#3097 隠岐

2012-01-08 01:37:10 Theme: 小倉百人一首
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと
人には告げよ 海人の釣り船
by 小野


遣隋使・小野妹子の孫の孫の子である
篁。

遣唐副使として唐に行けと言われたのに、正使・
藤原常嗣(中臣鎌足の孫の孫の孫・最後の遣唐使)とケンカして、仮病を口実に行かなかった。

そしたら嵯峨天皇にブチ切れられて、隠岐に流されてしまった。

その時の歌ということになっている。

なっているんだけど。

180以上の島々からなる隠岐を目指して大海に漕ぎ出したよと、恋しいあの人に伝えておくれ、漁師(の釣り船)よ、って、ムリあるだろ。

島根沖で魚釣りしてる漁師だか釣り船、つまり隠岐に程近いところを活動拠点にしている地元民に、都への想いを託するなんて、ありえるか?

たぶんそのおっさん、都へ行くことなんか、一生ないぞ。

まだ、そのへん飛んでるカモメとか、ウサギに騙されてるワニにでも頼んだほうが、可能性は高い。

だいたいさ。

八十島っていうのは、せいぜい十数個しかない島々のことを大げさにたくさんの島々って言う時につかう表現であって、80どころではないもっと多くの隠岐群島を指すには向いてない。

隠岐ってのは最果ての島、みたいなイメージが当時はあったかもしれないけど、唐に比べりゃ全然近いわけで、それほど悲壮感もないだろうし。

なんともチグハグな歌。 

彼の文才は「天下無双」と呼ばれたらしいけど、この歌からその才覚を窺い知ることは、僕にはできない。

最近の画像つき記事
画像一覧へ ]

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト