時空を超えて SCOTT WALKER の世界へ

スコット・ウォーカーの持つ不思議な魅力は、今も変わらない宝物です。
彼の音楽、生き方に心躍らせる毎日です。
そんなスコットの世界を私なりに描いてみたいです。


テーマ:


時空を超えて SCOTT WALKER の世界へ

ベルギー生まれのシャンソン歌手ジャック・ブレルの社会風刺的な作品に魅せられたスコットは、彼の世界へ急速に強くのめり込んで行きます。

1967年24歳のスコットは「ジャッキー」をカバーしましたが、発売当初、放送禁止のうきめに遭いました。

B面は自作の「ペスト」です(x x;)

まさに問題作のオンパレードです;;;))


ソロ・アルバムSCOTT2(1968年)には、「ジャッキー」の他にブレルの曲が2曲入っています。

その一つ NEXT(ネクスト)は、戦争の悲惨さを激しく問いかけています。

スコットはこの難解な曲を、感情豊かに強固な意志を持って歌い上げています。



時空を超えて SCOTT WALKER の世界へ


~NEXT(ネクスト)~


罪のように裸にひんむかれ

一枚のタオルだけが

俺の腹を覆っている

ほとばしる液体は

なぜかゼリーのようだ

「次、次の人」

俺はまだほんの子供だった

そこには何百人も俺のようなのがいて

俺はその行列の後ろに裸で並び

その俺の後ろにも裸の体が並んでいる

「次、次の人」

俺がまだほんの子供だったその時に

俺の純潔は失われたのだ

軍用の移動慰安隊では

軍のお情けでロハで遊ばせてくれた

「次、あんたよ」

俺、俺は本当にそうして欲しかった

ほんのちょっとした優しい愛撫

でなければ言葉、あるいはほんの微笑み

束の間の幸せの為に

ところがダメさ、何もない

「次、次の人!」

ああ、そりゃ別に大した悲劇じゃないさ

高い空が落ちて来たわけじゃないし

でも、その当時の俺がどれほど

そこに行こうとしたことだろう

「次、次の人」

今でも記憶によみがえる

壁べりをとりつけた慰安婦のトラック

ひるがえる旗

俺たちのケツを家来のようにひっぱたいた

酔っ払いの中尉

「次、お前の番だ」

この首にかけて誓うが

俺に最初に淋病を移した女の声は

この濁った声だった

その声を俺は一生聞くのだ

「次、お前さんだよ」

その声はウィスキーと泥土と

兵団の悪臭を放っていた

それは国民の声であり

胸の悪くなるような血の叫びなのだ

「次、あんただよ」

それ以後というものはいつも

俺がベッドに連れ込んだどの女も

その懺悔の笑いが目にうつるようで

頭の中にあのささやき聞こえるにだ

「次、お前さんの番よ」

誰にも理解して貰えぬ俺の夢に現れては

夜毎に叫ぶ俺をジット見つめる彼らのように

すべての裸者と死者は手を握らねばならぬ

「次、次はお前だ」

その声がかわいていてうつろで、その為か

俺が叫び声をあげて目覚めない時は

俺は裸の列にあってその声に従うのだ

「次、ほら次」

いつの日か俺は自分の両足を切り取り

この体を生きたまま焼くだろう

何だって、出来ることなら何だって

その列から抜け出すことが出来るなら

そして二度と「次」にならずにすむのなら

ああ、二度と「次」にならずにすむのなら



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