miracle apple laboratory #2

This is PIRONISM BLOG from The Apple Jack for the practice of writing knowledge to the text.


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あの頃、僕は中学生だった。そして、それからもう30年が経った。

田舎で一生を過ごすことを選んだ自分にとって、当時ボンヤリと夢見ていた大人の世界は、テレビや漫画で観ていたものとは程遠かった。

だから、今でも僕の中にある憧れのアーバンライフは、あの曲のイメージとともに存在する。

 

アスファルト タイヤを切りつけながら 暗闇 走り抜ける

チープなスリルに身を任せても 明日に怯えていたよ

 

そう、TMネットワーク“GET WILD”。間違いなく、彼らにとっての記念碑的大名曲だ。

小室みつ子によるこの歌詞は、主述の関係がこんがらがっているなどと身も蓋もない突っ込みを受けがちだが、アニメ『シティーハンター』の映像と相まって、危うい都会の風景を想起させる名フレーズだったと今でも思う。

以前、『ゴッドタン』でバナナマン日村が語っていた「GET WILD ショック」は、絵空事ではなく、日本全国で同時多発的に起こっていた現象なのだ。

 

 

この4月、“GET WILD”30周年を祝してアニヴァーサリーCDがリリースされる。

しかし、このニュースに際して「全曲ゲワイ!」などと面白ネタ的に扱われている現状については、複雑な気持ちを抱いてしまう。

もっと言えば“GET WILD”をそんな軽い扱いにさせてしまった企画に対して、異議を唱えたい。行きつけの美容院で「“GET WILD”だけで33曲ですってね(笑)」と話題になった時、俺はその半笑いを制することができなかった。できるわけがないだろう。

 

そこでつい、反射的にこんなことを言ってしまった。 

「33曲も違うヴァージョンを入れるなら、むしろ33分で1曲のヴァージョンを作ってほしい」

この、初めは“GET WILD”を軽視するムードへの切り返しに過ぎなかった、適当に言い放っただけの台詞が、途端に自分の妄想を滾らせる結果となった。

 

 

 

「GET WILD組曲(仮)」

 

――宇宙空間の中で、何かが蠢いているような音が遠くから近づいてくる。それは多分、かつて電気仕掛けの預言者たちがステージ上でバトンパスした謎の物体だろうか?

蠢く音は徐々に大きくなり、大気圏を突き抜けるような轟音となり、そして突然の静寂。

(ここまで1分)

気が付くと、雑踏の中に紛れ込んでいたようだ。至る所から話し声や足音、鉄橋を通る電車の音などが溢れ出してきた。街の人波、それは昔も今も変わらずTKが相手にする大衆そのものを表している。

よく聞くと、かすかにあのイントロが音色を変えながら、様々な形で断続的に聞こえてくる。携帯電話の着信音として、横断歩道のBGMとして、そして30年前に生まれたあの曲そのものの音色として。

(ここまで2分)

異変が起こる。それまで通底して流れていた車の行き交う音が、壮絶なクラッシュ音と共に止まる。そして、しばらくすると救急車によるサイレンの音が。

ここで、サイレンの音に呼応するかのように、バスドラが4分打ちを始める。ビートはタム、ハイハットなど16小節毎にビルドアップし、次第にPWL印が刻まれた“GET WILD'89”のリズムパターンを構成していく。

サイレンの音はまだ流れている。まるで、ユーロビートに乗って、80年代に一世を風靡したマハラジャへタイムスリップしたかのようだ。

(ここまで4分)

サイレンの音が少しずつ遠ざかっていき、それに代わって宇都宮隆のボイスサンプルが連打される。「ウゲッゲゲゲゲッゲッゲゲゲゲゲッ……ワイルエン、ワッワワッワッ……ワイル、エン、タァフッ」

生粋のFANKSならば、その昔『夜のヒットスタジオ』で小室哲哉が、司会の古舘伊知郎の声をサンプリングし「横、横、横、横浜アリーナ」などとドヤ顔で披露したことをも想起するだろう。

このあたりは、基本的に“GET WILD'89”の流れどおりに進む。シンセベース、ストリングスなどのフレーズが重なり、華やかなシンセリフで前奏がクライマックスを迎える。

(ここまで6分)

焦らしに焦らしまくって、歌が始まった。TMネットワークは基本的にポップグループであるため、歌曲構造を崩すことはタブーである。1番~2番へとスムーズに流れていく。

(ここまで9分)

2番終了と同時に「ドーン!」という音が鳴り、ブレイク。

ここからしばらくの時間、小室哲哉によるシンセソロをたっぷり堪能することになる。すっかりライヴではお馴染みの音遊び。

30周年を彩るゲストとしてB'zの松本孝弘も登場し、2人による豪華セッション

(ここまで13分)

ところで、TMNの3文字は「多摩ネットワーク」並びに「タイムマシン・ネットワーク」の略称であることは最早基礎知識であるが、三者三様の個性を象徴した頭文字であることは意外と知られていない。

T=Thrill(スリル) M=Mad(マッド) N=Nature(ネイチャー)

つまり先程のシンセソロは、チープなスリルに身を任せた後の、マッドなデジタリアンのショウタイムだったのだ。となると、次の出番はTMNの自然体を担当するあの男である。

(妄想を文章化しているうちに長くなったので続く……かもしれないし、年度末の忙しさで続かないかもしれない)

 

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