ある夜、
大福さんがバスルームから
んっ、んっっ！言っている。
どうやら歯磨き粉の蓋が
あかない様子。
大福さん第二子ですもの、
もちろん母ちゃんは
黙って遠くから様子見
これが第一子キッキだったら
すぐ口か手が出てたね（笑）
ほら貸してみ！とか言って
あけてあげちまったり、
こーやって、こーやるんよ！
って誰も聞いてないのに
教えてたりしたな、きっと！
第二子は
適度に「どうでもいい」から
本当にいい塩梅で育児ができるってもんよ！
さて、大福さん、
どうしてもあかない
歯磨き粉のチューブを持って
どんな行動にでるか？
んっ…うーん…
I can't open this...
蓋、あけられないよ…
小さな声で
ほぼ独り言みたいな感じで
困っておられた。
そのまま放置。
あぁーううぅーん…
I can't do this!
できない！
だんだんとボリュームアップ。
なぜって…
母ちゃんのヘルプを
期待してるから。
バカダンもいつも
そうなんだけどさ、
母ちゃんこういうの
ムッサ腹が立つんだよね。
口がついてるんだからさ、
ちゃんと使おうぜよ！って
思うわけ。
自分の力でできないことを
周りに手伝ってください、って
ハッキリ伝えること、
これは悪いことじゃないと
思うんだよね。
だいたいバカダンの場合、
相手に迷惑かけたくないなぁ…って
いう感じなんだと思うんだけど、
それはバカダンお得意の
優しさの見せかけだと思うんだよね。
その裏に隠れてるものは、
相手に迷惑だと思われたくない
だと思うんだよね。
結局、
自分が傷つきたくないから
はっきりいわないわけ。
それをさも相手に迷惑だから、
相手に悪いから、みたいに
自分の弱さを相手のせいにしてる。
バカダンはいっつも
ディフェンスなんだよね。
それに腹が立つ。
それで本当に
ヘルプはいりません、って
言うんなら別にええわぃ。
筋が通ってる。
でもそうじゃないもんね。
相手の方から
手伝おうか？っていう言葉が
出てくるのを待っている
人の好意を期待してる
っていうのかな？
それが酷く子供染みてて、
ものすごく甘ったれてて、
母ちゃんはコラー！っと
怒鳴りたくなるわけさ。
ま、バカダンはこの先の段階に
いかないから、
まだ良しとするけど、
この期待に応えてもらえず、
友達なのに！とか、
手伝うのが当たり前でしょ？とか
プリプリしちゃう段階に
突入する人もいるじゃない？
でも、まず自分から
自分のニーズを相手に伝えていないのに、
相手にこうして欲しい、
相手はこうするべきって
押し付けるのは
どこかおかしいと
母ちゃんは思うわけです。
助けを求めるということを
きちんとせずに
「ヘルプするのが当たり前なのに」
という期待を
相手に押し付ける。
勝手な期待に応えてもらえずに
勝手に腹を立てる。
そしてその「非常識な事件」を
理解してくれる相手を探しては
おかしくなーい？
ひどいでしょー？っと愚痴る。
「常識」たるものが
本当に存在しているのなら
その「ヘルプは当たり前」は正当な
発言のように聞こえるけど、
「常識」なんて実際
存在してないっしょ？
母ちゃんの常識は
誰かの常識とピッタンコ
いったことは今までないで。
日本国内でそんなミラクルは
起きなかったんだから、
いろんな人種が集まるアメリカで
そんな奇跡が起こるはずもない。
だからこそ、
母ちゃんたちには
口がついていて、
言語という能力を
身につけるわけっしょ？
日本語でも英語でも
なんでもいっしょだでよ！
自分が何を必要としているのか、
自分は何を欲しているのか、
それを伝えるために
言葉っつうツールを身につける。
なのにそれをきちんと
使わずに、
常識っつう言葉を使って
テレパシーみたいなもんを
相手に期待してる。
それは甘えでしかないで！
もちろん、
反対を考えたらね、
そりゃ、キッキや大福には
相手が今何を必要としてるか、
ちゃんと考えることができる、
そして適切なヘルプを
即時にオファーできる
そういう思いやりのある
人間になっていって欲しいと思ってる。
でも、
相手に考えさせたり、
相手に余計な手間をかけたり、
そういうのはやはり
イヤだなって思うんだよね。
家族内でもそうだけどさ、
ちゃんと皆が意思を伝え合わないと
assuming gameっていうのかな…
皆が相手はどうしたいのかな？
こうしたいんのかな？
いや、アレは嫌いっていったから
実は気を遣ってるのかな…？
とか
皆が皆のことを勝手に推測する、
推測しなくちゃいけないような
状態に陥るわけじゃない。
気を遣ってるのはわかる。
でもそれって手間でしょ？
もぉバカダン一家と
何週間も一緒にクリスマス休暇を
過ごしたりするとさ、
これがどんどん
酷くなっていくわけ。
皆、バカダンの家族だからさ、
やっぱり家族みんな同じような
感じなのよね。
南部の人たちだからっていう
要素もあるしね。
皆が相手を気を遣って
はっきり発言をしない。
食事一つ決めるのもそう。
今日は何処にいくか、
何をすするのか、って
一日のうちに
決めなくちゃいけないことは
たくさんある。
それを毎回々々、
空想ゲーム、推測ゲームをする
ってのは本当に疲れるわけで、
それに疲れて
必ず誰かがキレるわけ（笑）
相手に気を遣ってって、
またこれも「優しさ」みたいに
聞こえるけど、
そうじゃないんよね。
皆、下手に発言して
その決断の責任を取るのが
イヤなだけなんだよね。
守りに入ってるだけ。
で、結局、
母ちゃんが決めるはめになる。
で、後々絶対に
あーこうした方が良かったよね～
みたいな発言をするヤツが
登場するんだよね！（笑）
だったら最初から言え！って
怒鳴り散らしたくなる！！
こういうことでストレス
溜めるんだったらさ、
優しいふりしないで、
はじめからプラクティカルに
皆が丁寧な言葉を使って
好みや希望を発言してさ、
その発言をもとに
皆で皆にとって何が最善か
話し合えばいい、ってな
話やんけ！
効率はいいし、
皆がすっきりする。
丁寧、かつ、
配慮ある言葉選びと
意見が合わないのが
当たり前っていう心づもりで
話し合いにも挑めば、
誰も傷つかないと思うんだよね。
もういい大人なんだしさ…
って母ちゃんはいつも
思うわけですわぃ。
っっというわけでね、
話をもとにもどすと…
そういう経緯もあり、
母ちゃんはキッキや大福には
きちんと自分の意志を
的確に、そして丁寧に
相手に説明できる人になってほしい、
そう思っとるわけです。
回りくどいのとか
面倒くさいのは嫌じゃ！
二人とも男子だしさ、
ネチネチ相手のヘルプを
期待したり、待ってたり、
ウザイ、ウザイ！！！
その「手伝おうか？」を
相手から引き出すために
努力してるフリ、
頑張ってるフリ、みたいなのも
絶対に嫌じゃ！！！
一人の力じゃだめだと思ったら、
すぐに決断をしろ！
相手に何が必要か言え！
一体何が怖いんだ？！
「ノー」と言われるのが
怖いんか？？？
NOの何が怖い？
断られただけで、
何の損もしてないやんけ！
その「断られる」という事実。
自分を受け入れてもらえなかった、
拒否された、そういう感に
傷つくってことだろ？
おい！
しっかりしろ！
そんなナヨ男、ナヨ人間に
なってどーする？？？
だから、ここでも…
登場しちゃうよ…
自尊心！
誰かと意見が合わない、
誰かがアータのオファーや
SOSを拒否したからって、
それはアータの価値とは
なんの関係もない！
そんなもんに一々傷ついてる
暇はないんじゃぃ！
「常識」はないんだから！
「当たり前」もない！
友達なんだから！
親なんだから！
そんなもんも存在しとらん！
しつこいけどさ、
IT IS WHAT IT IS.
そういうことなんだから
仕方ない！
のよ！！！
助けてくれ～って叫んで、
イヤだよ～って返ってきたら、
あっそぅかよ～！
ありがとよ～！って
笑顔で返せばいいんじゃい。
そこで傷つくから、
負けちまう！！！
ダメージ食らった顔しちゃ
アータの負け。
（一体誰に説教しとるん？笑）
それで本当にダメージ食らって
自分はダメだ～って落ちて、
不幸せ通りを歩いていっちゃ
更に負けでっせ！
相手がどうこうじゃないもの！
相手の言動を
コントロールする力を
持ってる人なんていないもんね！
私たちが持っている力、
それは周囲の言動に対しての
リアクション、反応を
コントロールする力のみ！
相手は相手。
自分は自分。
世界中どこを探しても
母ちゃんを幸せにしてくれる人なんて
一人もいない！
親もバカダンも
母ちゃんを幸せになんて
してくれんでよ。
（特にバカダン！笑）
ここ、ここ！
ここにいる自分だけっしょ、
自分を幸せにできるのは！
だから、
自分がありのままの自分でいて
自分が自分のニーズを発信して、
その反応が良くても悪くても
自分には関係ないはず！
それに傷つく必要はないで！
また別の人に
助けてくれ～って叫べばいい。
誰に認められる必要も
受け入れてもらう必要もない。
自分が自分を認めていて
自分が自分を受け入れることが
できたら、それでいいんよ。
だから、
世界を怖がらずに
ちゃんと自分の意思を発言できるか、
その鍵はやっぱり
自尊心っつうもんに
隠されているってなわけですわぃ。
揺るぎない自分。
それをしっかりと
キッキと大福には
育んでいってもらわなあきません。
そして、
彼らをいつでも無条件に
受け入れて、愛していくことで
そのお手伝いをしていくってのが
母ちゃんの母親としての
最大の任務だと思っとります。
自尊心さえ
守って育ててやれば、
子供は絶対に
いい人生を送ることができる
そう母ちゃんは
信じてます。
貧乏とか、金持ちとか
どこに住んでるとか、
学歴がいいとか悪いとか、
親が一人とか二人とか、
祖父母と同居とか、
そういうもんは一切関係ない。
自分を無条件に
受け入れてくれる大人が
周りにいたってだけで、
子供たちは
自分を大事にすることが
できるんだと思う。
自分を大事にできれば
親も大事にできる。
大好きな自分を生んでくれた
または、育ててくれた人たちだもの。
親に反抗なんてしない。
自分を大事にできれば、
いろんなものを大事にできるはず。
自分が大事なら、
自分の体をいじめたりしない。
自分の心を傷つけたりしない。
自分に価値を感じるなら
人を羨んだりしない。
自分は自分って思えるもんね。
だから人を傷つけたりしない。
当たり前のようだけど
自尊心って本当に大切で、
いろんなことに繋がっていくな、って
日々感じます。
子供たちにルールを教えるのは
母ちゃんの仕事だけど、
その過程で子供の性格を
中傷したりしちゃいけん。
勝ち負けじゃないものね
育児はさ。
子供たちがルールをすぐに
受け入れることができなかったら、
ルールを守らなかった結果を
彼らが自分で体験すればいいだけ。
罰を与えるのは
母ちゃんの仕事じゃない、
悪いことをすれば悪い結果が
待っているわけで、
その対応をするのは子供たち。
それが責任だもんね。
彼らの人生だもの、
いいことも悪いことも
彼らの言動の結果で、
それはアナタたちのものなのよ、
自分でその結果に対応しなさい
って、育てていきたい。
彼らの人生の結果を
先に想定して、
悪いものを先に避けてやる、とか
できるだけやめようって思ってる。
子供は一人の人だもの、
預かりものだものね。
自分が生んだんだから、
自分のもの、って考えるから
言っていいことと悪いことの
境が見えなくなったりする。
それも自然なことだけど、
でもやっぱり
最終的なゴールはなに？って
考えると…
子供たちに
幸せな人生を送って欲しい、
ってなわけで、
じゃ、それに沿って
育児をしないとね、って
毎日、自分の育児の方法を
考えてはやり直す、の
繰り返しであります。
あーーーーーーーーー
話がぁーーーーーーー
飛びすぎてるーーーーー！
しかもしっかり説明しきれてなくて
スッキリしないーーーーー！（笑）
っつうわけで、
大福さんの「あかない～」には
完全に無視を続け、
母ちゃんの顔の前で
「あかない～」っと訴える
大福さんに一言…
SO?
だから？
っと
笑顔で返答。
しばらく考えて…
Can you help me?
手伝ってくれる？
って
ちゃんと丁寧に
助けを求めてくれました。
ちゃんと出来たら
嫌がられるほど褒める！が
ポリシーだかんね（笑）
思いっきり笑顔で
大福さんギューして、
I would LOVE to!
よろこんで！
Good job asking
me for help!
上手に助けを求めることができたね！
って言って、
１秒で歯磨き粉の
チューブをあけてやったわぃ！
そしたら、
Wow!
That was fast!
おぉ！早いね！
って
大福さんがいうから、
Yep.
Next time,
I hope you can ask
for help right away!
でしょ？
次回はすぐに手伝ってって
言えてたらいいね！
って
次回の目標も添えて
事件終了！（笑）
別にたいしたことない
事件だったんだけど、
ものすごく長い話になりました！
典型的な母ちゃんのパターン（笑）
はい、
読んでくださった皆様、
お疲れさまでした～！！！（笑）
長い記事も
いつも読んでくれて
母ちゃんは感無量であります。
おやすみなさい。
素敵な夢を。
マウイのお笑い一家「かなる食堂」
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