Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

・歴史旅行記や言葉(日本語・フランス語・ドイツ語など)へのこだわりや検定・歴史散策などの実践録を書き綴ろうと考えています!    
                      
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テーマ:
「強訴」「神輿」への理解無き「創作」で歴史を毀すなかれ(大河ドラマ考No.69 清盛⑬) に続く「大河ドラマ考」です。


今週の「平清盛」は、第14回「家盛決起」

清盛のすぐ下の弟・家盛が家督相続に名乗りを挙げ、今までなかなか出て来なかった経盛・教盛などの異母弟たちも登場。

(叔父の忠正のみならず)彼らも清盛批判側に偏っていて「後をどう続けるのか」は些か心配ではありますが、それぞれが語り出してファミリーらしき様相を呈して参ります。


(1)前回の大河ドラマ考では・・・

清盛が神輿に矢を射るシーンを「好ましくない創作」の例と致しました。

一方、今回の様な場合では、家盛の振る舞いに創作や多少の誇張が有ったにしても、それで平家内の人間模様が生き生きと描けるのならば結構な事ではないかと考えています。


そして、平家と朝廷との関係も脚色しやすくなったのです。


(2)家盛引き立ての不思議?

以前に示した位階の表を再掲します:

<参考>位階の比較

               清盛     家盛

1147年(闘乱事件)  正四位下 正五位下

1148年         正四位下 正四位下

1149年         正四位下 死亡


清盛が乱闘事件を起こしたため、いわゆる「干された状態」になっている・・・という理解は出来ます。

ただ、本当に干すのならば、清盛の官職を解くのではないでしょうか。


また、父忠盛は(家盛死亡時点での)清盛・家盛の位階よりも1ランク上の「正四位上」止まりでした。

忠盛を従三位にしてしまうと「公卿」となってしまいます。

朝廷はその様な「武家の成り上がり」を認めたくなかったのです。

すなわち、家盛が存命のまま清盛を抜いても位階には1ランクの差しか生じず、そのままでは家盛が絶対的優位に立つ事が出来なかったのです。

それはもちろん、清盛にとっても同様です。


(3)では、家盛引き立ての狙いとは?

ドラマ内では、


清盛:鳥羽院(法皇)が支持

家盛:藤原頼長が支持


という図式になっています。

これほど単純ではないにしろ、朝廷内で清盛を支持する勢力が残っていたと考える事は可能です。

確かに可能なのですが、かなり消極的な支持ではありますね。

(その辺の事はドラマ制作側も理解されている様で、今回は鳥羽院と清盛との関係は露わには描かれていません。)


それよりも、清盛と家盛兄弟をほぼイーブンな関係に持ち込み、清盛派と家盛派に「平家を二分」して勢力を削ぐ・・・という画策が有ったのではないかと考えております。

これならば、清盛の地位が温存されている理由として自然な様な感じが致します。


(4)とにもかくにも・・・

家盛の急死によって、平家は危機から脱する事が出来ました。

今後の清盛がどの様に平家を束ねていくのかも、楽しみではあります。

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