Perfumeと中田氏が生み出す"表現の世界"は、なぜここまで人々をエモーショナルにさせるのか | 音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界

Perfumeと中田氏が生み出す"表現の世界"は、なぜここまで人々をエモーショナルにさせるのか

日付が変わったが、参戦した『Perfume 3rd Tour 「JPN」』の追加・日本武道館公演の二日目の感想をとりあえず少しだけ。







オレはこのTourは埼玉公演2daysを皮切りに、名古屋公演・静岡公演・仙台公演、そして昨日と・・・6度目の参戦となる。



 
正直、6度目の参戦となってくれば、その感想としては新鮮さは失われ、惰性になってくると思いきや・・・・






言葉を失うほど・・・・ 素晴らしかった・・・・。





と感じ、ある意味感激した。そしてオレは、「PerfumeのLiveパフォーマンスと中田ヤスタカ氏が生み出す音楽と響きが、心の底から好きなんだ・・・・」ということを徹底的に思い知らされ、改めて再認識させられた気がした。







また昨日の公演はこのTourの中で最も音楽とステージパフォーマンスに集中でき、途中から我を忘れていき、






「自分が今、どこにいるのかさえわからなくなる・・・・」





と思えるほどエモーショナルになっている、もう一人の自分がいるようにも感じた。そしてPerfumeと支えるstaff、そして会場のファンやオーディエンスと一体となり、調和できたように思えた。



もちろん他の公演も、公演ごとの良さがあったとは思う。しかし、やはり公演が進むにつれて、Perfumeのメンバーやstaff、そしてファンやオーディエンスもLiveに対する錬度が高まっていく・・・・



昨日の公演はより一層、Perfumeとstaff、そして会場のファンやオーディエンスが "同じ目的の高みを目指している" ようにさえ感じた公演だった。






しかし、日本武道館は本当にいいハコだなぁ・・・・ 座席はスタンド2階・西G列だったが、全く距離感は感じず、むしろメンバーのダンスパフォーマンス時のフォーメーションの秀逸さやステージの演出全般が楽しめた。











そしてもう一つそこはかとなく嬉しく感じることがあった。




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上の画像はオレが過去に参戦した2008年の武道館Liveの模様だが、センターステージの付近にかけて、侵入防止用の柵があるのがわかると思う。






昨日、会場に入って驚いたのが、





センターステージの付近に柵が設置していない・・・・・





たぶん・・ キャパを広げて、より多くのファンやオーディエンスに観てもらいたいという、Perfume側の配慮でそのようになったのかもしれないと思った。



したがって2008年の武道館Liveの時と比較すると、センターステージと客席の距離が縮まっていたと感じた。





侵入防止用の柵を設置しない・・・・ キャパを広げるための選択だとしても、侵入されたときリスクを考えると、アーティスト側としてはかなり勇気がいる選択だろう。しかしPerfume側はそれを選択した・・・・ 





「Perfume側が、これほどまでにファンとオーディエンスに対して、高い信用をおいている・・・」





ということをあらわしていると思った。それが垣間見れて・・・ オレはそこはかとなく嬉しく思った(ただし、Live中は係員が紐を張って侵入防止の対策は行っていたが)。









そして昨日の会場の響きの傾向は、あくまでもオレの座席からの印象ではあるがバランスが良く、ダンピングが効いた低音域を構築しつつも、豊かな量感だったのが印象的だった。特に「エレクトロワールド」のベースラインは抑制されつつも、豊かな量感で圧倒された。また中・高音域は反射が少なく、ピークも感じず鮮明性が高いと感じた。



元々、日本武道館は音響的な要素を高いレベルで考慮した建築物ではない。しかしここまでの響きが実現できるということは・・・・ PAエンジニアの弛まぬ努力とノウハウの蓄積が生んだ賜物なんだろうなぁー・・・。素晴らしかった。



そして6度目の参戦の中で一番納得できる響きだった。その証拠として、今までの参戦では帰宅の途では音楽は一切聴かなかった。要するに、今までの公演では聴き疲れをして聴感に違和感が残っていたために音楽を聴く気にもならなかったということだろう。




しかし昨日の帰り道は、Perfumeとcapsuleをガンガン聴いて帰ってきた(笑)。





必ずしも良い条件とは言えない日本武道館で、絶妙なバランスと質の高い音響空間を生み出した佐々ふみ氏の素晴らしい仕事ぶり賛辞を贈りたいと思った。







さて、追加公演はまだまだ続く。Perfumeとstaffが生み出すLive空間はさらに進化を続け、質が高まっていくことは間違いないだろう。





そしてPerfumeとstaff、ファンやオーディエンスが"目指す高み" を目撃し、目に焼き付けるためにオレはまた北の丸の地へ向かう・・・・。










<○追記>


明日は朝一で仕事があるので、詳しいLiveレポは明日以降にでも。









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