誕生日なのに

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宮城谷昌光『王家の風日』を読む。


実は今まで


中国の歴史を題材にした小説を読んだことがない。


食わず嫌いはやめようと決心し


選んだのがこの本。


予想以上におもしろい。


紂王=暴君


というイメージを裏切られる小説だ。


ところで、今日は誕生日。


私の母は


皇太子さまと誕生日が同じ。


電話を一本。


せっかく母の誕生日だというのに


私の通う大学から


弟に不合格通知が届いた、とのこと。


そして私の内定、いまだゼロ。


その上、受けているのは名もなき会社ばかり。


誕生日なのにいい報告ができなくて


本当にごめんなさい。


必ず、いつか必ず恩返しします。


ふと思う。


誕生日って、自分がもつ


「影響の輪」


の大きさを知ることができる


一年で唯一の日かもしれない。


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高村光太郎『智恵子抄』を読む。


詩集なんて手にとったことないのに


どういう心境の変化だろう。


しかも、愛の詩集。


あまりに刺戟的で、衝撃的。


道を極めようとする人間の狂気、


とでも言おうか。


面接で聞かれたこと。


「これだけは誰にも負けない、


世界一だと思うことは?」


いったい、何を聞きたいのだ?


本当に何かを極めようとすれば、


人間は狂う。


ゴッホ然り。


智恵子然り。


誰にも負けない、ということ


いや、勝手に自分でそう思い込むことに


どれほどの意味と価値があるのか。


それがわからない。


これは、


誰にも負けない、と


胸を張って言えることのない人間の


負け惜しみか。

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有島武郎「小さき者へ」を読む。


3人の子供に向けて書いた手紙


とでも言おうか。


わが子を想う父親の姿。


自分に子供ができた時、


もう一度読み返したい。


僕は、就活を通して


父親を失望させるだろう。


いつも父の期待を裏切ってばかりいる。


でも、


自分の人生を後悔したくない。


まだ、安定はいらない。


午前中、


モチベーションが上がると評判の会社のセミナーに行く。


参加者、約500名。


確かに、学生のモチベーションは高め。


セミナーの内容如何ではなく、


会場にいる人間のモチベーションが総じて高いために


なんとなく自分のモチベーションが上がった気になる


というのが真相ではないか。


金はなくとも寿司食って


夕方から別の企業の説明会。


参加者、わずか3名。


この企業、


なかなかの精鋭集団と見た。


人事のお姉さんからしてキレ者。


こっちの方が、よっぽどモチベーション上がるよ。


ここで出会ったのも何かの縁。


学生3人で飯を食いながら語る。


500人のセミナーより、


3人の語らい。


一期一会、なのかな。

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高野登『リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間』を読む。


某ベンチャー企業の社長が説明会で薦めていた本。


お客様自身が気づいていない望みを探り、


それに対して最高のおもてなしをする。


サービスとは何か。


お客様の求めるレベルの仕事をするのは当たり前。


それを超えるパフォーマンスを出すのが、プロ。


究極のサービスがここにはある。


だが、


今日


午後2時


とあるビルの会議室。


そこでの出来事で


本への感動は消し飛んでしまった。


今日もまた、


豪傑と出会った。


この会社に就職しない限り、


どんなに努力しても


タクシーで隣り合わせることは


二度とかなわないであろう。


「次の選考では、


営業に同行し、その後


レポートを提出していただきます」


昨日の苦い経験から


何も学んでいなかった。


若手と行くのだと思っていた。


また、甘く見ていた。


創業者の営業を、


すぐ隣で見れるなんて。


まさに、神。


プロとは、


お客様の求めるものより高いパフォーマンスを提供する。


プロの営業に、ただただ唖然とするしかなかった。


決めた。


目指すは、プロッフェッショナル。

死にはしないよ、と言われて

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司馬遼太郎『燃えよ剣』を読む。


いや、違う。


読んだのは高校生の頃だ。


でも、昨日


俺が足を踏み入れたのは


新撰組だった。


そんな気がしてならない。


2次会の最中にかかってきた電話。


「明日、時間ないかな?」


それが全ての始まりだった。


「ざっくばらんに話したい」


その言葉に、油断していた。


オフィスに伺うと


現れたのは、土方歳三。


今の言葉では、COO。


この土方はクールではなかった。


1時間で、自分の無力さを思い知らされる。


これで終わりだと思っていた。


甘かった。


斉藤一が出てきた。


CLO、というらしい。


彼の得物の切れ味は半端ではない。


俺はただただ、なぶり殺しにされるしかなかった。


瀕死の俺の前にやってきたのは


山南敬助。


俺を気遣う風でいながら


優しい言葉の切れ味は


やはり総長のそれだ。


自分でも知らない己の価値観を


次々と露呈させらた。


息も絶え絶えの俺に、土方はこう言った。


「もう一度だけ、ここに呼ぶ」


要は、出直して来いということ。


次の選考に進めたのではない。


そんなレベルじゃお話になりませんよ


と言われているのだと気づく。


かくして、俺は来週末


CEO・近藤勇に会いに、新撰組に赴く。


今は21世紀。


たとえ虎徹で斬り刻まれても


そう、


死にはしないよ。


読売新聞20世紀取材班編『20世紀 革命』を読む。


社会主義とは何だったのか。


ソ連と中国


2つの大国の20世紀を振り返って思う。


どうやら、マルクスの思想を知る必要がありそうだ。


社会主義の国家が革命によって樹立するということ。


革命は強いリーダーシップがなければ成功しない。


従って、革命によって樹立した国家は独裁になりやすい。


独裁が悪だ、とは思わない。


最高のリーダーが国を導くのが一番安心できる。


プラトンが言う、哲人王のような存在か。


しかし、多くの独裁体制は迷走し、腐敗する。


一国を担い、国民の将来を決定するということ


それがどれほどの重圧なのか。


哲人の精神をもってしても長くは耐えられないに違いない。


だから、長い独裁体制はひずみが生じ、


おかしな方向へ進んでしまう。


民主主義とは、


国民に、政権交代によって歪みを断ち切る権限があること。


国民以外にそれを為しえる存在がいないから。


たぶん、そういうことなんだろう。

同期と日吉で飯食って

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小菅正夫『〈旭山動物園〉革命』を読む。


旭山動物園。


一年の半分近くを雪に閉ざされる


日本最北の動物園。


それにもかかわらず


「日本一の動物園」と最近評判になっている。


旭山動物園のポイントは


見せ方の工夫。


動物の姿かたちを見せるだけではなく、


「その動物にとって最も特徴的な能力を発揮できる環境」


を整えること。


そのために


「動物の側になって考える」


その結果


動物たちがイキイキと生活でき、


その姿が来園者に驚きと感動を与える。


セブンイレブン流「お客様視点」の


発展した形といえるかもしれない。


また、


廃園がささやかれ、予算がつかない中でも


低予算でできるアイディアを出し合い


「理想の動物園」を描き続けてきたからこそ、


今の旭山動物園があるのだ。


現状を嘆くことは誰にでもできる。


現状を変える意志と力を持たねば。

待ち合わせの時間まで

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緒方知行『鈴木敏文 商売の原点』を読む。


鈴木敏文氏はセブンイレブンを立ち上げ、


日本一の小売業に育て上げたお方。


彼が全体会議で毎週社員に向けて語った言葉で


常にふれているのが次の2点。


1.基本の徹底


2.お客様視点


この2点を何度も何度も繰り返し社員に語りかけている。


セブンイレブンにおける基本とは


・品ぞろえ


・鮮度管理


・クリンリネス(清潔)


・フレンドリーサービス


の4つ。


この基本四原則の徹底なくして


店の、会社の発展はありえない。


お客様視点とは、


決して売り手側の都合を優先してはならない


常にお客様のことを考え、


お客様のために行動せよ、ということ。


この2点は、どんなビジネスにおいても徹底すべきこと。


どの企業に就職しても


これだけは決して忘れまい。


説明会の合間に

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羽生喜治『決断力』を読む。


将棋棋士・羽生喜治といえば、知らぬもののない7冠達成者。


しかしこの本、


将棋のエッセンスを無理矢理


ビジネス書に落とし込んだ感が否めない。


「勝機は誰にもある」


「直感の七割は正しい」


「才能とは、継続できる情熱である」


云々。


ビジネスの心構えといったところ。


形のいいときはセオリーに従い慎重に


悪いときはのびのびと思い切って大胆に


つまり、


うまくいっているとこそ調子に乗らない


悪いときに普通と同じじゃ勝てない


開き直りとも違う、ということか。


なるほどね。


言われてみると当然だけど、気がつかないかも。

試験期間中にもかかわらず

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石井孝明『京都議定書は実現できるのか』を読む。


京都議定書の実施が来年に迫っている。


我々の生活が、日本の経済活動が、


二酸化炭素の排出削減のために制限される時代がやってくる。


日本は90年比6%の削減を義務付けられた。


これは到底実現できる数値ではない。


日本はこの数値をあっさりと受け入れた。


実現に向けた行政の動きは鈍い。


国民はこの削減義務の重みを知らない。


現代日本の抱える問題が京都議定書にはつまっている。


まず、日本外交の甘さ。


具体的な試算もなく、国際的な相場観だけで、


アメリカが基準年比7%の削減を受け入れたことに同調して、


6%という数値を受け入れた。


結局、アメリカは京都議定書を脱退し、


日本だけが実現不可能な数値目標を背負わされた。


平和主義を掲げる唯一の価値ある存在として、


外交を通して国際社会に貢献する。


そう宣言していながら、日本の外交レベルは低い。


いかにして国際レジームの中で自国の権益を獲得するか。


西欧諸国に比べ、明らかにその力が劣る。


さらに、削減義務を実現するために早急な対策が必要なのに、


縦割りの官僚機構がそれを阻害する。


まとめ役の不在から、


各省庁は自己の利権に固執し、


環境対策として多額の予算を請求する。


使い道は環境対策と称する公共事業だったりする。


しかも、国民は感情論で環境対策の必要性に賛成し、


京都議定書を手放しで賞賛している。


実際、それが自分の快適な生活に影響を与え、


日本の経済活動に制限を加え、


環境税という名の増税が実施され、


景気回復を妨げる恐れがあることを知らない。


そうした覚悟なしに、環境保護はいいものだと思っている。


それでいて、自らは今の快適な生活を手放すつもりは毛頭ない。


京都議定書が日本の問題を改めて浮き彫りにしている。


何も知らず、京都議定書の皇帝面だけを見て、


脱退したアメリカを非難していただけの自分を猛省。


ゼミで外交史を学んでいるだけあって、


日本外交に対する懸念が一番。


就活中だけあって、


環境ビジネスの広がりに大いに興味を抱いた。