つまずいたって、起きればいいよ。

こちらにもよくコメントをくださる、「pass子」さん。
毎日お忙しそうなのに、いつこんな素敵な布バッグを作っていらっしゃるんでしょう!?
今日は、彼女も含めて五人のものづくりの匠たちが
ご自身の作品を展示即売されている「女子五人展」の最終日に顔を出してきました。
会場は三越前駅、コレド室町からほど近い、ギャラリー梅むらです。
かつては喫茶店だったとのことで、昔懐かしい赤いひさしの入り口が当時をしのばせます。

地下に降りていくと、会場には布バッグの他、絵画・陶芸・仏像・革細工・七宝焼のようなアクセサリーなど
いろいろなアートや工芸の技法で作られた作品たちがずらりと!
大変見応えがありました。
いろいろ見てひとしきり悩んだんですが。。。一目惚れした、こちらの可愛いバッグを連れ帰ることに。
不思議の国のアリスの世界観。時計モチーフの飾りも付いてます。

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さて、お昼前にはギャラリーを後にして、成増に移動。
昼下がりからは成増アクトホールにて、「サンシティアンサンブル」という社会人・シニア世代の
器楽アンサンブル団体の演奏会を聴いてきました。

つまずいたって、起きればいいよ。
大学時代の友人、吉元貴弘氏が常任指揮と編曲、指導をしている団体。
私は彼の関わる団は器楽や合唱などいろいろ聴きに行ってる方だと思いますが、こちらの団は
今回初めて聴かせていただきました。

吉元さんのその他の団もそうなんですが、こちらも女性はカラフルなドレスがとても華やか。
ドレスを着て演奏会に出る機会を持つ、って人生に潤いが生まれるんですよねー。

プログラムはクラシック・ポピュラー・オペラ名曲集とこれまた盛りだくさん。
まず驚いたのが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を全楽章やっちゃうこと。
しかも1楽章の提示部終えたらちゃんとリピートも!!!
弦楽器がかなり弾ける方が多くて、音楽の骨組みがしっかりしている感じです。
こういう趣味のアンサンブルならではの楽器、マンドリンが
伸ばすフレーズにきらめくようなつぶつぶ感を添えてくれて、原曲にはない味わい。
終楽章は快速なテンポで颯爽と駆け抜けました!

2部のポピュラーステージでは
要所要所に現れる、色々な楽器のソロ的な部分が、どれも堂々と輝かしく
自分の演奏に誇りを持って発表に臨んでいる気概が伝わってくるようです。

オペラ座の怪人の中間部クラリネットのソロは甘い音色が心を打ちます。
リベルタンゴの冒頭、チェロでのメロディ。これは待ち望んだ音色で心底すっきりしました。
そしてアコーディオンのような音色のキーボードは全体を引き締めるメリハリのある演奏。
ピアノソロも華やかで美しかったです。
ライムライト、ハープの音色のキーボード、グリッサンドが音楽に色鮮やかさを添えてます。
ひまわり、冒頭のピアノソロが哀しみを帯びた情感あふれる名演です。
後半に差し掛かって、心の揺れを表すかのようなクレッシェンドディミヌエンドが、聴く人の心をぎゅっとつかむのです。
タイムトゥセイグッバイ、サビ前とサビの部分のフルートのオブリガートがなんとも美しいですね。

ここまでで普通の演奏会なら終わりでもいいかも、ってぐらい中身が濃い。
が、ここじゃ終わらないのが吉元流!
休憩の後はオペラ名曲集のステージです。

吉元さんの楽曲への愛がこのステージでは半端ないと思われるので。。。

きっと彼の思い入れたっぷりの指導に、「オペラっていいもんだなぁ」と
これらの曲の魅力を再認識されたことと思います。
椿姫の乾杯の歌は、よくある「ブンチャッチャ」から始まる編曲じゃない。
その前のところもきっちりやる、とか。
チェロの美しい音色をバリトンの歌声になぞらえて、タンホイザーの「夕星の歌」を聴けるとは。
ヴォルフラムの思いを美しく歌いきった、チェリストさん素晴らしかったです。とても歌心を感じる演奏でした。
音色は控えめな艶があってこの曲の雰囲気にピタッとはまるんですね。
だったん人の踊り、中間部の音の厚みはどうやって作っているのでしょうね、キーボードで低音金管の音色を出しているのかな。
ホフマンの舟歌、弦のトリルがながーーーーく続くところ、心が折れずに(汗)美しい音色をキープしていてすごい!
トゥーランドット・だれも寝てはならぬは、テノールの歌声をヴァイオリンソロに。
音域のイメージは違いますが、原曲の良さを生かしながらヴァイオリン奏者が存分に活躍出来る
華やかで美しい編曲とソリストの健闘に、聴いていてジーンと来ました。
そしてラストは、カルメンのジプシーの歌です。
冒頭から原曲にかなり近い響きが表現されていてはっと心を動かされます。
かなりゆったりめのテンポから初めて、リタルダンドのあと少ーーーしずつ巻いてテンポをあげていくのが
たまらなくスリリングであります。
3コーラス目からググッとテンポアップ、テンションも最高潮に!
最後は鬼のような(汗)プレストで走り抜けました。おつかれさまでした!!

アンコールは団員さんのクールダウンも兼ねているのかな、バッハ/グノーのアヴェマリア。
変ホ長調って心が安らぐのね。
所々見え隠れするオブリガートは原曲にはないもので、新しい魅力を感じます。

今日の演奏会に至るまでに、きっといろいろな思いを持って練習に励んでこられたのでしょう。
アマチュアの演奏会の素敵なところは、そういう演奏者の思いが、音楽って言う器を借りて
聴く人の心に(決して重たくはない感じで)舞い降りてくる感覚があるっていう点ではないかな、と
私はいつも思います。

吉元さんも、団員のみなさんも汗だくになって渾身の演奏を聴かせて下さって
本当にありがとうございました。
明日から、また自分も色々な場面で頑張らなきゃな、って元気になりました。

今日は音楽以外のアートから、そして音楽からも、並ならぬエネルギーを
全身に浴びることができた気がします。

つまずいたって、起きればいいよ。

今日、ギャラリーのみなさんと吉元さんには、和菓子を作って持参しました。
紫陽花の生菓子を乗せた、抹茶水ようかん。
この夏も和菓子研究して行こうと思います!

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