絶対安静で、入院中の妊婦さんのところに行ってきました! | 自宅ネイルサロン開業と集客の方法~予約の途切れないサロンの作り方~

自宅ネイルサロン開業と集客の方法~予約の途切れないサロンの作り方~

コンテスト経験もない、認定講師でもない普通のネイリストが、6年間お客様に愛された自宅ネイルサロン成功の秘密を公開します。

こんにちは。


自宅ネイルサロン集客アドバイザー竹本裕子です。






ある日の午後6時過ぎ。




知り合いの方から突然連絡がありました。




とても慌てた様子で、




「娘が、突然破水してさっき入院したんだけど、
緊急の手術になるかもしれないから、


ネイルを落とすように看護婦さんに言われたのよ!


急いで除光液買ってきたんだけど、
全然落ちないの!
どうやって落としたらいいの?!」




母の友人の娘さんが総合病院に緊急入院。




その娘さん、
なんと!!




妊娠8ヶ月間近で、突然の破水。




そして、かかりつけの産院から、総合病院に緊急搬送され、
絶対安静でお手洗いすら動かないように、という状況。




次の日もまた破水してしまうようなら、
緊急帝王切開での出産になるかもしれないから、




どうしても今日中にネイルを落とすように、ということでした。




電話でお話を伺うと、
1ヶ月ほど前、
ママさん&プレママさんを対象にしたイベントに
ネイルブースがあり、初めてジェルネイルを体験されたそうです。




だから、娘さん本人は
●ジェルをどうやって落としたらいいのかわからない


●市販の除光液で落とせると思っていた

のだそうです。




私は、思いました。


担当したネイリストからオフについての説明はなかったのか?と。




更に、
娘さん本人が、
そのジェルがソフトジェルなのか、
ハードジェルなのかすら
わからない状況。




どうしても今日中に落とさなければならないので、
面会ができる午後8時まで、あと2時間を切っています。




娘さんのお母さんに、
ジェルリムーバーを渡しても、
もしハードジェルだったら?




素人さんがハードジェルをオフするのは
とても時間がかかります。


削りすぎて、自爪を傷める場合もあります。




ここは、私がオフしに行くしかないと思いました。




そして、とにかく大急ぎで、
道具一式をネイルバッグに詰め
娘さんが入院する総合病院へと向ったのです。




病室に入ると、
まさに絶対安静で、全く動けずベッドに横になっていた娘さん。




なんとか腕だけ延ばしてもらい、
ネイルオフ開始。




ソフトジェルだったので、
ジェルリムーバーで無事オフできました。




長さは短めでしたが、
シールやストーンでアートも施してありました。




イベントでのネイルにしては、
おそらく時間もある程度かかったでしょうし、




なぜネイリストは、オフのお話をしてくれなかったのだろうと
不思議で仕方がありませんでした。




そして、次の日。




残念ながら、再び破水してしまったため、
緊急帝王切開で無事出産されました。




なんと、体重1000グラムにも満たない赤ちゃん。




娘さんは、妊娠中、
特に医師から安静にという指示もなく、
仕事もしていて、
とても順調な妊娠生活だったそうです。




だから、妊娠8ヶ月間近でこのようなことになり、
本人も家族もビックリ!




■ネイリストとしての責任




最近は、妊婦さんでもジェルネイルを楽しむ方が多いですよね。




一見、順調そうに見える妊婦さんでも、
突然何が起こるかわからないのです。




また、出産の際のネイルについては、
病院によって様々な考え方があるようですが、
              

出産時はネイルを落とすように、という病院が多いと思います。




母体の健康状態を爪の色で判断するとか、
緊急の帝王切開では、
爪に酸素飽和度をはかる機械を付けることがあるので、
ネイルをしていると
正確な測定ができないといった
理由があるそうです。




今回の娘さんのケースでは、
●「ネイルを落とさないと、手術できません」

と看護婦さんに言われたので、


娘さんのお母さんは、とても慌てていたのです。




ネイリストとして、
施したネイルがソフトジェルなのか、
ハードジェルなのか、




そして、オフの方法については
最低限お伝えする責任があると思いませんか?




また、妊婦さんにはオフの方法をお伝えするだけでなく、




できればオフする道具をキットにして販売するとか、
サービスでお渡しするなどが
よいのではないでしょうか。




本当に何が起こるかわからないのです。




妊婦さんに限らず、
一般のお客様にも最低限お伝えしなければならないことがあります。




以前、一般のお客様から、


「身内に不幸があり、
どうしても今日中にネイルを
落とさなければならなくなったのだが、

(明日は不幸があった親戚の家がある他県に行くため)




ネイルをしたサロンは閉店時間を過ぎ連絡がつかない。
自宅サロンの方なら
対応してくれるのではないかと思った。




オフをしたいが、方法がわからないので
やり方を教えてもらうか、
オフしてもらいたい」



という連絡を受けたこともありました。




オフの方法をお伝えしないサロンがまだまだあるようです。




お客様は、本当に困ってしまいます。




ネイリストとして、
最低限の責任を果たしていますか?




お伝えするべきことは、
きちんとお伝えして、
ネイルを楽しんでもらいたいですよね。




施術して終わりではありません。




リペアやオフのお話をしっかりしてくれるネイリストは、
信頼され、リピートにも繋がっていくのです。




また、イベントなどで出会ったお客様に対しても、
責任ある施術・接客をして欲しいと思います。




妊婦さんにも安心して、
ネイルを楽しんでもらいたいですよね。