今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。


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2004年 アメリカ、イギリス
監督: ジョエル・シューマッカー
脚本: ジョエル・シューマッカー / アンドリュー・ロイド・ウェバー
音楽: アンドリュー・ロイド・ウェバー
原題: The Phantom of The Opera
原作: ガストン・ルルー著 『The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)』 
 
 
まだまだ終わらない、秋のミュージカル祭り。開幕早々に観ようと思っていたら、何故か本編ディスクだけ行方不明になってしまっていたこちら。新しく買い直しました(T_T)。コレクターズ・エディションBoxの特典ディスクはあるので、本編だけのシンプル版、せめてもの悔し紛れにBluerayで。いいの、DVDレンタルばりに観まくったし、これからもまた何度も観直すこと間違いない大好きな映画だから・・・映画館1回分より安くかえたし、いいの。いいの・・・(ノД`)・゜・。
 
 
果たして今更あらすじの説明なんているのでしょうか。というほどにあまりにも有名な作品。天才アンドリュー・ロイド・ウェバーが、最愛の奥さまサラ・ブライトマンの為に書き上げた1986年発表のミュージカルの、満を持しての映画化。幼い頃に親を亡くしオペラ座の寄宿学校に引き取られたみなしごの少女クリスティーヌ(エミー・ロッサム)が、その美声を見込まれて不思議な声の主(クリスティーヌは天国へ行った父親がよこした「音楽の天使」だと信じている)によってレッスンを受け、バレエの群舞からプリマドンナへと抜擢され、しかも幼馴染の伯爵と再会して婚約するシンデレラ・ストーリーと、オペラ座に棲んでいると言われている「怪人(ファントム/オペラ・ゴースト)」による怪事件のミステリー、それにファントムの孤独と悲恋の物語。美しいゴシックの世界(*'ω'*)。
 
オープニングはモノクロで、廃墟となったオペラ座での縁の品々のオークション風景。曰くつきのシャンデリアが披露されると同時にオーバチュアが鳴り響き埃をかぶった劇場の設備に色が付きかつての荘厳な姿が甦っていくシーンは何度観ても身震いします。そして、”あの事件”に関わる過去の回想シーンが始まります。そういえば、”現在”がモノクロで過去がフルカラーで表現される手法はチャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」にも通じますね。
 
 
鉄くず業で成功を収めたフィルマン(キーラン・ハインズ)とアンドレ(サイモン・キャロウ)はオペラ座の新しい支配人に就任し意気揚々。新しいパトロンになる予定のラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)へのお披露目も兼ねた新体制でのオープニング公演のリハーサルを訪れるものの、早速我が儘なプリマドンナのカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)のご機嫌取りに翻弄させられます。ミミー・ドライヴァーの高慢ちきナリキリっぷりと、オロオロオタオタ振り回される新人支配人コンビの様子がコミカルで楽しい( *´艸`)。そして、支配人コンビのうち背の高い方(キーラン・ハインズ)が、毎回、生瀬勝久さんとイメージ被って見えてしまうワタクシです(笑)。
 
 
リハーサル中の事故でブチ切れたカルロッタが降板し、困り果てたところに寄宿学校の責任者マダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)の進言でクリスティーヌを代役に大抜擢したところ舞台は大成功。満足するファントムですがクリスティーヌに気が付いたラウルが彼女に急接近で頭に血が上り、とうとうクリスティーヌの前に姿を現して秘密の隠れ家へと連れていってしまいます。クリスティーヌは「音楽の天使」だと思っていたものの正体が恐ろしいオペラ座の怪人だと知り、そしてファントムとラウルの恋のライバル関係成立。
 
 
思えば、中学の時の校外授業で鑑賞したのが「オペラ座の怪人」でした。どんなキャストだったのか忘れてしまいましたが・・・。その後、大人になってから劇団四季バージョンも観たし、ロンドン・キャストの来日公演も観ました。ミュージカル産みの親のアンドリュー・ロイド・ウェバーが手掛けた映画だから世界観はそのまま継承し、尚且つ映画ならではの追加シーン(墓地でのラウルとファントムの対決シーンとか)や演出もあって息を呑むばかり。
 
なんて豪華で恐らくお金のかかった映画だろうか・・・と思っていたのですがメイキング映像でアンドリュー・ロイドウェーバーは「低予算で良い映画ができた」と満足げに語っていました。”低予算”のレベルがどの程度のものなのかわからないものの、ビックリ。Σ(・ω・ノ)ノ!ファントムの隠れ家にボートで向かう、そして有名な「The Phantom of The Opera」の曲が流れるシーンも幻想的で素晴らしいです。そして、そうなんですよ!(何が?)この映画の一番の成功の元はファントムなんです!(個人的意見です(笑))
 
 
ラウルとクリスティーヌのカップルと、ファントム。この3人は何が何でも絶対に、歌唱力がないとダメだというのがロイドウェーバーの絶対譲れなかった点。エミー・ブロッサムは幼い頃からオペラを学んでいて7歳からメトロポリタン歌劇場やカーネギー・ホールの舞台に立っていたし、パトリック・ウィルソンも王子様役がピッタリな風貌に加えてブロードウェイの舞台で鍛え上げた、ロイドウェーバーも称賛するテノールの歌声の持ち主。この2人に引けを取らず、しかも「ロック調の歌声を持ち」「ラフで危険な香り」が漂う、並大抵をずっと上回る役者が熱望されました。
 
 
そして白羽の矢がたったのが、「ドラキュリア」での演技がジョエル・シューマッカーに印象を残したジェラルド・バトラー。歌の訓練、まったくの未経験なのに4回ボイストレーニングを受けただけでロイドウェーバーのオーディションを受けて見事合格!まさに「ロックの調べ」を含んだ、哀愁と孤独と激しい情熱を抱えた美しくも繊細なファントムが誕生。普段は「トゥーム・レイダー」とか「キング・オブ・エジプト」でのような自意識過剰なマッチョ色男な役が多い彼にこんな引き出しがあったなんて!
 
このファントムでジェラルド・バトラーの美しさと才能の奥深さに衝撃を受けて、以来大ファン。ファントム的役を熱望しているんですけれどもね~。なかなかどうして、分りやすい需要ばかり多いようで残念・・・勿体ない・・・。とにかく、これ、本当にジェラルド・バトラー?!と思うくらいの素晴らしいファントムです。彼のファントムが好きすぎて、映画キャストのサントラCDをわざわざ買ったほど。確かに、ラウルの歌声も素晴らしいのですが、ジェラルド・バトラーのファントムの前ではすっかりかすんじゃってしまいます(*'ω'*)。
 
 
ファントムの歌う曲は情熱的で哀しく感性が揺さぶられるものばかりですが、ファントムの隠れ家で目を覚ましたクリスティーヌが油断したファントムの仮面を剥ぎ、醜い姿を見られたことに動揺し怒りをぶつけたあと、クリスティーヌに向かってすがるように切なく「私へ対する恐怖はいずれ愛に変わる」「モンスターの姿の背後に人間の心があることをきっと知るはず」と歌う個所はこの作品で一番切なく大好きな箇所です。ごく短くて、独立した一曲としてはあまり扱われないのですが・・・「Stranger Than You Dream It」という歌の歌詞の一部をご紹介。
 
Stranger than you dreamt it
Can you even dare to look, or bear to think of me
This loathesome gargoyle
Who burns in hell, But secretly yearns for heaven
Secretly, secretly...
 
この、ジェラルド・バトラーが歌う「Secretly, secretly...」の部分が余りにも切なくて、いつまでもいつまでも耳に残ります。短いシーンですが、この部分だけ続けて10回以上巻き戻して再生したことも(笑)。
 
 
もう一つのお気に入りは、ファントムがクリスティーヌのために書き下ろした新作オペラの中で、役者とすり替わったファントムとクリスティーヌがデュエットする「Point of No Return」。このシーンの演出も炎と赤と黒で、物凄くドラマチックで情熱的。ラウルとの夢のような優しい恋に惹かれながらも、そしてファントムの行為を怖れて憎悪しながらも本能的に惹かれてしまうクリスティーヌの葛藤が描かれるシーン。
 
 
もう一つ、映画ならではの壮麗さで見応えのある美しいシーンが、仮面舞踏会のシーン。白と黒とゴールドで統一された、豪華絢爛なシーン。全部で120人ものエキストラが出演!舞台ではそうはいきませんからねぇ・・・以前観た舞台では、動かないマネキンが沢山おかれていましたが、まぁ仕方ないですよね^^;。エキストラといっても手を抜かず、イギリス中から選りすぐりのダンサー達が選ばれています。顔も出ないし役名もないエキストラですが・・・素人が見てもダンスのテクニックは相当で、本当に圧倒されます。
 
特に、1人際立って上手いダンサーが・・・この写真↑でも前列センターにいますが、明らかに他のダンサーよりさらに動きのキレと優雅さが違います!皆同じような仮面だし特に男性はタキシードなのに、絶対に彼だけ見分けがつきます。ごく一瞬ですがソロで踊るところもあって、やっぱり120人の中でも実際トップの実力なんだろうなと思うのですが・・・私にとって、ジェラルド・バトラーと、この名も知らないダンサーが一生忘れられない作品です。
 
 
もう1人、この映画でのお気に入りキャストはマダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)。メイキング映像で監督のジョエル・シューマッカーも絶賛していましたが、ファントムにとって重要な曰くのある、オペラ座の秘密を色々と知っていそうな厳格で思いやり深いマダム・ジリーの存在感が、すごくいいんです。彼女の娘でクリスティーヌと同じ見習いバレエ・ダンサーのメグ(ジェニファー・エリソン)も、バランス良かったです。
 
1986年にミュージカルが完成し、1989年にはワーナーが映画化権を獲得して、アンドリュー・ロイドウェーバーとジョエル・シューマッカーが製作準備に取り掛かったものの様々な事情で延期が続き、途中で頓挫状態になり、結局14年後の2002年にロイドウェーバーがワーナーから映画化権を買い取ってようやく再始動されたプロジェクト。当初は舞台と同じマイケル・クロフォードとサラ・ブライトマン主演の予定でしたが、予定延期が続いた間に残念ながらサラ・ブライトマンとロイドウェーバーが離婚してしまったり時間が経ちすぎてキャスティングを最初から考え直さなければならなくなったそうですが、まさに満を持しての映画化、なるべくして決まった見事なキャスティングだと思います。
 
メイキング映像の中で、ロンドンでのプレミア・ナイトでのインタビューに答えているアンドリュー・ロイドウェーバーが、オープン前の劇場に大勢の観客が並んでいて、その中にいた若者が「舞台を観に行きたいけれどお金がないから中々観に行けないのが残念だったけれど、映画なら学生の自分でもやっと観ることができる。映画にしてくれて本当にありがとう!」と嬉しそうに声をかけてくれた、と語っているシーンが印象的でした。
 
本当に。こうしてDVDやBluerayで、私も落ち込んだ時や人生が上手くいかないと感じていた時、悲しいことがあった時、優雅な気分でリラックスしたい時、何度も何度も数えきれない程お世話になっています。映画もミュージカルも偉大です。そしてアンドリュー・ロイドウェーバーは地球の宝物だし、ジェラルド・バトラーのファントムも奇跡。私の生涯ベストにずっと入り続けるに違いない作品のひとつです^^。
 
では最後は映画のシーンと共に名曲をお楽しみください^^。まずは何といってコレでしょう、のメインテーマ曲「The Phantom of The Opera (オペラ座の怪人)」をクリスティーヌとファントムのデュエットバージョンで。次はブログ本文にもご紹介しましたが私が一番大好きなファントムの”Secretly, secretly...”の囁きを何度でも堪能できるよう、クリスティーヌの「I Remenber」からファントムの「Stranger Than You Dream It」までの流れを。続いて本編中最も見応えのあるシーンのひとつである仮面舞踏会のシーンから「Massquerade(マスカレード)」も。階段の踊り場部分で短いソロパートがあるダンサーの際だって美しいダンスにご注目っください(*'ω'*)。そして最後は劇中劇からクリスティーヌとファントムの美しく情熱的なデュエット「Point of No Return」でドキドキ酔いしれていただければと。
 
アンドリュー・ロイドウェーバー作品は一曲も無駄な曲がない、全てが最高に美しい名曲なので全曲紹介したいところですが・・・私のファントム偏愛が前面に出た選曲になってしまいましたが^^;・・・個人のブログだもの、いいですよね(苦笑)。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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