2015年01月10日(土) 10時44分24秒

インディアンとインディアンジュエリー 最終回

テーマ:ブログ

POWWOW




【インディアンとインディアンジュエリー】も今回が最終回です



今回は1930年代から1960年代前半におけるインディアンジュエリーのお話です

激動の時代ですのでまとめから入りますよ!!



1930年代 恐慌による不況、ニューディール政策の時代、WW2勃発


インディアンクラフトの保護とさらなる発展を目指す機関UITAによる支援が活発に

エキシビジョンの多様化、学術書の発行

石の加工の進化、ジュエリースタイルの修正が見られる

↓当時出版されたこちらの書籍は今でも読まれております~!



★1940年代 真珠湾攻撃、WW2参戦、終戦

非常に多くのネイティブが兵士として戦場へ

戦争の影響で銀での制作が困難になる

戦後の社会システムの変化にインディアンジュエリーのマーケットも大きく影響を受ける



↑戦時中日本軍に解読できないようコードトークにナバホ語が採用されました



★1950年代~60年代前半 

大量生産・大量消費の社会 公民権運動、ポップアートの時代


工具、技術の超進化 電力を使用した制作が広まる



初期の様な完全なハンドメイドジュエリーが作られなくなる

個々の作家の活躍が活発になる 巨匠たちの登場

教育機関でのジュエリー制作指導が取り入れられる


↑公民権運動が盛んだったこの時代ネイティブも先住民族の権利の為に立ち上がりました



さてでは少しだけ詳しくお話していきます~!



●スタイル、素材の修正と変化(30年代)


30年代は面白い素材でできた作品が見られる時代です!

特にサントドミンゴのモザイクには歯ブラシの柄、レコード盤、ピアノの鍵盤などが使用されます

今日の合成樹脂でのモザイクに影響を与えます



またナチスドイツを承認しないという時代背景から人気だった

卍のモチーフも使用されなくなります



●インレイ 石加工の技術


30年代にはクラスタージュエリーが登場し

追うようにニードルポイント40年代から見られるようになります


↓細かく石をカットしてセットする技法です

60年代にかけてチップインレイが登場します


↓見にくいですが・・・チップインレイで出来たボロタイ

全ては石の加工をする道具の進歩の結果でした

特に電力を用いたカッター、グラインダー、バッファー等の普及が大きかったようです




●ホピによるオーバーレイスタイルの登場


30年代までナバホ・ズニとの差別化が出来ておらず

他の部族に比べると彫金をする施設も人も少なかったホピ

ミュージアムオブノーザンアリゾナの関係者によって新たなスタイルへの開発が行われます



そして ホピの焼き物や織物にデザインされていたモチーフ

銀細工に描き出すという試みからホピスタイルのオーバーレイが生まれました


↓戦後に流行ったチョーカータイプのホピネックレス



この技術と試行錯誤は ホピのアーティストFred KabotieとPaul Saufkieによって普及が始まり

第二次大戦以降政府の支援プログラムを通じて広く伝えられます

40年代50年代は多くの著名な作家が生まれ、ホピスタイルが花開きます



●新たなニーズ


真珠湾攻撃の直前、ニューヨークで大きなエキシビジョンが開催されました

ニューヨークのデパートにインディアンジュエリーが並び

新たなアメリカのファッションとして広告にのります


戦後は観光業もまた盛り返し ナバホによってジュエリーが大量生産されました

かくしてウェスタンスタイルのファッションに欠かせないアイテムとなって行きます

流行にあわせボロタイやレンジャーベルトのバックル、ヘアバレッタが登場し

戦後は新たな社会のニーズに合わせ、インディアンジュエリーも生き残りをかけサバイブしたのでした


 
↑ディズニーキャラのインレイも戦後に登場します



●懐古派とコンテンポラリージュエリーのはざま・40年代


技術が劇的に向上した一方1900年代前半のような

完全なアンティーク、ハンドメイドの作品は惜しまれながらも消えていきます

殆どの職人たちは商業素材を手作業でジュエリーにするという半クラフトの作品を制作します

過去の作品を愛したトレーダーやコレクターにとっては難しい時代でした


戦後を迎えると

人・物の流通、支払いシステムの変化、商業用シルバー素材の一般化等に影響を受け


↓一般的な電動式のグラインダー


特に多くのネイティブが戦争で世界の多様性を知り、広い社会性に目覚めたことも

作品に新たな変化を与えたのだと思います



●商品化される信仰と伝統


30年代からは具象的なモチーフが登場します

モザイクやインレイに自然界の生き物やズニのナイフウィング、レインボーマンも登場します



↑ナイフウィング


戦後はカチナスタイルの作品が増えるとともに

50年代から60年代にかけては糊付けされた販売用のサンドペイントの販売

カチナ人形の販売 過剰な装飾を付けて踊るダンサーなどが成されます


↓カチナ人形と糊付けのサンドペイント


保守的なネイティブはお金の為に宗教的なシンボルが使用され

しかもそれらが時に意図的に間違った解釈で伝わって行く事に眉を顰めます

これは現在にまで続く問題でもありますが商業的にも成功し、定着している事も事実です

 


●作家の登場

40年代頃から展示会やコンペで個々の作家が注目を浴び始めます。

そして戦後は数々のレジェンドたちが活躍します


特筆すべき貢献者はやはりこの二人

ナバホ族のKenneth Brgayとホピ族のCharles Lolomaでしょう (異論は認める)

彼らがいなかったら インディアンジュエリーが海外から関心を寄せられるまで

まだもう少し時間が掛かっていたかもしれませんね!


↓ロロマにはヨーロッパからの関心が注がれました

ふたりとも常に古くからの伝統を見つめながら

’伝統工芸的な’ものからはかけ離れた芸術品を制作しました



こうしてアメリカインディアンの伝統工芸をリードするポジション

になったインディアンジュエリー

その後海外からの興味も本格的に注がれ

70年代~80年代 やがて(やっと)日本でも注目を浴びる事となります!!!



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::




インディアンジュエリーという この美しく素晴らしいものが

この先100年200年と続いて

100年200年後の人達も たくさんの素晴らしい作品に囲まれていますように・・・





↓↓こちらもあわせてどうぞ!!↓↓


【インディアンとインディアンジュエリー】

第一回 http://ameblo.jp/powwow-staff/entry-11916473734.html

第二回 http://ameblo.jp/powwow-staff/entry-11931848224.html

第三回 http://ameblo.jp/powwow-staff/entry-11945893342.html
第四回 http://ameblo.jp/powwow-staff/entry-11960448495.html




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コメント

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4 ■Re:写真

>ラテさん
こんにちは!
コメントどうもありがとうございます!

アリゾナ州にあるビズビーという場所です。
風になびいているのがアリゾナ州の州旗になります。

3 ■写真

こんにちは~
いつもブログ楽しく拝見させていただいています(^^)

最後の写真はどこですか?
場所を知りたいです!

2 ■Re:無題

>コヨーテ親父ゴンさん

ゴンさんこんにちは!アッという間に5か月たってしまいました!いつも感想下さってありがとうございました。少しだけ苦労した回もあったので皆さんのコメントが凄い支えになりました~。機会があればシーズン2も挑戦してみたいですね!

1 ■無題

ブラボー!
見事完結ですね。
て・・・。
終わってしまうのですか~!
(T_T)。
いやいや。
シーズン2も期待してますね
(^_-)。

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