茶道と日本のたしなみ@東京・銀座

初心者向けに立礼(椅子席)で茶の湯クラスを銀座や東京駅周辺にて開催。
講座のこと、茶道のこと、季節のこと、知っておきたい日本文化のたしなみ、
美術館鑑賞の感想など。


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(「清風拂名月」直虎14話に出てきたそうです。ウサギの香合を添えてみました)
9月9日重陽の節供当日に、菊の節供・月見の膳を開催させていただきました。
 
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2か月ぶりの訪問。この家具類も素敵!
 
皆様にお座りいただくテーブルの中央には、菊の花のアレンジ。
着せ綿にちなんで、綿が被せてありました。かわいいですよね。
これなら、お家で手軽に楽しめそうでしょう?
 
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花を挟んで両脇に茶器を。そして、江戸時代の風習「後の雛」にちなんで
雛人形を飾りました。
 
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ウェルカムドリンクは、炭酸水に菊の花びらを浮かべて。
平安時代より、重陽の節句に開催されていた菊の宴で飲まれていた
「菊酒」にちなんでいます。グラスは、シャンパングラスでアザミの模様。
形自体もアザミにちなんでいます。
 
青山さんによると、シャンパングラスといえば、現在フルート型で供されることが
多いのですがこれは、最近のこと。泡がきれいに立ち上るよう、底にカットが入っているそうです。
以前は、炭酸を飛ばしげっぷを防ぐために、上記のようなテラー型だったとか。
(げっぷのタブーは日本よりヨーロッパの方が厳しいですものね。)
 
 
炭酸のシュワシュワが、この日の暑さをスッと冷ましてくれるようでした。
少し甘かったので、何か味が付いていたのかもしれませんね。
 
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そして、お膳はこちら。スタッフMさん手作りの飾り寿司。
菊水とお月見です。お吸い物のふたを開けてびっくり。お団子がここに。
そして、ウサギもいます!!!
 
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器の繊細な絵柄にうっとり。
スダチも入っていて、さっぱりしたお味でした。
 
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こちらは、大正時代のガラスだそうで、お店のSさんの私物。
割り山椒を思わせますよね。
オパールセントガラスなので色がムーンストーンみたい、
と、お月見に掛けて使ってくださったとか。
 
皆さんで、早速頂きます。お懐紙使いがすっかり板についている方も
いらして、さすが!と。
 
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お召し上がりいただきながら、菊の節句についての歴史や、一般に広まった
江戸時代の様子、現在の宮中でのお月見の様子や桂離宮のこと等
色々ご紹介しました。
 
ご参加の方の中に、名古屋の方がいらして、お月見団子のお話に。
3日間限定で販売されるそうですが、東京のものとも、関西のものとも
違うものだそうで、その形にびっくり。ほんのり甘くておいしいのだそうです!
東京でも手に入らないかなぁ?名古屋にその時期行ったら購入してきたいね、など
楽しくおしゃべり^^

そして、主菓子です。鶴屋吉信の「御園菊」。器は、まだ暑いので、ガラスが混ざりました。
 
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菊の露を思わせますね。ちなみに、お店の片隅には
見事な菊が活けられていました。
 
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左右対称のシンメトリーが通常だった西洋。
この1つ枝からアシンメトリーに描かれた構図は、まさにジャポニズム、
日本の影響なのだそうです。
 
茶器もオールドバカラで。中央には15弁の菊が彫られています。
右は、私が持参した菊唐草の棗です。2服点てるので、皆様には両方をお使いいただきました。
 
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お干菓子は、亀屋良長のもの。櫻さんが京都出張の折りに
買ってきてくれました。箱と中身が美しいので、一旦このまま皆様に
お目に掛けましょう、ということになり、お披露目しました。
 
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お盆は、シルバーのフラワー型のートレイです。
 
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櫻さんが盛り付けてくださって、こんな風に。金平糖が露のイメージ。
淡い色味が何とも言えず素敵でした。
下の裂地は、見事な菊の柄の帯。テーブルセンターに使われていました。
 
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先に説明しながらデモンストレーションを行って、お茶碗の作法を練習して
各自点てていただきます。お湯はシルバーのポットで。
 
ご参加の皆様には「知っているだけで、自信になります。」「すごく楽しかったです。」
「良く知っているな、勉強されているなと分かりました。」などご感想をいただきました。
 
どうぞ皆さん、お家でも楽しんでくださいね!旧暦の重陽の節供は来月ですし、
お月見も控えておりますから!
 
お節句のことも、茶道のことも、調べればある程度わかることです。
それをただ「知っているだけ」にせず、実際に足を運んで体験してくださる事が
素晴らしく思え、また、私自身のやりがいや、もっと学ぼう、という活力になっていきました。
 
そして、年々重みを増してしまう
「あぁ、今年も何もしないで過ぎちゃった(TT)」という徒労感。
 
今回のお節句シリーズを通して、行事を織り込むことで
新鮮さが戻ってきて、リフレッシュできました。
私の方こそ、このシリーズで理解がまし、新発見もあり
学ぶことが多かったです。
 
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最後に青山さんと。今年もお世話になり、ありがとうございました。
来年は、日本文化を知るうえで、知っておきたい土地を取り上げ
日本文化とその土地の茶道にまつわるお話をご紹介するシリーズとなります。
 
ご参加の皆様、お店の皆様、1年ありがとうございました。
 
 

 

 

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7/8(土)に横浜・青葉台のアンティークスヴィオレッタさんにて

和のアフタヌーンティースタイルで七夕の節供 笹の膳を開催させていただきました。

ご報告記事です。

 

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テーブルには天の川が。美しいラリックの水盤に浮かべられたのは、梶の葉。
もっと近づいてみましょう。
まさに乞巧奠(きこうでん、きっこうでん)!

 

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その昔、貴族たちは星や月を眺めるのに空を見上げるのではなく
盥に水を張って、空を映して眺めていました。
七夕の節供・乞巧奠(きこうでん、きっこうでん)の設えでは星を見るため
角盥(つのだらい)に梶の葉を浮かべています。

星が写りこんだら、まさに、こんな景色。お家でも出来そうでしょう?
 
七夕について、風習や由来をご説明すると
皆様からも歓声が沸き起こり、とても喜んでいただけました。

ヴィオレッタさんには、画像付きの資料を送り、
梶の葉は水に浮かべてほしいとお願いをしただけなのに・・・
さすがですよね。
 
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今回は、「清流無間断(せいりゅうかんだんなし)」を掛けました。
天の川、ということで清流をイメージ。

清流は常に流れて、連綿と続いてく・・・ そのような意味なのですが 
季節に関係なく掛けられる文言でもあります。
表千家家元では、職家さんが代替わりをした時、披露の席で掛けられるものです。

七夕づくしの店内には、笹もありました。皆さんで願い事を書いていただいて。
ちなみに、この風習は江戸時代から。
それこそ平安時代に、梶の葉に天皇が和歌を書いていたことに由来します。

そんなお話もご紹介しました。

 

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今回は梶の葉を、築地から送ってもらいました。私も実物を見るのは初めて^^;
皆様にも1枚づつお持ち帰りいただきました。
 
同じく梶の葉を描いたお茶碗をお持ちしたので、並べてみました。
 
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薄茶器はオールドバカラ。中心には菊の紋が入っています。
 


茶杓は乗るのですが、何となくはばかられてご紋をよけて載せました。

さて、お膳をご紹介しましょう。今回は、こんなにカラフルで
目からも元気をもらえそうな押し寿司。
お店のスタッフ、みほさんのお手製なのです!

 

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毎回その美しさとお味のおいしさに驚かされます。
古代米を混ぜたご飯に、アボカドがとりあわせられ
コクがあってふくよかなお味。ミニトマトがさっぱり。
 
オレンジとドライトマト、その下に水抜きしたお豆腐がのった
お寿司も、爽やかが口いっぱいに広がります。
 
そして今回は七夕にちなみ、お吸い物はお素麺で。
スイカが乗りました。

 

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グラスは、バカラのミケランジェロ。今はもう作られていません。
美味しいお出汁は冷たく冷やされて、薄い人参はお星様。
上に載っている小さなスイカは仕掛けがあって、実の赤い部分は、明太子。
これをお素麺のお出汁に溶かし込むと、またお味が変わって美味しくなります。

和食のお店でも味わえないのでは?という、工夫と美味しさ!
 
一人分はこんな感じ。制作秘話はこちらをどうぞ→***

 

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七夕はなぜ「たなばた」と読むのか、乞巧奠とは?
宮中で現在行われているお節供の様子、世界の天の川のエピソード、

 私たちが七夕といえば…と思い浮かぶものについて

お話しながら、皆さんで美味しくお膳をいただきました。

 

今度は、和菓子とお抹茶で、茶の湯のお作法を。

 

まずお菓子から。

主菓子は、七條甘春堂の天の川。

七夕といえば、で有名な和菓子の一つですよね。

 

こちらもバカラのミケランジェロに盛りつけられました。

 

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上から撮影。器が大きいので、取りやすいように、広げた形にしています。
この日の青山さんのモダンな浴衣がお菓子にそっくりで、びっくり。
 
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お干菓子には、七夕→索餅→素麺、の連想で鶏卵素麺を。
ちょっとぼろぼろするので、ちょっと取りづらかったかも(反省)
 
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京都は鶴寿庵のもの。
他に、豊島屋の「鎌倉の彩」や「ダイヤ糖」です。
 
 
お家で普段いただくには、今の季節良いのでは?と、お店と相談して
今回は、冷たいお抹茶をご紹介しました。
 
2種類お持ちしたのですが、1つは製法により茶杓で掬うのが難しいので、
ヴィクトリアンのジャム入れに入れていただきました。
お抹茶とポット、お干菓子はこんな感じに。
 
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美しく涼やかなクリア→濃い青のグラデーションで
きれいですね〜、涼しそう!と喜ばれていました。
 
お茶は皆さんそれぞれに点てていただくので、茶器を回すのですが
それにも使いやすくて良かったかもしれません。

皆さんに点てていただいて、1碗目は、ご自身で自服を。
2服目は、お向かいの方へ点ててお召し上がりいただきました。
人に召し上がっていただくって、ちょっと緊張するもの。
「美味しい」と言われた時の嬉しさは格別です。

そんな体験もしていただきました。

その後、さらにレース羹を皆様に差し入れ。一連のお稽古が終わった後に

お目にかけて、カットして銘々に出していただきました。

 

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レモンの輪切りをレースに見立てて作られたお菓子。京都の大極殿のもので
涼し気で、甘酸っぱくて、この季節にお勧めの和菓子です。

 

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こんな設えのティータイムも楽しそうですね。

西洋アンティークの器にも、日本を感じさせる要素がたくさん。
青山さんに紐解いていただきながら、西洋と日本文化を行き来して
ゆかしい時間を皆様を過ごすことができました。

ご参加の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

次はお節句もいよいよ締めくくり。重陽の節供☆月見の膳
9/9(土)当日の開催です。

ご参加お待ちしております^^

 

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横浜・青葉台のアンティークスヴィオレッタさんで開催の
端午の節供(節句) 菖蒲の膳 ご参加ありがとうございました。

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涼しげなガラスのティータイムのディスプレイ。

まずは、素晴らしいアンティークと美味しいお料理、和菓子をご紹介。

マイセンのバラのシュガーポットをお棗代わりに使わせていただきました。


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ウェルカムドリンクは、クランベリージュース!グラスは、ベルギーのもの。
サンルイのスズランのグラスの方もいました。

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お茶事にちなみ、アフタヌーンティー形式で行われるので
お膳が先に。

これまでのお吸い物に代わり、冬瓜のポタージュに山椒を浮かべて。
お出汁の味が体に優しく、粒々の食感も楽しいものでした。
グラスはオールドバカラ。

そして、シメサバと焼きなすのゼリー寄せ。
この御霊会の時期、シメサバを京都では食べるそうです。
あとは、イカスミとビーツで色付けされたご飯。

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紺の器はスポード。

さっぱりしたお出汁のゼリー寄せはシメサバの酸味と相まって美味しく
ご飯も鯉のぼりのようで、目にも口にも美味しくいただきました。
ピンクペッパーやオリーブのアクセントも効いていて、
スタッフの方の手作りなのですが、唸ります。お店でも
なかなかお目にかかれない創作のお料理。

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主菓子は、和久傳の西湖(さいこ)
器は、フランスのアンティーク。その窯を特集した、
分厚い本に記載されている柄と同じ意匠です。


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お干菓子は、シルバーウェア、アール・デコデザインのアンティークに。
横からの画像ですが、こちら。

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末富の京ふうせんと、鶴屋吉信のあやめです。

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さて、レクチャーの内容は…
端午の節供は、日本古来の女性のための行事があり
また、中国から日本の宮廷文化に取り入れられ、武士の時代を経て
現在の形になっています。

その歴史と経緯を辿っていくと、源氏物語や節会で行われる打毬
はイギリスのポロと起源がペルシャであること。
戦後の仙台の七夕祭りにまで、話は広がっていきました。
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薬玉を肘にかけて厄除けをし、家の柱や御簾に下げていたこと。
室町時代以降は、造花で香料などを中に詰めていたこと。

近代美術館に収蔵されている、とある作品のタイトルの理由。

鯉のぼりのきっかけ。粽と柏餅…などなど、たくさんご紹介しました。

鎧兜や鯉のぼりだけではない、端午の節句。
旧暦や来年に取り入れて楽しんでいただけたらと思います。

皆様には、美味しくお召し上がりいただきながら
お茶を点てお菓子をお召し上がりいただき、お作法を
練習しながら、味わっていただきました。

アンティークの器や銀のポットを使わせていただくので
皆さんの目がキラキラキラキラ

 楽しかったです!美味しかったです!と喜んでいただきました。

皆様のおかげで、いつも笑いの絶えない会になります。

ご参加ありがとうございました。

次回は七夕。7/8です。

冷泉家の七夕の様子、世界の七夕にまつわるエピソードなど
ご紹介いたします。

目にも涼しげなお菓子とお茶、美味しいお膳。

どうぞお楽しみに。

詳細やお申し込みは >>>こちら



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3/5(日)横浜・青葉台のアンティークスヴィオレッタさんにて

「桃の節句 雛の膳」を開催させていただきました。ご報告記事です。

 

今回も贅沢にアンティークの器を使わせていただき

美味しいお食事とお菓子、お抹茶で楽しい時間を過ごすことができました。

→早速ご感想記事をいただいています:荒木あすみさんありがとう

 和のアフタヌーンティー☆桃の節句・雛の膳に参加してまいりました

 

店内には、雛人形の段飾りが登場。

 

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(右側の花瓶は、ラリックのあざみ紋花器

 

今回の「雛の膳」。

まずは、桜の花びらを浮かべた甘酒(米麹による)を

ウェルカムドリンク(画像・左上)としてお召し上がりいただき

その後、このようなお膳になりました。

 

ウェルカムドリンクは、桜の塩漬けを水で戻して塩を流して茎を切り

花びらだけにし、甘酒に浮かべています。

うっすらとピンクが透けて、雛祭りらしい演出に。


ちなみに、注がれたグラスは、仏アンティークのリキュールグラス

ホルダーのシルバー部分は外すことができます。
 

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ガラスも面取りになっていて、明かりにきらめいて美しく

飲み口が薄くて、口当たりも優しい。職人さんの技術とセンスが素晴らしいお品。

リボンやガーランド?のようなモチーフ。女性向けに作られたのでしょうか。

 

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ミントンのアンティークのプレートに盛り付けられたのは、

卵にくるまれたふくさ寿司、菱餅にちなんだお寿司。緑はとびっこだそうです。

そして、極めつけはお稲荷さん!

 

菜の花の辛し和えに添えられたのは、桃の実の甘酢漬け。

桃の実の旬は秋ですが、この時期、数少なく出回るものがあるようで

取り寄せて甘酢漬けにしてくださった、とのこと。

これらはスタッフMさんの手作り。 美味しく頂きました^^

 

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蛤のお吸い物。江戸時代の骨董の器で(お店の方の私物)。

ため息が出るほどの、細かい絵付け。

職人さんの非常に高い技術が垣間見える、繊細で狂いのない線。

一本一本、手描きで毎回、ため息が出ます。

 

毎回、テーマに合わせて作られる飾り寿司。他では見られない出来栄えで

目にも口にも美味しく、幸せになります~

 

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あちこちから、美味しい!この材料は何ですか?どうやって作るの?とお声が。

お吸い物のお椀も絵変わりなので、お互いに見せ合いっこしたり

みなさん、とても楽しそう。盛り上がりました。

 

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お召し上がりの間は、「上巳の節句」が「桃の節句」と呼ばれるようになり

現在の雛人形を飾るようになるまで、など、桃の節句と雛祭りについて

由来や様々なエピソードを、ご説明しました。

 

上巳の節句(桃の節句)に雛人形を飾るようになったのは、江戸時代から。

では、なぜ雛人形を桃の節句に飾るようになったのか?

その成り立ちも、古来からの伝統が複数重なってのものでした。

 

雛人形についても、関東と京都(古式)との並びの違い、

そのきっかけ、橘と桜の位置、顔立ちの特徴などもお話しました。

京都ご出身の方もいらしたので、かえって関東の雛人形についても

ご紹介する機会にもなりました。

 

ちょうど、店内に飾られたお雛様は、関東の並び。

 

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私が持参した掛物の絵柄は、古式。見比べられて良かったです。

 

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全体図はこちら。今回は、短冊にしましたが、照明とのバランスがちょうどよかったです。

 

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文言は「桃花笑春風(とうかしゅんぷうにえむ)」。

この時期、お稽古やお茶室でよく見かける文言です。

出典元の漢詩は切ないけれど、桃の花が今年も変わらずにほころんできたよ、と

春の訪れが表現されていることをご紹介しました。

 

活けられたお花は、桃の他にラナンキュラス、ピンクや深紅の

スイートピーが合わせられて、店内は華やか!

 

そして雛祭りといえば、あの歌「お内裏さ~まとお雛様♪」の歌詞に

 実は誤りがあった、というお話も。

作詞家の方が気づいた時にはすでに世に出ていてもう遅く

ずっと後悔されていたそうです。。。

 

さらに、江戸時代には雛人形を重陽の節句に飾っていたそうです。

私のお雛様は小さいので、ちょっと今年はやってみようと思っていまして

重陽の節句の回(9/9開催)に、この習慣についても、お話ししますね!

 

その他にも、改めて調べると、結構いろいろありましたので

桃花酒や、白酒と甘酒についてもお話しています。

 

お食事がすんだ後は、お茶の時間です。

まずは、主菓子。今回、特別にお願いして作っていただいた

「ひちぎり(引千切)」(七條甘春堂)です。

 

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アンティークのウェッジウッドのプレートに盛り付けられて。
お菓子が取り分けられた後は、この下に描かれたフラワーブーケが
色鮮やかに登場しました。
 
ひちぎり(あこやとも言います)は、京都の雛祭りの時に食べられている和菓子で、
平安時代の上流階級の子女のために行われていた戴餅(いただきもち)に由来する、
という説があるため、今回、どうしてもご紹介したかったので、探しに探しました。
戴餅、紫式部日記や栄花物語に登場するんですよ。

不思議な形をしておりますが、戴餅について知ると、なるほど~と思うのです。
私なんて、初めて見た時「ど・・・どうしたんだろう?今日のお菓子叫び」って思いましたから。
東京では、菜の花やさくらのお菓子の方が売れてゆくため、店頭には並ばないそうで・・・
七條甘春堂さん曰く「お茶をやる人くらいしか、関東だとなじみがないみたいであせる
とおっしゃってました。

実際に、お見せすると、「なるほど~実は、なぜ今頃、紫陽花が?って思ってました」
「白い方、シラスっぽいかも・・・」確かに!!(私もシラス、好きです♡)

いただくために中を割ってみると、こんな様子です。
 
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皆さん、珍しいのと面白いのとで、とても喜んでいただきました。(良かった!)

ちなみに、雛祭りに当たるような、子供のお祝いや行事がヨーロッパにあるのか
青山さんに聞いたところ、イースターのエッグハントなどは
あっても、日本の雛祭りやこどもの日に当たるようなものはないそうです。

ヨーロッパやイギリスは、子供=小さい大人 だそうで
大人と同じ仕立ての服など着せていたくらいだそうです。
子供服ができたのも、ヴィクトリアン以降とか。
違うものですよね~
 
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この後は、お抹茶を点てて頂く練習をしました。
↑はお茶碗の扱い方を説明しているところ。
お茶碗を回す理由や、原則も簡単にお伝えしています。

2服目のお伴は、お干菓子。
 
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一つは、俵屋吉富の「ほろよいお雛様」。
シルバーのピアッシングスタンドに盛り付けられて。まるで、高坏のようです。
 
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↑あえて景色のように、並べてくださいました。
いつもリキュールが入った季節のボンボンなのですが、
この時期は米麹の甘酒入り、というもの。
 
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もう一つは、下の着せガラスの器に盛りつけられた、末富のうすべに。
 
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バカラのアンティークで、野バラの絵
一見、桜のようにも見えて不思議でした。

茶器もアンティークの器をお借りしました。こちらはマイセンの蓋物
ボンボンなど小菓子を入れておくものだそうです。
 
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もう1つの茶器として、マイセンの薔薇のシュガーポットを使わせていただきました。
生地の質感が違うのは、さすがですよね。持つだけでわかります。



シルバーのポットで、皆さんにお湯をお茶碗に注いでいただき
ご自身で点てていただきました。

リピートでご参加くださっている方は、さすがにもう、お上手。
初めての方も、コツをお伝えすると、2回目はお茶筅の音も違っており
上達されていて、とても嬉しく思いました。

今回は、桃の節句のお話が中心になりましたが
ご質問では、和食に関するご質問もでましたので、わかる範囲内で
お答えしました。

◆汁椀の蓋は、途中で蓋を冷めないようにすることがありますか?
   →おそらく、ありません。
   茶事の懐石では、途中で汁替えをしますので
   そう冷めないうちに頂いてしまいます。再び蓋をするのは、 食べ終わって
   下げる時だけです。
   おそらく、会席についても、冷めないうちに召し上がれるよう
   メニューの順番や量が加減されているかと思います。
   趣向やお店のお考えもあるので一概に言えませんが、一般的に
   こちらも食事中に冷めないように蓋をすることはないと思います。

他にも、お椀を持ちつつお箸を取り上げるやり方についてご質問があり
練習して、無事終了しました。

楽しかった!美味しかった!という、皆さんの笑顔を見て
本当に良かったです。

また、お家の内裏雛が大きく、出していませんが来年は必ず出します!と
ご帰宅後、お抹茶を点ててお家で雛祭りのお茶の時間を過ごしてくださったN様より
画像と共に、そんなお言葉もいただきました。

お家で取り入れていただけるように、講座内容を考えておりますので
嬉しかったです!
スペースの確保、出しても仕舞うのが大変だと思いますが
少しでも、上巳の節句、雛祭りを楽しんでいただけたら。

ご参加の皆様、ヴィオレッタの皆様、ありがとうございました。

さて、アンティークスヴィオレッタさんでの次の回は
5/14(日)13:00~15:30端午の節句~菖蒲の膳です。

昔はむしろ女性のために行われたお節句でした。
そして、私などはその由来を知った時、お米をどれだけ大切に
していたかが伺え、改めて主食のお米が大切にされたことを思ったものです。

そんなこともご紹介しつつ、参加者に女性が多いので
女性が楽しめるよう、兜や鯉のぼりだけではない趣向で美味しく、楽しく
お迎えしたいと思います。

どうぞお楽しみに^^ 
もちろん、お腹をすかしていらしてくださいませ←必須です♡
 
お待ちしております!
 
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↑右:青山櫻さん 花霞のような模様が素敵。
私自身は、雛祭りなので、菱餅のような色合わせにしてみました。
(わかりにくいけど、帯揚げを白地にして、頑張ってみました!)
 
 

 

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1/22 (日)に、横浜・青葉台にある、アンティークスヴィオレッタさんで
2017年最初のカルチャーレッスン 「L'institut Violetta」
初釜~和のアフタヌーンティー にて、講師を務めさせていただきました。
 
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昨年に続き2回目となった今回。茶道の講座ではいつも着物をお召しくださる青山櫻さん
この日もおめでたく華やかな装い。艶やかなお着物姿。
リラックスできる、ほんのりとした明るさの店内では、地模様がさりげなく映えます。
菊の花を菱形に配したクリーム地に、亀甲に橘、と吉祥柄。
おみ帯は、疋田絞りを思わせる凝った織柄でした。
明かりと着物、相性ってありますね。

今年も、たくさんの方にお越しいただきました。
クリスマスや昨年の講座でお会いした方とも、嬉しい再会。
 
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内容は・・・私から、元旦の習慣「大福茶」
お茶室の独特の飾り「結び柳」についてご紹介し
お茶事とアフタヌーンティーをコラボさせて、軽食と
主菓子、お濃茶、干菓子、薄茶(点てて、お召し上がりいただく)と
盛りだくさんでお届けしました。

使用される器のほとんどが西洋アンティークの名品。
話の合間に、アンティークや英国やヨーロッパと日本の共通点、異なる点が
差し込まれ、双方の文化を比べたり、共通点を見つけたり・・・という
コラボレーションならではの内容となりました。

では、具体的にご紹介しましょう。

まずは、大福茶(一保堂)をウエルカムドリンクとしてご用意。
大福茶は、六波羅蜜寺・空也上人に始まり、その徳にあやかった村上天皇が
始められ、皇(王)服茶と呼ばれたものが、庶民に広まり字を変えて、大福茶となりました。
お茶の中に、結び昆布と小梅が入っています。チェコのデミタスカップで、いただきました。
 
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京都を始め、関西ではおなじみのお正月のものですが
私も知ったのは京都に本社がある、会社に入社した後のこと。
年明けからだいぶ経っていましたが、縁起担ぎとご紹介も兼ねて
みなさんにお召し上がりいただきました。これで今年は無病息災!
 
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掛物として、お正月に家元にかけられるお軸と同じ文言「春入千林處處鶯」。
読みかたですが、「はるせんりんにいりてしょしょうぐいす」
「はるいりせんりんしょしょうぐいす」と2つ説があるようです^^;
元の詩は「鶯」ではなく、「花」。宗旦が「鶯」と読み替えたとか。
確かに、早春の雰囲気もありますし、鷽替え(うそかえ)って、このころあったのかしら?
そう考えると縁起が良い言葉と思います。

お茶室でお正月に飾られる結び柳が、中国の故事に由来し
どのような経緯で今に至っているかを、ご説明しました。
中国では、今もなお黄河の支流に結ばれた柳が見られ
定かではありませんが、利休が茶室に活けたのが始まりで、
織部が今の飾り方をした、という話があります。

日本のお正月のお茶室の床の間では、その輪が「一陽来復」を、
あるいは、結び目が古来の自然信仰(産霊)を思い起こさせ
1年の無事を祈る気持ちが重ねられていること。
故事にちなんで、お膳の上よろしく、お席へおかせていただきました。

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(もし、もらってないよ~と言う方いましたら、お店へご連絡ください)

そしていよいよティーフードです。
和のアフタヌーンティー、というからには、スコーンもサンドウィッチも
スイーツも和に置き換えて、お出すする、という趣向。

サンドウィッチ、スコーンの代わりに用意されたのは、この飾り寿司でした。
なんと、スタッフ美保さんの手作り!
 
色鮮やかな、モダンなタイル柄。紫部分は、ゆかりでほんのり梅味。
中心の卵焼きのお色もきれいで、美味しく頂きました。
 
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もう一つは、梅の柄。おめでたさを表現しました、とのこと。
柄の一つ一つも、海苔で手巻きされています。
口に運ぶごとに次々と色々なお味が楽しめました。
 
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そして、お吸い物も登場。
器は江戸の骨董の漆器で、お店の方の私物です。
 
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蒔絵が細かく、ため息がこぼれます。
 
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そして、主菓子は御勅題「野」から、鶴屋吉信の「野の春」を。
 
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フランスアンティークのフルーツスタンドに盛り付けられて。
和紙で隠れていますが、この下には鳥の絵柄が隠されていたんです→

この後、デモで濃茶を点てて、皆様にお召し上がりいただきました。
「苦くない!!!」と、驚いていただけて、ほっとしました。

そう、濃茶でも苦くないんですよ~~

続いてお薄をお召し上がりいただくことに。
 
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そして、お干菓子はシルバーの2段トレイに盛り付けられました。
テーブルの上でお皿を外し、取り分けていただきました。
 
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続きお薄、とはせず(笑)、ここは茶の湯を体験いただこうと
薄茶は、皆さんそれぞれに点てていただきました。

表千家の薄茶の泡、裏千家さんの泡、点て方、それぞれの味の違いについて
そして違いは「美味しいお茶」を召し上がっていただくための体現の違い。
違いを出さねばならない諸事情があったとはいえ、
それは良し悪しではなく、その奥にある大切なこととは、一体何か?
流派が異なっていても、大切にしていることは一緒であることを
お伝えしています。

そうそう、薄茶器はアンティークをお借りしました。
 
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ドイツのものだそうで、天使がちょうちょを連れて遊んでいる図→
まるでペットを連れてお散歩しているかのようです。

そして、アンティークスヴィオレッタさんですから、お茶を点てるのもこうなります。
イギリスの貴婦人よろしく、お湯は、ティーケトルを使ってこのように。
私も初めての体験でした^^
 
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こんな素敵なケトルがテーブルに在って、おもてなしできたら
茶の湯もまた楽しいですよね。
素敵な敷板を用意して、略盆のお点前ではもったいない?!

いつか西洋アンティークと日本の陶磁器を織り交ぜて
立礼でお茶のおもてなしをしてみたい。。。

皆さん口々に、「楽しかったです!」「美味しかったです」とおっしゃっていただけて
本当に良かった。

私も、櫻さんのアンティークのお話や、皆様の体験談なども
伺えて楽しい時間でした。
皆様、お寒い中、ご参加頂きありがとうございました。

次回は、3/5(日)桃の節句~雛の膳 和のアフタヌーンティーでおもてなしいたします^^
雛祭りと言えば!という、京都のお菓子をご用意できないかなと準備中。
アンティークと茶の湯で、ご一緒に、ひな祭りをしましょう♪


最後に、才色兼備な、お店の方々と。
向かって左が、飾り寿司を作ってくれた美保さん。
私、櫻さん、みどりさん(←洋菓子をいただいたことありますが絶品。
和菓子も作れるそう)
 
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いつもて熱いサポートをありがとう。そして、お疲れ様でした!

次回の雛祭りでは、由来を遡ってご紹介し、西洋との比較や、アンティークのお話も
器を使いながら、聞かせていただけます。どうぞお楽しみに^^ 
 
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