2006-07-26 00:37:20

ポール・オースター 『幽霊たち』

テーマ:ミステリー小説

探偵小説―――推理小説とはまた違う味を持った小説群。

ミステリアスな事件、姿の見えない犯人、そして探偵する人物。

これらが必要不可欠な要素なのかもしれません。


では、これらのうちどれか一つが欠けた場合、

その小説のプロットは探偵小説として機能しなくなるのだろうか。


今回のポール・オースターの 『幽霊たち』 は先の条件のうち2つを欠いた探偵小説なのです。


ポール・オースター, 柴田 元幸, Paul Auster
幽霊たち

-------------------------------------------

私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、ブラックの日常に何も変化もない。彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。ブルーは空想の世界に彷徨う。ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー…。’80年代アメリカ文学の代表的作品。

-------------------------------------------


自己の存在意義をテーマに取るところからポストモダニズムの香りを強く感じる。

確かにこの作品はポストモダニズムの文学作品だと思う。

読後、心に残る得も言えぬ違和感。

これは近代の文学作品によく見られる読後感なので、文学作品であることは間違いない。


では、探偵小説としてみたときはどうだろう。

何か一つの物事を追求し探求する主人公ブルーの姿はまさに探偵小説の探偵役そのもの。

そして事件の内容は、いたって平凡かつミステリアス。

姿の見えない犯人、これも全く問題ない。 犯人の姿は全く見えない。


全く見えないどころではない。

小説が始まった時点では、事件はまだ起きていない。

そしてその 「事件が起きていない」 そのこと自体が非常にミステリアスな話で、

「つまらない、つまらないはずなのに、ページを繰る手が止まらない」

そんな怪現象にまで見舞われる始末。


まさに幽霊たちに見舞われる小説。


とても読ませられる作品かつ手ごろなボリュウムなので、

未読の方がいらしたら、お読みになられたらいかがかと存じ上げ候

AD
いいね!した人  |  コメント(7)  |  リブログ(0)

prospelloさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

7 ■セックスフレンド

気軽にセックスを楽しめる!ご近所同士のスキンシップやセックスしたい純粋な願望を満たしてみませんか?写メもあって直接メール送信OK

6 ■アダルト

アダルトサークルをご紹介!素敵なきっかけ探し!アダルト好きな方にはお薦め

5 ■アダルト

アダルトな一時を楽しめる…素敵なアダルトライフを求める女性様より朗報です。

4 ■アダルトな時間には優雅な楽しみがあるのです

アダルト

3 ■アダルトな時間には優雅な楽しみがあるのです

アダルト

2 ■アダルトな時間には優雅な楽しみがあるのです

アダルト

1 ■結構好きですよぉ。

 ポール・オースターの作品はけっこう好き
ですね。映画になった「スモーク」は煙草を
吸わない僕でもちょっといいなぁって思えま
した。この人はほとんどの作品がシナリオ
っぽい感じのが多いですよね。

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。