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こんにちは。パーソナルコーチの上田あきこです。

今日から11月がはじまりますね。
今年もあと2ヶ月。
どんな年末を迎えたいですか?

昨日、本当にあった、女の子とお母さんの話の
前編をご紹介しました。
今日は、後編をお伝えしますね。

前編をお読みでない方は、ぜひこちらから先に
お読みいただいければと思います。

黄色い花昨日の記事(前編)はこちら です。


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その日の夕方、女の子はお家に帰ると、
目を真っ赤にして、台所にいるママに
ただいまも言わずに、階段を駆け上がりました。

ドアをばたんと閉めると、
また、次から次へと涙が溢れだしました。


ずっとずっと泣いて、もう涙が枯れるくらい泣いた頃、
こんこん、とドアを叩く音がしました。

ドアの向こうから、パパの声がしました。

「○○ちゃん、パパだよ。ちょっと話、しようか。
部屋に入ってもいいかな。」

「・・・。いいよ。」

女の子は、息継ぎができないくらい、
顔を真っ赤にして、パパに言いました。

「・・・ねえ、なんでママの顔は、あんななの?

私のママだけ、なんであんな顔なの?

今日、ママが学校に来て、みんな、
おばけが来たって言ってたんだよ。

絶対学校に来ないでって
あんなに言ったのに、ひどいよ!

ママなんて、大嫌いだよ!」


女の子のママは、昔、大きなやけどをして、
顔の半分が、今でもやけどの後が残って、
ごつごつとケロイドのようになっているのです。

だから、女の子は、大好きな友だちにも、
学校のみんなにも、そんなママのことを
絶対に知られたくなかったのです。


パパは、悲しそうな顔をして、
一度深く、息を吐き出しました。

そして、話始めました。


「○○ちゃん。
これからパパがお話することは、とても大事なことなんだ。
ママには、絶対に○○ちゃんには話さないでって
言われているけど、パパは、今日、お話しようと思うんだ。
聞いてくれるかな?」

「・・・うん。」

「○○ちゃんが、まだ小さい赤ちゃんだった頃にね、
パパたちのお家が、火事になったんだ。
その時、パパはお仕事に行っていてね。
お家には、ママと、○○ちゃんと、二人だけだったんだ。

みるみるうちに火が拡がってね。

その時、ママは一階にいてね。
2階にいる○○ちゃんを助けるために、
火の中に飛び込んだんだ。

熱い火の中に飛び込んで、○○ちゃんを
抱きかかえてじっとしているところを、
消防署の人が、助けてくれたんだよ。

ママはね、その時に、
顔にやけどをしたんだよ。」

「・・・・!」

涙が枯れたと思っていた女の子の目頭から、
熱い涙が溢れ出しました。

熱い涙が頬を伝うのを感じながら、
女の子は思いました。

「ママ・・・
ママは、火の中に飛び込んだとき、
どんなに熱かったんだろう・・・」

パパが言いました。

「ママにとってはね、○○ちゃんが
 ママの命よりも、体よりも、
 何よりも、大事なんだよ。」

女の子は、もう体が熱くなって、
頭が真っ白になって、部屋を飛び出して、
急いで階段を駆け下りました。

キッチンの奥に、ママの背中が見えました。

そして、女の子は、ママに抱きつきました。

ママの背中から、あたたかさがじいんと伝わりました。

振り返ったママの笑顔は、やさしくて、あたたかくて、
女の子が大好きな、いつものママの笑顔でした。


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もしもあなたが
愛されていないと感じていたり、
お父様やお母様に対して、
どうしても許せないことが今あるとしても、
きっとご両親は、あなたのためなら
火の中に、飛び込むと思うのです。

なぜなら、あなたはご両親にとって、
世界でたった一人の、大切な存在だからです。

そのことを、いつでも忘れないでほしいのです。

そして、一瞬たりとも、
ご両親は、そのことを忘れることはないのです。


とても長くなりましたが、
お読み頂きありがとうござました。

あぁ、ずいぶん長かったけど、読んでよかった・・・と
思ったかたはクリックいただけるとうれしいです。

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