久しぶりに、だるまちゃんとてんぐちゃんを読んでもらいました。
福音館さんの書店向けセミナーでのことで、
絵本をめくっての読み聞かせではなく、
パワーポイントの画像で見せてもらったのですけど。
このだるまちゃんシリーズ、
保育園にいた頃クラスの子ども達と繰り返し読んだおかげで、
覚えているフレーズがあったらしく、
聞いているうちに、
ちがうよ ちがうよ まるでちがうよ!
ごめんごめん これは おおまちがいの とんちんかん。
なんていう言葉が浮かんできたのには、自分でもびっくりでした。
そのだるまちゃんシリーズ、来年が、
発行から50年の年となるそうです
だるまちゃんとてんぐちゃん
加古里子/福音館/本体¥900.
ところで、このお話の隠れた主人公は、
だるまちゃんのお父さんである、だるまどんだと思います。
ちいさいてんぐちゃんが持っているものを、
次々欲しがる、だるまちゃん。
そんなだるまちゃんに、だるまどんは根気よく付き合います。
おともだちの物を何でも欲しがっちゃダメだよ
とか
うちには、そんなものはないよ
とか
いい子にしてたら買ってあげるよ
とか
少しは我慢しなさい
とか
はいはい、こんどね
・・・とかは、決して言いません。
だるまちゃんの欲しがっている(と思える)ものをありったけ集めて、
さあ、どれだい?と選ばせようとします。
だるまちゃんのためなら、パパ、なんでもするよ、
という気持ちが溢れています。
児童精神科医の佐々木正美さんがいろんなところで、
子どもはいっぱい可愛がりなさい
と繰り返し話されていますが、それは、
要求が満たされた時に、子どもは人を信じることができるからだそうです。
だから、もしあなたが子育て中のパパで、
甘やかしたらロクな大人に育たない
と心配で、ついつい厳しくしてしまう・・・というのが悩みなら、
だるまどんをお手本にしてくださいね。
子どものあり.のままを受け入れ、要求を満たしてあげるという、
そのことの意味は、
この本を読んでいただくと、よくわかると思います。 ↓↓↓
子どもへのまなざし
佐々木正美/福音館/本体¥1,700.