#3112 歌垣

2012-01-29 01:27:53 Theme: 小倉百人一首
筑波嶺の 峰より落つる 男女川
恋ぞつもりて 淵となりぬる
by 陽成院


9歳で即位した陽成天皇は、摂政藤原基経との間柄が悪くなり、わずか17歳で退位させられてしまっている。

代わりに即位したのが、陽成院から見ればおじいちゃん(文武天皇)の弟にあたる光孝天皇、なんと55歳。

以後、皇統は宇多天皇-醍醐天皇-朱雀天皇-村上天皇と受け継がれ、文武天皇の系統に戻ることはなかったんだけど、長生きした陽成院は上皇として65年もその屈辱の流れを見届けることになった。

こりゃあ、恋でもしなきゃやってらんない、というのが陽成院の気持ち。

恋した相手は、光孝天皇の娘である綏子内親王。

屈折してるよね。

で。

この時代、多くの男女が集まり、歌を詠みつつカップルになっていくっていう『歌垣』というヤリコン的なイベントで有名だったのが、筑波山。

そこから流れてくる川の水が集まって、恋心が積もる淵が出来上がる。

純愛の歌なんだかナンパの歌なんだかさっぱりわからないこの歌を贈られた
綏子内親王はまんざらでもなかったらしく、陽成院の妃として迎え入れられることになる。 

ちなみに、沖縄で有名な『ビーチパーリー』も、民俗学的には『歌垣』の一種らしいよ。


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