スタッフ矢野です。
九州のお野菜をいつも送ってくださっているグリーンコープさんと九州の被災者の方々にぽかぽか参加のお母さん方にメッセージをお願いしました。
皆さん自分のことのように心配しており、体験談を話してくださった方がいたので、少しでもお役に立てばと、アップしました。

K・Nさん(体験談より)


指定避難所

出来れば、やはり大変ですが、国の決めた指示、情報が早く入るので、指定避難所に行かれることをおすすめします。

寝たきりなどのお年寄りがいらっしゃる方は、どうしても自宅から離れたくないのですが、ここは思い切り出たほうが周りの方が介護申請してくださり、安全な病院に運んでくださります。とにかく、まわりにアピールすることが大切です。もしくは自宅にいて動けないことで我慢するかたもいらっしゃいますが、なんとなくでも心当たりのあるご近所のお年寄りを知ってらっしゃるかたは、声かけをしてくださると助かります。とくにマンション住まいのお年寄りにはこの傾向が多く、水も電気も通らなかったのに、我慢していた、というお年寄りが多くいらっしゃって申し訳なかったです。


保証金(東日本大震災福島の場合)

流れとしては、すでに災害認定がされているので、一ヶ月以内に20万円の保証利息無しの貸出がされます。

それから、半壊、全壊認定に沿って、50万円、100万円のリフォーム、新築補助がでますが、微々たるものです。

そのためにも、写真、避難所記録があると本当にスムーズです。もし、それができないご近所さんやお年寄りがいらっしゃるときは、代行で写真での自宅の記録をとってくださると大変助かります。ぜひ、カメラの容量が許せば、記録していただけると助かります。(私はあまりにも目を向けられず、近所のかたが撮影してくださった写真に助けられました!)

避難所

それから、避難所にはいい人ばかりが来るわけでもありません。押し付けがましい自称ボランティアが来るときもあります。受付のかたは、そういう方に特に気にしてチェックしていただきたいです。

避難所にはいってきて我が物顔で傷をつけていくかたもいます。千客善人ではありません。

実際、何をしに来たかわからないお金持ち軍団やら、ここよりもっとひどい避難所があるんだからおまえら出ていけ!とか、ありえないことさけんでいった人が入り込んで、全員涙した事件もありました…

(後にその人はもともとの精神病のひとだとわかりましたが、あのときの全員の心の傷は今も多く、忘れられません。)

すみません、いろいろあったのですが、思い出すこともあいまいで、もっといろいろあるはずなのですが…

子どもたちに対して

 一家の長、お母さんも、陰で泣いて、子ども家族にはいつも笑顔で!!!

これが一番大変かと思いますが、後に家族と子どもが心を病みます。災害の大変さよりも、親御さんの不安が家族を不安にします。

何とかなります!何とかなるんです。

大変だけど経験できることたくさんの人の暖かさを、必ず感じることができます。必ずです。そのためにも、生き方を今、しっかり家族と子供に示してください!!!間違っててもいいんです。生きるためにいまの自分の希望を示してください!!!

とにかく今です。今だけしっかり生きてください、頑張ってください、頼ってください、甘えてください。

気持ちが落ち着いたら空を見てください。たくさんの支援のヘリコプターが来てるのがわかります。


片づけるということ

それから、とにかく、玄関からでいいので、だめでもだめでなくても少しずつ片付けてみてください。10分でもいいです。片付けていくうちに、なぜかいろいろな物が見つかって、なにか無心の行動力や冷静な心がもどります。

そこからなんとなく、方針も決まったような気がします。

今まで普通に住まわせてくれた自宅になぜか感謝の気持ちになりました。

うちは泣いて泣いて、胃けいれんを起こしながら片付けを何日もかけてすすめていくうちに、壁に刺さったリモコンを発見して笑っちゃいました!ありえないですよね!!!でも笑えたんです。

落ちてきた棚の上のリモコンに、飛んできたタンスが激突してささったったという、激しさの証明なのですが、そのとき有り得なすぎて笑えました。

片付けは冷静な心を取り戻すいい機会だったと思います。

出来ないかたもいらっしゃるとは思いますが、とりあえず一分、五分でも、ぜひ手をつけてみてください。

避難者としての登録

それから先ほどの避難所の話ですが、とりあえずそこに行き着けて名前を残しておくと、それが被災者申請に繋がります。なので、自宅にいらっしゃるかたでも、名前の申請は残してください。代表だけではなく、家族分です。それをもとにお弁当やら支援物資のかずが優先されます。名前のないかたは順後にされます、これは必ずしてください。

支援物資を送る方へ

支援物資を送ってくださるかたは、もし、ダンボールや単品などでも一言でもそこに何かメッセージいれてください。

私は支援で頂いたダンボールに殴り書きでみんな応援してる、みんなひとつ、という名も無きメッセージに涙しました。暖かくなることができました。御手数でもなにか一言ダンボールにいれてくだると、力になります。誰かが思ってくれていることを、力にできます。よろしくお願いいたします。

周りの高齢者の方

お年寄り意外にがんこです。

出れないかたの名前、元気な方、勝手に申請してお弁当と水、もらって届けてあげてください、本当にマンション多いです。

これはなかなか他県からいらしたボランティアのかたには出来ないことなので、近所の方が何人かでしてあげてください。これだけでもたすかります。


災害時の情報


避難所で情報として一番役にたったのは何よりも地元新聞です。地元新聞には、どこで何を支給する、無料のお風呂が何時から、ことこまかに書いてあります。特定の人向けの支援も、毎日細かく記載してあるので、読むことでチェックできます。震災後一ヶ月くらいから、被災者申請や、貸付の受付の仕方なども、ここに全部のります。それだけではなく、各地から、企業からの支援ぼしゅうもいろいろはじまります。具体的には住宅からはじまり、子供の教育支援、進学資金の支援、これらは公共ではないものがたくさんの新聞に載りますが、自分でチェックして、必要なものは自分で選んで申請しなくては受けられない支援がたくさん出てきます。ぜひ毎日チェックしてください。