトフル・デッドです。

上に挙げたアルバムは68年の2nd(邦題「太陽の賛歌」)で、デッドのタイトルでは最もサイケ色の強いもの。ライブとスタジオの演奏をコラージュのように貼り合わせた混沌とした音像がサイケ心をくすぐります。

その次のスタジオ作のAoxomoxoaも大好きですが、ロック史上でも有数の名盤といえるライブ作のLive/Deadも素晴らしい。


アーティスト: The Grateful Dead
タイトル: Aoxomoxoa [Bonus Tracks]


アーティスト: グレイトフル・デッド
タイトル: ライヴ/デッド

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2005年02月23日(水)

Ray/レイ

テーマ:映画

もっと早く観に行くつもりだったんですが、押しに押して、ようやく観ることができました。その間、ブログの記事なんか見てると、「前評判は良かったのに期待はずれ」といった否定的な感想が結構あってちょっと心配だったんですが、それも杞憂で、予想した以上に楽しんで帰ってきました。良質な「音楽映画」として素直に感動できました。

ジェイミー・フォックスの演技が取り沙汰されることが多く、確かに少し前に初めてこの人を見た「コラテラル」での印象とはまったく別人のようです。しかし、この映画の主役はあくまでレイの音楽だと思います。極端にいうと、ストーリーや人間ドラマの部分は、映画にちりばめられたレイの曲を紹介するまでのネタふり。だから、音楽に興味がない人が観たら、「底が浅い」「お話がつまらない」と感じるのも無理ないかもしれません。(私はお話の部分もじゅうぶん面白かったですが。)

これは音楽映画の宿命というか、たとえばアクション・コメディとしてだけでも楽しめる「ブルース・ブラザーズ」のような映画でも、スタックスとかBooker T & the MG'sとかに思い入れのある人が観ると、感動の度合いがまったく違うでしょう。ちなみに、レイ・チャールズもこの映画に楽器店主の役で出てましたね。(私はこのレイの歌のシーンが大好きです。)


そういう私も、特にレイ・チャールズのファンというわけではなく、アルバムも一枚も持ってません。しかし、「Ray/レイ」を観て、あらためて彼の音楽のパワーに圧倒されました。いまでこそクロスオーバーやルーツ・オリエンテッドな音楽はあたりまえになっていますが、レイが初めてポピュラーミュージックにゴスペルを取り入れたり、ジャズやブルースやカントリーを融合させたりといったパイオニアとしての偉大さを再確認しました。もしも彼がいなかったら、ロックミュージックも、まったく違った道を歩んでいたかもしれません。
2005年02月22日(火)

第4回 Country Joe & the Fish

テーマ:無人島サイケ


アーティスト: Country Joe & the Fish
タイトル: Electric Music for the Mind and Body

このバンドは私が便宜上チープサイケと呼んでいる部類の代表選手です。チープといっても、必ずしも演奏がペラペラで安っぽいものとは限りません。ポイントはオルガンの音色にあります。

ハモンドオルガンのような「上等」な音ではなくて、通称チープオルガン(そのまんまですが)と呼ばれてる種類のやつ。ドアーズなんかもこの部類ですが、CJ&Fishのオルガンはもっと激しくチープで、俗に激チープオルガン(そのまんまですが)と呼ばれています。私を含め、サイケファンにはこの激チープオルガン愛好家が多いので、レコ屋やオークションの売り文句によくキーワードとして登場します。

で、このバンド、今でこそマイナーですが、モンタレーにもウッドストックにも出演していたことでもわかるとおり、当時は本場シスコを代表する人気バンドでした。反戦メッセージソングありの、ヘロヘロなアシッドソングありので、いかにも60年代の大学生のにーちゃん達が好みそうな音です。

アルバムは最初の3枚くらいはどれも出来がいいのですが、ジャケが一番サイケで激チープオルガンも活躍する、この1st(1967)を挙げておきます。
2005年02月21日(月)

RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3

テーマ:映画

すごいよなぁ、このタイトル。もうこれだけでB級ホラー気分だもん。

これは80年代後半に制作された「死霊のしたたり」シリーズの、実に15年ぶりとなる続編(2003)です。CG技術の進歩などで、SFXがどんな風になってるのかと思いましたが、心配は無用、ぜんぜん変わってませんでした。

CG使ってるな、ってとことろもありますが、目立たないように使われてて、スクリーミング・マッド・ジョージの特殊メイクも昔のまんま。主役のジェフリー・コムズもほとんど変わってなくて、冒頭のタイトルバックとテーマ曲もまったく同じ。懐かしい~って感じでした。

お話は単純明快。蘇生薬を注射された死者が生き返って、なぜかゾンビ化して凶暴になるという。それだけです。王道ですね。ストーリーなんて、あってないようなもので、ただおバカな展開を楽しむのが正解。最後はお約束の内蔵爆発、這い回る臓器、血まみれ、もう、ぐっちゃぐちゃ。素敵です。

なんとなく最初の二作よりおとなしくなってる印象もありますが、映画の舞台はほとんどが刑務所内での展開で、逆に低予算B級感は増してるかもしれません。今回の一番の売り(だと私は思う)は、ゾンビ化した男の喰いちぎられたアレが、これまたゾンビ化したネズミと追いかけっこをするという、なんともおバカな展開が爆笑もんでした。


それにしてもジェフリー・コムズ最高! マッド・サイエンティストで、かなりイッちゃってるんですが、なんだかいっしょうけんめいで憎めなくて、思わず応援したくなります。まだ「ロード・オブ・ザ・リング」撮る前のピーター・ジャクソン監督の「さまよう魂たち」(1996)という映画で、エキセントリックなFBI捜査官の役で出てたんだけど、それ観たとき、「この人、前に何かに出てたよなー・・・なんだったかなー???」と20分くらい悩んだことあったのが、ようやく氷解しました。

というわけで、B級ホラー再訪という感じなんですが、押入れを探したらありました。昔、レンタルをダビングしたビデオ。ユズナ関係のだけでも「死霊のしたたり」「死霊のしたたり2」「フロムビヨンド」。また、ゆっくり観てみよう。中でも「フロムビヨンド」がエロっぽくて好きだったような記憶が・・・。

実はわたくし、ホラー映画にはちょっとした思い入れがあります。なんせ、初めて女の子とふたりで観た映画が「ヘルレイザー」なもんで。観たあと、ちょと引きぎみの彼女を横目に、「すげ~!、すげ~!」とひとりで感動しまくっていたという思い出が・・・。


タイトル: RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3 コレクターズ・エディション
2005年02月20日(日)

レコード・コレクターズ 2002年7月号

テーマ:


私の知る限り、(ネオサイケ関係を除いて)サイケデリック・ミュージックを、その音源収集を主目的として総括的に解説した、日本で唯一の本です。

しかし、あくまで雑誌の特集記事なので、かなり広範で深いところまで踏み込んでいるとはいえ、グラビアも含めて百ページ足らずの分量は、やはり少々物足りない感じがします。

洋書では有名なFuzz, Acid and Flowersなどの本がありますが、日本でサイケデリック・ミュージックに特化されたガイド本は、これまで見たことがありません。
2005年02月19日(土)

ロック革命時代

テーマ:

タイトル: ロック革命時代―1965‐1970 強者ロッカーを生み出したロックの激動期

これは1965年~1970年のミュージック・ライフ誌の記事を、広告などを含めてそのまま復刻したものです。面白いので、ビッグネームのバンドのデビュー当時の紹介記事をいくつか・・・。

ザ・バーズ
ちょっと見はイギリスはリバプールの出のようですが、れっきとしたアメリカン・ボーイズ。こちらもフォーク・ロックをうなります。ヒット曲は「ミスター・タンブリンマン」。

(以下、サイコデリック特集より)

ドアーズ
人気の点では、ジェファーソン・エアプレインといい勝負。何しろ「ライト・マイ・ファイア」を、三週間もの間、トップに置いたという実力派だから。ルックスもいいし、音楽的センスもいい、しかし、ただ一つ、余りにきれい事に走りすぎて、サイコデリック党員の資格を失いかねない状態にあります。

クリーム
イギリスからは、このクリームが代表選手ですが、ピンク・フロイドとともに人気上昇中。髪の毛はモジャモジャ、服装はインド・スタイル。ここまで徹底すればサウンドも自然とサイコデリックになろうというもの。有望株です。

マザーズ・オブ・インベンション
そのまま訳せば「発明の母」。そして、知る人ぞ知る、サイコデリック党の大親分的存在です。浮浪者かインド乞食かと見まがう恰好で、「音楽」などという表現が恥ずかしくなるほど、奇妙キテレツなサウンドで勝負。(原文のまま)

もう、差別用語なんか平気で連発だし、今のレベルからすると、とてもプロのライターが書いたとは思えないようなおおらかさが、ちょっとしたカルチャーショックでした。
2005年02月18日(金)

ガレージ・パンク

テーマ:

著者: 関口 弘
タイトル: ガレージ・パンク

この本はシンコーのディスク・ガイド・シリーズの一冊。このシリーズは他にプログレやハードロックなど多数出てますが、カラーのジャケ写真がきれいで、色とりどりのアルバムジャケットをながめているだけで楽しくなります。

掲載アーティストはかなりコアで、CD化されてない(入手困難な)聞いたこともないようなバンドがびっしりと載っていて圧倒されます。ガレージサイケ系のバンドも掲載されていますが、ソフトサイケ系やポップサイケ系などはほとんど排除されているので、サイケデリック入門には適さないかもしれません。

ぜひ、このシリーズでもサイケデリック特集を出してほしいものです。
2005年02月17日(木)

60年代音楽

テーマ:

タイトル: 60年代音楽―1960s beat classics

サイケ関連の本もいくつか紹介しておきます。ただ、サイケデリックの専門書ってなかなかないんですよねー(知らないだけかもしれませんが)。

この本は私が持ってる60s関係の本の中で、一番良心的で密度の高いものです。ポップスやジャズやロックという大きなジャンル分けだけでなく、「ビートルズ登場前夜のブリティッシュ・シーン」、「フィル・スペクターとゴフィン&キング」、「サンフランシスコ・サイケデリアの日々」といった興味深いテーマごとに、総括記事と関連アーティストおよび代表作が解説されています。

そのジャンルの基本的な代表アーティストから、かなり濃い目のマイナー系まで載っていて、単なる入門書以上の充実した内容になっています。私はHullabalooなど60年代の音楽番組を観るのが好きですが、「誰この人?」というとき、たいていはこの本に載っているので重宝しています。
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