Prof_Hiroyukiの語学・歴史談義

・歴史旅行記や言葉(日本語・フランス語・ドイツ語など)へのこだわりを書き綴ろうと考えています!    
                      
<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>


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大河ドラマ考No.66(「清盛」③~⑩まとめ) に続く「大河ドラマ考」です。



今週の「平清盛」は、第11回「もののけの涙」

白河院(もののけ)の子であるという設定の「崇徳帝」と「平清盛」。

崇徳帝は得子(鳥羽院皇后格)の画策によって自ら政治を行う道を断たれ、清盛は最愛の妻である明子を疫病で失います。


まず、崇徳帝が退位しても院政が敷けないのは、新帝(近衛帝)が形式上でも「子」では無くて「弟」だから・・・

これは、「崇徳帝が叔父子」と公の場で口にするドラマ設定は「以ての外」!(大河ドラマ考No.63 清盛⑨) にて説明をさせて頂いております。

一方、清盛の失意は計り知れないのかもしれませんが、もう既に後添えの「平時子」の登場も増えて来ています。

時子(深田恭子)の出演も些か強引なのですが、もっと強引なのは・・・


源義朝の「正妻」となる由良姫(由良御前,田中麗奈)と義朝の父・為義(小日向文世)がまたもや「セット」で義朝を待っている事です!

いわゆる「源氏サイド」の出番を作っているだけだとは思うのですが、その一方で源義朝が頼朝の兄(義平・朝長)を由良姫以外の女性に産ませているというシーンも盛り込まれています。


どうやら、前者と後者とでは「前提」に食い違いが生じている模様です。


(1)そもそも、義朝の父・為義と後の正妻・由良姫が「同席」をしているのは・・・

ずばり、義朝は為義の「嫡男」というのが前提です。

実際には義朝は為義から勘当に近い扱いをされていたとも言われており、その解釈の方が自然。

そうだとすれば、為義と由良姫が同席などする筈は無いのです。

(この時期の義朝が「無位無官」とされる一方で、すぐ下の弟・義賢[木曽義仲の父親]は官職[帯刀先生・たてわきせんじょう]を得るなど優遇されているのがその証左です。)


そう言う事ですので、ここにはドラマとして「義朝は為義の嫡男という設定で突き進みたい」という決意が顕わになっていると捉えるべきなのでしょう。


(2)そして、義朝が自分の「正嫡性」を毀すシーンが・・・

ドラマとしては、別に義朝が為義の嫡男という設定でも結構かと。


それでは、義朝が嫡男という根拠は何なのかと申しますと、恐らくは義朝が為義の「長男」だという事でしょう。

(確かに、対比されている平家は忠盛・清盛・重盛・・・と長男が嫡男です。)

しかしながら、多くの方が御存じの通り、当時は一般的には「長男」=「嫡男」ではありません。

身分の高い配偶者(大抵は正妻)の子が嫡子として優遇され、例えば義朝の嫡子は由良姫の産んだ三男の頼朝でした。


義朝の長男・義平、二男・朝長、三男・頼朝の庶嫡の関係はドラマで説明の有った通り。

という事は・・・


・「由良姫と為義がセット出演で嫡男・義朝を待つ」・・・長男が嫡男だという「イメージ」を視聴者に「見せる」

・「義朝の長男は由良姫所生では無く、そのため嫡男ではない」・・・必ずしも長男が嫡男では無いという「事実」を視聴者に「見せる」

この相反するとも取れる二つのシーンが「同じドラマ」の「同じ回」に盛り込まれている事になります。


出演者のバランスも配慮する必要は有るのでしょうが、少々気にはなりました。

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