「キングダム・オブ・ヘブン」を見ました。

リードリー・スコットが、「ロード・オブ・ザ・リング」を見て、「俺だったら、こうやってやる」的な快作でした。


①俳優はイギリス人が主力だから、史劇はお手のもの。

最後に、リチャード獅子王が出てきたのは、ご愛嬌。イギリスでは大うけだろう。

②エバ・グリーンは、なかなかいいよ。

乗馬がうまい。日本の女優では、あれほどの乗馬はこなせまい。


欧米系の映画は、時として、政治的なメッセージを孕みます。

リチャード・ギアの「レッド・コーナー」やブラビの「セブンイヤーズ・イン・チベット」の例を察してください。

この映画は、忖度するに、中東へのメッセージなのかな。

好戦的な新しいエルサレム王が、サラディンに大負けして、裸で、後ろ向きでロバの乗せられるのは、サダム・フセインの姿でしょうし、サラディンの英雄たるゆえんをきちんと表現している。

どうぞ、お楽しみください。


(追記)シネコンに、ネットで、席を予約していってきました。ロンドン郊外のシネコンと同じシステム。やっと日本でもーー。

チャン・ツイの新作(鈴木清順)のポスターが張ってあった。--ちょっと痛ましい。