ひところのいじめや拷問に近いような番組は影をひそめたし、大食い番

組もなくなった。TV局も自粛したのだ、いい傾向だと思っていたら、気に

なる番組を幾つか見た。

その手の企画を初めて見たのはアサヤンという番組だった。日本では

有名な華原朋美という歌手をアメリカで売り出す企画とかで、英語もろ

くに喋れない彼女が有名音楽会社に売り込みに行くが、玄関払い、け

んもほろろに追い払われる。過去に矢沢永吉とかピンクレディ、松田聖

子、最近では宇多田ひかるなどという有名歌手がアメリカに進出を企

てて成功していないというのに、歌手自身が単身売り込みに出向いて

も結果はわかっている。それを百も承知で、彼女を笑い者にするよう

な企画は不愉快だった。

似た内容で、スマップの香取慎吾と稲垣吾郎がニューヨークで、エンタ

ーテイナーを目指す人の登竜門のクラブに出演した事もあった。中に

は既にストリートでお金を稼いでいるプロやセミプロもいてレベルはなか

なかのものである。そこに、彼ら2人は即席で玉乗りの芸を習い、危なっ

かしい足つきと英語で出演したのだ。見ているお客さんの中には硬い顔

をしている人もいて拍手もまばら。彼らは歌手でダンスも出来るのだか

らどうしてそちらで勝負しなかったのかという疑問も残るし、中国の雑技

団の芸のレベルの高さを思う時、こういうお粗末な芸でNYのクラブに出

演させる企画などは立てるべきではなかったと思う。そもそもこういう企

画の意図がわからない。


香取慎吾は先日も他人が書いた英文を丸暗記してNASAで宇宙飛行士

に質問していた。こういう事をチャレンジと考えているのかもしれない。

そして今度は波田陽区がNYでステージに立つという番組。彼は英語が

喋れないと認めている。英語はすべて暗記。ステージに立つ前の夜は

嘔吐を繰り返したという。それを聞くだけでも随分と無茶な企画だと思う。

案に相違して彼は結構受けていた。それは彼の英語がしっかりしていて、

観客も言っていたように「よくアメリカがわかっている」から。が、彼のジョ

ークもオチもすべてアメリカ人が書いたもの。おそらくデイブ・スペクター

氏が書いたのではないかと私は思う。英語が出来ない人達が無理して

まで他人の書いた文を丸暗記してパフォーミングをする事に何か意味が

あるのか?

アメリカで活躍しているタマヨという日本人コメディエンヌがいる。自分の

言葉で立派にアメリカ人の笑いを取っている。彼女に会ったらこういう傾向

をどう考えるか聞いてみたい。


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合言葉が流行するか?

テーマ:

「山」「川」なんて合言葉、ジョーク以外使った事はないが、これから銀行でも

合言葉が広まりそうな気配だ。以前私が本コラムでも提案した事であり、私は

何て先見の明があるのだろうと1人悦に入っている。


豊島区巣鴨に本店を置く巣鴨信用金庫では、預金を引き出す際に窓口で合言葉

を告げるサービスを今年の2月から始めている。その名は、「がんじがらめの安心
口座盗人御用(ぬすっとごよう)」。何とも古めかしい名前だが、「おばあちゃんの
原宿」と言われる同地区ならではのネーミング。


同サービスの利便性は、必ずしも良くはない。キャッシュカードがない。預金引出
しの際には本人が口座を開設した本店か支店の窓口に直接出向かなければなら

ず、更には顔写真付きの運転免許証などを持参しなければいけない。まさにがんじ

がらめ。高齢者や子供など顔写真付きの公的書類がない場合には顔写真をデジタル

カメラで撮影して登録するという徹底ぶり。そして、最後の決め手が合言葉。最大で

5つの合言葉を事前に登録しておき、預金を引き出すときに告げるのだという。


「好きな歌手は?」 (多分氷川きよし)

「死ぬまでに行きたい海外の都市は?」 (多分、なし)


なんていう問いに真剣に答える預金者の姿を想像するだけでも楽しい。

預金を下ろすにも一苦労というこのサービス、何だか1つ1つドアを開けて先に進
む「注文の多い料理店」を思わせるが、その不便さにも関わらず、すでに1200
件以上の契約が集まったというから面白いものだ。人気の理由の一つは印鑑や

通帳が盗まれても、本人でない限り預金を引き出せないという安心感。


私の身の回りにもキャッシュカードは持たない、ましてパソコンを使ったインター
ネットバンキングなんて無理、預金引き出しには銀行に直接出向くというローテク
の高齢者がいる。そういった利用者もいるのだから、こうしたローテクが採用される
のは大変いい事だと思う。

手のひらの静脈を使った認証技術を私の利用する銀行も取り入れ始めたが、

私は使いません。有料なので。


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USENが始めたブロードバンド配信サービスGyao(ギャオ)。


無料に目がない私がさっそくこのサイトをチェックしたのは数ヶ月前。既に映画を4、5本

無料で見ている。まだご存知ない皆さん、要チェックです。



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何と呼ばれたい?

テーマ:

アパートの大家さんの孫が遊びに来ていて「こんにちはー、おねえ...おばさん」と正直に挨拶されて苦笑した。以前から言われている事だが、日本には女性に対するいい呼称がない。「オバさん」「奥さん」「お母さん」などどれも女にはすこぶる評判が悪い。私の妹は3人の子供の母親だが、アメ横の乾物屋の「オジさん」に「お母さん、安いよ!」と呼びかけられてムッとしていた。


「ホントにお母さんなんだから仕方がないじゃないの」と言うと、「子供と一緒じ

ゃないんだからそう呼ばれたくない」と口をとがらす。


うちの母親も実際孫のいる「おバアちゃん」な訳だが、道で「おバアちゃん」と言われると、知らん顔して通り過ぎる。私も「オバさん」と呼びかけられても絶対振り向かない。血は争えない。

 英語には「ミス」という便利で使い勝手のいい呼称があり、私などもアメリカに

行けば「ミス」か「マム(マダムの略)」と呼ばれ甚だ気分がいい。つい要らぬ物

まで買ってしまったりする。アメリカは、必要とあらばどんどん新語も作ってゆく。

70年代には「ミズ」という偉大な呼称を生み出した。

 名詞の無性化はアメリカではかなり進んでいてベルボーイ、セールスマン、フ
ァイアマン、などはそれぞれベルパーソン、セールスパーソン、ファイアファイターなどと呼ばれて久しい。スチュワーデスもフライトアテンダントと変わり、リメーク版の『サブリナ』でも、ハリソンフォードが年上の企業家に「今は(スチュワーデスではなく)フライトアテンダントと呼ぶんですよ」とさりげなく注意するシーンがあった。ハウスワイフも、家を維持するのは男でも女でも
良いという考えから今ではホームメーカーと無性の名詞となっている。

妻はワイフ、夫はハズバンド、主人などという言葉はない。まことにすっきりして

いていい。

 アメリカのトークショーのバックバンドのマスターが、ホストに「君たちはバンド、それともオーケストラ、何と呼ばれたいの?」と聞かれ、「スイートハートと呼ばれたい」と冗談を言った。ハニーとかベイビーとかアメリカ人は実に独創的な呼称を

考え出したものだ。蜂蜜をどう?と言うつもりでうっかり「ハニー?」なんて言おうものなら喜ぶ男もいるので気をつけなければいけない。

 

携帯の違法増幅器

テーマ:

朝日新聞に「電波を乱す違法増幅器」という記事があった。要約すると携帯での通話がブチッと途切れるケースが増えている、大きな原因は違法な電波の増幅装置である、そうした装置は電波の届きにくい地下で営業する飲食店が設置する場合が多く、利用者が多い地下街では携帯会社がアンテナを設置するか、
費用を払って設置を携帯会社に依頼することもある。正式な装置だと周辺に影響が出ないような特殊な機能がついたものを使うが、市販されている増幅器だと周辺の携帯電話の通話を妨害するという。


滅多に携帯を携帯せず、固定電話と何ら使用状況が変わらない私にとってはいつでもどこでも携帯を使えるようにする事に意味があるとは思えないのでブチッと切れたって私は一向に構わない。が、携帯依存症患者、失礼、携帯電話のヘビーユーザーの方及び携帯4社にとっては由々しきこの状況。


違法な取り付け件数は2003年で85件。実際は東京都内だけで1000件を超える可能性があると総務省は見ている。


実はここからが腹の立つことである。


違法な装置は4社共通で使えるのに対し正規の装置は、提供している携帯会社の電話だけに対応、費用は正規が30万から200万かかるのに違法だと30-50万と割安。このため、違法装置はあとを絶たない、
とある。


それはそうでしょう。


200万のところが50万で済む、しかも4社つければ800万かかるかもしれないところが50万である。非常に誘惑的である。携帯4社は全社対応の増幅装置を共同で開発中だそうだが、どこの会社が維持、管理を行うか、などの問題もあると結んでいる。


いくつか問題点を挙げてみる。


1 違法増幅器はすでに4社対応の物を開発して市販しているのである。どうして携帯4社が先に開発できなかったのか。できなかったはずはない。しなかったのである。なぜか。維持管理の問題もあろうが、消費者の利益を先に考えず、うちの携帯を使いたい客がいるのだからうちの増幅器を付けろという企業の傲慢がそれをさせなかったのである。


ここで私はデジャブに襲われる。そう、ビデオが出回り始めの頃、ソニーはベータ式、他社はVHS式のビデオテープを使っており、互換性はなかった。私はソニーという会社を信頼してベータ式のデッキを買い、従ってテープはすべてベータ式だったのだが、やがてベータ式は淘汰され、私はデッキを買い直し、テープは結局使い物にならず、大きな不利益を被った。


今業界は又DVDで同じ愚を冒しつつあるようだが、消費者が求める物を作らないから違法装置がはびこり、結果的には企業にも損害が及ぶのだ。遵法精神がないのは困るが、消費者のためを考えない企業というのも困り者だ。


消費者が望んでいる物を率先して開発せず、違法装置が増えてからようやく4社共同で開発を進めるなど「どろ縄」の典型である。山本五十六は第二次大戦開戦時に「眠れる獅子を起こしてしまった」とアメリカを評したが、日本の企業は惰眠を貪っている。もっと消費者のニーズに敏感に、儲からないところには手をかけないのでなく、そういうところを率先して開発すべきなのだ。それが引いては企業の利益にもなる。


全く日本の企業体質にはつくづくうんざりさせられる。

ノーモア・ゲイシャ

テーマ:

サムライムービーの次はゲイシャである。1997年に出版された「さゆり」(アーサー・ゴールデン著)を原作にしたハリウッド映画が今年中にも公開されるそうだ。この本はアメリカだけで400万部の売り上げを記録したという。ゲイシャ人気、恐るべし。


内容は、1930年代の京都を舞台に、新人芸妓さゆりがいじめられながらも、売れっ子に成長する姿を描いたもので「きわめて閉鎖的で異質な世界がこれほど自然な説得力をもつことはまれだ」と、ニューヨーカー誌は絶賛しているというが…


ちょっと待った!


いつまでアメリカはハラキリ、ゲイシャにこだわるのか?侍なんてもうとっくにいないのに。芸者なんて存亡の危機にあるというのに。それなのにもぐら叩きみたいにぽこぽことゲイシャ本が出てくる。


現代日本を代表しない人々ばかりにどうしてアメリカ人は興味を持つのか?はっきり言って迷惑である。


日本女性イコール芸者のようなもの、と思い込んでいるアメリカ人は実はけっこう多い。あるニューヨーカーも「うーん、日本人女性を見ると頭の隅っこで『ゲイシャ』と囁く声にが聞こえるね」と告白していた。現代日本女性のイメージにとってはゲイシャは有害な場合が多い。「さゆり」は素晴らしい著書なのかもしれない。が、私の言わんとするのはこういう特殊な女性ばかりを取り上げないで、もっと普通の女性を取り上げてはどうなのか。


話は飛ぶが、スカイプという非常に便利な電話ソフトウェアが出来て世界中の人々と無料で話せるようになった。が、新しい物には問題がつきまとう。ある中近東の国の男性達が日本、韓国、台湾など、従順、大人しいと思われている国の女性達をターゲットにして卑猥な電話攻撃をしかけているのが既によく知られている。私もさっそくそういう国のそういう男達に悩まされたので自衛手段を講じてその国の男性からのコンタクトを受け入れない事にした。するとアメリカに住むその国出身の男がまたそういう目的を持った男だった。これではせっかくアメリカに移住してもアメリカ人には好かれまい。


アジア女性がイージーターゲットとして狙われるのには国際的に日本女性に対する固定観念が定着しているからである。そういう目で見られたくなくて私は海外に出て日本人かと聞かれると「違う、中国人だ」と答える事がある。中国女性はタフだと思われているからである。


「チビクロサンボ」が黒人のイメージを損なうという理由で絶版になったが、ゲイシャ本も日本女性のイメージアップには寄与しない。「ブラインド・デート」という映画にも夫に盲従する白塗りの変な妻が出て、日本の女は従順でバカだというイメージが伝わってくるし、エディ・マーフィーはお笑いのネタとは言え、日本女性は夫の許可なくしては誰とも話す事ができないと茶化されていた。それを信じる外国人がいないとは言えない。エディは好きだし、彼のネタに数%の真実がないとも言えないが、日本女性のイメージ向上の為にもう少し配慮して欲しいと思う。


アメリカ人のゲイシャ好きは、実は彼らの娼婦好き、そのルーツを探れば、マグダラのマリアに辿り着くのではないかと私は密かに考えている。「プリティ・ウーマン」他、娼婦が出てくる映画は数知れない。私には大昔の「赤線地帯」ぐらいしか思い浮かばない。シャーリー・マクレーンが、私ほど娼婦の役を多く演じた女優はいない、とインタビューに答えていた。ちなみに彼女は勇敢(?)にもゲイシャの役も演じている。


ノーモア・ゲイシャ、次回海外でゲイシャについて聞かれたらそう言おう!