2014年09月30日(火) 10時10分23秒

インディアンとインディアンジュエリー その②

テーマ:ブログ

POWWOW



【インディアンとインディアンジュエリー】


本日は前回の予告通り

インディアンジュエリーとはどんなものか?と言うところ

歴史を見ながらお話していきます~






●インディアンジュエリーって何?


アメリカ先住民である ネイティブアメリカンによって制作されたジュエリーを

インディアンジュエリーと呼んでいます

他の多くの部族によってつくられる壺、バスケット、ラグ、衣装などと同じく

アメリカ先住民による工芸品、美術品としてカテゴライズされます。




アメリカでは こういったインディアンスタイルの作品を守る法律があります (P.L.101-664法といいます)

ノンネイティブの人間が制作したものを

ネイティブアメリカンの作品として販売すると罰せられます

もちろん インディアンジュエリーもこの法律の保護の対象に入ります


例) タイ産のジュエリー↓


市場に多く出回っている 中国 フィリピン タイ メキシコ産のもの、

もちろん日本人の作家のものも含め

見た目がインディアンメイドの作品とほぼ同じだったとしても

あくまで【インディアンジュエリー】という扱いであって

【インディアンジュエリー】としてのコマーシャルもしくは販売は許されていません


実際はアメリカでもかなり偽物と出会いますね 残念ながら・・・


例) フィリピン産のジュエリー↓


日本ではこのあたりの認識がまだカオス状態ですね

ただすべてに過剰反応するのではなく

ネイティブのスタイルが好きで尊敬からジュエリーを制作し、誤伝をせずに勝負している人もおられます

贋作とは一線を画す、ノンネイティブの作家さんたちにはどうかリスペクトを!!





さてでは 北米の南西部で

【インディアンジュエリー】はどの様な歴史をたどってきたのか

お話してまいります~ 



ニューメキシコの美しい夕焼け↓



●銀との出会い


アメリカ南西部には古くから先住民独特の装飾スタイルが多くみられ

特徴的なスタイルで着飾ったアメリカ先住民がいたと

16世紀のスペイン兵によって報告されています



ネイティブ達はターコイズの採掘を行ったり、骨、木、ジェットなどの素材を利用した装飾を見に纏っていました

ビーズも天然の素材をハンドドリルで穴を空けて作りました

非常に素朴でおおらかな作品です


スペイン人やメキシコ人によってもたらされた開拓移民の繊細な装飾品は

ネイティブにとって常に目を惹く美しい品物でした

19世紀の終盤には

十字架などの新しいアイテムを

自分たちのビーズネックレスに組み込んだ作品を残しています


↓ハリソン・ジム作 複十字のペンダント POWWOW


彫金技術はメキシコ人の鍛冶屋から見て学んだという説で間違いないようです

1820年代から 鉄製のボタンなどを作り始めています





●ナバホの才能


1848年 米墨戦争で勝利したアメリカ政府はメキシコの一部を管理下にいれた際

どうしてもやめさせたかった事があります

それはナバホ族とアパッチ族からの度重なる襲撃でした

政府はナバホに対して軍隊をおくります

これが1863年8月の悲劇 

有名なナバホの《ロングウォーク》を招くわけです



↓収容所の様子



収容所での辛い日々の中 ナバホの人々はとんでもない才能で

アメリカ政府の人を困らせます


金属製のフードチケットを大量に偽造してしまったんですね!

メタルスタンプになる前はボール紙のタイプだったそうなんですが

カードボードのチケットはナバホによって瞬時に偽造→すぐに見つかって改良される

という流れがあったようです

もっと手の込んだデザインのものに変更するようにワシントンンに要請が出たほどだったそうです

今も昔も ガッツのあるたくましい人達ですね



一方でプエブロ民たちはアメリカ政府とは非常に用心深く付き合いをしていました

ズニやホピはナバホ・アパッチからの襲撃が大きな脅威だったので

ロングウォークのあった当時は少しだけ平和な生活が出来ていたのではないでしょうか?(たぶん)






さて 話を少し戻しまして

先住民にとって銀は初めて出会ったその日から憧れの存在でした

1869年までには ナバホではスペインとメキシココインからボタンも作っています

ナジャ(ナバホ語でクレセント=三日月)のデザインもこのころ出現しました


↓ナジャ・ペンダント 左デルバート・ゴードン 右サンシャイン・リーブス POWWOW 


1870~80年代にはナジャ、コンチョに見られる刻版、外套用のピンなどが多く見られました

ナバホ語【ケトー】として有名なボウガードも1875年ごろに出てきます

とにかく何とかして、何とかする!!

ナバホ族の初期のジュエリーメイキングは

ほとんど根性でやったんじゃないかというくらい

工具の揃わない、コンディションの悪い環境の中で生まれました


1900年代までは殆どのものが自分たちの為に作られた作品ですが

先の未来までに影響を残すスタイルが沢山出てきます!

また、当時はナバホ・アパッチとプエブロの人たちはシルバーで出来た装飾品とビーズを交換し取引をしていたので

色んな部族の装飾品を全て纏ったインディアンの絵や写真も出現しだします






●トレーディングポストの出現


1871年アリゾナにアメリカ初のトレーディングポストが生まれます

その約5年後、Lorenzo Hubbellによって 

歴史上大変重要なトレーディンポストが生まれます





この人物は1884年にわざわざメキシコから彫金師を招き

ナバホ相手に彫金技術をレクチャーさせた人です


商人によってヨーロッパから仕入れたアンティークビーズも

トレーディングポストに入れられることがあり

1890年代にはインディアンジュエリーにガラスビーズがセットされた作品が登場します


↓例) トレードビーズ 




●移民の波


インディアンウォーが1870年代で落ち着くと共に

ヨーロッパから沢山の移民がやってきました

鉄道もじゃんじゃん整備され、北米の人たちの

人の動き、物資の動きが活発になっていきます





ネイティブの文化も各地で開かれるエキシビジョンで紹介され 

少しづつ人々の関心を得るようになります

1880年代は【骨董品】としてインディアンの装飾品を取り扱うトレーダーもいました





●道具と技術の進歩


19世紀後半までの道具は 全てインディアンによる即席の手作りです


廃棄された鉄やスクラップ、線路のレールなどを再利用していました



しかしまだまだ道具に恵まれていないため、

試行錯誤してなんとか仕上げたシンプルな作品が多いです

ハンマーやトングといった基本的な道具まで手作りでした!



↓ アイバン・ハワード POWWOW



1880年代にはメキシコのレザーワーク技術に学び

ダイ(打ち型)やパンチを使い始めます

雄雌型のダイも登場し、簡単にリポウズの作品が作れるようになります

ベゼル(石を留める覆輪)のセットも始まり、

ターコイズジュエリーも多く出現します

デザインの幅が増えました!!


↓こういう メリハリの効いた作品がだんだんと増えてきます~!!



ゲイリー・リーブス作

ダレル・キャドマン作 どちらもPOWWOW




●コインシルバー


当時は硬貨を溶かし、銀の塊にしたものをジュエリーにしていました


1880~1890年代までは USダラーコインとメキシコのペソが

インディアンジュエリーのシルバーに広く多用されました





↑ゲイリー・リーブス作 POWWOW


混ぜ物の合金が軽かったため

メキシカンペソは特に人気がありました

色は白っぽい発色のものから黄色がかったものまであったそうです


対してUSコインは青みがかった色でしっかりと磨きがかけられたものでした




ざざっと1890年代までをたどってみました

ここまでの作品は多くがノンネイティブの為に作られた商業品ではなく

あくまで個人的にネイティブ自身の為に作られたものばかりでした


リザベーション近くに野営していた兵士にキャンティーンを作ってあげた、なんてこともあったそうです

↓サンシャイン・リーブス作 POWWOW


このころまでジュエリーもジュエリー制作も

ナバホリザベーション周辺に集中していましたが

この後 それが鉄道のラインにそって移動し始めます


察しの良い方はもうお分かりですね

そう・・次回のお話にはあの鉄道会社がでてきますよ~




おまけ



大きなキヴァ(地下の祭事場)跡もあり

巨大な廃墟の街が圧巻の場所です!



 
ここにいた人たちは いったいどこに消えてしまったんだろうと

不思議な探検家気分にひたれる

素晴しい でもちょっとローカルなナショナルパークです


長期滞在やマイナーな旅を計画している方は

是非行ってみて下さい~!





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2 ■無題

パチパチパチ。
おはる先生。
大河ドラマ並みの中身の濃い授業。
とっても勉強になりました
m(__)m。

1 ■無題

なぁるほどねぇー!

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