メロメロパーク
2005-06-25 17:43:02

タイガー&ドラゴン第11回(最終回)「子は鎹」復

テーマ:島以外のドラマ - タイガー&ドラゴン
まず、1回見た。小ネタには存分、笑わせてもらったが、正直なところ、エンディングの時は「え?これで終わり?」って感じだった。

特に、前回と同じように、竜二の高座が見られなかったことに拍子抜けしてしまった。これって、昔、真打ち昇進の際に「子別れ」を演じられなかったときと同じじゃないの? 結局、逃げたんじゃないの? と。

そんな消化不良な感じのまま、2回目を見た。ブログも書かなきゃいけないので冷静に見た。そうしたら、違う風に見えてきた。

例えば、最後に襲名公演で、竜二は虎児に「子別れ」を譲るシーン。
いいよ。俺は『寿限無』でもやるから
『寿限無』は小さい子供たちに流行ったことでも有名な、非常に単純明快な古典。要は、今回の襲名公演で自らを披露することは完全にあきらめたのである。

今回、竜二は噺家として「子は鎹」を話すのではなく、一人の人間として、どん兵衛と虎児をつなぐ鎹に、虎児と観客をつなぐ鎹になることを選択したのである。もしかしたら襲名公演後、虎児を高座に上げたことで、竜二の7代目どん兵衛襲名はオジャンとなっている可能性もある(そんな感じで、続編につながらないかなあ)。

かつての竜二に同じことができたか? おそらく否だ。今回の竜二の行動は、これまで竜二に不足していた人間性の成長を意味するのだろう。虎児に対して「やっぱ勝てねえよ」と感じていた何かを得たのかもしれない。そう考えると、今回の襲名披露は、「子別れ」を上手く演じきる以上に、真打ちとしての資質を披露するものとなったとも言える。

そんな風に考えて見直してみると、すごくいい話だったと思う。

最後に一つ気になる点。古典「子は鎹」で、亀公に熊五郎が遭遇したのは偶然ではなくて、熊五郎を気の毒がって番頭(阿部サダヲが扮していた役)らが取りはからったのではないか、という見方もあるようだ。

そういえば、現代版でバスガイドパブに竜二を連れて行ったどん太。実は虎児が働いていることを予め知っていたようにも見える(どん太だったら多いにあり得る)。

どん兵衛のもう1人の子、どん太「倍賞!倍賞!損害賠償!」などとふざけているようで、しっかり「鎹」の役割を果たしていたわけである。「ダブル竜」は偉大だ。

いやー、終わってしまった。脱力感に襲われているが(毎週勉強してブログを書かなくていいことにはちょっとほっとしているが)、とりあえず、今回の復習。最後なので気合いを入れて書きます(長っ)。
(古典と現代版のリンクがこまごまとしているので、交互に書きます。古典のあらすじについては、「落語のあらすじ 千字寄席」を参考にさせていただきました。


演目は「子は鎹」

<古典>
熊五郎は大工としては腕利きだが、大酒飲みで遊び人。我慢強いかみさんもついに堪忍袋の緒が切れ、息子の亀公とともに、家を飛び出してしまう。

その後、吉原から花魁を引き入れたが、朝から晩まで寝ている大変な怠け者で、たたき出そうと思っていたときに自分から出て行ってしまった。その後、さすがの熊五郎も心を入れ替え、今では酒を断ち仕事に励んでいる。熊五郎は別れた女房と子供のことが気になって仕方がない。しかし、今さら合わす顔がないと、会いたい気持ちをこらえている

<現代版>
ウルフ商会に殴り込み、逮捕された虎児(長瀬智也)は3年間の刑期を終え出所した。虎児は、チビT(桐谷健太)や辰夫(尾美としのり)らから、事件後の林家亭一門の話を聞く。

虎児の逮捕後、どん兵衛は責任を取って落語芸能協会を脱会し、一門は世間から「犯罪者の家族」とのレッテルを張られ、路頭に迷うことに。だが、弟子達はどん兵衛の元を離れることなく、最近では客足も戻り、ようやく再興の道が開け始めていた。再入門した竜二も稽古に精進し、兄弟子達を飛び越し真打ちに昇進。ついには7代目林家亭どん兵衛に襲名することが決まっていた。

かつて、師匠のどん兵衛(西田敏行)から自分の名を継がせたいとまで言われていた虎児。竜二の話を聞き「良かった」と言うが、その胸には未だ消えることのない落語への想いが宿る。

辰夫は元気のない虎児をどん兵衛の高座に連れていく。そこで虎児は思いがけない情景を目にする。どん兵衛は2代目林家亭小虎を襲名し、「子別れ」を話していたのだ。それを見た虎児は涙する。

師匠の優しさに感激しながらも、やはり落語の世界へは戻れないと、虎児は流星会へと向かう。流星会では、親分(笑福亭鶴瓶)が隠居、銀次郎(塚本高史)が正式に2代目を継いでいた。ウルフ商会を傘下に収め、組織も拡大していた。虎児は、銀次郎や日向(宅間孝行)らに下働きでいいから使ってくれと頼みに行ったのだが、銀次郎から「似合わねえことしてんじゃねえ!」と言われ追い返される。落語への想いを捨てきれないでいる虎児への銀次郎なりの叱咤激励の言葉であったが、結果として虎児はどこにも戻る場所が無くなってしまう。

<古典>
ある日、仕事を頼んでくれている旦那のところへ呼ばれ、使いで来た番頭さんと連れ立って木場へ向かっている最中、熊五郎は子供たちにいじめられている亀公を目にする。息子との偶然の再会に喜ぶ熊五郎。息子はすっかり大きくなり、まっすぐに育っていた。熊五郎は亀五郎に五十銭を与え、女房はどうしているか尋ねた。そして、女房は未だ独り身で自分への想いを完全には断ち切っていないことを知る。内心喜ぶ反面、女房と再会することははばかられる。その代わりに、亀公に翌日うなぎを食べさせてやると約束し、その日は別れる。

五十銭もの大金を持ち帰った亀公に対して、かみさんは息子がどこかから盗んできたのかと、問い詰める。熊五郎から口止めされていた亀公も、母親に

(以前は熊五郎のものであった)金槌でぶつよ。これでお仕置きするのはお父っあんがぶつのと同じなんだよ。

と言われ、ついには熊五郎からもらったことを白状してしまう。


<現代版>
心の中では虎児と再会することを願うどん兵衛だが、竜二の襲名を控えた今、落語芸能協会を敵に回すわけにはいかないため、虎児を迎え入れることもできないジレンマを抱えていた。

ある日、「二度とあいつにこの敷居をまたがせない」と言う父親に竜二が「下らない意地を張ってると後悔するぞ!」と怒鳴る。どん兵衛の真意に気づかない竜二を早百合(銀粉蝶)は、今一番苦しんでいるのはどん兵衛であると、厳しく叱る。そして、手元にあったモノを掴んで言う。

「どんちゃんを泣かす子はうちの子じゃない。これでぶつよ!」

自分が巨大なナンを持っていることに気づき、早百合はそれを放り投げる。「何なの?これ?」。それに対し、淡島(荒川良々)は一言。

「『何ですか?』ってナンですよ」

* シリアスな場面にそぐわない下らない会話だが、ナンが古典の「金槌」とリンクし、下げにつながってくる部分。ちなみに、最近メグミが毎日インド料理を作っていて、家の中に大量のナンがある、という背景がある。
(どうでもいいが、「三枚起請」の回で、デスキヨシ?(ヒロシ)にナンにサインしてもらうシーンがあったような記憶が。。。)


一方、どこにも行き先がなくなった虎児は、ある日、谷中家へと向かう。庭先で目にしたのは、大きくなったどん太(阿部サダヲ)の2人の子供であった。「おじちゃん、誰?」と言われた虎児は、3年という月日の流れを感じ、改めて落語の世界へは戻れないと思う。そして、昔どん兵衛からもらった時計を子供たちに渡し、引き返す。

時計を持ち帰った子供たちの話から、谷中家の一同は虎児が家まで来たことを知り、外へ飛び出すが、既に虎児の姿はなかった。


<古典>
翌日、うなぎ屋へと亀公を送り出したかみさんであったが、やはり元亭主のことが気になり、自分もうなぎ屋へ行く。そこで熊五郎と再会し、ヨリを戻すことになった。

「こうやってまたお前さんと再会できて、親子三人で暮らせるようになるなんて、この子がいればこそ。本当に、子どもは夫婦の鎹(かすがい)ですね」と言う母親に対して、亀公が一言。

「あたいが鎹?どうりでおっ母さんがあたいの頭を金槌で打つと言った」

*鎹(かすがい)とは大工が使う、家の柱など大きな木材をつなぐためのカギ型の金具のこと。打ち込むのに金槌を使う。


<現代版>
襲名公演を間近に控えたある日、竜二はどん太にバスガイドパブに連れて行かれる。そこで、竜二は店のポン引きをしている虎児の姿を目にする。竜二は虎児と久々に対面し、襲名公演で因縁のある「子別れ」を演じるプレッシャーを吐露するとともに、かつて虎児が竜二にそうしたように、虎児に落語をやるよう迫る。

反応の悪い虎児を残して竜二が去ろうとした時、虎児は「子別れ」を演じ始める。虎児は刑務所の中でも、図書施設で落語の本を片っ端から読みあさり、周りの人間に聞かせていた。落語への情熱は途絶えることがなかったのである。
それを聞いた竜二は、ある策を思いつく・・・

襲名公演当日。高座には「3代目小虎」を襲名した虎児の姿があった。竜二は自分が話す予定だった「子は鎹」を虎児に譲る。そして虎児の3年ぶりの高座が始まる。

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バスガイドパブから帰った反物屋の竜(以下、竜二)は、やくざものの虎(以下、虎児)と猫蔵(以下どん兵衛)の仲を引き合わせるために一策をうつ。

谷中家に戻った竜二はメグミの前でわざとバスガイドパブのスカーフを見せる。竜二は怒り泣きわめくメグミに対して、横にいるどん兵衛にもわざと聞かせるように、小虎の働いている店に行っただけ、だと言う。

どん兵衛はまんまと引っかかり、虎児の働くパブへと向かう。竜二も後を追う。3年ぶりに再会した虎児とどん兵衛。

虎児:(土下座をしながら)「俺はここから始まったんだ。もう一度ここに戻らねぇと始めらんねえよ。師匠!頼む!俺をもう一度イキでオツな男にしてくれ!」

どん兵衛:「しょうがねえなあ。もう・・・」(虎児の前に行き、土下座をしながら)「おまえさんに関しては俺もここから始まってるからね。私の弟子になってくれ。」

虎児:「師匠!」

抱き合う二人。周りの目を気にして竜二が止めようとしても、虎児はどん兵衛に抱きついて離れない。もみくちゃにされながら、どん兵衛は泣きじゃくり竜二に言う。

どん兵衛:「しかし、だな・・・今回ばかりは悔しいけど、お前のお陰でこいつと3年ぶりに・・・小虎と会えたよ。してみるってぇと、だな・・子供ってえのはだな・・・」

虎児:「ああ!だな・・・」

竜二:「おお!どうりでカレーがないと食えない、って言った。」

虎児:「そっちのナンじゃねえよ!」


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高座を終えた虎児に、客席も舞台袖からも拍手の嵐。
「タイガー、タイガー、じれっタイガー!」
「タイガー、タイガー、ありがタイガー!」

大唱和のうちにドラマも幕を閉じたのであった。

(完)

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2005-06-18 21:01:23

タイガー&ドラゴン 第10回「品川心中」復習

テーマ:島以外のドラマ - タイガー&ドラゴン
今回の古典と現代版のリンクは
・ 心中=集団自殺
・舞台が品川=レンタンドライブの出発地が品川
・どちらも、 いざとなると男の方が生への執着が強い
といった程度。下げもさほどオチていないし、あまり面白くもない。

ただ、どん兵衛の話にもあったように、もともと古典の「品川心中」はそういうもの。後半は金三がお染に復讐する、という暗くて笑えない話であるため、最近では、前半を下げにしてしまうことが多いという。だから、いまいちオチきっていないのである。

後半が暗くて笑えない。これって何かに似ている。そう、今回の後半である。虎児の葛藤、ウルフ商会との暴力の応酬、そして逮捕。Vシネものであれば痛快な復讐劇であるが、このドラマの中では、まさに暗くて笑えない「品川心中」の後半部分そのものだ。見終わった後、「厩火事」と同じような重々しさが残った。

最後に警察に連行されていく時の虎児の笑み。師匠の「どうしようもないときでも笑うんだよ」という言葉を忠実に守ったその姿はあまりにも切なかった。

(少し残念だったのが竜二の「品川心中」。今回は虎児の代打だったから仕方なかったのかもしれないが、完全に小虎流だった。確か竜二の大の得意演目だったはず。「猫の皿」で見せたような天才の片鱗が垣間みれる「品川心中」を聞いてみたかったなあ。来週の「子は鎹」に期待)

さて、復習。

演目は「品川心中」。
昔、品川の貸し座敷にお染という花魁がいた。貸し座敷では、紋日と呼ばれる衣替えの儀式があり、朋輩(同僚)を呼び、ご馳走を振る舞い、祝儀を支払った上で着物を披露する、たいそう金のかかるしきたりがあった。

かつて「板頭」(一番人気)を張っていたお染も年には勝てず、近頃は客の足も遠ざかり、紋日のための金の工面に困っていた。嫌気がさしたお染はいっそのこと死んでしまおうと心に決める。とはいえ、衣替えができないから死んだと思われるのも悔しいので、心中ならばと、自分に夢中な本屋の金三を相手に心中することを決める。

お染から話を聞いた金三は口では一緒に死ぬと言いながら、いざとなるとあれこれと理由をつける。業を煮やしたお染は金三を桟橋まで連れ出し、金三を海に突き落とす。お染も続いて飛び込もうとするが、駆けつけた座敷の若い衆に引き留められる。話を聞けば、お染の昔の得意客が金を工面してくれるという。お染は「お金が出来たのに今さらに死にしないよ」と、心中をやめてしまう。

一方、金三は命からがら海から這い上がり、日頃世話になっている親方の家に向かう。親方の家では若い衆が集まり博打をうっていた。金三が外から木戸を叩く音に驚いた一同は、役人の手が入ったと勘違いし、方々に逃げ隠れる。木戸を開けた親分は相手が金三だと分かり、若い衆に出てくるよう命じる。ところが、明かりをつけてみると、柱の上に登っている者がいるかと思えば、漬け物桶に入りこんでいる者もいる。

そうした雑然とした状況の中、かつて侍だった男が微動だにせずに座っていた。一同が「さすが元お武家さまだ」と感心していると、その男が一言。
 「そうお褒めくださるな。拙者とうに腰がぬけております」

さて、現代版。

何をしてても落語のことが頭から離れなくなった竜二(岡田准一)は、ドラゴンソーダをリサ(蒼井優)に任せ、どん兵衛(西田敏行)に弟子入りすることを決意する。意気揚々と実家に戻った竜二だが、ちょうど同じタイミングでメグミ(伊東美咲)の元夫の保(菅原大吉)が青森から上京し谷中家を訪れる。家族から手厚くもてなされる保と対照的に、冷たくあしらわれ、竜二は落ち込む。さらにメグミが保と一緒にホテルに泊まると聞いて嫉妬する。

一方、新宿流星会は存続が危うくなり、ウルフ商会に身売りの話をもちかけられていた。組長(笑福亭鶴瓶)は組を解散するとも言い出す。そんなある日、虎児(長瀬智也)は谷中家に押しかけてきたウルフ商会組長の力夫(橋本じゅん)から、もし虎児がウルフ商会に入れば、流星会を存続させてもよいと言われる。話を盗み聞いていたどん兵衛は会話に割り込み、虎児には自分の名前を継いでもらおうと考えており、手放せないと力夫に伝える。その言葉を聞いた虎児と竜二はそれぞれ様々な感情を抱く。

ウルフ商会でヤクザを続け流星会を存続させるか、カタギとなり流星会を潰すか、の苦しい選択を迫られた虎児に対して、高田亭馬場彦(高田文夫)ら落語会の面々、そして親分もヤクザの世界から足を洗い噺家になるようにと後押しする。そして、虎児は力夫に会い、自分はウルフ商会に行けないと伝える。

それならばと、力夫は流星会を潰しにかかる。日向に重傷を負わせた後、流星会事務所で親分を襲う。高座の日、知らせを聞き事務所に駆けつけた虎児は、事情を聞く。そして、阻止しようとする親分を振り切り、復讐のため、銀次郎とウルフ商会に向かう。。

ついに高座に現れない虎児の穴を埋めるため、竜二はどん兵衛に懇願して、メグミの身に起ったトラブルを題材にした「品川心中」を演じる。


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保に青森に帰ってきてほしいと言われたメグミは、竜二に相談するが、素っ気ない返事にショックを受け、気晴らしにケータイで知り合った友達とドライブに出かけてしまう。帰りが遅いことに心配した保から連絡を受けた竜二は、保の話からメグミがそうとは知らずに集団自殺サークルのメンバーと「レンタン(練炭自殺)」に向かったことを悟る。保はメグミが品川で待ち合わせをして箱根に向かう、と言っていたを思い出し、竜二と保は警察に通報し、箱根に向かう。
 車中では4人の男が何も知らないメグミをよそに、レンタンを開始していた。騒いでいたメグミも次第に意識がなくなり眠りにおちてしまう。しかし、メグミの美しい寝顔を見ていた4人の中に突如「生きたい」という感情が生まれ、レンタンは中止される。

 車の外にメグミを連れ出し4人が介抱しているとき、竜二らが到着する。4人が竜二と小競り合いしている間、目が覚めたメグミは慌てて逃げ出す。それを追う4人と竜二。最後に、メグミは保の胸に飛びつき、保はそれをしっかりと受け止める。竜二の後ろでは4人が疲れてひっくり返っている。
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そして、下げ。
反物屋の竜(竜二)が「何やってんだか。大の大人がだらしない。それに引き代え、さすがお百姓さんだ。しっかりお染(メグミ)を抱きかかえている」と感心。
それに対して、百姓(保)が一言。
「めっそうもねえ。おらもとうに、腰が抜けてすまっただぁ」


一方の虎児。ウルフ商会に乗り込み復讐を果たし、力男には「コンド、流星会のシマを荒らしたら生きていられると思うなよ」と脅す。
そして、銀次郎を逃がし、虎児は自首する。

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2005-06-11 09:54:54

タイガー&ドラゴン 第9回「粗忽長屋」復習&疑問

テーマ:島以外のドラマ - タイガー&ドラゴン
 今回の話は比較的シンプルだったように思うが、ひとつひっかかる点があった。虎児がどん兵衛の高座を聞いていた時につぶやいた「昔の俺を見てるみてえだ」という一言である。単に昔は自分もそそっかしかったという意味にしては、真剣な表情で話を聞いていたし、辰夫らに「笑うなよ」と言っていたし。どういう意味なんだろうか?

 「粗忽長屋」は、「自分で自分のことが分からない」という、粗忽者を笑い話として取り上げた話だが、以前の虎児は孤独で他人との関係を持たず、「自分が自分であることの実感がない」状況にあったから、笑うに笑えない、ということなんだろうか。でも、虎児がこの発言をしたとき、どん兵衛の話は夫婦喧嘩かと思ったら犬を追い出す声だった、というたわいもない話だったし。。
 
 うーん。分からん。誰か教えて下さい。

 それと古典について、最初は、本当に熊五郎が死んでいて、「自分(隣人)が死んだこともすっかり忘れている」という(本当にあり得ない)そそっかしさを笑いにした噺なのかとも思ったが、以下の会話などを見ると、どうやら死体は全くの別人のようだ。前回の「出来心」の「裏は花色木綿」もそうだったが、こういう一連の会話を聞くと、本当に粗忽者なんだなということが分かって、下げも多少は理解しやすくなるのだが。
 熊:見るよ...見りゃいいんだろ...あぁ、汚ねぇツラしてんなぁ...
 八:そりゃ死に顔なんざ、そうきれいなものじゃねぇや
 熊:おれの顔ってこんなに長かったか?
 八:一晩夜露にあたったんだ...伸びても仕方あるめぇ
 熊:あ、そうだ...やっぱりこれはおれだ! まちげぇねえ! あぁぁぁっ、なんて変わり果てた姿に..
(出所)東西落語特選


 では本日の復習(上記の疑問点が胸の奥でつっかかていることもあり、今回は多少はしょりました)。
 演目は「粗忽長屋」。
 ある日、そそっかしい(粗忽者)八五郎は浅草の観音様の境内で行き倒れの死体を見かける。死体の顔を見た八五郎は同じ長屋に住む熊五郎に違いないと思い込む。八五郎は行き倒れの死体の世話をしている男に「当の本人に引き取りにこさせる」と言い、急いで長屋に戻る。

 さて、熊五郎もまた、たいそうな粗忽者であり、長屋に戻った八五郎から話を聞くと「言われてみれば今朝から頭ははっきりしねえ」などと言い、自分が行き倒れたと信じる。すぐさま2人は現場へと向かい、現場で死体の顔を確認する。「やっぱりこれはおれだ」と熊五郎。死体の世話をしている男が制止しようとするのを振り切り、2人は死体を運び出そうとする。そのとき、熊五郎が一言。

「八よ。何か分からなくなってきた」
「何が分からない?」
「抱かれてるのは確かにおれだけど、抱いてるおれはいったい誰だろう」 

さて現代版。

 虎児(長瀬智也)は、新宿流星会を追われた田辺ヤスオ(北村一輝)に再会する。ヤスオは、組長(笑福亭鶴瓶)の元舎弟・梶力夫(橋本じゅん)の立ち上げたウルフ商会に転がり込むが、組の金500万を使い込んで逃走していた。虎児は落語のネタを仕入れるため、またかつての仲間をかばう思いから、ヤスオを谷中家でかくまう。

 しかし、ヤスオはウルフ商会の哲也(猪野学)と泰次(少路勇介)に捕われてしまう。倉庫で哲也は泰次に銃を渡しヤスオを殺すように命じる。しかし、日頃から哲也に恨みを持っていた泰次は哲也を撃ち殺してしまう。

 現場に到着した虎児は、ヤスオと哲也の服を着せ替え、ヤスオが殺されたように見せかけようとする。そして、竜二の協力もあり、なんとか力夫を騙すことに成功する。

 哲也の死体を埋めにいく一同。哲也の死体を担ぎながらヤスオが一言。

「なあ、このかつがれれている死体が俺だったら、担いでいる俺は誰だ?」


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2005-06-04 02:39:59

タイガー&ドラゴン第8回「出来心」復習&勝手解釈

テーマ:島以外のドラマ - タイガー&ドラゴン

前座のジャンプ亭の話にもあったように、「出来心」といいながら、心ができていない人間ほど出来心が生まれやすいもの。その象徴的存在として銀次郎にスポットライトが当てられ、「ニート」というキーワードが何回も出てくる。

でも、ドラマのメッセージは単に「ニート=心ができていない」ということではないのだろう。実際、銀次郎の昔の友人である金子は、警察官という公職に就きながら、いい加減な仕事ぶりだし、「アリかナシか」で行動する点は銀次郎と何ら変わらない

「心ができている」かどうかは、(虎治のように)自分のポリシーや判断基準を持って行動できるかどうかであり、働いているかどうかという点だけを取り上げ、ニート問題を騒ぎ立てる昨今の風潮に対する批判が込められているのかもしれない。

しかし、今回はちょっとインパクト弱かったと思うのは自分だけだろうか。
相変わらず良くできていたけど。前回が良すぎたからなあ。

ま、小ネタは笑えたが。
・ 「おぎやはぎみたいだねー」
・ 「近頃の江戸幕府についてどう思いますか?」
・ 「やっちまいな」 等々

では復習。
演題は「出来心」
主人公の泥棒は失敗ばかりしている。ある日、泥棒は親分からアドバイスを受け、空き巣へと出かける。留守の家に忍び込んだが、そこには金目のものが全くない。あるのはフンドシ一枚とおじやの入った鍋だけ。泥棒は仕方なくおじやを食べていると住人の八五郎が帰ってくる。泥棒は慌てて縁の下に隠れる。

 八五郎はおじやが無くなっていることから留守中に泥棒が入ったと知る。ここで八五郎は家賃を滞納していることを思い出し、泥棒に家賃を盗まれたということにすれば、大家も家賃を払えとは言わないだろうと悪知恵を働かせる。
 
 案の定、八五郎から話を聞いた大家は同情し家賃の支払いを免除する。さらに大家は八五郎に代わり奉行所に盗まれたものを届け出てやると言う。盗まれたものを奉行所からもらえることもあると聞いた八五郎は、裏地が花色木綿の布団など、嘘を並べ立てる。

 二人の会話を聞いていた泥棒は思わず床下から這い出て、「でけえことばかりいいやがって。この家には汚い半纏一つありやしないじゃないか」と叫ぶ。ふと我に返った泥棒は慌てて親方のアドバイス通り弁解を試みるが時既に遅し。最後に「ほんの出来心で」とつぶやく。

 大家は呆れながらも、出来心と言われては仕方がないと言いながら、今度は八五郎になぜあんな嘘をついたのかと問い正す。すると八五郎も一言。
 「あっしもほんの出来心でござんす

 さて現代版。最近、銀次郎(塚本高史)は自分のことをニートのようだと悩んでいる。ある日、銀次郎は高校時代の友人で警察官になった金子(高岡蒼佑)と出会う。金子から、神保組がアパートの部屋に隠しているヤバいものを盗み出し、ゆする計画をもちかけられる。銀次郎は虎児(長瀬智也)に「オヤジをびっくりさせるようなことをしてみろ」と喝を入れられたことを思い出しながら、「『アリ』か『ナシ』かで言えば『アリ』」と軽い乗りで金子の計画に同調する。

 一方、虎児は竜二(岡田准一)から「出来心」の指導を受け、それをどん兵衛らに披露する。それを聞いたどん兵衛に若かりし頃の苦い思い出が蘇る。昔、親分(笑福亭鶴瓶)とコントをやっていた頃、自らの出来心から舞台上で悪ノリしてしまったことが客の笑いを呼び、結果として親分に「自分は才能がない」と思わせ、ヤクザの道を歩ませる結果となったのである。
 
 そんな昔話を思い出しながら、どん兵衛は虎児に「出来心」のもう一つの下げ(オチ)を教える。これはかつて親分が演じた「出来心」の下げであった。

床下から出てきた泥棒に大家がどこから入ってきたと訊ねると、「裏から」と泥棒。「裏ってどこだ?」と聞くと、泥棒は一言。
 「裏は・・・花色木綿」。

 さてアパートに侵入した銀次郎は神保組の組員に見つかりそうになりながらも、金子とのコンビプレーにより何とか脱出し、ヤバいものを盗み出すことに成功する。このヤバいもの。実は裏ビデオ(DVD)であった。

 しかし、裏ビデオを見ているところをリサ(蒼井優)に見つかった銀次郎は、言い逃れのため、裏ビデオはカモフラージュで神保組は銃や麻薬を取り扱っているはず、とでまかせを言う。真に受けたリサは銀次郎のことを心配し、警察に匿名通報してしまう。

 その結果、神保組は警察に裏ビデオを全て押収される。怒り心頭の神保組は裏ビデオを持ち出した張本人が銀次郎であることを突き止め、銀次郎を監禁し暴力を加える。事態を聞いた虎児は高座を目前にしながらも、日向(宅間孝行)と共に神保組に乗り込む。そして間一髪、銀次郎を救う。

 浅草に戻る車中、虎児は金子になぜ銀次郎を計画に誘ったのかと訊ねる。すると「出来心で。アリかなと思い・・」と金子。さらに、虎児は銀次郎にも「これからは余計な事はしないで俺についてこい」と叱る。銀次郎も「俺も出来心で。アリかなと思い・・・」と謝る。

 呆れながら虎児は二人にこう訊ねる。「ところでこのDVDは表?裏?」
 「裏は・・・花色木綿」 


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2005-05-28 14:02:09

タイガー&ドラゴン 第7回「猫の皿」

テーマ:島以外のドラマ - タイガー&ドラゴン
 タイガー&ドラゴンの第7回。

 いい人情話だった。特に、虎児の「もともと他人だから」発言に対してどん兵衛が叱咤する場面。オーディションで「猫の目」を演じている竜二をはらはらしながら見守り、スカウトの札をあげる場面。二人の「息子」に対する父親の愛情がにじみでており、ほろっとしてしまった。西田敏行はすごい役者だ。

 それと、気になるのが小しんという人だ。数年前、「子別れ」の教えを乞うた竜二に独演会の直前まで「猫の目」しか教えなかったのは、果たして意地悪からだけであったのだろうか

 小虎の先鋭的な落語スタイルを認めないような人だから(まあ最後は何だかんだ言いながら少し認めていたような表情をしていたが)、芸の基本に厳しいのだろう。だから、子しんは若くして天才落語家と騒がれていた竜二に落語家としての鍛錬や人生経験の不足を感じ、それがゆえに、竜二が何人もの兄弟子をごぼう抜きして真打ちとなることに反対し、またくる日も来る日も竜二に「猫の皿」の反復練習をさせた。そういう真意もあったのではないだろうか。

 事実、竜二が数年間落語の世界から離れていたのにも関わらず、とっさに「猫の皿」を「使い慣れたミシン」のように演じきれたのは、才能もさることながら、この反復練習があったからこそだろう。

 小しんが竜二に「今度『子別れ』を教えてやる」と言ったのは、たぶん、落語の世界から離れ人生経験を積んだ竜二を、真打ちに値する落語家として認めたことを意味するのであろう。


 さて、今回の復習。

 骨董の掘り出し物を安く買いたたき高く売ることを生業とする男がいた。ある日、男は旅の途中で茶店に入る。その茶店には猫が飼われていたが、よく見ると猫は「高麗の梅鉢」という300両は下らない皿で餌を食べている。

 それを見た男はこの店の主人がその皿の価値を知らないことを悟り、猫を3両で買うことを申し出る。そして、猫が慣れているその皿も持ち帰りたいと主人に告げる。

 すると主人はその皿が高価な代物であり渡すわけにはいかないと拒否する。主人が梅鉢のことを知っていることが分かり、男は悔しい気持ちを押さえながら、なぜ高価な皿で猫に餌をあげている理由を主人に訊ねる。
 
 主人はこう答える。
それが面白いものでして。この皿で餌をあげていると、時々猫が3両で売れるのですよ

 では現代版。落語芸能協会会長の子しん(小日向文世)は古き良き落語スタイルを重んじ、虎児のような若手落語家の先鋭的スタイルを認めようとしない。改革派の高田亭馬場彦(高田文夫)はこれに反抗しており、弟子のジャンプ亭ジャンプ(荒川良々)と共に、若手の素人芸人を集め、落語に限らず広く芸を競わせるコンテスト「素人お笑いスカウトキャラバン」を開催することを決める。
 
 一方、虎児(長瀬智也)は落語の話題になると目を輝かせて話をし始める竜二(岡田准一)をなんとか落語の世界に戻したいと考え始めていた。ある日、虎児と銀次郎(塚本高史)が街を歩いていると、店のショーウィンドウの前で佇むメグミ(伊東美咲)を見かける。その店では、通常68万円はするリーバイスのヴィンテージ(大戦モデル)が5,000円で売られていた。メグミはつい最近、竜二がそのGパンに「うらはらドラゴン」の刺繍をして売ることが夢あり、それが叶えば服屋をやめても良い、と話していたことを聞いていたので、直ちに竜二に連絡をとる。しかし、竜二が到着するまでにGパンは売れてしまっていた。

 竜二は店員の話からGパンを買ったのが子しんであることを知る(その直前に竜二は子しんと会い、自分もコンテストに出たいと申し出たが断られ、激高して子しんにお茶をひっかけていた)。

 ここで、メグミから竜二の夢の話を聞いていた虎児はある策をうつ。それはGパンを「素人お笑いスカウトキャラバン」の賞品にして、竜二をコンテストに参加させる、というものであった。コンテストの審査委員長を務めることになっていた子しんから、コンテストの賞品にするという名目でなんとかGパンを奪還した虎児は、竜二にコンテストへの参加を勧める。虎児やメグミからいろいろと煽られた挙げ句、竜二はしぶしぶコンテストに参加することに。

 当日、順番がきた竜二は勢い良く舞台に飛び出す。兄のどん太(阿部サダヲ)から特訓を受けた一発芸を披露しようとした矢先、竜二の目に映ったのは子しん、どん兵衛、馬場彦など、そうそうたる大御所が居並ぶ審査員の姿であった。

 虎児に謀られたことを知った竜二は腹をくくり、急遽「猫の皿」を話し始める。そして、竜二はブランクを感じさせないほど完璧に「猫の皿」を演じきる。息子の未だ失われていない才能への驚き、そして落語を演じてくれことへの嬉しさから、どん兵衛はスカウトの札を真っ先に上げる。他の審査員も竜二に賞賛の拍手を送る。竜二は優勝したのであった(目当てのGパンは3等賞であったため、1等賞の大島紬の反物をしぶしぶ受けとる)。

 いつものように、虎児とどん兵衛はスナックで授業料支払いと借金の返済をする。横にいた竜二がどん兵衛に「オレがあのGパンを欲しがっていたことを知っていたのか?」と問う。そんなの知るわけない、とどん兵衛。「じゃあ何であれが賞品になってるんだよ?」とつめよる竜二。
 
 するとどん兵衛が一言。

面白い物でしてね。あれを賞品にすると、たまに面白い素人が釣れるんですよ。


 蒼井優、ちょっとしか出て来ないけど、妙に存在感がある。先日、教育テレビの「トップランナー」に出ていた。今年5本の映画出演作が決まっている売れっ子も昔はオーディションに落ちまくっていたそうだ。岩井俊二監督の「花とアリス」で高い評価を受けたことがブレークにつながったらしい。
「ニライカナイからの手紙」ロードショーまであと1週間。
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