11/12/20の市況

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駅の構内では、きょうも年賀はがきを売る人がいる。
単純に「年の瀬だなぁ」としか思わない人はガラパゴスだ。


そもそも、年賀はがきを必死こいて売るようになったのは、ここ数年のことだ。
そう、小泉純一郎が内閣総理大臣当時、強硬として構わないくらい強烈に推し進めた郵政民営化が生んだものだ。郵政省時代は、日本郵政公社時代はやっていなかった。それが政府100%出資とは言え株式会社化されたのでやらざるを得なくなってしまっただけ。


売上枚数を落とさないために、主要駅はおろか、人通りが多い店先にも販売用の仮設棚が設けられるようになった。必死なのは分かるが、それに見合う売上が立つのだろうか…
平成二十四年年賀はがきについては、そうなるだろうの論調で書くしかないが、年明けの松が取れるまでは棚が出されるものと予測できてしまう。


お年玉付きの年賀はがきは、自分がまだガキンチョのころは早く買わないと品切れになるものだった。だが、今では叩き売られる有様。変われば変わるもんだ。


そもそも論になってしまうが、年賀はがきに限らず、封書やはがきの信書類取り扱い数は、IT各種によって激減したはず。
第一波はファックスの普及だった。郵便より格段に早く送れる他、多くの場合で「郵便料金>電話料金」となるため、放送局への投稿とか、リクエストのようなものはそちらを使うように変わった。
第二波は電子メールだ。こちらはわざわざ語りますまい。


そのほか、企業の経費削減、虚礼廃止の動きが社員にも広がったところに、個人情報保護ということで、社員に住所録を配らなくなったのも大きい。虚礼廃止×個人情報保護×電子メールのトリプルで、年賀はがきに手が伸びなくなってしまった。企業のお話は、官公庁や学校でも似たようなもんだ。


年賀はがきを書かないなんて…とおっしゃられる御仁がいないではないが、今では「年賀はがき」じゃなくても構わないって感じ。今では電子メール程度で十分でしょう。


年賀はがきの件は、「メディアの変遷」「経費削減」「個人情報保護」それぞれでじっくり書けてしまうが、それを書いていてはやっていられなくなるのでここまで。


需要減少に対し、供給減少が追いついていないので、「局員ノルマの増大」「金券屋への転売急増」などなど歪みがそこいらじゅうに露見している。そもそも論になってしまうが、金券屋では46円で買える平成24年年賀はがきを、50円出して郵便局で買うか? 金券屋が生活圏にあるような人は、そんなバカなことなどしない。金券ショップが集積する東京神田、新橋あたりでは郵便局で買うなんて、ナンセンスだ。


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そもそも、郵便事業というものは、ITによって業務縮小に追い込まれてしまったのである。
封書・はがきは上述の通りだ。


郵政事業の収益の一つに「記念切手」もあるが、プリンターの普及や、画像デジタル化の進展によって印刷物への価値が下がってしまったのに伴い、魅力が低下してしまい、コレクターズアイテムとして成り立ちにくくなってしまった。かつては小国が収入を得るために、コレクターが多数いる国に媚を売ったとしか思えないような切手を発行したなんて事が多くあったが、今では考えにくいはず。
でも、日本郵政は今でも「コレクターズアイテム」と思っているフシあり。「AKB48が切手になった!」なんて出してしまう意識があるようだが、収集家にはそんな意識などあろうはずもない。
「東海道新幹線開業」「日本万国博覧会」「東京・札幌・長野オリンピック」などと同列に扱われた日にゃあ、目も当てられません。
夏目漱石、野口英世、福沢諭吉、新渡戸稲造、樋口一葉、森鴎外、正岡子規、川端康成、古賀政男、司馬遼太郎、美空ひばり…などと同列、失礼だ!

そもそも、10平方センチメートル程度の切手ぐらいなら、A1サイズのポスターを選びますって。


「ドラえもん切手」を買ってしまった情けない過去があるなんて、ほっといてくれ。おうまさんの「第50回日本ダービー」、ジャイアントパンダの「上野動物園開設100周年」のどうぶつきってまである始末。それもシートで…さすがに、にんげんの「AKB48」はありませんが。


日本郵政には、ゆうちょ、かんぽの金融事業もあるので、郵便事業の惨状は目立っていないように思えるが、ゆうちょ・かんぽの窓口にやってくる客層を見ると、「小口なのに手間ばっかり掛かる」上に、「体がいうこと利かなくなったお年寄り比率が高い」と、儲からない人ばかりなのでこれまた厳しい。預け入れ制限が事実上ないお近くの信用金庫よりも、預け入れ制限1000万円が厳然として存在するゆうちょの方が、1人あたりの取引単位が小さいと推定できてしまうので、コスパが悪いのはわかるが。
財務省から引き受けさせられた復興国債やら、証券会社の口車に乗せられ取り扱わされる投資信託やら…郵便局員にお仕着せの販売教育を施しても追いつかない世界にまで、手を出さざるを得ない現実まである。


結局、ジリ貧やん。抜本改革せにゃあどうにもならん。


郵便局の窓口は、原則順番通りに客対応を行うもの。原則はそれでいい。だが、臨機応変さが見られない。いわゆる"CS"とやらで、丁寧に対応しようとするのはわかるが、一人一人に順番で丁寧に対応して行ったら、「待たせるな」と怒りを買うしかないような事態が起きていることに対応しようとしない。
何十分も掛かるかんぽ契約云々と、2・3分で片付く郵便振替を「順番通り」にやるんじゃねぇ!
この程度のことは、まともな郵便局員なら気がつくはずだが、お上の指導でできないと考えられてしまう。
ここまで行かなくても、「制限速度をバカ正直に守る車のせいで大渋滞」に似たケースはザラにある。急ぐ必要のない人(お年寄りの場合が多い)がトロトロと手続きをやる事に対し、その人を後回しにすることなく、急いでいるかもしれない後続の待ち人をほったらかすふざけた対応をするところも散見される。この手のケースに直面したとき、どうして「お急ぎでなければ後の客を」と言えないのか? 「業務マニュアルにないからできない」とほざくんだろうが、客対応を履き違えている。
小口の客しか来ない郵便局に、VIP待遇の客などやってくるはずもないので、客対応の根本が間違っているようにすら思えてしまう。


この手の間違ったワークフローがいっぱいあるように思えてしまう。年賀はがきの件も、根本が間違っているように思えてならない。駅で年賀はがきを売る郵便局員の姿に、悲しい現実をダブらせてしまうのでした。


◇ ◇ ◇


今日の東京株式市場は、株価指数を見る限りでは「小せぇ男がくたばったぐらいでジタバタするな」の買戻しの流れのように見えるが、イマイチ焦点が合わない流れだった。
細かい話はできるが、集めてみたらチンプンカンプン。そんだけ。


売買金額が2008年12月26日以来の低水準ときてしまったのだから、チンプンカンプンな中身になっても仕方がない。


日経平均 8,336.48 △40.36
TOPIX 718.49 △2.11
JASDAQ 47.70 △0.22


花王が久しぶりに2000円あたりの湿地帯から抜け出した(2021△14)とか、オリンパスが三井住友銀行をメインバンクにするところを中心に第三者割当増資をして上場維持を図るからドカ上げ・ストップ高した(1065△150)とか…バラバラな事を書けない事はないが、言葉が続かない。事象を並べてみるとトンチンカンな集合となってしまうことしきり。


決まり文句のようになってしまった「日銀ETF」「年金基金」のヘタクソお買い上げ? それが堂々と頭をよぎる始末。火曜日はヘタクソの気配が目立つので、これで間違いないだろう。


よくわからない、方向感が見出しにくい流れであったことは確かだ。
湿地帯を抜け出すとか、ドカ上げとかの事象は、ヘタクソが弄った結果に過ぎない。


今日のカキコは以上です。

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