日曜はX.Y.Z.→Aの15周年記念のリクエスト・ライヴへと。(渋谷Star loungeってどこだったっけ?と思ったら、2011年の夏に「IRON ANGEL」というイベントでGANGLIONやMary's Bloodを見に行ったハコか…と思い出した。地下はChelsea Hotelである。)

…15年前、1999年、「ノストラダムスが~」、「恐怖の大王が降りてくる」みたいなのも今は昔ではあるけれど、本当言うと、この年は俺の人生においていくつかある最もつらい事のうちの1つがあった年でもある。そんな年に、このバンドは結成したのだが、実は下記の橘高文彦御大のFacebookに書かれているように、実際、それぞれのメンバーがやっていたバンドはそれぞれに活動が停止していた。特に、のちにビデオでも語られたように、二井原実さんに至っては、SLYの活動を停止した時に、現役引退を考えたという…しかし、その件を相談しにファンキー末吉さんの元を訪れると、「何を言うてんねん!お前は俺達の夢やったんやないか!よし、俺と一緒にハード・ロック・バンドをやろう!」と言う展開になったという経緯がある。(橘高さんとの出会いの経緯はまた別にあったようだが。)考えてみれば、あの時、髪を短く切ってバリバリに立たせた二井原さんを見た時は本当に驚いたが、このバンドが起ち上がらなければ、今、LOUDNESSで二井原さんが歌っている事もなく、橘高さんも筋肉少女帯で復活する事もなかったかもしれないほどに、重要なターニングポイントであったのである…。

http://www.facebook.com/291299227637719/photos/a.291318054302503.50633.291299227637719/579802835454022

今回のライヴは、メールでリクエストをファンから募る形でセットリストを決めるというライヴで、リリースされている7枚のアルバム、またはシングルなどから多様な曲がリクエストされたらしい。11/11のX.Y.Z→AのBBSで中間発表がなされていたのだが、フタを開けてみたら…それは、これからのレポでお楽しみあれ!
(ちなみに、自分は"Maria"、"Stand Up For Your Belief"、"Miracle"の3曲をリクエストした…。)

ほぼ定時刻に暗転、QUEENの"We Will Rock You"が流れ、それが最新アルバムとなる「SEVENTH HEAVEN」のトップの"Rising Anthem"へと変わると、二井原御大のこのバンドでのお約束の「行きましょか~~~~!行きますよ~~~~~!」の着火の雄叫びが上がる!
1曲目はなんと、"For Whom The Bell Tolls"(もちろん、METALLICAのナンバーではない。)!非常に珍しい選曲だ。さすがにリクエスト・ライヴだけのことはある。後のMCで「マニアックやな。ライヴでやった事ないんやないか?」と二井原さんが言っていたぐらいであるけれども、個人的には多分ライヴでは初のはず。続いて、前述したバンドの結成の意志をそのまま歌にしたともいえる"Don't Let The Sun Go Down"へ。この曲を聴く時、やはり「屈してはいけない。」との想いがいつもめぐる。曲調も歌詞もやはりこの曲には何らかのエネルギーが宿っているかのようだ。

MCがあり、18曲のリクエスト曲をやるという宣言が出てしまったが、それも次のMCでなるほどとなる。
気合い入れのパワーコードとツーバス連打を数度行って、X.Y.Z.→A流メロディック・スピード・メタルの"Labyrinth"へ。橘高御大の強烈な速度のパッセージのイントロがやはり凄まじい。この曲も"Don't Let The Sun Go Down"と共にバンドの代表曲である。このあたりは(メンバーさん曰く)「鉄板」曲である。
サード・アルバム「LIFE」から和佐田師匠の作ったミドルより少し速い8ビートの正統派メタル・ナンバーの"Stand Up For Your Belief"!お!俺のリクエスト曲キタ!(いえ、中間発表ですでにあったんですが、結構ダークホース的名曲なので…。)途中ではオーディエンスとの掛け合いもあり、盛り上がる。続いてアルバム順に"Midnight Train"。変拍子を使いながらもへヴィでノリのあるリフが何とも独特だ。そしてラストの橘高御大のアルペジオとギター・ソロがまた味である。

2回目のMCでついに登場したのが、リクエストの順位を示すホワイト・ボード!それぞれの順位はセットリストの下に表記したのであるが、ともかく11/11の中間発表の時とはかなり順位が異なっていた感じ。しかも、曲名の上には白いテープ?がしてあり、発表と同時にファンキーさんがロールを入れ、橘高さんが剥がすという…「なんかライヴのノリとちゃうけどね。」と言っていたが、こういうライヴも楽しい。
5曲の順位を発表したところで、X.Y.Z.→Aにしては短い曲で独特のラインを持つ二井原さん作曲の4枚目「IV」のトップ・ナンバー、"Power Game"。(実際「IV」には二井原さん作曲の曲が多い。)そしてセカンド「METALIZATION」からキャッチーな末吉さん曲の"A Million Carats"。往年のポップスを想起させるメロディはまさに「輝くダイヤモンド」のごとし!
間髪入れず、強いピッキングで物凄い速弾きを繰り出す橘高御大のギター・ソロ・タイムへと突入。こうして見てみると、最近の若手ギタリストの多くのプレイには橘高さんの「スタイル」ともいうべきものが見え隠れしてしまうのである。あらゆる面で…。しかし、プロは…その第一人者ともいうべき御大のプレイはやはり、「流石!」という他はなかった。しかも、80年代のAROUGE、90年代の筋肉少女帯から今までその「王道のへヴィ・メタル・ギタリスト像」を貫いてきている面は本当に素晴らしいし、デビューから丁度30年というこの年にもその美学は確実に映えてみえるのである!
続いてこれも橘高御大の作曲で、"Faster! Harder! Louder! Deeper!"。実はX.Y.Z.→Aの結成時の二井原さんとの関係に密接にリンクしてくる曲でもあるらしい。(詳しく書くと非常に長くなるので、割愛するが。)曲調自体は、このバンドのナンバーの中でも、スラッシュ・メタルに近い感触の重さとスピードを持っていて、"Labyrinth"のようなメロディックなスピード・メタルとは違い、ドラムのフィルの入り方、リフの反復、ヴォーカル・ラインの乗り方、すべてにおいて、パワー/スラッシュ然としたアグレッションが感じられる。LOUDNESS初期の"Esper"や"Black Star Oblivion"などに近いスタイルと言えるかもしれない。

MCで順位発表。そして次に披露されたのは、あのピンクレディーのMieさんとのコラボで作られたプログレ的な大作、"Nobody Knows Me (But Only Heaven)"。これをライヴで聴くのはやはりまた初だ。Mieさんがライヴで歌った事もあったらしいが、それも見ていないし、もちろん二井原さんのヴァージョンで聴いた事は全くない。…しかし、なんと歌い出しで二井原さん「…ちょ、ちょっと待って!」と…どうやら歌い出しでタイミングを掴めなかったらしい。という事でもう一度最初から…。プログレと言っても、それほど複雑ではなく、なんとなくRENAISSANCEなどに近い部分もあるようなメロディアスな曲である。
次に演奏されたバラードは聴いている時は「なんとなく、この雰囲気とメロディは何か聴いた事がある…けど、なんだっけ?」と思っていたのだが、なんと、"Don't Let The Sun Go Down"のシングルのカップリングの"Lonely Nights"。ライヴでも数度やったと言っていたが、一度聴いた事があったかなあ…。「SENENTH~」から"天下無敵"。これも中間発表にあった曲である。

順位発表タイムから、"Go On"へと。そのままファンキーさんのドラム・ソロ。ツーバスを駆使したプレイだが、しかし、セットのチャイナが高い!しかも、こういったハード・ロック的なドラミング以外にも色々なスタイルを叩く人なだけに、こういったツーバス連打系のドラミングでも、一味違ったセンスがある。(しかし、このバンドを始めてからツーバス連打は物凄いものになっていると思う。今〇〇歳というのは信じられないぐらいパワフル、且つ、昔よりパワー・アップしているのが凄い!)
サードから"真実はどこにある"。橘高さんも順位発表の時におっしゃっていたが、普通のハード・ロックやへヴィ・メタルのバンドで、こういった進行をするタイプの曲はほとんど見ない。(橘高さん自身、「このバンド奥が深い。」と言っていたが。)しかもそうでありながら、違和感もなく、そして二井原さんのヴォーカルがまたLOUDNESSやソロで見せるものとも全く違う表情が見えるのが、このバンドのマジックだ。X.Y.Z.→Aが名立たるミュージシャンを単に寄せ集めただけでない、このバンドでしか成立出来ないハード・ロック/へヴィ・メタルのサウンドを持つバンドだという事の証明がここにあると言っていいだろう。だからこそ、オリジナルの4人のまま15年も続いており、それぞれの他の活動とも絶対的に違う世界があるのだ。
「SEVENTH~」からの"Testament"。これも中間発表にあった曲である。(他に、"Stay Hungry! Stay Foolish!"も上がっていたが、今回はなかった。順位がだいぶ下がったのだろう…。)そのままファンキーさんのリズムの上でベース・ソロへと…なのだが、やはり、パフォーマー、和佐田さん、一筋縄ではいかないソロ・タイム!ある程度の長さ(だが超絶技巧。)ソロを弾いたかと思うと弦をバーン!と叩いて、ファンキーさんにNGのサイン、するとまたキックのテンポが上がる。で、ソロ、またバーン!でテンポ・アップ…とこれを4回ぐらい繰り返して終わるという凄いソロであった!!!

代表曲、名曲…いや、このバンドの「奇跡」を歌ったスピード・ナンバー、"Miracle"がついに炸裂!色々な思い出がある曲だ。そしてやはり自分がリクエストした意味性を考えてみると、やはりこの曲がやはり基本にあるのがこのバンドのような気がするのである。
ブラスのSEから6枚目の「LEARN FROM YESTERDAY! LIVE FOR TODAY! HOPE FOR TOMORROW!」のトップ・ナンバー、"Z To A"、そして「次で最後の曲です!皆さんに問います!"生きるとは何だ"??」サードのトップ・ナンバーで歌詞がある意味、深すぎる曲だ。このサードからX.Y.Z.→A独自のサウンドが顕れて来た気がするだけに、重要な曲と言えるだろう。

アンコールでは後半にやった曲の順位を発表し、アンコールの曲を紹介した。もちろん、その曲はリクエスト1位!"Wings~Fire Bird(Medley)"…組曲形式の長尺の大曲であるが、実にファンキーさんの入魂の作。ストリングス・アレンジも末吉さんのペンによるという…。

実は久しくX.Y.Z.→Aのライヴには伺っていなかったのだが、やはりこうして色々な曲を聴いてみると、本当に音楽的にも幅が広く、良い曲が多い。
改めて、このバンドならではサウンドを堪能した夜であった!

X.Y.Z.→A@渋谷Star lounge 12/14
SET LIST:
1. SE:We Will Rock You(QUEEN)~SE:Rising Anthem~For Whom The Bell Tolls
2. Don't Let The Sun Go Down
3. Labyrinth
4. Stand Up For Your Belief
5. Midnight Train
6. Power Game
7. A Million Carats
8. Guitar Solo
9. Faster! Harder! Louder! Deeper!
10.Nobody Knows Me (But Only Heaven)(イントロで演奏中断)
11.Nobody Knows Me (But Only Heaven)
12.Lonely Nights
13.天下無敵
14.Go On
15.Drum Solo
16.真実はどこにある
17.Testament~Rhythm Battle(Bass Solo)
18.Miracle
19.Z To A
20.生きるとは何だ
-Encore-
1. Wings~Fire Bird(Medley)
2. (Closing SE:Promised Land)

順位(同率順位あり):1位:Encore、2位:20、3位:17、18、5位:3、16、7位:2、4、12、10位:6、7、14、13位:5、9、13、19、17位:1、11、(多分…。)



X.Y.Z.→A OFFICIAL WEBSITE
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