Atelier Ao

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アクセサリー作家アオイのブログです。

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言葉にならない感覚がある。

自分のことで例える。


綺麗な夕日を見たときに
思わず足を止める瞬間がある。

そういうときにふと
懐かしさのようなものを感じる。

具体的な何かを思い出すわけでもなく、
なんとなくムズムズしてしまう。

夕日は物理的に1日の経過を感じるだけでなく
長い時間の経過を感じる瞬間の1つだ。

季節の匂いを感じたときにも
同じように長い時間の経過を感じる。

こういう瞬間を心がゆれる瞬間と呼んでいる。
そしてこういう瞬間は色彩を帯びている。

夕日だからオレンジとかそういう話ではない。

言葉の表現として適切かはわからないけど
目に見えない色彩がある。
目を閉じないと見えない色彩があると言うべきかもしれない。

心象風景のようなものかもしれない。
そういう瞬間をかたちにしたくて作品を作っている。

つまり自分の仕事は
「言葉にならない」を形にすることだ。

好きなミュージシャンが
うたのなかなら美しく暈せば済んだ「言葉にならない」を今コトバにふるんだ それが俺の使命
と言っていて「自分の使命は何なのか」そんなことを考えた。


でも同じアクセサリーをつくる人でも真逆の人もいる。


しっかり言葉にして、ストーリーを作り上げた上で形にしていく。
形に対して具体的な背景があるということだ。


これはできそうでできないことだと思っている。
アクセサリーをつくる人の多くは

「大人かわいい」とか「彩りを」とかコンセプトというかそのモノがどういうものなのかを暈しがちだ。

念のため誤解してほしくないから言うけど
それを悪く言うつもりはない。

モノの背景を描ききって形にする人はすごいとは言いたい。分かりやすく言うとリスペクトしたい。


言葉を形にすることは形だけでなく言葉のハードルも上がる。ましてやその言葉が物語なら尚更だ。


良いモノかどうかは当然見る人の判断になる。
良い評価になると信じて今回、自分に
できないことをできる人と作品をつくった。

それが言いたかった。
頑張ったから見てほしい。