いただいた素敵なもの
こんにちは、「関係力」コーチ・佐藤真一です。
初めての方は是非こちら もお読みください。
私が公認を受けているアービンジャー・インスティチュート・ジャパンのメルマガ【アービンジャー「箱」NEWS】(登録はこちら!⇒ )にも先週投稿させていただいたので、重複される方もいらっしゃるかもしれませんが、一人でも多くの方々に知っていただきたいので、このブログでも書かせていただきます。
私の仲間のひとり、高島さやかさんは
”デスエデュケーション=死を学ぶことは、生を学ぶ始まり”
として、笑顔あふれる明るい社会を目指して
という団体を主宰し、活動しています。”DIGNITY”とは「尊厳」の意味です。
そして今年2月、その第2回交流会後の懇親会で、ある女性から、素敵なものをいただきましたのでご紹介します。
それはある1枚の紙に
「感謝 心からお礼申し上げます」
と書かれていて、裏を見ると以下のように綴られていました。
「あなた、感動に満ちた人生をありがとう…」
「お父さんが私の、僕のお父さんで良かった」「うちのお父さんが
一番大好き」三人の子ども達が、それぞれの言葉で胸一杯の愛を
夫に伝えてくれました。病がわかってからも私たちの前では笑顔を
忘れなかった夫。「大丈夫、頑張るからな」と、繰り返すその言葉に
子ども達も深い愛情を感じていたのだと思います。
夫は、今の私たちのように大切な人を失った遺族に寄り添い、最後の別れの時をお手伝いする仕事をしておりました。仕事一筋で真面目でほんの二ヶ月前まで職場に出ていた夫、涙する人達を見るたび、家族への思いを新たにして「生きたい」と、明日への力が湧いていたのかも知れません。初めて「つらい」と、口にしたのは亡くなる三日前のことでした。本当に強く優しく、大きな人だったと思います。
「あなた、今日までよく頑張ったね、心から感謝しています」
夫、片桐健二は、暖かな春が待ち遠しい平成二十二年二月十二日満四十六歳の生涯をとじました。皆様のお力添えに支えられ、短くも実り多き人生を歩ませて頂いた夫に代わり、深く感謝申し上げます。
本日のご会葬、誠にありがとうございました。
略儀ながら書状にて謹んでお礼を申し上げます。
平成二十二年二月十六日
喪 主 片桐 ○○○
外 親戚一同
そうです。私がいただいたものは…
「会葬御礼」
葬儀に参列したときにいただく御礼状です。
うすいグリーンの二つ折りのハガキサイズの紙に印刷されたものでした。本来はそれ自体を見ていただければ一番いいのですが、メルマガなので転記させていただきました。
亡くなられた片桐健二さんは、この会葬御礼を私にくれた女性とは職場の同僚であり、ある葬儀会社で葬祭プロデューサーとして働いていたそうです。
この会葬御礼を読んだ時、驚きました。
こんな会葬御礼、初めて見ました。
自然と涙が出ました。
そして、悲しいというよりも何かもっと大きな深い愛を感じたのです。
なぜか私自身もあたたかい気持ちになれたのです。そしてこれを見せてくれた女性に、
「これ、いただいてもいいですか。」
とお願いしていたのです。
大切な人を亡くされた家族の思いが、これほどまでに伝わってくる会葬御礼があっただろうか…。私自身、片桐さんご本人やご家族との面識は一切ありません。でもこの会葬御礼を大切に持っていたいと思っています。
片桐健二さんとそのご家族の思いが少しでも伝わればと思い、ご紹介させていただきました。
あなたはどんなことを感じられましたか?