高野山にまだ桜はさいているか? | ロードバイクを待ちながら

高野山にまだ桜はさいているか?

先月、「高野山センチュリーライド」で、初めて、高野山に自転車で登ったのですが、時間制限のあるイベントで、あまりあちこち見れなったので、4/23に、あらためてのんびりと登ってきました。

神戸から、阪急、地下鉄でなんばまで行き、そこから南海高野線に!この線は橋本駅までの区間とそこから先の高野山に上る区間が実質的には別の路線で、橋本で乗り換えます。高野山方面に自転車に乗りにいく場合は橋本駅を基点にすることが多いようですが、この日はあえて登山電車風の線にのりかえて九度山駅まで行ってみました。このまま高野山まで電車で登れば、下りだけ自転車、という技が使えることに気が付きましたが。

 

これが南海高野線九度山駅の様子です。この列車は登山列車っぽくないですが、観光列車も走るようです。

 

 

九度山駅前で自転車を組み立てます。

 

九度山は去年のNHK大河ドラマ「真田丸」をネタに、六文銭のノボリを町中に立てて盛り上げておりました。

 

電柱に巻いてあった真田十勇士のイラスト。

 

 

真田一家が幽閉されていた屋敷跡がお寺になっていて「真田庵」という名前で公開されていました。真田昌幸のお墓がありました。

 

テレビ番組にあわせて急いで作ったらしい「真田ミュージアム」というのもありました。展示はパネル、ビデオ、真田庵再現、などです。左官仕事で作ったドラマの題字もありました。

 

 

まだ殆ど自転車に乗っていないのですが、小腹がすいたので、「道の駅 くどやま」でドーナツなどのおやつをいただきました。ここは先月のセンチュリーライドでもエイドステーションになってました。

 

 

さて、ようやく高野山にヒルクライム開始。先月のイベントでは丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)から激坂を九度山に下るルートを通ったのですが、その道は登ると死にそうだったので、やや遠回りで国道480号側から登りはじめて、途中で丹生都比売神社方面に分岐する道を上りました。分岐して神社のある天野という盆地に登る道のほうが勾配がきつかったように思います。

 

丹生都比売神社はこじんまりとした神社ですが、この大きな太鼓橋が印象的です。桜もまだ少しのこったました。

 

 

神社の入り口付近の桜。

 

 

神社の裏になぞの石碑群が。左奥の石版には梵字が書いてあって、真言密教との関係を思わせます。丹生都比売神社は高野山にお寺ができる以前から祭られていた地元の神様で、現在の金剛峰寺の紋章のひとつは丹生都比売の紋章だそうです。金剛峰寺の境内にも丹生都比売をまつった神社がありました。

 

神社のある天野という場所は周囲を山に囲まれた地形で隠れ里のような独特の雰囲気がありなかなか良かったです。ここもセンチュリーライドで通過したのですが、神社の姿もみないまま通りすぎたので、今回あらためてゆっくり見ることができてよかったです。



神社の前の茶屋で、地元産のお米でつくった「とりめし」を食べて昼食に。

再び、自転車にのって高野山ヒルクライム後半に。

 



天野から国道480号にもどる途中に突如立派な門と庭園のある「喜多方ラーメン」のお店が!興味深かったのですが、昼ごはん食べたあとだったので写真のみに。今度、入ってみようと思います。

 

高野山にのぼる国道480号もところどころにまだ桜が咲いてました。今回、導入した32Tの「じじいスプロケット」(乙女ギアともいう)のせいか、割と楽にのんびりのぼれました。センチュリーのときは極悪激坂の裏道だったのですが、大違いです。

 

高野山 大門前の交差点到着! 本日のヒルクライムはこれで終了!途中、神社で休憩したので、楽にのぼれました。遅いので何人かの自転車乗りに抜かれましたが。


せっかく高野山まできたので、金剛峰寺を拝観。

 

 

 

金剛峰寺の石庭です。奥にすこし桜が残ってました。

 

 

壇上伽藍の「六角経蔵」です。六角のお堂のまわりに回転する輪がついていて取っ手を押して回転させるとお経を読んだことになるそうです。チベット仏教のマニ車とおなじ原理ですね。

 



大円院(?)というお寺の桜。これ以外にもまだあちこちに桜はさいてました。下界では今年の桜は天気の悪い日田多く、ここで快晴の桜を見ることができてよかった。


また小腹がすいてきたので、

 

 

「かるかや餅」のお店で自転車を停めて、

 

 

おやつ!

さて、あちこち寄り道をしているともう3時過ぎになってしまったので、山をおります。当初の予定では和歌山市まで行くつもりだったのですが、下り基調とはいえ40キロぐらいあるので、日が暮れてしまいそうなので、途中の分岐点で、つい「橋本行き」という安直な方向へ曲がってしまいました。

 

 

この道は九度山におりる国道370号線です。下った感じではあまり斜度が高くない林の中の静かな道でした。真夏のヒルクライムによさそうな道です。

 

 

この道は途中から南海高野線の近くを通るので、途中で、列車の走る音がきこえたりして、旅情を誘います。写真は九度山近くの鉄橋です。

 

 

最後は九度山駅近くの交差点にでてきます。朝通った場所です。先月のセンチュリーでもこの交差点を2回通りました。

 

ここから学文路付近で紀ノ川を渡ったところにある日帰り温泉「ゆの里」で体をほぐします。

 

その後は橋本駅まえまで行って、自転車を畳んで、居酒屋を探します。

 

 

焼き鳥「大吉」とこの「○福」という地元のザ・居酒屋みたいなのがあったので、迷わず、こっちに。

 

 

入るとおでんがメインのお店らしく、カウンターには地元の老人会(?)のメンバーが楽しく釣りの話しとかをしてました。私もその片隅で一人おでんにビール。しばらくすると、老人会の仲間みたいな人が入ってきて、店主に「今日つれた魚」というのを置いていきました。すると店主が店内のメニュー黒板に「平あじ」と書き込むではありませんか。つまり、その人は釣れたてのアジをもってきたと。そのアジをお刺身でいただきました。美味しかった!

サイクリングの最後に飲むためには、自転車を運ぶ都合上、駅の近くでないと面倒なので、駅前で探すのですが、町によっては駅が町の中心でなかったりすることも多く、あまりあいている店がなかったりもします。ですが、この店のように地元の人が集まる小さな店があったりもするので、これもサイクリングの楽しみなのです。

 

居酒屋を出るともう夜になってました。この橋本駅の看板をみるとどうみてもJRの駅しかみえなくて、しまった間違えたか、と一瞬思うのですが、となりの高齢者ドライバーマークみたいなのが南海電車のマークらしく、ちゃんと中には南海高野線の駅があります。

帰りはなんばで南海から阪神電車に乗り換えたのですが、乗り換えが結構遠くて後悔しました。


この日の走行ルートは ここ に。 走行距離はたったの65キロ。 獲得標高は1,110メートル。

Reliveの再現動画は ここ に。

今回は先月とちがうルートで高野山に上って下れたのでよかったです。高野山周辺にはまだまだいろいろなルートがありそうなのでまた行きたいと思います。