壬生町城址公園(壬生町)
東京から90km、栃木県の県央南部に位置する壬生町。
町の西境を思川、中央部を黒川、東境を姿川と主要河川に囲まれた肥沃な土地のため、
古代から多くの人々が住んでいました。
国指定重要文化財の古墳がたくさんあることからも推測されます。
2007年4月21日~6月3日まで栃木県立博物館の特別企画展「慈覚大師 円仁とその名宝」で紹介されている、円仁は現在の壬生町出身。15才まで壬生におり、その後比叡山へ。遣唐使として唐に渡り、華経や阿弥陀仏信仰、曼荼羅などを日本に広めた功績者。(企画展の記事:http://ameblo.jp/pool/entry-10032690176.html )
現在では昭和37年のおもちゃ団地誘致、昭和48年獨協医科大学開校、
平成12年北関東自動車道路のインターチェンジ設置と様々な動きを見せています。
「とちぎわんぱく公園」や「おもちゃ博物館 」、「黒川の里ふれあいプール 」など、
子供と一緒に遊びに行かれた方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは壬生町の中心地にある「壬生町城址公園」。
戦国時代の1462年、壬生氏によって壬生城が築かれ、その後明治維新までの約400年間、このお城を中心とした城下町、なおかつ日光への宿場町として発展して行きました。
平成元年に壬生城本丸址を城址公園として綺麗に整備されました。
堂々とした「二の丸門」が迎入れてくれます。
壬生城の石垣やお堀も再現。
予想以上に城郭の雰囲気を醸し出してくれています。
といっても総面積1万9千平米の園内には、お城があるわけではありません。
現在では多くの公共施設が建っています。
まずは「中央公民館」。
2007年8月18日には、木久蔵さんや楽太郎さんが来られ落語を楽しめるようですよ。
そして「図書館」と「歴史民俗資料館」が。
2007年10月13日~11月25日まで歴史民俗資料館で「壬生の近代医療史-先駆者の医術を訪ねて」展を開催。
町ゆかりの蘭学医の大家・斎藤玄昌、漢方界の六賢人・河内全節の功績を軸に展示会を行ないます。
城址公園の中央には、表情豊かな大噴水。
お堀の周りを歩いていると、近所の子供達が秘密基地造りをしている風景を見かけました。
戊辰戦争で宇都宮城や城下町が燃え旧幕府軍に占領されたときに、
新政府軍はこの壬生城を戦略的拠点として宇都宮城奪還作戦が展開されました。
豪雨の中の「安塚の決戦」、進軍し手薄になった壬生城を旧幕府軍が襲撃した「壬生城の戦い」。
どちらも新政府軍が勝利し、翌日1868年4月23日の宇都宮城の奪還成功に繋がりました。
壬生城から栃木の明治維新が始まったといっても過言じゃないかもしれません・・・。
○「壬生町城址公園」
住所:壬生町本丸1-8-33
壬生町公式HP:http://www.town.mibu.tochigi.jp/
○「壬生町歴史民俗資料館」
開館時間:9時~17時
休館日:月曜日、火曜日午前中、祝祭日、年末年始
料金:無料(但し企画展開催時は有料)
公式HP:http://www.town.mibu.tochigi.jp/map/sh22.html