だるまちゃんのお父さん | ほんとうのピコットさん

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子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!


久しぶりに、だるまちゃんとてんぐちゃんを読んでもらいました。
福音館さんの書店向けセミナーでのことで、

絵本をめくっての読み聞かせではなく、
パワーポイントの画像で見せてもらったのですけど。

 

このだるまちゃんシリーズ、

保育園にいた頃クラスの子ども達と繰り返し読んだおかげで、
覚えているフレーズがあったらしく、

聞いているうちに、
  だるまちゃん ちがうよ ちがうよ まるでちがうよ
   だるま ごめんごめん これは おおまちがいの とんちんかん。

なんていう言葉が浮かんできたのには、自分でもびっくりでした。

 

そのだるまちゃんシリーズ、来年が、

        発行から50年の年となるそうです クラッカー クラッカー クラッカー

 

 

 

 

だるまちゃんとてんぐちゃん

加古里子/福音館/本体¥900.

 

 

ところで、このお話の隠れた主人公は、

だるまちゃんのお父さんである、だるまどんだと思います。

 

ちいさいてんぐちゃんが持っているものを、

次々欲しがる、だるまちゃん。

そんなだるまちゃんに、だるまどんは根気よく付き合います

 

ヒゲ。 おともだちの物を何でも欲しがっちゃダメだよ

    とか

ヒゲ。 うちには、そんなものはないよ

    とか

ドン・フライ いい子にしてたら買ってあげるよ

    とか

息子ちゃん 少しは我慢しなさい 

    とか

父・一成 はいはい、こんどね

    ・・・とかは、決して言いません。

 

だるまちゃんの欲しがっている(と思える)ものをありったけ集めて、
さあ、どれだい?と選ばせようとします。

だるまちゃんのためなら、パパ、なんでもするよ、

という気持ちが溢れています。

 

児童精神科医の佐々木正美さんがいろんなところで、

子どもはいっぱい可愛がりなさい

と繰り返し話されていますが、それは、

要求が満たされた時に、子どもは人を信じることができるからだそうです。

 

だから、もしあなたが子育て中のパパで、

  む 甘やかしたらロクな大人に育たない

と心配で、ついつい厳しくしてしまう・・・というのが悩みなら、

だるまどんをお手本にしてくださいね。

 

 

子どものあり.のままを受け入れ、要求を満たしてあげるという、

そのことの意味は、

この本を読んでいただくと、よくわかると思います。 ↓↓↓

 

 

 

子どもへのまなざし

佐々木正美/福音館/本体¥1,700.