GM近鉄12200系の加工

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皆様こんにちは。エンザキです。
奇しくも今日はJRダイヤ改正前日で、この改正を区切りとして定期運転が終了する寝台特急「あけぼの」の最後の出発の模様がTV、Twitterなどを通じて伝わってきます。
あけぼのは一度だけ乗車したことがありますが、その際利用した個室B寝台の快適さは今はもうかなり限られたものとなってしまい、なんとも勿体ない気分です。とはいえ、かつての夜行列車全盛期から大きく時代は変わりました。その中でいろいろと難しい事情があり、むしろ今までよく残っていたと、関係する旅客鉄道会社、特に現場の方々を称賛したいです。

さて、前回に引き続いて近鉄の話題です。
1月ほど前、伊勢へ行く機会があり、空いた時間に近鉄を撮影していました。やはり伊勢は名古屋や大阪、京都から数多くの特急が発着し、数分単位で続行したり、巧みな相互接続を図ったりと、近鉄でも最も特急車と触れ合える地区かと思います。
そんなわけで、伊勢へ訪れたことにより刺激を受け、近鉄特急の拡充を強く意識するようになりました。
昔作った12400系のレストア開始や近鉄特急車キットを引っ張り出すなど、材料をまな板に載せてはいたのですが、それと前後してGMの12200系を購入、こちらの加工の方を先に進めました。

加工内容ですが、
1.カプラー交換(先頭車前部のみBMTN、中間車間KATOカプラー)
2.屋上配管表現の修正
3.方向幕、サインの交換式化
4.ナンバー入れ(未実施)
という具合です。
カプラー交換は説明書通り、特に難しいところはありませんが、BMTNカプラーを取り付けると床下機器箱を通常の方法では取り付けられないので、機器箱部分のみ切り出し、TNカプラーの胴受け横の一段窪んだところへ貼り付けました。
2.屋上配管表現の修正 ですが、製品では



このように、ヒューズボックスに接続される管の立ち上がりを表現しています。
メーカーもいろいろと表現を模索した中の結果で、改良・進歩の苦労が見られており、いちユーザーとしてこの方法を全否定するつもりはありません……しかし、一度気になると困ったものです。最初は管(と思われる)部分を残し、空洞部分を黒に塗装してみるなど方法を検討しましたが、最終的には当該部分を切除しランナー引き伸ばし線にて表現する手法を取りました。




こちらがモールドを削りとったところです。クーラーの台座など微妙な凸凹がありますので注意します。
切除部分は配管の固定具モールド(配管にポツポツと浮き出ている部分)ごとに区切ると目立たなくなります。

そして、延ばし線を削る前の配管を参考に曲げていきます。延ばし線は前後長めに切り取って加工し、最後にヒューズボックスと配管接続部に合わせて切断すると良いかと思います。大方完了したらヒューズボックスに0.5mmピンバイスで孔をあけて延ばし線を差し込み瞬間接着剤で固定します。そして先にヒューズボックスを取り付け孔に設置してから延ばし線のもう一端を瞬間接着剤で配管に接続します。




完成するとこのようになります。繊細なシルエットが浮かび、思ったより良い効果が得られました(´∀`)
屋根はGM鉄道カラーの9番で再塗装しましたが、どうやら製品と近似した色合いのようです。
なお、製品ではやや色調が異なる屋上機器類は、一応「近鉄は屋上と屋上機器は同色」という原則に則り、すべて鉄道カラー9番で塗装しています。




3.方向幕、サインの交換式化
こちらは以前も紹介したものを特急車へ応用したものです。
特急車は通勤形と異なって車体の高さ中央付近に行き先表示を掲げていますので、この部分に1mmのピンバイスで孔を空け、HIQ PARTSの直径1mm×高さ1.5mmのネオジム磁石を半分にカットして差し込みました。
また、行き先表示を装着した際の浮き上がりを軽減するため、この部分をややほり込んでいます。そのため、なにも装着しないとちょっと不格好です……(;´Д`)




近鉄京都線の特急といえば、橿原神宮前行きの特急に掲げられる「吉野連絡」のヘッドマーク。こちらも製品のステッカーに含まれていたので着脱式にしました。場所が前面の端の方なので磁石を仕込むのが難しく(非装着形態が標準なため前から孔を空ける方法は取れません)、結果0.3mmの真鍮線でフックを作り、それに差し込む方法としました。
看板は0.14mmプラシートをベースに、裏にプラの小片で上から見てロの字になるようにしました。
取り付けステーは車体の紺色に合わせてブラックとブルーを現物合わせで調色し筆で着色しています。



左が無加工、中央がフル装着、右が加工後未装着状態です。
看板の取り付けステーや看板はかなりオーバースケールですが、ステーは暗い色というのも手伝ってあまり目立ちません。看板本体は……もう少し改良してみます。
交換式で楽しむ以上、外観は完全にスケール通りといかないものですね……。

4.のナンバーに関しては現在選定中のため未実施です。

以上、これらが近鉄12200系へ施した加工となります。

(ここからは余談です)
交換式方向幕やサイン類を磁石で実現する場合、今まで装着パーツ側はHIQ PARTSのマグネットセッターシリーズを使用してきました。
そのままでも厚みは比較的薄く、多少取り付け部分を彫り込めばそこまで目立つことはありません。
しかし、その厚みに加え、サイズが決まっており、通勤形では問題ありませんでしたが特急形の側面方向幕で問題が。幅1mmでは難しく、実測0.8mm程度が理想なのです。これではHIQ PARTSを使えません。側面幕という数の多いものは、できるだけ加工を少なくしたいところで、自ら金属板をカットするか、ピアノ線を並べてみるか、といろいろと考えました。
そして、行き当たったのが……



この、製図で使用する字消板です。学生時代使用し、資格試験でも用意していたものです。スティックタイプの細い消しゴムを使用していたため、本来の用途ではあまり使わなかったのですが……。
材質はステンレス、かつ製図板に貼り付くように磁石にくっ付く材質で、厚みは0.1mm、サイズは名刺程度、値段は100円台。HIQ PARTSが0.5mmで500円台ということも考えると、非常に「使える」素材なのでは、と思われます。
ただし金属板を自前で切断する必要があるのでこの方法はまた考えないといけませんが、薄いのでカッターで切断することも可能かもしれません。そうなれば、着脱式の方向幕は大きく前進が期待できます。




最後に、最近入手したエンドウ製近鉄8800系と、以前から所有している22000系、そして板キット加工の8000系と並べてみました……。エンドウの近鉄8800系、手にとって見るとものすごく綺麗ですね。現行塗装に塗り替えようと思っていたのですが、ちょっと躊躇してます……(;´∀`)

それでは、また。
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