礼儀を重んじた国日本は今や罵りの国

 


日本は東京都心のある地下鉄の駅で「怒れるマスカラ」事件を目撃した。


それは一見、何気ない光景から始まった。一人の若い女性がベンチに座り注意深く化粧を施していた。

一人の老婦人がそばを通りかかり、老婦人がよくやるように、女性の行儀の悪さに不快感をあらわにした。

すぐにその22歳の女性は怒り狂い、老婦人の肩をつかみ、揺さぶり、そして怒鳴った。


老婦人はよろめき、入ってくる電車に向かって倒れこみ、頭と胸に重傷を負った。犠牲者は病院に運ばれ、加害者は刑務所行きとなった。かくして、マナーに関する日本の世代間の争いは幕を開けたのである。

無遠慮な喫煙、大声での携帯電話通話、ウォークマンのヘッドホンからもれてくる不快な音などは、イライラの元だと世界的に認知されている。が、日本特有の無作法の形態がある。


電車の乗降で、他人の身体的空間への配慮などそっちのけ。また、多くの日本人男性は混雑した電車でポルノ本を見ることにやましさを感じない。


子供っぽく不適切な振る舞いは日本の政治のエリートをも汚染している。小泉首相が昨年、若手議員相手にお説教したように。


「開会中の国会では携帯メールを打ったりマンガを読んではいけません」


そういうささいな無礼を働く人は反撃してくるという実例がある。


「一度傘を振り回している人に注意したことがあるんです」テレビ解説者ノリコ・キモトさんが言う。

「彼は振り向いてこう言ったの。『黙れ、ババア!』怖かったわ」


そのような状況に置かれた日本人は更に別の問題に直面する。日本の言語に罵り言葉がないというのは正しくないが、標準的な罵り言葉は確かに英語のそれと較べて劣っている。


「この野郎」という意味で一般的に使われる言葉 " kisama " さえ、単に「あなた」の無礼な言い方である。

日常で使われる最も悪い言葉は「死ね、馬鹿野郎」だろうが、これにしても「Drop dead, you idiot」よりちょっと悪いに過ぎない。


下品な罵り言葉に乏しいため、怒れる日本人は、英語表現をますます頼みにすることになる。それは日本式にはこう発音されている…
" Fakkyuu "


筆者註


こんなん、とっくの話やん。タイムズさん、遅いよ、ネタが。それにオチがダサイっつーの。



出典 TIMES ONLINE
ttp://www.timesonline.co.uk/printFriendly/0,,1-3-1600980,00.html