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英題: SIN NOMBRE
製作年: 2009年
製作国: アメリカ/メキシコ
日本公開: 2010年6月19日
(TOHOシネマズ シャンテ ほか)
上映時間: 1時間36分
配給: 日活
カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/PG-12
公式サイト
監督・脚本: ケイリー・ジョージ・フクナガ
キャスト:エドガール・フローレス、パウリナ・ガイタン、クリスティアン・フェレール
サイラ(パウリナ・ガイタン)は、父と叔父とともにホンジュラスを出て自由の国アメリカを目指す。3人はどうにかメキシコまでたどり着き、米国行きの列車の屋根に乗り込むことができる。ほっとしたのもつかの間、ギャング一味のカスペル(エドガール・フローレス)らが、移民たちから金品を巻き上げるために列車に乗り込んで来て……。
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今年の15本目です。
たまーに面白そうだけど億劫だなぁって気持ちになる作品があって、結構見るまでにずるずるときちゃうパターンがあります。
最近だと、この作品とまだ見てないけど「瞳の奥の秘密」なんですよ。
億劫って言うのが作品というよりも自分の状況に左右されてるって言う感じなんですよね。
忙しくて体力がないとかで、観るのに結構力が要る作品というのが億劫っていう感じがします。
なんというか、いまいる場所のしがらみから逃げ出すのにもいろいろなリスクや手放さなきゃいけないものがあるっていうことを実感させられた作品です。
主役は二人の男女で、男のほうはメキシコのギャング団の一員カスペル。
ファーストシーンで彼が佇んでいる景色がすばらしく美しいです。
森なんだと思うんですが、紅葉の絨毯があって、ここは日本か!?みたいな気分にさせられます。
ちなみに左側なんですが、真ん中の気のつよそーな女子がカレが愛する女の子。
ただ組織の掟で、外に彼女作っちゃいけないのかな?
ひたかくしにするわけです。
で、右側が組織のNo2。
ちゅかこの人でてくるとなんとなく、ダースモールを思い出すんですよね。
刺青のせいですかねぇ~。
んで。気が強いだけに女子のほうが彼が謎の動きをしているために、すわ浮気か!?みたいな感じで追いかけてしまったところが話の発端。
組織に外部の女子と付き合っているのがばれて、彼はぼこぼこにされ、彼女は犯されそうになって殺されてしまうという。
やる気がなくなりそうになってるところに列車強盗のお誘いで、列車に乗るわけですね。
で。もう一方は世の中を知らない女の子。
アメリカから危険を冒して彼女を迎えに来た父親に反発しつつも、アメリカ行きの列車に乗る女の子サイラ。
列車強盗に襲われているときに、何もかもいやになったカスペルがNo2を殺して彼女を助けるわけです。
そこから刷り込みか?と思うくらいカスペルになつくサイラ。
一緒にいるおじさんや父親がはらはらするほどです。
なんてったって死の掟に縛られたギャング団の一員なわけですよ。
一緒にいていいことはないんだと思うのはあたりまえでしょ。
でも反対すれば反対するほど、サイラはカスペルにのめりこんじゃうんですよね。
途中でそーっと列車を降りて、去ろうとするカスペルについてっちゃう。
もう二度と家族に会えないかもしれないのに。
こっからは若干サスペンスっぽくなります。
追われるカスペルを追う組織。
ドキドキしながら二人を見守る羽目になります。
すべてをあきらめていたカスペルが、最後にサイラに言った言葉が本当に生きる希望というか目的を見出したんだなぁっていう風に感じました。
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