鳩山由紀夫首相は25日夜、国際結婚の破綻(はたん)に伴う一方的な子供の連れ去りの解決ルールを定めた「国際的な子供の奪取に関するハーグ条約」加盟について「大変世界が注目をしている。早く解決に向けて政府としても、道筋を作らなきゃならない。通常国会では無理だと思うが、日本は特殊な国だと思われつつあるから、できるだけ早く、結論を出すことが重要だと指示した」と述べた。国会内で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 【自民の審議復帰】

 --国会は、自民党が3日ぶりに審議に復帰することによって正常化した。首相は今、法案を成立させる与党の立場にいるが、審議を拒否するという自民党の国会戦略についてどう思うか。また、与党としても、野党の要求にゼロ回答とも言える状態であることに対しては、どのように考えるか

 「これはまず、国会運営の話ですから、あまり総理から申し上げるべきではないと思いますが、大事なことは、自民党さんが審議に復帰をしてくれたということであります。このことによって、審議が進むと。すべての政党が参加して、一刻も早く、これはもう正常に戻ったんですから、予算を審議を進めて、予算をまずは、衆議院を通過させるということが大事なことだと。国民の皆さんのある意味での、お暮らしがかかっている予算ですから、そこに正常に戻ったということは、私は良かったなと。そのように思っています。戦略的なことを今、申し上げるつもりはありません」

 --与党としてゼロ回答といえる状態であることについてはどうか

 「野党が野党としてこの戦術がすなわち、何も取れなかったということでありますけれども、そのことに関して申し上げるつもりはありません」

 【高校無償化】

 --これから、高校無償化法案が審議入りするが、中井洽拉致問題担当相は「朝鮮学校は支給対象外」とするよう要請しているが、支給対象についての見解を

 「これは今、調整、最後の調整をしているところだと承ってますが、これはやはり、朝鮮学校の方々のどういう…いわゆる指導内容とかね、どういうことを教えておられるのかというようなことが、必ずしも見えないなかで、私はやはり、中井大臣の考え方というのは、ひとつあるなと。そのようには考えております」

 --具体的な対象についてはまだ考えは?

 「方向性として、そのような方向性になりそうだ、という風にはうかがっていますが、最後の調整だと思います」

 【ハーグ条約】

 --首相は今日、岡田克也外務相と千葉景子法務相と国際的な子供の奪取に関するハーグ条約について協議したようだが、条約の加盟に向けて国内の環境整備を進める方針で一致したのか。どのくらいの批准の時期を目指しているのか

 「これは、いわゆる外務省と法務省が中心となって子供の奪取に対して大変世界が注目をしています。早く解決に向けて政府としても、道筋を作らなきゃならない。で、それはやはり、ハーグ条約だなと思っています。したがって、私としても、ハーグ条約に対して、これは早く結論を出すべきだと申したところであります」

 「ま、この通常国会では無理だとは思っておりますが、これはやはり、世界において、日本は特殊な国だという風に思われつつありますから、そうではないということを示していくためにも、ハーグ条約に対して、できるだけ早く、結論をだすということが、重要だと。そのような指示を致しました」

 【天皇の政治利用】

 --今日、平野博文官房長官が会見で、天皇の公的行為について「憲法上、天皇の政治利用は有り得ない」と発言したが、同じ考えか

 「憲法上、天皇陛下の政治利用が有り得ないという言い方が、私にはよく分かりません。それはどういう意味なのか」 

 --政治利用…

 「(さえぎるように)政治利用をされては、当然ならないということは、言うまでもありませんし、そこは、私どもも、守らなければならない話だ。そのように考えています」

 --でも、長官が、これは政治利用でないと言ってしまえば、政治利用でなくなることになる。恣意(しい)的という批判が出ると思うが、それについて考えを

 「何をもって、だから、公的行為というものは、それこそ、憲法のなかで明確にはうたわれていない。憲法の条文のなかで読み取るんだという話はありますが、明確に書かれているわけではありません。その意味で、政治利用はないという風に申したのかもしれませんが、当然、憲法のなかで申し上げれば、当然そうなると思いますが、政治、天皇陛下を政治利用するようなことがあってはならないことは言うまでもありません」

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