双玉の凌ぎ問題 (2)

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左図は、凌ぎの手筋186の179番。現時点の謎電では▲32とと指してしまう。
作意は▲17玉と早逃げする手で、これで先手玉は簡単に寄らず、次に▲31馬▽12玉▲32とまでの必至を狙うわけだ。一見簡単な理屈だが、これがなかなか一筋縄でいかない。
謎電の通常思考では▲17玉には▽69竜が最善手で、次に▽19竜以下17手詰の詰めろになっている。対して▲18香なら▽61竜!と竜を引いて受けようとするのである。こうなると簡単には後手玉が寄らず勝負が長引かせることができる。この手順があるために「▲17玉で勝ち」という結論を簡単に得られず、水平線効果とも言える▲32とを最善手としてしまうのだ。
この問題は、真面目に凌ぎ問題として解こうとすると計算機にとっては膨大な読みが必要となる。前問のように単に必至解図レベルで解けるような問題ではない。人間なら格言や経験則で指せそうな終盤局面であっても、計算機にとってはまだまだに課題がありそうだ。
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双玉の凌ぎ問題 (1)

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左図は、凌ぎの手筋186の72番。単玉の凌ぎ問題ならば、「自玉に詰めろか王手が掛かっている局面で、頓死も頓必至にもならない応手」が正解となる。この図の場合は双玉の凌ぎ問題なので、受けるのは勿論「攻める手」でもなければならない。
単純に王手を受けるのであれば、▲89桂でも▲89香でも正解で頓死も頓必至もない。しかしながら、▲89桂だと▽12歩あるいは▽22歩と受けられて、後手玉を寄せられなくなってしまう。
正解は▲89香。▽22歩なら▲24桂まで必至がかかるので、最強に受けて▽29竜。以下▲23桂▽同竜▲同と▽12歩▲15飛▽13桂▲同とまで必至が掛かる。自玉に王手が掛かっている状態から、敵玉に必至を掛ける手が正解となるわけだ。
この手の問題に対しては、専用の凌ぎ探索処理を用意していたのだが、敵玉を考慮しないアルゴリズムになっていて正答率が微妙に悪かったが、双玉問題を解く場合は、自玉に王手・詰めろが掛かっている状態からでも予め必至問題とみなして解いてみることで正答率が向上した。
なお、この問題は手が限られていて非常に簡単なので、パラメタ{5,11}設定の時16[ms](Barton/3000+)で解ける。
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