滋子と私でひとつのリハビリ(訓練)を始めました。笑顔の訓練です。口を引き締め、笑顔を作る訓練をふたりで行っていると、・・・。滋子が元気な折、私自身は、笑顔を滋子さんにあまり見せていなかったような気がしました。滋子と一緒にほかの人と会った後で、「私と話すときも笑顔で話して」といつもこぼしていたのを思いだします。思えば、毎日仕事を楽しんで疲れて帰宅するとき、いつも滋子さんが車で出迎えに来ていました。笑顔でありがとうといえばよいのに、ついつい疲れた顔としごとの余韻を見せていたようです。
今二人で笑顔の訓練をしていると本当に滋子さんの笑顔で心が和みます。
発病後滋子が人と会うのをおっくうがり、その理由としては会話がうまくできないこともありますが、やはり、今までのような容貌でないことが大きな理由のようです。以前と同じように、笑顔で皆さんとお会いできるよう二人で訓練しています。