#3092 逢坂

2012-01-03 01:25:27 Theme: 小倉百人一首
これやこの 往くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関
by 蝉丸


福島、という語は、単に地名にとどまらない、その背後にあるストーリーをも思い起こさせる言葉だ。

福島、でピンと来なければ、チェルノブイリ。

もはや地名としての意味さえも希薄で、チェルノブイリで起こった一連の出来事だけを表すような言葉になっている。

地名に限らないんだけど、三十一文字しか使えない短歌は、そういったストーリー性を持つような単語をうまく利用することがある。

その典型のような歌。

ほんとこれ、逢坂の関、としか言ってないもの。

あとはただの言葉遊び。

でも不思議なもんで、この歌を聴くと、千年以上も昔の見たこともない風景が目の前に浮かぶよう。

それが、逢坂の関、という言葉の持つストーリー性なんだろうな。

このことは清少納言の歌でもっと明快になるんだけど、それはまたその時に。
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