protoplastico surfboards & designs

日曜大工の道具で素人がゼロから始められる、かんたん!木製サーフボード「プロトプラスティコ」 
サーフボードを自分で作ってみよう!!!


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娘が産まれてから1年が経ち、最近になってちょっと生活に余裕がでてきたように思います。

その間、時間、場所、お金、道具、材料がない状況下で、日夜悶々とサーフボードを作る方法を考えてきたのですが、

振り返ってみるとこれは非常に貴重な時間でした。

開発設計者がアイデアを練り推敲を重ねるには、制約や課題は多いほど良い、ということがよく語られますが、制約が多く不便な状況を頭の中で想像するのと、否が応でもそうせざるを得ない状況に身を置くのでは、解決にたいする切実味が違いますからね。

零戦設計者の堀越二郎ほどではないにしろ、暗中模索、ドロ沼の底から這い上がるような状況から幾つかの良い解決策が見つかったのも確かなことです。

2年前に、木製サーフボードを自作するキットを製品化することを思い立った時に、
(サーフボードをリデザインする 6)

その設計要求を、

「ワンルームに住むサラリーマンが、夜と週末の時間を使って、隣人に一切迷惑をかけずに、1ヶ月間で作り終えることができるもの」としました。

それまでは、

一般的なサラリーマンでも、寝る前に1時間くらいは自由に使える時間があるだろうし、電動ドライバーと掃除機くらいはあるだろう。

と考えていたんですが、これは想定がかなり甘かったようです。

この1年間の私の状況としては、「産まれたばかりの赤ちゃんを抱えて、妻の実家に居候している」というものでしたから、

あー、世の中のお父さんはこんなに大変だったのか、とあらためて実感した次第です。

(とはいえ、生活の面で妻の両親にかなり楽させて貰ってます。アパート暮らしの時よりもかえってノビノビしてますし。本当に感謝です。)

その結果として、設計要求を更に厳しいものに見直し、

「世の中のサーフィンに行けてないお父さんと小学生くらいの子供が、土日の2日間、各4時間ずつを使って部屋の中で作れるサーフボード。使う道具は家庭用アイロンのみ。部屋を汚したりテーブルを傷つけたりしてお母さんを怒らせない。」

というものに変えました。

電気アイロンならば大抵のご家庭にはあるでしょうからね。買っても2000円ぐらいです。


【全てのサーファーが自分の乗るサーフボードを自分で作れるようにする】のがこの分野のイノベーションだとした2012年のビジョンに近づきつつあります。

それだけではツマラナイですから、
現在の中国製サーフボードより

・軽い
・丈夫
・安い
・高性能

という基本的な要求を満たした上で

・環境負荷が少ない
・材料の国内自給率100%(将来的には自給自足)

を目指します。

というか机上ではどうにか目処が立ちましたので、あとは資金繰りだなあ、という感じです。とりあえず報告まで。



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photo:01



兼ねてから国内のウッドボードビルダーって何人くらいいるものなのかと疑問に思っていたんですが、多分、多くても数十人でしょうね。Webで検索すると数名のビルダーのブログやホームページがヒットします。

となると、これはもうとても狭い世界ですから、大抵の人とはイベントやネットを通じてなんらかの形で繋がりがあったりするのです。

そんな世界に足を突っ込んでしまったのが、

《el surfo crafts & arts》のエルくん
http://ameblo.jp/elsurfo/

現在、愛知県豊橋市で大工さんの修行をしながら木製サーフボードのビルドに挑戦中。

彼のブログでは、初めてのウッドボード製作が最終シェイプ段階に入っている所なので要チェックです。

台風17号のせまる土曜日、そのエルくんがボード作りの指針を求めて千葉のビルダーを訪ねて遠征にきました。

集まったのは、

《nobbywood surfboards》のノビーさん
《el surfo crafts & arts 》のエルくん
《protoplastico surfboards & designs》のわたくし、ジェント

何故か3人ともレーベル名が全部英小文字。

現在進行形でまともに作ってるのは10人くらいでしょうから、そのうち3人か集まっているなんてのは凄い事なんでしょうけど世界が狭すぎて何とも。

そういえば、ノビーさんはついこの前までオーストラリアのトム・ウェグナーさんの工房に行ってたみたいです。

そんな3人で折角台風が来てるんならとウッドボードを持って、内房に行ってきたんですが、まぁ、上の写真の通りですよ。予想以上にフラット。ノンビリやってきました。

スモールコンディションでの水遊びみたいな感じでしたが、それでも最高の笑顔で楽しめてしまうのがウッドサーフボードの良さではないかな?

ある意味、小波でも大波でも関係なく楽しめる究極のオールラウンドボードです。

これが自分が苦労して作ったボードならば尚更、波が良いかなんかどうでも良くなってしまう。


あー、別にサーフィンして遊んでただけじゃないですよ。

確かに海を見た途端に、準備中の二人を駐車場に残して真っ先にビーチに走って行きはしましたけど。

ちゃんとボード作りのアドバイスもしました。
本当です。本当だってば。

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先週より藤沢で研修を受けているので、ついでに某日曜大工センターに。
会場も駅前なので徒歩5分です。


photo:01



インチ尺を幾つか購入。

ウッドボード用に丁度良いプレーナーがないかと相談したら、ロックウェルみたいなスパイラル刃じゃなくても、ドラムについてるストレート刃の数を四枚に増やせば、回転数が倍になったのと同じだから、とのこと。

なるほど。その発想は無かった。
が、そんなドラムの機種ってあるのかな?

高回転にチューンしたオリジナルMakitaを買った方が早そうな気はする。


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いよいよ夏本番です。僕のブログをチェックしている人には夏休みの工作でホローサーフボード製作に挑戦してみようという方もいるのではないでしょうか?

そんなビルダーのために製作アイデアとヒントを幾つか提供しておきます。

ウッド・サーフボードの軽量化技術もいろいろで試行錯誤が続けられていますが、その中でも代表的なものを紹介します。



まずは【ハニカム構造】です。

photo:01



なかなか手が込んでますね。見た目も綺麗です。

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これはコンピューター制御のCNC木工旋盤を使って処理しているようです。大掛かりな工作機械を使わなくても、六角形の抜き型とルーターやトリマーを使えば手作業でも加工は可能。

でも、これは僕も以前に試験的にやってみた事もありますがかなり大変な作業です。しかも材料の歩留まりが極めて悪い。木材のほとんどを木屑として捨てる事になります。

チャンバー製法で軽量化するならばフォスナービットやホールソーを使った方が加工は楽です。

ハニカム構造とは、同じ大きさの円柱をギッシリと並べた時に接触面が直線状に潰れて出来る構造です。同じ大きさの筒が等間隔に並ぶので自然に断面が六角形になる。蜂が巣を作る姿を思いだしてもらえると解りやすいのですが、蜂は頭がグルっと回る大きさで端から円形のドームを作ってるいるだけで、六角形に作ろうとして作ってるのではないようです。

常に頭の大きさが基準になるのでどの部屋も同じ大きさになるという仕組み。

なので、これを無垢材から削って作ろうとすること自体に無理というか、無駄がある。

もし作るならばアウターフレームを先に作っておいて、その内側に輪切りにしたトイレットペーパーの紙芯をビッシリと並べると良いと思いますよ。



次は、【ウェイブ・コア】

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梱包用の緩衝材とかで使われる技術の応用です。身近なところでは果物や食器を保護する包材がこのような波型の構造をしています。

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薄い板をたわませてクリップで留めて、互い違いに接着します。ホチキスを使って留めれば製作時間が短縮できます。

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これはバンブーの薄板を使っているようです。

踏みつけ方向への構造強度が確保できる方法なので、フレームにつかう材料はプラスチックシートや厚紙でも良さそう。なにか工業製品で安価に手に入る代用品があるようであればやって見たい技術です。



次は【クォーター・アイソグリッド】

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CADで設計してダンボールを一枚一枚切り出した後に、端から順番通りにフレームを組んで作っていきます。

これは並の神経の人間には作れませんよねぇ。よっぽど根気強くなければ間違いなく途中でウガァァァ!!!ってなる。

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型紙を設計してしまえば2個目以降を量産するのは簡単なんだとは思うのですが、、、。

こういう事を苦もなく出来る、そういう人に僕はなりたい。


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もし、これを見てやる気になった人はコチラから。

http://www.sheldrake.net/quarter_isogrid/

これをやり抜く精神力があれば、尋常じゃなく美しいボードが製作できます。ダンボールとペットボトルを再利用してサーフボードが作れれば、究極のエコボードです。

ダンボールメーカーさん、これキット化したら売れそうですよ。
人類文化の進歩に貢献した製品としてスミソニアン博物館に所蔵されるのも夢ではないかも。


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FISHFRY JAPANはコンペティションでもトレードショーでもないので、ボードの出来の優劣を競うイベントではありません。

ビルダーが作りたいものを作る。
ライダーが乗りたい板に乗る。

ショップが売りたい板を無理矢理勧められるのではないし、お客さんの要望に合わせて好みではない流行りの板を作る必要もない。

全くの自由です。

今年の静波は天気も良く波にも恵まれ、作り手も乗り手も、皆さん存分に楽しんでいました。

どれも個性的なデザインで高い技術が凝縮されたボードばかりでしたが、その中で一本、独断でベストボードを選んでおきます。




FISHFRY JAPAN 2012
今年のベストボードは、





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これ。

えぇ~?って感じですか。

余り凝ったシェイプでは無いし、巻きもクリアサンディングだし。

でも、讃えるべきは作り手の創造力です。クリエイティビティ。

多分、コレのデザインコンセプトは、

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日本刀。


でしょ?


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