本 2016/Aug. 080

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パワー・オブ・タッチ
フィリス・K・デイヴィス
2003

THE POWER OF TOUCH
by Phyllis K. Davis Ph. D.
1999

たかがタッチ、されどタッチ…ふれることの大切さがよく分かる。

ふれることによって、愛が伝わっていくのだ。また、女性の感覚と、男性の感覚も全く違うものだとよくわかった。

印象に残った文章

愛が、相手を深く思いやる気持ちであったりするように、「ふれること」も同じです。わたしが伝えたいのは「ふれることは愛すること」です。

ふつう相手を肯定したり、励ましたり、応援してしたりする言葉で愛情を表現しますが、一番つよい愛情を感じるのは愛情をもって身体にふれられたときです。

「ふれるということ」は大きな力を持ち、説得力のあるコミュニケーションです。

カンガルーケアを行った時に見られる驚くべきことの一つは、体温の同調(thermal synchrony)と呼ばれる現象です。これは、赤ちゃんの体温と母親の体温とが同調するというものです。

タッチは最後まで残されている感覚です。死期が迫っている人や、一時的に意識を失った人は、最愛の人にふれられた時の癒しの効果について語っています。スキンハンガー(ふれられることへの飢え)はゆりかごから墓地まで続くのです。

タッチが足りないと、身体に問題が生じ、情緒面も栄養不足になります。臓器の働きも悪くなります。ひどくなると、私たちは一匹狼になり、最も自分の求めているタッチからさらに自分を遠ざけてしまいます。愛情のこもったタッチをたくさんすることによってのみ、子どもは、自分は安全だと思い、ほかの人や、人生そのものに心を開いていっても大丈夫だ、と知ることができるのです。

子ども時代のタッチ不足と、その後の自分の子どもへの虐待の間には、かなりの率で関係があるのではないかと考えられます。子どもを虐待するひどくの多くは、喜びを奪われていると感じている人たちであり、そのため他人に喜びを与えることができません。彼らは疎外感、孤独感を抱いています。脳の喜びを感じる中枢が、タッチと動きの刺激を受けたことがないため、喜びを感じることがとても困難になり、どうしてもそれを手に入れたいと思うようになります。そのニーズが満たされないと、それが暴力となって現れることがあります。

タッチ不足の影響を調べることによって、タッチには四つのメリットがあることがわかりました。生物的なメリット、コミュニケーションへのメリット、心理的メリット、社会的メリットの四つです。

女性はふれること、ふられることによって性的に興奮しやすいのですが、男性は視覚刺激によって興奮しやすいと言われています。

女性は、単なる愛の営みの一部としてではなく、日々の暮らしの一部として、ふれられ、抱かれ、愛撫されることを望んでいます。男性は、ふつう、女性や子どもにとって、終始変わらぬスキンシップがいかに大切か、わかりません。子どもの時に、少ししかスキンシップをしてもらってないので、どうしたらいいかわからないのです。

ふれることは愛を伝えます。意識していても、無意識のままでも、ふれるということで身体の代謝と化学物質に変化がはじまり、癒しがはじまります。ふれることによる刺激と感情がエンドルフィンをコントロールします。エンドルフィンは痛みをコントロールし、心からのよい状態をつかさどるような、身体の中にある自然なホルモンです。

ふれられたり、抱き締められたり、抱かれることのなかった赤ちゃんは消耗症を起こして「衰弱」することがわかっています。

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本 2016/Aug. 079

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過去の呪縛から自由になって、奇跡体質になる
ウィリアム・レーネン
2015

印象に残った文章

奇跡とは、あなたの考えとはまったく違った、予期しない経験と出来事なのです。

では、奇跡を起こすために必要なことはなんでしょうか。
それは、あなた自身が心地よさを感じながら生きることです。

あらゆる出来事や人生にやってくるものは、それがどんなものであれ、宇宙からもたらされた経験です。だからこそ、それは経験すべきことなのです。

すべては、やってくる経験にあなたがどう対処するかで決まります。

奇跡を受け取ろうと思うなら、柔軟性をもつことが大切です。

悩みや苦しみにもがき、深刻でシリアスな顔をして、心配ばかりしていては、奇跡は訪れません。そんな自分を笑い飛ばすくらいに楽観的になりましょう。

奇跡を受け取るために必要なのは、喜びを持って生きること、楽しい生活を送ることです。

いろいろな場所に行き、いろいろな人と会ったりするだけで、エネルギーは循環します。

何かを経験したとき、それが良い経験、悪い経験と考える必要はありません。自分の最大限の能力でその経験に対処し、前に向かって進むことです。

大変なときも、相手が悪い、状況が悪いと言わないことです。

あなたに値する奇跡を受け取りたいならば、あなた自身がを尊重する行動をとってください。それが、次の奇跡を受け取れるようになる方法です。

まずは、あなた自身を信頼することです。

奇跡は、あなたの思考で引き寄せたり、創造するものではなく、あなたの行動によって受け取るものです。

必要のないモノを持っているなら、それは誰かにあげてください。必要以上にモノがあふれていると、「予期しない経験と出来事」=「奇跡」がやってくるものをブロックしてしまいます。

「私に関係するすべての人に適切な行動が行われますように」というポジティブで霊的なエネルギーを送ってあげてください。

前にもお話ししましたが、奇跡はエネルギーです。
そして奇跡の意識の中にはエネルギーの円があります。そこには「受け取る、与える」というエネルギーがあり、人がエネルギーを与えられても、そのことに気づかないと、そのエネルギーはなくなって機能しなくなってしまいます。
ただ、エネルギー自体は残っていますが、無視された奇跡のエネルギーはチャージしなくてはなりません。
それに必要なのがピュアな客観性です。あなたが欲しいと思っている奇跡にエネルギーを与えるのではなく、客観性を持って「アースウィーヴィング」を行ってください。

「アースウィーヴィング」とは、たとえば花びら、髪の毛なども今ある場所から別の場所に動かすことです。これによって、エネルギーを動かすことができます。
アースウィーヴィングをすることで、無視された奇跡にエネルギーを与えることができます。

これは、エネルギーをシェアすることで、このことが磁石となって奇跡を引き寄せるのです。

あらゆることをシェアして生きてください。今までお話ししてきた、才能、能力、励まし、微笑み、アースウィーヴィングもシェアすることです。

才能があれば、フランスでやろうが、ハワイでやろうが、日本でやほうが関係ありません。
あなたのハートが行きたい場所にさっさと行き、何かが待っているなどと考えずに、予期しない経験と出来事を奇跡として受け取るかどうかが重要なポイントです。

手放すというのは、何かがなくなってしまうことではなく、そこにフォーカスしないことであり、もうそのことについて考えるのをやめることです。

私がまず言いたいのは、「過去から自由になるために重要なのは、期待を持たない」ということです。
過去はこうだったから、未来もこうなるだろうと期待しないことです。

過去のから自由になるうえで、次に重要なポイントは、『「成功」イコール「お金の価値」という考えを捨てること』です。

あなたが学んだ知識を本当に必要とするならば、その知識は忘れることなく残ります。必要なときは、無意識でその知識が浮かび上がってくるものです。

重要なのは、「すべての人が、自分の人生に責任を持つこと」です。そして、「自分が求める未来を創造すること」なのです。

5年後、あなたはどう生きていたいでしょうか?

期待が出てきたなと思ったら、意識的に期待を持たないようにすることを忘れないでください。自分でコントロールしてください。

亡くなった人については3日で過去のこととして、悲しみを忘れましょう。写真を残すなら3枚だけ。

色は変化を引き寄せます。新しいことをする刺激にもなり、新しいものやチャンスをつかんでいこうという励ましにもなります。

何か困っていると気づいたら、何かしてあげる。それが宇宙の法則を刺激して、引き寄せ、奇跡を受け取れるのです。

怒りがわいてきても、許すことです。
そのために、怒りを中和する何かをしてください。

幸せや満足は人が与えてくれるものではありません。

自分に正直になって気づいてください。
気づきは、過去によって教え込まれたあなたではなく、本当のあなたになっていくためにとても重要な一歩です。

毎日、周囲のいろいろなことを観察して、何が起きているか気づくと、もっと自分自身に気づいていきます。自分は何が欲しくて、何を必要としていないかに気づくのです。

今に意識を向け、観察し、気づきを持てば持つほど、今を生き、自分をもっと知っていくのです。
今を生きることが未来を創造するのです。過去に教え込まれた自分が本当の自分だと思って生きたとしても、そこに幸せと満足はありません。

さあ、今までやったことがないことをするときです。

何も期待せずに、いろいろなことをやってみることです。

学んだことは実践してこそ、実際に達成されます。

実現しないのは、自分がやっていないだけだからです。

とにかく、行動することです。
過去を手放し、自由になることです。
人と自分を比較しないことです。
そして、人がどう思おうと気にしないことです。

自分でやるしかないのです。

自分で自分を売り込むことに価値があるのです。

自分のやりたいことを実現できるようにすることが、「創意工夫」、「発明」というものです。

すべての人が、本当の自分を生きる権利を愛すること。

誰かの行動や発言をイヤだと思うなら、それに対して文句を言ったり、意見をしたりするのではなく、私はこういうことをしてはいけないのだな、とその人を見て、反面教師にしてください。



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本 2016/Aug. 078

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スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法
アグネス・チャン
2016

著者の ''発想を変えて'' こどもと向き合う数々のことはとても素晴らしいと思う。親の努力というものが感じられる。だが、いくら素晴らしいと思っていても、いざ、自分が日頃からその様にこどもと接することが出来るか?と言ったら難しい面があるというのが本音だろう。

この本を読むことによって、少しでも自分の子ども達に対する向き合い方が改善されればそれで充分ではないだろうか。

印象に残った文章

この本に書かれている私の子育て法、教育法は、子どもを世界一の一流大学に合格させるためのノウハウではありません。むしろ世界に通用する、世界で活躍できる若者を育てるための参考書とでもいうべきものです。

そういう偏った考えから子どもを守るのは、親の役目です。

わが家の基本は、まず「嘘をつかない」ことです。
一度、嘘をつくと、その嘘を隠すために嘘をかさねることになり、しまいには親子や兄弟の心に、距離ができてしまいます。

よーく話をして、本心から納得させることができれば、その教えはずっと子どもの心に残り、忘れることはありません。
体罰や口で叱った場合、子どもは一時的には謝るかもしれません。しかし少し時間がたつと、同じことの繰り返しということが多いのです。それは子どもの本心に教えが届いていない証拠です。

では、どうすれば子どもにセルフエスティーム(自己肯定感)を持たせることができるのか?まず大切なのは「人と比べない」ことです。

心に余裕がある子に
心に余裕がある子は人を思いやり、自分を大切にします。心に余裕がない子は、嫉妬心、差別心を持ってしまいます。

私は息子たちのセルフエスティームを高め、心に余裕を持たせるために、いつも「あなたはあなたのままでいいよ。自分を信じて。あなたの可能性は無限大。一緒に良いところを伸ばしていこうね」と言い聞かせてきました。

息子たちには、「思い切って自分の中のエネルギーを外へ出すように」と話してきました。「自分のことを心配するよりは、周りのことを考えて。周りとは家族や内輪だけでなく、社会や世界のことだよ」。そう言い聞かせてきました。

三人とも自分のことを忘れて、人のために無我夢中になることによって、自分の心に余裕を持つことができたのだと思います。

私の場合は、息子たちにお金で物を買うことを教えるよりも、お金で買えないものを教えることからスタートしました。

しかし、「何事も日常を乱さず、総合力で勝負」という従来の考え方は時代遅れです。これからの時代は、人と違った考えが求められるようになります。毎日新しいものが求められる世の中なので、自由な発想で、人と違った新しい流行を生み出せる人が必要とされるのです。
そういう人になるためには、人の目を気にせずに、自分の心を自由にすることが大事です。これは自分に自信がないとできません。学校で人と違ったことをして、いじめられても、笑われても、自分の「個性」を大事にできる子が、むしろ今、世の中が求めている人材です。

現状に満足して停滞している人は、周りが前進していれば、後退しているのと同じです。時代は流れ、人は動くものです。自分だけが停滞していると、持っている物も失ってしまいます。お金や物や名声や地位に執着心を持ちすぎると、人間は失敗を恐れて挑戦できなくなるのです。

「迷ったときには、一番難しい道を選びなさい」

日曜日は家族そろって本屋に行って、好きな本を買って、喫茶店でお茶を飲みながらそれぞれが読書。読み終わると、お互いに本の内容を説明し合って、本を交換したりもしました。

そう、何もなくても、想像力さえ働かせれば、人は最高に楽しい時間を作り出すことができるのです。想像力の豊かな子どもは、創造力も高くなります。新しいアイデアや、新しいモノを世の中に提供する人間になるためには、想像力をフル回転させる訓練も必要なのです。

大人の意見に賛成か、反対かだけでは、自分の頭で考える力は育ちません。面倒でも常に子どもに問いかけて、考える材料を与え、自分の頭で考えを組み立てられるようにすることが大切です。

質問すればママが喜ぶ、質問すれば、大人は自分の疑問に興味を持って答えてくれる。そう子どもに実感させることができれば、子どもはすすんで質問するようになります。

よく質問ができる子は、思慮深く、自分の頭で物事を考えられる子に育ちます。だから、どんなに忙しくても面倒くさいと思ってはいけません。子どもの質もには、いつも真剣に、ていねいに、答えるようにしたいものです。

「聞く耳」を持つ子は、頭もよくなると言われています。その訓練は、まず大人だけで会話をせず、話の輪の中にあえて子どもを加わらせることから始めてみましょう。

アメリカでは、ユーモアを持っていない人間は、余裕がないと見られがちです。ユーモアのセンスがあるかないかは、日本よりずっと重視されています。

息子たちには「宿題や予習・復習が終わったから、さあ別のことで楽しもう」ではなく、「勉強は常にするものだ」ということを教えてきました。

宿題を提出日に間に合わせるのは、息子たちの責任です。友達と遊んだり、家の行事に参加したり、毎日違った出来事があるけれど、宿題や学習の時間は、自分で判断して、やりくりをすることがわが家の原則でした。
「夜、あんまり遅くなりすぎてはいけないし、やっつけ仕事もいけない。ただ、勉強は自分のためのものなのだから、いつやるのかは自分で責任を持って決めて必ずやる。それが当然なのだ」と教えてきました。

主義や主張の違い、宗教や文化の違い、国の政治体制の違いなどによって「真実が違っている」ことはよくあります。だから普段から「一つの報道だけを信じるのではなく、できるだけ情報を整理して、物事を多角的にみるように」ということを教えてきました。

このように得意なものを伸ばして、自分は「できるんだ」と自分を信じることができると、子どもは不得意な分野にも自らすすんで勉強するようになります。
良い学生とは、すべてに平均点が取れる子ではありません。むしろ飛び抜けた得意科目があって、みんなと同じくらいの科目もあるのが面白い。そして、そうした子が、ゆくゆく伸びる子になるのだと思います。

このように、一つのテーマをいろんな角度から考えて、総合的な情報に触れてみる。すると子どもの視野がひろがり、そのテーマに、本当に興味を持つようになります。
学校の勉強が生活と結ついたとき、子どもたちは勉強に、本当の意味を感じるはずです。

アイデンティティーが確立できた子どもは、毎日の生活に意義を感じ、目的意識を持って人生を生きていけるのです。親はこの時期、子どもに寄りそって、「あなたは誰?」「どうしてここにいるの?」「これから何がしたいの?」と問いかけてあげましょう。そして、一緒に悩み、考えながら、子ども自身が自分の存在を発見し自己認識ができるよう、手助けをしてあげましょう。

ただ、人間には、アイデンティティー・クライシス(自己認識の危機)が3回来ると言われています。一回目は思春期。二回目は、就職や結婚のとき。三回目は、子どもが家から離れて、自分が定年を迎えたとき。


備忘録欄

五色五味
もともた中国の陰陽五行説に基づく考え方で、五色は、「白、黄、赤、青、黒」の食材の色。五味は「甘、酸、辛、苦、鹹〈かん=しょっぱい〉」の5つの味覚のこと。五色と五味はそれぞれ五臓を守り、人を元気にすると信じられています。


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