やすらぎの郷 | POLISH Style

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最近一番気に入ってるドラマが「やすらぎの郷」。

 

身近な友人に聞くと、みんな「見てる 見てる あれいいよねぇ」と言う。

きっと我々より上の年代(60代以上かな?)の人たちにとって、何とも言えず身に染みてくるドラマなのだろう。

 

ドラマの舞台は、テレビに長年貢献した人達だけが無料で入れるという老人ホーム。それも海沿いの超高級老人ホームだからなをいい。

主題歌の中島みゆきが歌う「慕情」がまたいい。

この曲、「糸」に続いて絶対ヒットするだろうな。

(この歌を覚えてカラオケで歌おうっとっ)

 

さすが倉本聰が「大人の、大人による、大人のための帯ドラマ」というだけあって、出演者とセリフが上手く重なり、現実なのか?ドラマなのか?と思わせるほど、セリフがとても功名で現実味を帯びている。

 

石坂浩二と浅岡ルリ子は確か夫婦だった時があったのに・・・なんていらぬことまでフツフツと思い出してしまったり・・・。

主演の石坂浩二を始め、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、八千草薫、山本圭、野際陽子、風吹ジュン、ミッキー・カーチス等、皆それぞれがいい味を出してるんです。
この往年の大スターたちが、毎回シニアが直面する様々な問題やココロ模様を、華麗に・コミカルに描いています。

 

これだけの大スターを昼ドラに集めたことにも、ちょっとした驚きでしたけど。

えッ! えっ! この人もあの人も出てるの~?

 

それぞれの個性が巧にドラマに活かされているので、改めて倉本聰

は名脚本家&名演出家なのだと思い知らされました。

まして御年82歳というから、これまた驚き。

80歳を過ぎているのにも関わらず、まだ新しいドラマの扉を開けたのだから。その創作エネルギーは計り知れませんよね。

 

昼ドラマと言えばメロドラマという概念で見向きもしなかった新しい時代のシニアのツボに、パタッとはまったようです。

 

 あぁ、こんな老人ホームでこんな距離感で友人たちと暮らせたらいいな・・・とみんな漠然と願っているだろうし。

「そうそう、そうなんだよ」と、代弁してくれるドラマのセリフが積年の思いを晴らしてくれたり、

昔の大スターたちも、自分たちと同じように歳をとり、“老い”という今を迎えているという現実を見ることで、また郷愁に感じ・・・。

 

毎回、私は仕事の合間にスマホでTverから見ているんだけれど、

なんともしみじみと味わい深く、優しい気持ちにしてくれる、最近一押しのドラマなんですよ。

やっぱりそれなりの年齢なんだね~ 私も。