ブラッドレー君の請求書
ある日のことです。
ブラッドレーは、1枚の紙切れを手にしたまま、朝食のテーブルにつきました。
そしてお母さんの目の前に、ポンとその紙切れをおいたのです。
「何なの?これは。」
そういって、お母さんがそこに書かれた文字を、ゆっくりと読み始めました。
それは、請求書でした。お母さんは、小さな声で、
「まあ。」
と言いましたが、その後はにっこり笑っただけで、何もいいませんでした。
やがて、お昼の時間がきました。
そのときお母さんは、ブラッドレーの皿の横に6ドルの金と、小さな紙切れをおきました。
ブラッドレーはそのお金を見て、
(やったぞ。計画通りだ)
と、よろこび、そして紙切れをそっと開いてみました。
そこにはつぎのようなことが書かれていました。
それを読み終わったブラッドレーの体は、かたくこおりついたようになりました。
「あ、あのー。ごめんなさい、お母さん。お金はもう、いらないから。」
そう言いおわったブラッドレーのほほを、ひとすじの涙が、ながれおちました。
ブラッドレーのお母さん、さすがだわ!
こうやって気づかせるのね。
子育てのコツ。
[これからブラッドレーもすすんでお手伝いしてくれるわね]
ブラッドレーのお母さん、ほくそ笑んでいるように見えますねww
いやいや、
ブラッドレーのお母さんの伝えたかった事を
考えてみましょう。。。
先日、小3の長女のいるクラスで行われた小中学校の先生の合同研修会。
子供のお手伝いという題材で、このお話が使われました。
家族のかかわり を子供達と一緒に考える道徳の授業風景を60名ほどの先生方が参観されます。
小3の子供達なりにこのお話を読んで感じたことや
いつもやっている(やらされている?)お手伝いの事、
自分自身に置き換えて一生懸命考えていました。
大勢の先生の前で緊張しながらも、みんなしっかり発言していました
そこで、私は大役を仰せつかい(他に誰もやる人がいなかったのね
)
親の立場から子供達に、日ごろ思っていることを「お家の人の声」にして読みました。
事前に授業のねらいや、伝えたい本筋を先生と打ち合わせたので、
3年生にもわかりやすい言葉で書きました。
手紙の中身は、歯の浮くような演出が加味されていますが(^▽^;)
みなさんこんにちは。
今授業を見せてもらったんだけど、ブラッドレイ君やお母さんの気持ちを、みんな一生懸命考えて、手を挙げて、すごいなと、感心しました。
ブラッドレー君の気持ちの変化や、いつもみんながどんな気持ちでお手伝いをしているのかがよくわかりました。
私もちょっと前にあった話を、みんなに聞いてもらいたくて書いてきました。
聞いてくれますか。
『私はたまに夕方、陽子ちゃんやお兄ちゃんにに洗濯物をとりいれてたたんでもらいます。
うれしいのでいつも「ありがとう」って言います。
ある日、陽子ちゃんが「洗濯物を畳んでおいたよ」と仕事をしている私の所にやって来ました。
とても嬉しかったです。
ほんとは遊びたいのになと思いながらも、この日は、お母さんに言われ無くても自分から気づいて取り入れてくれたこと、お母さんの力になたいとひとりで頑張ってくれたこと。
すごくおねえちゃんになったなと涙が出るくらい嬉しかったんです。
だからお母さんも、美味しいご飯を食べてもらいたいと、心を込めて用意しました。
家族を助けたり、役に立ちたいそういう陽子ちゃんの優しい思いやりで家の中がしあわせいっぱいになりました。
家族で助けあって過ごせること、
また、こうして学校で先生や友達と一緒に考えたり努力したり、
少しずつみなさんが優しい気持ちを育てて大きくなってくれることが一番うれしいんです。
家族に生まれてきてくれてありがとう。ここにいてくれてありがとう。笑ってくれてありがとう。元気でいてくれてありがとう。
たくさんのありがとうをもらったから、お母さんも何でもしてあげたいと思うんです。
「あなたはすばらしい存在なんだよ」
きっとブラッドレー君のお母さんもみんなのお母さんも同じ気持ちなんだと思います。
陽子ちゃんへの感謝の気持ちと、
最後まで聞いてくれたみなさんへ、
ありがとう。』
この手紙を陽子とみんなに向けて読みました。
いい役をさせていただきました、先生ありがとうございました。
こんな場でないとこんな「声」いえませんからね!
[こらから陽子もすすんでお手伝いしてくれるわね]
そして母は、ほくそ笑むのです