またまた情報流出ですか?実は… | 神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

2006年,2007年度,実際に開講された講義のブログです.今年も講義はありませんが,引き続き「仮想的」に書かせて頂きます.非常勤講師や講演の依頼は、メールにて直接、連絡をお願いします。

タミヤ、Webサーバーへの不正アクセスの発生を報告
~最大10万件の個人情報が流出。オンラインショップのパスワード流出の恐れも~

タミヤは7月21日、同社のWebサーバーに対して外部から不正アクセスがあり、個人情報の一部が流出した可能性があることを明らかにした。クレジットカード情報および決済情報は決済代行業者が保有しており、これらの情報は流出しておらず、今回の情報漏洩を原因とした被害報告も届いていないとしているが、パスワードが流出した可能性があるため、「タミヤショップオンライン」、「TRFサイト」利用者は念のためにパスワードの変更を呼びかけている。..........≪続きを読む≫
6月冒頭の日本年金機構に対する標的型メール攻撃とその結果としての情報漏洩以降、それまでに比べて、標的型攻撃を含めて不正アクセスが急増したように思われないでしょうか。実は6月を契機に急増したのではなく、日本年金機構の事件をきっかけに対策、そして改めての検査が進んだ結果なのです。

以前から不正アクセスは続いていました。多くのwebサーバやwebサイトが被害を受けているはずです。つまり、不正アクセスを受けても気付いていないのです。現在の不正アクセスは、攻撃者に取って最大の利益を得るために、そのときが来るまで隠密裏に行動するのです。気付いた時には最大の被害を被るときなのです。