マチュピチュに行った | 南米ペルー在住、ピルセンの「ペルー雑感」

マチュピチュに行った

クスコ、マチュピチュ

クスコ、マチュピチュに用事で行った。マチュピチュ遺跡には開園から閉園まで3日間いた。晴天、曇り、雨と天候は変わった。遺跡にはマチュピチュプエブロ村からバスに乗った。暗いうちから歩いて遺跡をめざす旅人も少なくなかった。いずれの日も始発のバスが動き始める前からすでに50人以上が乗車の順番を待っていた。



入園
入園は事前に買った切符と身分証明(外国人なら旅券)でチェックされる。キップの明記されているのと別人が使用できないしくみ。もし入園前にダフ屋でキップを買ったとしても入園できない仕組み。もっともダフ屋は存在しないようだ。私は自国民扱いだから外国人料金の半額となる。半額ではないがバス料金も安くなる。チェックにひとりあたり数十秒かかるから入園の列は映画館や博物館の入場のようなわけにはいかない。




カメラと写真
入園者はたいがいカメラを持っている。フイルムカメラを持っている人はないようだった。一眼からコンパクト小型カメラまでデジタルだ。携帯電話で写真をとっている人が多かったのが以外だった。タブレットの大きな画面を遺跡に向けながら写真をとっている人も何人かいた。みんないろいろなポーズを取って写真を撮っている。ブイサインをしているのはやっぱり東洋系の人たちだった。3日間に2組も裸になって写真を撮っているグループをみた。プロレスのマスクをかぶりパンツ一枚になって写真を撮っている白人系の男性グループ、上半身裸で靴もズボンも抜いてポーズを撮っていた男性グループ。いずれも監視員に警告の笛を鳴らされ早々に中断した。でも記念写真は撮ったであろう。人形を置いて写真を撮っている人もいた。人形と一緒に旅をしているそうだ。



食い物や飲み物
遺跡内部には食べ物や飲み物の持ち込みは規則としては禁止されている。持ち込んだ食べ物(サンドイッチ、クラッカー、バナナなどの果物、チョコレート、パン類、ポテトッチップなどのスナック菓子類)を食べている人を何人も見た。それを見つけた監視員はそれを没収はしなかったけれど、「アミーゴ、食べ物の持ち込みは禁止されている。食べるのを止めてリックにしまいなさい」と警告していた。たいがいの人がその警告に従っていた。たぶんは別の場所か監視員の居ないところで食べるだろう。規則ペットボトルの水など飲料も禁止されているはずだ。これはほとんど守られていない。大概の人が持っているし、遺跡内で飲んでいるだろう。過去に同遺跡を訪れた時、リックなどのカバンの中身を入園時に調べられた記憶がある。これだけ入園者が増えたらそうゆうチェックも事実上不可能なのだろう。実際、マチュピチュプエブロ村のバス停付近ではサンドイッチやペットボトルの水が公然を入園者相手に売られている。



昼食をはさんで遺跡を見学する人はどうするか。入場口の前にあるホテルでバイキングの食事をするか、傍にある売店でサンドイッチかハンバーガーを食べる以外にない。ホテルのバイキングは“眼が飛び出るほど高い”、売店のそれは一般相場とは比べ物にならない程、高い。入場口の下部にある有料トイレの傍に、自動販売機が設置されている。そこでコーヒーやスナック菓子類で小腹を慰めるのが一番安くつく。当然、上(遺跡)ではなんでも高いことを知っている人や支払いたくない人は、下(村)で食糧飲料を調達してから遺跡にやってくる人が絶えない。



ペットボトルも問題だ。ペットボトルの持ち込み禁止が規則されているはずだ。水筒に水を持参していたのは日本人ぐらいだったという話を聞いたことがある。ペットボトル規制は機能していない。今回、水筒から飲み物を飲んでいる人を見ることはなかった。マチュピチュプエブロ村にはゴミ焼却場がない。ゴミは鉄道でウルバンバまで運ばれ処理されている。どこの街でも見られるようにごみを分別して捨てるように指定しているゴミ箱がある。その後の処理はどうなっているのだろうか。