第17回選手権写真展

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カメラマン山下選手による偏見のない記録写真については、将来「コンピュータ将棋、囲碁大会などの写真集 」の方で公開される筈だが、そこでは決して見ることの出来ない選手と関係者の素顔を余すことなく(差障りのありそうな写真に限ってのみ)公開しようと思う。



←最終戦を勝利し、優勝を決めた直後の写真。その親指立てるポーズ流行っているのかね?


←同じく終了後、「残念」というコメントを頂きました。
←地球環境に厳しい激指では困ります、と偉そうに注文を付けました。
←右側がボナンザ保木選手、左側はビッグマウス金子選手。
←本田さんには九州代表として頑張って頂きました。全敗を避けてもらっただけでも謎電の作者的には嬉しい。今、リングネームがちょっと思いつかないので宿題とさせていただきます。
←師匠にプレッシャ~を掛けるつもりはなかったのですが~。来年こそ、カメラマン山下選手に煮え湯を飲ませてやってください。私は彼に醤油を飲ませてやる予定です。
← ……あのな、ライエル。本当に山形大学の助教授なのか? なんだか圧倒されて手ブレ起こしたよ。以前小泉がプレスリー宅でラブミーテンダーを唄った時、ブッシュの奥さん引いてたよな。そんな感じだ。
←それ、挑戦状というより決闘状を叩き付けたって感じだな、おい。
←ネムタクナル山田!面倒臭がらず入玉勝ち宣言処理入れろ!! あと詫び状をさっさと書け!!! 寝るな!寝ると死ぬぞ!!
←実は勝又先生には、奨励会を卒業された年に二枚落を教えていただいてます。その節はありがとうございました。
←岡崎正博(39)さんは、今年も39歳でした。以前認知症といった失礼な書き方をしてしまいましたが、専門的には年齢詐称病というらしく、長寿国日本の医療技術を持ってしても根治不能で老保も利かないそうです。
←誰とは言いませんが、岡崎さんと髪の毛の色が良い勝負になってきました。

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第16回選手権参戦記 (3)

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【3日目/決勝】

決勝1戦目でいきなし▲YSS▽Bonanza戦。結果はYSS勝ち。初戦からBonanza黒星で、この時点でその場にいた計算機将棋開発者の殆ど全員がBonanzaの優勝がありえるとは考えてなかったのではないかと思う。その1戦目が終わった段階で、私は「今回は誰が優勝すると思う?」とライエルに尋ねたら「YSS」と返って来た。私も心の中では同じだった。ライエルと同意見というのが気に喰わないと思いつつも、それを否定する理由がどこにもない。選手権初日からカメラマン山下選手は自信ありげなオーラを放っていたことでもあるし、参戦者・関係者の多くは、この時点でYSS持ちが多かったのではないかと思う。余談だが、二次予選で大槻将棋が初戦黒星、その後8連勝で1位決勝進出という離れ業をやってのけた。が、そういうことが度々起きるなんてことは普通思わない。


結果は今さら書くまでもなく、その後6連勝でBonanza優勝。選手権初日の段階で、「Bonanzaが二次予選を突破できない可能性は3割ある」と言ってのけた某氏(特に名を秘す)に拠るなら、Bonanzaが優勝できる確率はないに等しい筈だった。そのないに等しい程の神憑り的な事件が起きた将棋があったことを考えれば、今回の選手権は、観戦者にとっては実に楽しめただろうとは思われるものの、参戦者にとっては(優勝者を除けば)極めて大きな衝撃であると同時に屈辱だったのではないかという気がする。


【同日/懇親会】

それは懇親会での特に2位YSSの作者の感想に現れていたと思う。その内容をここで書くことは出来るが、山下さんはその時酔っていたことでもあるし、あの懇親会の参加者のみが知っていれば良いことであって、ここで繰り返すこともないと思うので省略する。


Bonanzaの出現は、既に計算機将棋界にとって極めて大きなプラスになっているのではないかと感じる。R値換算にすれば年間50点程度のペースで上がってきたものが、今後年間100点位にまで達するのではないかと予想する。それは、良い意味での競争原理が大きく働くと思うからだ。この勢いなら10年と掛からずして計算機将棋が時の竜王・名人と互角以上で戦えるようになるのではないかという気がする程、その場に居た誰もが何かとてつもなく熱いものを感じた史上最狂の選手権ではなかったかと思う。

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第16回選手権参戦記 (2)

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【2日目/二次予選】

二次が始まる前に十年選手の表彰式があった。今回はライエルと謎電の作者が該当することになる。本来なら同期デビューのIS将棋の作者もそうなのだがキャンセルの結果、2人だけとなった。内容は、「世界コンピュータ将棋選手権に10回出場しコンピュータ将棋とコンピュータ将棋選手権の発展に寄与されたので表彰する」というものである。その直後ライエルが、私の表彰状に書かれてある「勝数」にツッコミを入れて来た。ライエルは、自分の方が多いと自慢したかったようである。そうか、そうくるか。ここではとても書けないグレイトな嫌みをのたまうライエル。ふ、日本語は充分有段者だな。イヤミはオランダ語にしてくれ、と言ったら「今年も勝つ」とかなんとか喋ってたようである。


さて、宿命つーかなんつーか、謎電の二次初戦はSPEARだった。全く計算機将棋の神様は粋な冗談を飛ばしてくれるものだ。いつもならギャラリゼロなのだが今回はプラチナカード化していたようである。この一局だけは何があっても負けるわけにはいかない、と気合だけは充分入っていたものの、その結果はここにはとても書けない。1回戦終了直後、いきなしエーザイのサクロン®のお世話になるとは想定外だった。なにやら異常な脱力感がそこはかとなく押し寄せてくる。対照的にライエルは、謎電の作者に殺意にも似た感情を沸きあがらせるには充分過ぎる程の満面の笑みを浮かび上がらせていたのだった。ラーイーエール~~~、本当に嬉しそうだったな、つーか笑いが止まらないみたいだったな、そん時は。


試合は進むが、実は正直よく覚えていない将棋が多い。体力の殆ど全部を使い切ってしまっているような疲労感の中、ただただ惰性でマシンを操作し時間が過ぎ去っていったような感じだった。そんな二次予選の中で全勝街道まっしぐらだったのが柿木将棋だ。Bonanzaですら3戦目(対備後将棋戦)で黒星の中、7連勝のダントツ。最先端計数将棋学の中で最も力を入れて宣伝している柿木将棋がさっさと決勝進出を確定させてくれたのは、感謝すべきありがたいことであると思っている。


と、その時であった。某少年A(左写真、特に名を秘す)が、LANの電源を落としたのである。本人はシレっとしていたので故意ではないとは思うが[*1]、先ずは最初に謝れよ、言い訳の前に。あと、カメラ向けられてわけわからん格好するのは考えものだ。大体、何の意味があるんだよ、その両手の指先に。


こーゆー男はガツンと一発指導すべきである、と思っているところに、既に二次突破が確定していた師匠曰く、「誰も対局してなくてよかったね」の助け舟で事が収まった。全く運の良い野郎だ。因みに謎電はLAN通信対局に対応してなかったので、全く関係のない事件だったのだが、この時極めて真剣に激怒していたのは、何を隠そう謎電の作者だった。


結局9戦終わって謎電は4-5の16位(総合19位)で、ぎりぎり二次シード権を獲得した。直接対決では負けたが、総合順位では勝ったので一応の面目を保ったと思う。しかしながら十年やってても鳴かず飛ばずというのは、何とも情けない限りである。


ところで今回、謎電の作者が個人的に注目していたのは、TACOSとGPSである。過去の橋本開発日記およびGPSの開発主要メンバのブログ等を読むと、簡単に言えば「Bonanzaに対して大した脅威を感じていない、あるいは互角以上で戦える」ような話になっていたのである[*2]。彼らは話を作るキャラクタではないので、実際にメチャ強いプログラムに仕上がっていたのだろうと思っていた。特にTACOSは二次でBonanzaに勝ったので決勝で期待が大きかったのは確かだ。またGPSは、過去の話とは言えYSSや激指に勝った実績を持つプログラムであるから、決勝進出、そして優勝する可能性を否定できなかった。が、しかしだ、


Bonanza相手に8割[*3]勝つプログラムが、なんでうさぴょんに負ける!?


勝負とはそういうものであることを、GPSのリーダは悟ることができたのではないかと思う。

-- 続く --


[*1] 注意を怠ったという意味では、何のケーブルであるか確認するのが面倒だった、ということだろう。

[*2] これまた全く余談だが、小宮日記内でみさきが短手数でBonanzaに勝ったという話には、正直腰が抜けるほど驚いたが棋譜を見て理由が直ぐ判った。そしたら速攻で内容が書き換わっていた(汗)

[*3] この数字は、5月4日二次予選当日にGPS開発メンバの一人から得た情報である。

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第16回選手権参戦記 (1)

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最近ちょっと別件でハマってしまって間が空いてしまった。書くネタがあり過ぎるものの、弦巻勝ではなく梨元勝呼ばわりされてしまうのもなんだかなあ、というわけでつまらない参戦記になりそうだが、あたり障りのない話でまとめてみることにする。


【選手権前日まで】

並列化でドツボに入る。実装は1週間くらいだったと思うが動作試験で延べ1ヵ月くらいやってたような気がする。1回あたり数時間全開で走らせないと起きないGPFの原因を完全に捕らえきれない。ソースを眺めても理由がよく判らないので裏で殆どヒートラン状態にしたまま、表でWarCraftIIIをやってたりする[*1]。LAN通信対局対応は並列化より優先順位を低く設定し後回しにしてたので、結果としてLAN対応も共倒れとなった。仕事ならシャレにならない体タラクだが道楽なので由とする(汗)


【初日/一次予選】

謎電は二次からなので、朝は宮崎の自宅に居た。徹夜だったがこれ以上ゴチャゴチャやってても無駄か状況をますます悪化させることになりかねないので、今回での並列化はあきらめることにした。そういうストレスが溜まっていたせいもあってか、朝ヒゲを剃る時に腕に力が入り過ぎておもいきし顔面を切った。うう、ここここれは、エメラルダス高橋と呼ばれてしまうに違いない、と思った謎電の作者は、絆創膏でごまかすことにした[*2]。でANAで羽田まで行って、そこからバスで木更津、タクシーで最寄のホテルへ直行しさっさとチェックインして会場に見物に向う。到着したのは結局15:30頃だったかと思う。


到着した時Bonanzaは全勝中だった。大二郎は5戦終わって2勝3敗、既に一次突破が難しくなっていた。何故かみさきに負けているし、何やっとんじゃあ大澤~と思いつつ一次予選が終わってみるとみさきが今大会最下位だった。うむ、みさきの作者には選手権デビュー前から謎電の作者がモーレツにプレッシャ~を掛けていたが、その恐ろしさを存分に体感して頂けたのではないかと思う。で、書くまでもなくBonanzaが全勝のまま1位で1次予選突破、2位が1敗の山田将棋である。余談だが山田将棋は、第6回選手権でデビューなので謎電より1コ先輩だったりする。


一次予選終了後、KFEndの有岡さんと食事に行こうとしたら、ロビーでカメラマン山下選手とガルリ吉村審判員を発見。何やら怪しげな雰囲気?なので、これはブログネタになると直感し、無理矢理ディナに同席させて頂くことにした[*3]。以前から尋こうと思っていたYSSの必至探索についてその謎がやや解けた。純粋に必至前解図を行っているのではなく、指将棋探索の中で必至を見つけ出せるようになっているらしい。謎電の解図結果と異なる何やら余必至的な手をYSSが指すのは、恐らく局所的で過激な延長探索が行われた時の副作用なのではないかと謎電の作者は予想している。この件については将来別アーティクルを起こそうと思う。

-- 続く --


[*1] 最近は、"MassSCVtoWIN"のアカウント名で、Lordaeron(U.S.West)でプレイしていたりする。

[*2] そんな可愛いモンじゃなのだが。実際は絆創膏の方が目立ち過ぎるような気はする。

[*3] 以前「高級料亭」と書いたが、アレは冗談である。ヒジョーに庶民的なファミレスで割勘。そういえば29円の借りがあることを今思い出した。

第16回選手権参戦記 (0)

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計算機将棋への世間の注目度は、これまでで最高の状態であることは間違いなさそうだ。本ブログのアクセス数は去年同時期の約2倍になっている。多分、これは一時的なものではなく、今後数年は計算機将棋に対する関心度は上がっていくだろうと思われる。


さて、今回の参戦記は書くネタがあり過ぎて困っている。しかも書くと問題がありそうなネタが多すぎる。事実しか書かない(憶測である場合は、予めそう書く)つもりだが、その前に断っておきたいことがある。


Bonanzaの作者は、今回、選手権会場に来てない。

殆どの参戦者は、その作者と会ったこともなければ話をしたこともない。


非常に基本的な事実なのだが、果たして一般の人はそのことをご存知なのだろうか。私は以前、「是非参戦して頂きたいと思っている」とは書いた。が、まさか代理操作になるとは思わなかった。また、Bonanzaが本戦には進出するだろうとは思っていたものの、確率的には有り得るとしても優勝してしまうとは思ってなかった。その確率とは「激指が詰を誤る確率そのもの」でとてつもない大事件、正にBonanza(大当たり)が起きて私は本気で驚いているのである。


世の中、そういうことが起きるものなんだなあ、というのが正直な感想だ。私自身は、謎電の作者という立場であってそれ以上でも以下でもなく、BonanzaファンでもなければアンチBonanzaファンでもない。また、その作者のことをよく知らないので、最先端計数将棋学でBonanzaを採り上げようにも「第16回選手権でデビューと同時に優勝しました、以上」としか書きようがないし、Bonanzaの作者がこのブログを訪問されているとは思えないので、ここで「おめでとうございます」と書いても意味がない。つまりは、


>■Bonanza優勝
>第16回世界選手権で初出場初優勝だそうで。
>Pochi (2006-05-08 19:09:44)


とコメントされても今は単に、はいそうですね、くらいしかレスポンスのしようがないのである。そのことを予め書いておくことにし、Bonanza優勝という事実の波及効果(および副作用)については、後に改めて考察してみたいと思う。

-- 続く --

第16回選手権写真展 (2)

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選手権期間中3日間で500枚ほどの写真と動画を撮った。その中で「差障りのありそうな写真」に絞って以下に公開する。


写真展06050801 ←これが、あの大二郎の作者である。結果的に一次突破できなかったが、最先端計数将棋学の中で謎電の作者がキョーレツにプレッシャ~を掛けたのが原因ではないかと思う。すまぬ大澤、これに懲りずに次回も出てきてくれ。


それはさておき、大二郎の作者より謎電の作者の方が若く見えるよな、と、みさきの作者に尋ねてみたのだが、即答できないようだった。なんで、なんでそこで言葉に詰まるのだ?
写真展06050802 ←3日目決勝のTACOSチーム。特に飯田教授の真剣な表情に注目して欲しい。Bonanza戦での▲24角について、「この手は専門的に観て敗着だな~」と(言葉には出さないが)思われていたのではないかと謎電の作者は分析している。

なお今後も、「地球環境に優しく、専門棋士に厳しく、飯田教授には更に厳しい」最先端計数将棋学を維持していくつもりである。このことは教授には内緒だ。
写真展06050803 ←左はShore(旧礒部将棋)の作者、右は説明すると眠たくなるので省くことにする。礒部さんはハード探索についても研究中であるらしい。となれば謎電的に無視するわけにはいかない。早速好敵手として設定することにした。


なお、右の某少年A(特に名を秘す)は、二次予選でLANの電源を「面倒くさいので落とした」のではないかと謎電の作者は分析している。
写真展06050804 ←KFEndの作者(左)と、奈良将棋の作者(右)。有岡さんにはちょっとプレッシャ~を掛け過ぎたかもしれない。奈良さんはアマ実力者なので恐れ多くて好敵手に出来ない(汗)が、来年は、奈良将棋も視野に入れて精進しようと思っている。
写真展06050805 ←ジェフ(左)とライエル(右)。なぜかライエルがジェフの通訳をやっている。最先端計数将棋学では、基本的に外国人は皆平等に呼び捨てにしているが他意も悪意もない。念の為、ここでお断りしておく。


で、ライエル、今回シードから落ちたな。謎電の作者のプレッシャ~の恐ろしさを思い知ったか、MUHAHAHAHAHAH !!
写真展06050806 ←竜の卵の作者(左)と備後将棋の作者(右)。今年謎電は竜の卵と当った。恩本さんには今回の結果は残念だったと思う。是非来年も選手権に来て頂きたいと思っている。
写真展06050807 ←WILDCAT(旧四十の手習い)の作者。今後、謎電の好敵手として設定する予定である。
写真展06050808 ←ガルリ吉村審判員。トリノで期待されていたスケルトン越の兄という噂もあるが、本人はムキになって否定している。かなり怪しい説だが、謎電の作者は「恐らく腹違い且つ種違いの兄弟であろう」と分析している(即ち赤の他人)。


なお選手権初日の夜、カメラマン山下選手と高級料亭へ出掛けるであろうところを、謎電の作者に目撃されている。「フッフッフッ山下屋、お主もなかなかの悪よのう」「ホッホッホッ、審判様ほどではございませぬ」とかなんとかやりとりがあったとかなかったとか(はい、ありませんでした)。
写真展06050809 ←説明不要、詰むや詰まざるやの門脇大師匠。せっかくなので1枚撮らせて頂いた。


数年前お話させて頂いた時に、「詰パラ、お送り致しましょうか」と仰ってくださったとても親切な方である。甘えるわけにはいかないので丁寧にお断りし将棋会館で買いました。
写真展06050810 ←そう、この人が白髪のじい様、圍棋文化研究會の岡崎正博さんである。受付を担当されているが、なんか煙草ばっかり吸って仕事をやってないような気がする。因みに今年は「俺は39だ」とのたまっていらっしゃった。


「岡崎さん、去年は40って言ってたじゃないですか、なんでデクリメントするんですか」

「いや、そんなことは言ってない。俺は39だ」


………、岡崎さん、既に認知症だったんですね。


第16回選手権写真展 (1)

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第16回選手権を無事終えて宮崎の自宅に戻ってきて一息ついているところである。今回の選手権は、観戦客もこれまでで最も多かったし、一・二次予選を含めて決勝も最終戦まで実に面白い大会だった。このあたりの選手権参戦記は後日改めて書こうと思う。


選手権の記録写真については、恐らく近い将来に「コンピュータ将棋、囲碁大会などの写真集 」の方で山下さんが撮られたものが公開されると思うが、ここでは謎電の作者が撮った第16回選手権の写真を2回に分けて公開したいと思う。

写真展06050601 ←1日目の一次予選。一部では「計算機囲碁・将棋界の弦巻勝」と称される山下カメラマン。恐らく敵情視察も兼ねているとは思うが、あれだけの記録写真が残せているのも彼のお陰だと思う。


「私を写しても意味ないですよ」とか仰っていたが、山下さん自身の記録写真が少な過ぎるので、将来計算機将棋専門ライタを目指す(笑)謎電の作者が協力することにした。
写真展06050602 ←3日目の決勝戦の最中。多くの場合「プログラマ山下」と「カメラマン山下」を兼任している為、山下さんは落ち着いて席に座ってなかったりする。

山下さんがカメラを持って会場中をウロウロしているので、謎電の作者が「試合中、何やってんですか」と声を掛けたら、「いやー、対戦相手は新鮮味がないからねー」と一言返答して何処かへ消えて行ってしまった。因みにその時の相手は柿木将棋だったと思う。師匠、そんな男のプログラムに負けないでくださいよ。


写真展06050603 ←3日目の決勝戦終了後に行われたエキシビションの朝日アマ名人-Bonanza戦を観戦中の山下さん。 日頃笑顔を絶やさない彼だが、この時はかなり真剣に見入っていた。
写真展06050604 ←対局が終了し、表彰式になった時、そこでもカメラマンに変身する山下さん。
写真展06050605 ←CSA会長から2位の賞状を貰っている図。
写真展06050606 ←それを見せびらかす図。
写真展06050607 ←渡辺明竜王から何か貰ってる図。
写真展06050608 ←AMDからも何か貰ってる(というか選んでる?)図。いろいろ貰えて幸せ。
写真展06050609 ←懇親会会場で、選手権2位の感想を述べられているところ。いつも思うが山下さんの話は実に面白い。それは、タテマエではなくホンネで語ってくるところにある。その話す速度は非常に速く、身振り手振りが日本人離れしている。当然ながら今回はBonanzaおよびその作者の話で始終した。


余談だが、懇親会は選手権参戦者・CSA関係者でなくてもパーティ代さえ払えば参加可能なので(但し、ちょっと高いが)、一般の方でも計算機将棋に興味がある方は(できれば予約の上)参加されては如何かと思う。


今回は特別に山下さんのみにスポットを当てたが、次回は山下さんとは異なる角度から撮った選手権の記録写真を公開しようと思う。

謎的反省記 ('05:第15回)

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やっと第15回選手権での謎電の棋譜を調べ終わった。結論を最初に書けば、勝った将棋は全て運が良かっただけ、引き分けの将棋を含めて負けた将棋は全て謎電の実力で、実に恥ずかしい将棋ばかりである。


ここ数年、序盤力の強化に力を入れようと思いつつ、どうしても終盤力の強化に力が入ってしまう。終盤は比較的手の検証が簡単だが、序盤は明らかに難しく、多少の努力ではなかなか成果を出しにくい。それは行き着くところ私自身が序盤(を含めて将棋)を良く判ってないからだ。謎電の開発時間の内訳は、GUI5割、詰・必至(終盤力)3割、残2割で本将棋を指せるようにした、という程度なのだが、そのあたりの工数配分から根本的な誤りがあることも大きい。


余談だが、謎電が将棋倶楽部24で指すと、大抵序盤で形勢を悪くする。相手が余程迂闊な手を指さない限り、序盤からよくなることは皆無。稀に終盤で逆転勝ちすることもあるが、それも運で勝てたようなもので、恐らく謎電の序盤力はR500程度もないかもしれない。序盤感覚の悪さは初心者並、正直なところ「相手の戦形が判らない時は、デフォルトで矢倉を目指す」とか「(局所的な)形で指す」という感じでアバウトなことしか出来ない。その程度だから序盤から入玉を目指すような手を指したりするわけである。書き出すとキリがない程、今回の将棋にも反省点が多い。


さて、現在の選手権は、最低でもR1600(初段)程度の序盤力を確保できない限り決勝進出は難しいように思う。単純計算で8手+静止探索で実現できても不思議ではないのだが、駒の損得以外の局面評価の善し悪しにウエイトが掛かり、そのあたりの計算に巧い工夫が必要だと思っている。一般に序盤ではどう指してもすぐには良くも悪くもならないことが多い。多少深く読んだくらいでは、駒の損得が直接探索値に現れることが少なく、「読みより感覚的に優れた手」つまりは大局観が要求される。このあたりを克服しない限り、謎電に明日はない。但し、ライエルには "Be aware for the next time." と一言、ここでいっておきたい。


閑話休題、謎的電棋は、第7回選手権 から出場している。目立った活躍は全くないとしても、今回を含めて一応9回出場している。しかしながら未だに「謎的将棋」とか書かれたりすることがある。これはまだ良い方で、最近「謎的電機」とか書かれたりしたのには、正直タマゲた[*1]


私のプログラムの名前は、「謎的電棋」である、最初 から!!


[*1] 誰が、とは言わない。如何に謎電の知名度が低いかを私は思い知った。勝てないプログラムとはそういうものなのだ。 因みに「謎的電棋」と書いて「なぞてきでんぎ」と読む。

第15回選手権参戦記 (2)

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【5月5日】
朝6:00起床。いつでもチェックアウト出来る準備を整えて朝風呂。7:00に朝食会場へ行き昨日の昼の分からの1日分の朝食[*1]を摂る。8:00には部屋へ戻りやることもないので9:00にはさっさとチェックアウト。
9:30頃に選手権会場へ入り決勝を観戦。YSSの山下さんのQuadマシンを見て羨ましがる。が、GPS将棋がいきなりYSSに一発入れたのには驚いた[*2]。しかも「この一発だけだった」というのも凄い、凄すぎる。その昔、A級順位戦で田中(寅)が羽生に一発入れながらもA級から脱落したことがあるが、それ以上に凄いことだ。これは真似しようにも誰にも真似出来ないだろう。
結果として、激指の優勝である[*3]。更にエキシビションでの角落ち戦も激指勝ち。実に鶴岡さんは期待を裏切らない男だ。激指には、アマ竜王戦でも好成績を残して頂きたいと思っているし応援させていただくつもりである。なお、今回の激指は「最大エントロピー法を利用した棋譜集からの指し手学習」は使ってないそうである。鶴岡さんの言によれば、あくまで「エンタテイメント用途」なのだそうだ。
夜7:00懇親会[*4]。前回は出なかった(出れなかった)のだが、今回は帰りの飛行機の予約が取れてなかったので出ることにした。ここでブログネタが結構集まったのだが、個人的に知った情報を公の場で明かすのは、やはりルール違反だろうということで、当たり障りのない程度で書くことにする。
と書きつつ一番ネタになるのは柿木さんだろう。柿木将棋は選手権全大会欠場無し[*5]である。お世話になりながら失礼だとは判っている上で引退の時期を冗談半分で訊ねてみたのだが「まだまだ引退しない」とハッキリ宣言された。私はこの言葉を聞いて何故だか安心した。柿木さんと私は、それ程大きく歳が違わないというのもあるが、実際私が計算機将棋の世界に踏み込んだのは柿木さんのお陰であり心の師匠であり目標だからなのだ。柿木さんに言わせると「それは目標が低過ぎる」らしい。
懇親会会場でIS将棋の棚瀬さんも仰っていたが、指将棋探索の中で(必要に応じて重要な局面で)詰を読む、というのは極めて重要な事だ。Shotestの静止探索がいくら優秀であっても指将棋の通常探索の中で詰を読めなければ、現代の計算機将棋選手権では決勝にはとても進めない時代になっている。私が約10年前に選手権に参加した頃から比べれば、決勝は極めて高いレベルになった。因みに謎電は終盤を極めて得意とするが、将棋倶楽部24で指せばR1400にも満たない程度。それでもシード権を取れるので、二次以下と決勝の棋力差は大駒1~2枚はあるのではないかと感じている。
ところで、決勝戦の激指、KCC、IS将棋、TACOS、GPS将棋の5チームは個人ではないし、そのことをとやかくいうつもりも権利もないのだが、チーム力つまりは組織力というのは非常に大きいという気がしている。本気で勝ちに行きたいのであれば、個人の拘りを捨てる覚悟が必要かもしれない。それが判っていても「自分独りの力でなければ、勝ってもつまらないし納得できない」というのも、将棋を純粋に趣味で楽しむ者としても判るのである。


【最後に】
謎電の今回の目標は、1) シード権を獲る、2) SPEARに今度こそ勝つ、3) KFEndに勝つ、というものだった。結果として達成できたのは第一目標だけである。SPEARには相変わらず勝てなかったし、KFEndとは当たりもしなかった[*6]。特にSPEARとは今回も1位差となり、これで3期連続1位差[*7]である。また、うさぴょんとは今回もシード権奪取を占う一局があった。原因・理由は判らないが対局が途中で終了しているのが残念である。
今回謎電は、TACOSの予備マシンをお借りするという失態を演じ、5月3日の宿泊についてもご迷惑をお掛けしたことを心からお詫び致します。TACOSの飯田先生、橋本さんおよびチームの皆さん、柿木将棋の柿木さん、奈良将棋の奈良さん、選手権終了後はKFEndの有岡さんも無理矢理付き合って頂きました。皆さん、ありがとうございました(礼)。


[*1] これは毎度の事だが、普段私の日常でもそうである。一日一食主義。通りで痩せているわけである。
[*2] まさか、これを見てAMD関係者が逃げてしまったのだろうか。いや、そんな筈はないと思う。失礼な言い方になってしまうが、Quadマシンが優勝できなかったのは、選手権において悪いことではなかったと思う。勝ってしまえば「結局速いマシンを持ってるヤツが勝つ」という風潮になりかねないからだ。そういう意味でYSSの山下さんは大きく貢献されたのではないかと思う。勿論これは私の本心であり嫌味ではないし、嫉みでも僻みでも妬みでもない。いや、ちょっとはあるカモシレナイ。
[*3] ところで激指戦が大スクリーン解説されていた時、勝又先生が鶴岡さんに激指の駒価値を質問されていたが、どうやらこのblogを先生は読まれていなかったようだ。如何にこのblogの認知度が低いかを私は思い知った。計算機将棋関係者なら誰もが知っているblogを目指したいところである。
[*4] パーティ代は\8,000-。ここ数年、不況のせいかこの価格で落ち着いている。
[*5] 次にYSS、金澤将棋(共に14回出場)で、第2回から無欠場。
[*6] 実力が違うと、(変形)スイス式ではなかなか当たり難い。余談であり、既に山下さんが書かれているが、KFEndの決勝進出次点は多すぎる。作者本人もキレる寸前のようである。しかしながら3回周期で決勝進出となれば、KFEndの次回選手権は統計的に相当期待出来るところである。
[*7] 因みに今年の小谷予測によれば、SPEARと謎電は平順で0.19位差だった。 しかも予測の中で謎電の方が下位なので殆どピタリと当たったことになり、なんか悔しいものがある。対局が始まる前にライエル曰く「勝負は既に決まっている」。なんちゅーヤツだ。こんちくしょー覚えてやがれ(泣)

第15回選手権参戦記 (1)

テーマ:

【5月3日】
朝11:40発の宮崎→羽田便に乗る[*1]。着いたのは13:00過ぎ。空港で昼飯を喰う。羽田-木更津駅間のバスに14:00に乗って40分程度、そこからタクシーに乗り換えて約30分でかずさアークに着く[*2]。結局15:30分頃から会場見学を始めることが出来た。
今回、一次予選からの二次参加枠が10チーム。星取表を見て特にうさぴょんが突破確実なのを確認しつつ、今日の宿泊をどうするかKFEndの有岡さん、奈良将棋の奈良さんと相談しながら1日目終了まで高見の見物。
結局、奈良さんのツイン部屋の方に私は泊まることにした。因みに5月4日の宿泊は予約できていたのだが、何故か3日の予約は、予約開始日のうちに満室になっていたいたのには困った。時々空いてないかチェックはしていたのだが(私が知る限りは)満室のままだった。
夜はマシンの動作確認もせず、有岡さんと木更津駅の周辺で一緒に食事。マシンの動作確認をしなかったのは、マシンに電源を入れると、そのままチューニングを始めてしまい、ただですら棋力の低い謎電が更にバランスを崩して弱くなるだろうと経験的に思ったからだ。前日に慌てて色々やったところで成果は出ないということを体験的に身を持って知っていたわけだが、これが悲喜劇の始まりであることは、計算機将棋の神様のみが知るところなのであった。


【5月4日】
朝4:00起床。朝風呂に入りサッパリしたところでマシンを組み立てて電源を入れてみる。 ………全く起動しない。この時私は、心臓が1.5拍分くらい止まった気がした。とりあえずBIOSを復旧しIPLが走り出すところまで行った時は「これで動いた」と思った。が、今度はOSが途中でセキュリティエラーとか言って止まる。気を取り直してセーフモードで起動するが、それでも現象は変わらない。これには心臓が完全に停止したような気がした。過去8回、今回を入れて9回の選手権参加の中で謎電最大のピンチである。
私の人生の中でココまで焦る状況に陥ったことは、職業技術屋生活23年の歴史の中にもない。ここが自宅であり多少の時間もあるならばどうにでもなるのだが、この時既に朝6:00。二次予選開始まであと3時間である。OSを再インストールすることも考えたが、パーティション(C:ドライブ)が丸ごと消えることになり、つまりは仕事で使っている開発環境と一部のデータを全部潰すことになるので、一旦インストールは諦めて別の手段を探ることにした。
朝6:30まで頭を冷やし対策を冷静に考えながら食事に出る。朝食の会場へ行くと開いてはいなかったが、柿木将棋の柿木さんがいらっしゃった。柿木さんは初回選手権から参戦されている「唯一の」超のつくベテラン作者である。因みに初回選手権史上最年少[*3]チャンピオンはガルリ吉村様[*4]だが、今年は審判に廻って審判らしからぬ言動[*5]があったようだ。

それはともかく、柿木さんに私の状況を説明・相談した。本来選手権において敵である相手に相談するのもおかしいとえばおかしいが、その相談に乗って頂いた柿木さんは神様である。柿木さんは朝食の時、TACOSの飯田先生に交渉され予備マシンをお借りする手筈を私のために執ってくださったのである。更に飯田先生も快諾され、私は恐縮[*6]してしまった。
朝8:30会場。予備マシンが選手権会場に届き、早速私のHDD(IDE)を増設。必要なファイルをD:ドライブ側にコピーして動作を確認。全く無問題だった。しかも私が持ってきたマシンより平均5割以上速くメモリも多く[*7]、結果的に9戦戦って極めて安定動作、実によく整備されていた。災い転じて福となす、人生万事塞翁が馬である。
謎電の試合内容については、別途後日ブログで書こうと思う。戦績は4-4-1、第一目標である次回シード権を獲得することが出来た。
夜はなり金将棋の村山さんとシティ[*8]で峠(笑)へ。両者シートベルトをガッチリ締めて、ヒール&トゥを駆使した超安全運転で走ったことは書くまでもない。因みに私は運転免許を持ってないのでナビシートに座ってただけである。
--続く--


[*1] 現在、私は宮崎県に住んでいる。なお、宮崎-羽田の航空運賃は、ソウル(インチョンorキンポ)-羽田より高い。通りで宮崎への観光旅行より韓国への観光旅行の方が人気があるわけだ。
[*2] 因みにバス代は\1,200-、タクシー代は\2,900-だった。
[*3] 初回なので、誰がチャンピオンになっても史上最年少である。
[*4] どうやら本を書こうと思っているらしく、うさぴょんのだんなに相談していたようだ。
[*5] 審判が参戦者の戦法を調べるために観戦し、それを吹聴しようとするのは如何なものだろうか。選手が審判に対しイエローあるいはレッドカードを出せるルールにしていただきたいところである。
[*6] というより、調子に乗ってしまいました。申し訳ありません。
[*7] 私が用意していたのは AthlonXP/3000+でMem:1.5GB、お借りできたマシンはAthlon64/FX55でMem:2GBである。
[*8] NA1.3。車重が極めて軽く、FFながらハチロク並に面白いクルマであることが判った。